転生したらカラスだった件   作:めろんムーン

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書きたいから書いた。とりあえずストック切れるまで投稿します。
今後の展開と矛盾したので少し修正


第1章:カラスとスライム編
第1羽、転生


 

 僕はなんの変哲もない厨二病擬きの学生だった。仲間内で冗談を言い合い、ゲームで遊ぶような一般高校生17歳。

 

 グループの仲間たちはみんないいやつだったなぁ……僕が先導してても文句を言わずについてきてくれてた。

 

《確認しました。ユニークスキル『先導者』を獲得……失敗しました》

 

 先導者はなんかダサいなぁ……嚮導者とかもっとなんかかっこいい名前あるじゃん?

 

《……確認しました。ユニークスキル『嚮導者』を獲得……成功しました》

 

 なんでこんなことを考えているかというと、僕はさっきめちゃくちゃ高い階段から転げ落ちて、頭を打って瀕死だからだ。

 

 なんで神社の石段踏み外したんだろうなぁ……痛いなぁ……やだなぁ……

 

《確認しました。『痛覚無効』を獲得……成功しました》

 

 落ちてる感覚、すごい嫌だったなぁ……空が飛べれば死ぬこともなかっただろうになぁ……

 

《確認しました。飛行可能な肉体を制作……成功しました》

 

 さっきから聞こえてくるこの声なんなんだろうなぁ……僕もそういうのやってみたいよ……ダークファンタジー風の鐘でも鳴らしてさ……響くような声でかっこよく……

 

《確認しました。ユニークスキル『告示者』を獲得……成功しました》

 

 にしても僕が抜けてあいつらのゲームのギルド大丈夫かなぁ……僕が一番火力出してたからなぁ……いちげきひっさつ!とか必殺仕事人とか処刑者とか言われてたっけ……

 

《確認しました。ユニークスキル『処刑者』を獲得……失敗しました》

 

 必殺仕事人はまだしも……処刑者とかなんかやじゃない……?金色の鎧にでかいハンマー持ったデブみたいじゃん……執行者とかの方がかっこいいじゃん……

 

《……確認しました。ユニークスキル『執行者』を獲得……成功しました》

 

 ……天国でもこの声が聞こえてくるなら、死ぬのも悪くないかな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピチョン……

 

 

 

 

 

 ピチョン……

 

 

 

 ……なんだろう……何が聞こえる……ここは……

 

 ……僕は死んだはずじゃなかったっけ?

 

 僕の名前は……柳田 蒼(やなぎだ あおい)

 

 神社行くときに足踏み外して転落死した17歳高校生……うん、覚えてるね。

 

 とりあえず状況は……今どこにいるか探らなきゃ

 

 

 

 ……ぜーんぶ真っ暗。何も見えないや!

 

 足元の感触からして……これは、岩?というか、なんか足が変な感じがする。人間の感覚じゃなくない?これ……

 

 先に自分の確認した方がいいかな。

 

 

 

 まず腕を動かせるか。うん、動かせるかな。普段は体の後ろで手を組んでるみたいなポーズしてるみたいだけど……なんだろうこの変な感じ。

 

 胴体……手で触ってみればモフモフな感触。うーん?

 

 足。手で触ってみれば、骨みたいな?変な感じがする細いやつ。完全に人じゃない。触ってる形状が完全にACの逆関節だよ。

 

 そして、顔。モフモフだが、口元が硬くて尖ってる……

 

 

 

 ……現実逃避はやめようか。そもそも自分の体の形くらいは感覚でわかるし……

 

 

 

 ……ボク、鳥になってますね……

 

 

 

 ……なんでーーー!!??

 

 

 

 はっ!?まさか、空を飛びたいとか思ったから!?死に際の適当な考えで鳥に転生とかする!?

 

 うわー……鳥生って超ハードモードだってどこかで聞いたことあるわ……とりあえず大小関係なく排泄するのはなんかやだな……

 

 ……虫とか食べなきゃいけないの?やだよ?

 

 

 

 そして、鳥目なのか何も見えない。やだなぁー……ん?遠くにかすかに明かりがあるような?

 

 ……ここにいても仕方ないし、足元気をつけながら行くしかないか。

 

 

 

 

 

「カァ……」

 

 突然明るくなった視界に広がる光景に思わず声が零れる。

 目に飛び込んできたのは、岩肌のゴツゴツとした地形に生えている奇妙な草、そして光を発して美しく輝く無数の水晶。

 それらが調和した、幻想的な洞窟。

 まるで、ファンタジーの世界のような幻想的な空間で、神秘的だった。

 

 

 

 ……今、カァ……とか言わなかったか?……もしかして僕、カラス?さっきまで見えなかったのは鳥目かと思ったけど、単純に光がなかったからかな……カラスは暗くても見えるらしいし。

 

 とりあえず、近くの水晶に近づいてみる。

 

 映し出されるは、黒い羽毛の生えた鴉。大きさは不明だが、なかなかでかいのではなかろうか?前世のカラスよりもシュッとしていて、さらに頭には薄緑のメッシュが入っていて、そこそこかっこいい。

 

 ……まぁまぁ当たりっぽい?いや、生態系わからんけども……

 

 でもまぁ、これではっきりした。やっぱり僕は、鴉に転生したみたいだ。

 

《導。主人(マスター)の種族は嵐鴉(テンペストクロウ)です》

 

 

 

 ファッ!?誰だお前!?

 

《導。ユニークスキル『嚮導者』です》

 

 ユニークスキル?なんか転スラみたいな……いや、『大賢者』みたいなこと言ってるし、転生してるし、転スラみたいなもんだよねこれ。僕の場合は、転カラ?……唐揚げみたいでやだね。

 

《告。認識不能言語を確認。解析……失敗しました》

 

 認識不能言語?どれのこと?

 

《解。主人(マスター)の『ユニークスキル、なんか……』の後、認識が不能になりました》

 

 ……つまり、転スラが認識できなかったと。世界の修正力的な?じゃあ、この世界は転スラ世界っぽいね。

 

《告。再度認識不能言語を確認。解析……失敗しました》

 

 ああ、認識不能言語はできるだけ考えないようにするから気にしないで。認識不能言語の場合は報告なしでいいよ。

 

《了》

 

 それにしても、嵐鴉か……なるほどね?だいたいわかってきたぞ?

 

 そして、ここは水晶のある洞窟。ということは……

 

 

 

(聞こえるか、小さき物よ)

 

 ほら聞こえてきた。でもどう返せばいいのかわからないしなぁ……

 

「カァ??(誰ですか?)」

 

(む?ああ、声は不要だ。心の声で会話できよう)

 

(……わかりました。あなたは?)

 

(ふむ、そうだな……ゆっくり振り返ると良いぞ)

 

(…わかりました)

 

 そうして、ゆーっくりと振り返ると……

 

(ド、ドラゴン!?)シッテタ!

 

 

 

(いかにも!我が名は暴風竜ヴェルドラ!!)

 

(この世に4体のみ存在する竜種が1体である!!クァーーーーハハハハ!!)

 

 おおー……ヴェルドラさん……

 

(よかった、いてくれて……)

 

(む?我がいてくれてよかった、だと?)

 

(ああ、なんでもないです……うん。原作開始後とか極端に開始前とかだと、ね)

 

(ゲンサク?なんだそれは)

 

(ああいえ、ほんとになんでもないんで……大丈夫……大丈夫……)

 

(まぁよい。なぜお前は我の場所まで辿り着いたのだ?話してみるが良い)

 

 それじゃあとりあえず、今までのこと話してみようかな。

 

 

 

 

 

(ほう、お前、転生者か。稀な生まれ方をしたものだな。異世界からの転生者は我の知る限り事例はないぞ)

 

(そうなんですか……)

 

(転生者はこちらの世界に渡るとき、望んだ能力を得るらしい。お前は何か持っていないのか?)

 

(えっと、僕は……)

 

《導。主人(マスター)はユニークスキル『嚮導者(ミチビクモノ)』、『告示者(ツゲルモノ)』、『執行者(オコナウモノ)』を所持しています》

 

(そうそう、『嚮導者』と『告示者』、『執行者』とかいうユニークスキルを持ってるよ)

 

(なんと、ユニークスキルを3つもか!なかなかやるではないか。して、どんな効果なのだ?)

 

 えっと……《導。ユニークスキル『嚮導者』の効果は、『思考加速、解析鑑定、並列演算、森羅万象』の四つです》

 

 まるまる伝える。

 

(ほう、優秀だな。して、告示者は?)

 

 《導。ユニークスキル『告示者』の効果は、『詠唱破棄、刻印弔鐘』です》

 

 これもまるまる。

 

(む?詠唱破棄はわかるが、こくいんちょうしょう、とな?どのようなものだ)

 

 えっと……?

 

 《導。『刻印弔鐘』とは、刻印(マーカー)を刻んだ存在にのみ聞こえる、鐘を鳴らすことが可能です》

 

 らしい。

 

(……それに、なんの意味があるのだ?)

 

(さぁ……)

 

(……気を取り直して、『執行者』を教えるがいい)

 

(わかりました!)

 

《導。ユニークスキル『執行者』の効果は、『断頭処刑、魂食』です》

 

 だってさ。

 

(……魂食、だと?心が折れた相手から魂を奪う能力だな。ならば断頭処刑とやらは、それをする時に相手の頭を刎ねる、ということか?)

 

(なるほど?……えっ、めっちゃ物騒じゃん)

 

(……お前、何を願ったらそうなるのだ?)

 

(さ、さぁー……)

 

 

 

(にしても、お前も運がないな)

 

(というと?)

 

(お前の前世は人間だろう?だが、お前が転生したのは鳥ではないか)

 

(ああー……まぁ、たしかに)

 

(……よいのか?)

 

(まぁ、いいですよ。新鮮ではありますし。死に際に、確かに空を飛びたいとは思ったので)

 

(……そうか。それにしても、今まで我の魔素から生まれるのは蛇などだったが……鳥とはな)

 

(え、そうなんですか……まだ蛇よりは鳥の方がマシなんでよかった……)

 

(……そう思えば幸運だな)

 

(ですねー……さて、これからどうしようかな。いつまでもここにいるわけにもいかないし)

 

(むっ!?待て待て)

 

(ん?)

 

(お前、生まれたばかりであろう。我がこの世界について教えてやろうではないか)

 

 ……周りを見渡しても何もいないし、さっきからヴェルドラは動いていない。そういやボッチだっけこの人。

 

(いま変なこと考えなかったか?)

 

(いいえーなにもー)

 

(……まぁよい。ここで我と語り合っていけ)

 

(はいはーい)

 

 

 

 こうして、僕は転スラ世界に転生したのだった。

 

 

 




この作品は某『転砂』の御方に多大な影響を受けております……できるだけ似ないようにしますが、似るのは許してください……あとあとがきにステータス書くのも許してください……

ステータス
名前:柳田 蒼(やなぎだ あおい)
種族:嵐鴉(テンペストクロウ)
称号:なし
魔法:なし
ユニークスキル:『嚮導者(ミチビクモノ)』『告示者(ツゲルモノ)』『執行者(オコナウモノ)
エクストラスキル:なし
コモンスキル:『念話』
耐性:痛覚無効

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