バグで好感度8000%になったスペシャルウィークは愛されすぎて毎日が修羅場です   作:スペペペペ

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3話「ワガハイちゃんとご機嫌な日々」

 

 マルゼンスキーさんの投げキッス(ファンサービス)で元気を分けて貰ってから間もなく、「あのー! 一枚いいですか~!」と背後からスマートフォンを持った芦毛の可憐なウマ娘に声をかけられて、ああマルゼンスキーさんが勝ったターフを背景に私に撮って欲しいのかと察し、それくらいだったらいいですよとOKを出すと「きゃー! ありがとうございま~す! は~い笑って~!」と肩を組まれて私と一緒に自撮りするウマ娘に「ん?」と疑問符を浮かべたりしながら東京レース場を後にした。

 

 本当ならウイニングライブも見学したい気持ちがあったけど、大トリであるマルゼンスキーさんのライブが終わる頃には寮の門限が過ぎてしまうので断腸の思いで諦める。生のウイニングライブも生のレースと同じように実体験でしか感じられないような違いがあるとは思うのだけれど……うーん、それにしてもウイニングライブか。

 

 スマートフォンで現在時刻を確認。ライブを楽しむ時間はないが、しかし少しくらいなら余暇に浸る時間は残っている。地図アプリを起動し、付近を調べてみればすぐ近くにそれなりに大きな()()()()()()()があるらしい。しかもウマ娘向けのゲームを多く排出してるあのサトノグループ系列――だとすると、きっとお目当ての物が設置されている可能性は高い。さすが都会だ、目ぼしい物は近くになんでもあって、少しばかり地方民としては憎い羨ましくなる。

 

 もうかれこれ1年ぶりだろうか。久しぶりに、あのダンスゲームをプレイできるといいのだけれど。

 

 

 ………

 

 

 『Umarvelous (ウマーベラス) resolution(レボリューション)』、略してウマレボ。一時期はウマ娘を中心に大ブームを起こした体感型ダンスゲームだ。大型モニターの中には振り付けを指示するアバターと9種の楽譜の映像が流れるようになっていて、上半身はアバターの振り付けに合わせて踊り、下半身は足元に設置された9マスを楽譜に合わせて踏むというまさしく全身を使ったダンスゲームで、一番簡単なモードでさえ初心者はまずクリアできないえげつないくらいの難しさが特徴的。

 

 しかしその完成度は凄まじく、難易度の一つである『G1モード』を完全クリアできるようになればなんと『そのままトゥインクルシリーズ(中央レース)のウイニングライブに出れる』と開発メーカーが豪語したほどで、事実としてこのゲームで使用されている一部の楽曲と振り付けはすべてトレセン学園の協力を得て実装された()()だ。とあるトレセン学園の有名ウマ娘がこのゲームの出来の良さに()()()()()()()()として太鼓判を押したのは何よりの宣伝になったことだろう。

 

 そんなわけで遊びながら本格的なダンスのトレーニングにもなるというこのゲームの人気は凄まじく、稼働開始してからかなりの年月が経過している今現在でも全国でプレイされ続けている名機中の名機なのである。

 

「……あった」

 

 ゲームセンターの一角で、さすがに所々色褪せたり剥げたりしてしまっているけれど、きちんと稼働している二台のウマレボを見つける。久しぶりのご対面に思わず頬が緩む。何を隠そうこのゲームこそが私のダンスの先生だったのだから。

 

 事の発端はおよそ2年前、トレセン学園に入学するつもりならダンスのトレーニングも事前に行っておいた方がいいのでは? レースとライブはワンセット、疎かにしていいわけではないだろう――と率直に思い行った私はダンスの履修を始めようと思ったのだけれど、しかし悲しいかな私の周りにはダンスを教えて貰える人も場所もなかったのである。なるほどこれが田舎の切実な現実、都会が憎いいずれ観光大使として活躍できるような立派な大人になって地元を盛り上げ恩返しをせねば……と私は密かに誓った。まあ私が観光大使になったところで人を呼び込めるかは(はなは)だ疑問だが。

 

 さてどうするか、と悩んでいる時にたまたま買い出しで連れてきて貰った隣町にひっそりと佇むゲームセンター……と呼ぶにはあまりにも質素で小規模で、いっそゲームコーナーと称したほうが適切だけれど、そこにあったのがなんと奇跡的に設置されていたのが件のウマレボだった。

 

 ウマレボの評判を知っていた私はこれだ! と概ね週イチくらいの頻度でお小遣いを握りしめ、当時同じような目的でウマレボを求めてやって来てたとあるウマ娘と一緒に、レッスンがてら熱心に通い倒したものだ。幸いにも私はダンスの才能もそれなりにあったようで、どんどん腕前と振り付けのキレは上昇し、上から2番目の難易度であるG1モードならノーミスで完全攻略(パーフェクト)を達成できるまでに成長。お陰で随分ダンスの自信がついた。

 

「懐かしい……結局、凱旋門モードは一度もパーフェクト出せなかったな」

 

 ダンスを学ぶ、という目標は概ね完了していたのだけれど、せっかくここまで来たのなら上の難易度にも挑戦してみたい――ということですっかりウマレボにハマっていた私は、最高難易度『凱旋門モード』にも手を出したのだけれど……これが本当にやばかった。

 

 なんせこの凱旋門モード、判定がさらにシビアになる上にG1モードから要求される振り付けと楽譜が大幅に増加し、かつサビパートからリズムに合わせては来るが()()()()()()()()()()()()()()()()()()――というリズムゲーにあるまじき無茶苦茶さだったのだ。

 

 その殺人的な難易度たるや、ウマレボが稼働してから現在まで一度も完全攻略(パーフェクト)達成者が出ていない曲が存在するという恐ろしさである。まさに日本ウマ娘がただ一度の勝利も叶わない凱旋門というネーミングを冠するに相応しい物だろう。

 

 幸い2台共に空いていたので、私はお金を入れて、まずは肩慣らしにG1モードを選択する。曲はやっぱり『うまぴょい伝説』かな。

 

 派手なファンファーレと共に疾走感溢れるイントロが始まり、ゲームが開始される。

 

『うーーーー (うまだっち) うーーー(うまぴょい うまぴょい) うーー(すきだっち) うーー(うまぽい) うまうまうみゃうにゃ 321 Fight!』

 

 画面の中のアバターの指示する振り付けに合わせて激しく身体を動かし、流れる楽譜をステップで踏んでいく。ウマレボをプレイするのは1年ぶりだけど、それでも私の頭と身体に刻み込まれた感覚は失われなかったようで一度もミスすることなくスコアを加算させていった。

 

 ――そして曲が終わり、表示されたスコアはG1モードでの最高点数である『9万9999(パーフェクト)』。溢れる達成感と充実感と共に流れだした額の汗を拭う。いやぁ、やはりウマレボは良いものだ。

 

「す、すごい! なにあの子、めちゃくちゃ上手いんだけど……!」

 

「あんなエモいウマ娘この辺りにいたっけ……! トレセン学園の新入生かな!?」

 

()()()()()()()と同じくらいキレッキレッに踊れるプレイヤーなんて初めてみた……!」

 

 いつの間にやら先ほどまで散々としていたはずのウマレボの一角に、ざわざわと色めき立つ人とウマ娘のギャラリーの群れが。集中していて気づかなかった、ちょっと小っ恥ずかしい。まあウマレボに関しては相当な腕前――どころか一年前は()()()()()()()()だったという自負があるので、上手いと言われて悪い気はしないし寧ろ嬉しいまであるのだが――ん? ()()()()()()()……?

 

 まだプレイしていたかったけど、これだけ人数が集まっては次に遊びたい人もいるだろう――と筐体から降りようとすると「もう止めちゃうんですか!?」という声が。

 

「えっ……まだやりたいけど、順番があるから……」

 

「その! 私達もっと貴女のダンスが見たくてですね……! 次、この中でやりたい人います!?」

 

 フーッフーッと耳と尻尾をピーンと立てて謎に興奮状態なウマ娘さんのそんな問いに、ギャラリーは合わせたように首を横に振って「もう一回やって欲しい!」だとか「私も見てたい!」と騒ぎ立てた。凄い熱気だ……まあ私もウマレボにハマっていた時は動画サイトなどで上手いプレイヤーの動画を見て感服したりワクワクしていたから気持ちはわかるけど。それにしてもみんなウマレボ熱がやたら高い、これが都会のゲームセンターということか。

 

 しかし誰もやらない、というのならお言葉に甘えてもう一回プレイさせて貰おう。そもそも隣にもう一台空いているのだから、やりたい人がいたらそっちを使って貰えばいいか。肩慣らしが済めば今度は凱旋門モードだ――けどその前に。

 

 ウマレボはオンラインで全国と繋がっているので全国ランキングが見れるのだけれど、その中の凱旋門モードの最難関楽曲と名高いうまぴょい伝説の累計スコアを確認すれば――全国ランキングNo.1は、スコア97万5200点、プレイヤーネーム『ワガハイちゃん』であった。凄い、難攻不落と言われた曲の99万9999点(パーフェクト)までもうすぐだ。一年前の最後に確認した時は、ワガハイちゃんのスコアは90万を下回っていたはずなのに、あれから更に腕に磨きをかけたということか。

 

 ――このワガハイちゃんというプレイヤーは、私にとって少なからず思い入れがある存在だった。

 

 一年前、だいたい半年間くらい凱旋門モードに挑み続ける私と常に全国ランキングのトップを競っていたのが、このワガハイちゃんだ。私がワガハイちゃんのスコアを抜けば、1週間後には私のスコアはワガハイちゃんに抜かれていて――というレースさながらのデッドヒートを繰り返した。私がウマレボにドハマりした要因の一つは、このライバル関係のようなワガハイちゃんがいたから、という理由も大きかっただろう。

 

 当時はこの一週間事のランキングバトルを楽しみにしていたものだが……残念ながら一年前に不況、少子化、人口減少、跡継ぎ不足というどうにもならない負のスパイラルが重ねってウマレボを置いていた店はあえなく閉店。私の愛したウマレボはどこか遠くへ売り払われてしまったし、同時期に一緒にウマレボでダンスの特訓をしていたウマ娘も家の都合でお引っ越ししてしまい別れた。ウマ娘は苦手だが、彼女はあまりウマ娘特有のフレンドリーさが少なくてそこまで避けたい相手でもなかったのだけれど。彼女もトレセン学園へ入学することを夢見ていたので、ひょっとしたら学園で再会することもあるだろうか?

 

 そんなこんなで、わざわざウマレボの為だけに更に遠くの街まで行くのは大変だし、そもそももうダンスを覚えるという目標は達成している――諸々のウマレボをやりたい理由よりやらない理由の方が多くなれば、すーっとウマレボ熱が自然と引いていくのも当然で、私はウマレボの引退を決意した。ありがとうウマレボ。フォーエヴァーウマレボ。ウマレボをいつでも遊べる都会滅べ。

 

 ちなみに私が当時使っていたプレイヤーネームは本名のスペシャルウィークをもじった『ご機嫌な日々』である。プレイヤー情報を記憶してるICカードは実家に置いてきてしまったので、仮に今新記録を出したとしてもご機嫌な日々としてランキングに残らないのが残念だが。それと私の記録も確認してみたが、当時叩き出した89万点がランキング2位のまま残り続けているので、数字上だけで判断するなら私よりウマレボが上手いプレイヤーはワガハイちゃんだけらしい。

 

 さあ、思い出を振り返るのはもうこれくらいでいいだろう。もはやカンスト寸前であるワガハイちゃんのスコアを一年前のように抜くのは難しいだろうが、しかしあれからダンスの練習は続けていたし、他の分野でも成長して視野が広がっているはずだ。狙っていくぞ、99万9999点(パーフェクト)

 

 ――と、意気込んだ矢先。

 

「ねぇ、キミ。凱旋門モードやるなら、ボクと勝負しない?」

 

 ()()()っと、そんな擬音さえ目に浮かぶような羽のような身軽さで隣のウマレボに突如と乗り込んできた小柄のウマ娘は、その軽快な動きとは裏腹に随分と元気のない暗い声と覇気のない顔つきで私にそう告げる。ふむ、勝負。ウマレボには筐体を同期させてスコアを競うバトルモードがあるからそれのことだろうか。当時のあの店では1台しかなかったから使ったことはなかったけれど。

 

 別に見ず知らずの相手の挑戦を受ける義理はないのだが、隣で違う曲を遊ばれてもそれはそれで感覚が狂ってしまいそうだし、いっそ一緒にプレイした方が集中できるか。

 

「……いいですよ。うまぴょい伝説で構いませんか」

 

「いいよ。それにしてもうまぴょい伝説ね……さてはキミ、ウマレボ凄くやりこんでる?」

 

 具体的にいうとやり込んで()()が正しいのだが、私はそれなりには、と肯定する。赤の他人に勝負を挑むわりには、やけにテンションの低い小柄のウマ娘は懐からICカードを取り出して、どこか気だるげな手つきで筐体に情報を読み込ませた。

 

「でもま、ウマレボだったらボクは絶対に負けないけどね。なにせボクは――無敵のテイオー様だから」

 

 プレイヤー情報の読み込みが完了し、画面に表示された名前を見て――私は一瞬、1年ぶりの()()()()()()絶句する。

 

 眼の前の小柄なウマ娘は、かつてランキングを競った相手(ライバル)、ワガハイちゃんだったのだから。これが、リアルのワガハイちゃんなのか。ウマ娘であることは間違いないとは思っていたが、なんかこう想像してたワガハイちゃんと違って、悪い意味で80倍くらい――。

 

 暗くて、怖い!

 

 

 ………

 

 

 トウカイテイオーは不機嫌だった。

 

 少なくともここ半年以上は、彼女の明るく前向きな性格を知るものからすれば信じられないと口を塞ぎたくなる程、とてもとても機嫌が悪い。理由は一つ、人生で初めて出来たライバルが()()()()()()()()()()()()からだ。

 

 トウカイテイオーは10年に1人――否、100年に1人と賞しても過言ではないような、天から数多の才能を与えられてこの世に生まれ落ちた紛れもない『天才ウマ娘』である。己を無敵のテイオー様と自称するなど普通に考えれば自惚れの強いウマ娘と捉える者も少なくないだろう。しかし彼女のそのあまりの才能、そしてそれに胡座をかかずひたむきに努力を続ける姿を知る者からすれば、その自己評価はいっそ適切であると納得するしかない。

 

 そんな彼女だからこそ、ふと物心ついた時から思っていたことではあったが……己の人生に全くと言っていいほど()()()()というものが登場しなかったのである。彼女が本気で物事を取り組めば、同世代では誰も相手にならない。周りに本気の自分と競えるようなウマ娘がいないという生まれついての強者ゆえの孤独感ははっきり言って――寂しかった。

 

 彼女にとってこの世で一番尊敬してやまないウマ娘である『皇帝』シンボリルドルフのような存在はいるが、競い合う対象かと言われれば話は違ってくるし、現役で活躍中の伝説(レジェンド)級と謳われるウマ娘と勿論勝負はしたいが、それもライバルと呼ぶには何かが違う。

 

 ――もう少し大きくなってトレセン学園に入れば、ボクにもライバルと呼べる相手に出会えるのかな? 

 

 全国から選りすぐりのウマ娘が集まる場所なら、きっと……と、心の片隅に一抹の虚しさを抱えながら過ごしていた彼女であったが――そんな日常に異変が起こった。

 

 走ることの次くらいに大好きなゲームで、それも得意なジャンルである『Umarvelous (ウマーベラス) resolution(レボリューション)』というダンスゲームにて自分が叩き出したハイスコアが何者かによって塗り替えられたのである。

 

「嘘でしょー!? ボクのスコアが抜かれるなんて……! どこの誰!?」

 

 ランキングを覗けば、それは【ご機嫌な日々】という見知らぬ名前。新しくウマレボを始めたプレイヤーだろうか? 少なくとも、ウマレボ界で名の知れた存在ではないことは確かなようだ。

 

「ぐぬぬぬー! 負けられない……!」

 

 トウカイテイオーは自身と競い合えるライバルが欲しかったが、しかしそれはそれとして別段自分より強い相手と戦って負けたいわけではない。自分より強い相手に戦って勝ちたいのだ。翌日、颯爽とテイオーはいつも以上に必死に、そして真剣になってウマレボをプレイし――存外あっさりとご機嫌な日々の新記録を抜いた。

 

「いぇーい! 見たかご機嫌な日々! やっぱりワガハイは無敵のテイオー様なのだー!」

 

 今までの自分のスコアやご機嫌な日々の新記録と比べても、その新たなハイスコアはかなり手応えを感じるもので、きっとせっかくのハイスコアを一瞬で塗り替えられて悔しがっているであろうご機嫌な日々というプレイヤーの見知らぬ顔を想像しながら気分上々にテイオーは帰路につく。

 

 約1週間後――。

 

「えー!? またボクのスコアが負けてるー!」

 

 僅かな差ではあったが、再び自分のハイスコアがご機嫌な日々に抜かれている。それはテイオーにとって初めての経験であった。今まで自分が本気を出して相手を突き放せば、誰一人として再び並び立てる相手なんて存在しなかったのだ。それなのにご機嫌な日々は、ついてくるどころかあっさりと自分を突き放していって――。

 

「~~~~! くっそー! 負けてたまるかー!」

 

 それから、テイオーのプレイヤーネームである『ワガハイちゃん』と『ご機嫌な日々』の戦いは熾烈を極めた。どうやら相手は一週間に一度程度しかウマレボをプレイしていないようで、些か勝負にタイムラグがあったけれど――抜いたり追い抜かれたり、無限に続くかのように決着のつけられない日々。

 

 楽しかった。

 

 楽しくて楽しくて、仕方なかった。全身全霊をかけて競い合い、時には負けて歯ぎしりをして悔しがることが、時には勝って握りしめた拳を空へ向けるそんな日々が――たまらなくテイオーにとって愛しく思えたから。

 

 間違いなくご機嫌な日々と競い合ったその半年間あまりの期間は、テイオーにとって人生で一番――いや、憧れのシンボリルドルフと僅かながらも触れ合ったときの思い出と比べると、どちらが一番なのか本気で首を捻じ曲げて悩んでしまうが――それくらい、テイオーにとって楽しく幸せな日々だったのだ。

 

「――あれ?」

 

 しかしそんな楽しい時間も、終わる時はあっさりだった。

 

 初めて、自分のランキングが更新されていない。

 

 当初は、そんな日もあるか。むしろ自分がとてつもないハイスコアを叩き出してしまったから、ご機嫌な日々は超えられなかったのだろう、いえーい無敵のテイオー様二連勝! 二冠達成! と寧ろ喜んでいたのだが……。

 

 もう一週間待っても、更新されない。

 

 もう一ヶ月待っても、更新されない。

 

 もう半年待っても、更新されない。

 

 

 

 というか――そもそも、ご機嫌な日々が、ウマレボをプレイしていない。

 

 

 

 なんで?

 

 

 

 なんでなんでなんで。

 

 

 

 なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。

 

 

 きっと自分には知り得ないような、何か理由があってウマレボを遊ばなくなったのだろう。

 

 そもそも元々ご機嫌な日々とは知り合いだとか友達だとか、そういう関係でもなんでもない。ただ広いこの日本のどこかで、同じダンスゲームでスコアを競っていただけの間柄でしかないというのもわかっている。

 

 それでもトウカイテイオーは、初めて出来たライバルに――酷く裏切られたような気持ちがした。

 

 3話「ワガハイちゃんとご機嫌な日々」おわり




尚、IFスペシャルウィークの本来の特性であった絆ゲージが上がり難い代わりに友情トレーニングによるボーナスが大幅に上昇するという効果自体はこの世界でも常時発動しているので、ウマ娘と大体何かするだけで大幅にステータスが上がっていく超ハイスペックウマ娘と化している。

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