転生したらカラスだった件   作:めろんムーン

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第4羽、人化と発声

 

 

#sideリムル

 

 俺は転生して、サラリーマンからスライムになった。そして、暴風竜ヴェルドラという強そうな存在と、同じ転生者であるサリアと友達になったのだった!!

 

 まぁモノローグはこんなもんでいいだろう。

 

 ヴェルドラを俺が捕食して、残ったのは俺とサリアのみ。サリアを見てみると、少し寂しそうだ。

 

 そりゃあそうだよな。友達になったばっかりのやつが、近くにいるのにしばらく……何年も会えないんだから。

 

 それに、サリアは俺がヴェルドラに会うより前にヴェルドラと知り合っていたみたいだし、俺よりも寂しいだろう。

 

(………リムル、行こっか)

 

(おう、大丈夫か?)

 

(問題ないよ。いつかまた会えるってわかってるんだからね)

 

(そっか……まぁ、俺もヴェルドラが早く出て来れるよう頑張るからな!)

 

(うん、よろしくね)

 

 こいつ、前世は高校生って言ってたのにな……心が強いのか、強がってるのかはわからないけど……しっかり俺が見ておいてやらないとな。今度の生は謳歌できるように!そして、早くヴェルドラの封印を解除して、3人一緒に遊ぶんだ!

 

 

 

(そういえば、『人化』を習得したって言ってたよな?使わないのか?)

 

(あ、確かに。早速使ってみるよ)

 

 そういうと、サリアは黒いモヤに覆われる。

 

 

 

 しばらくして中から現れたのは、美しい美()()だった。

 

 

 

 年齢は8歳程度の小さな女の子で、整った手足を持ち、可愛い顔立ちをしている。肌は白く、綺麗な色をしていた。

 背中からは吸い込まれそうなほど黒く、しかし赤みがかった一対の翼が生えている。

 人懐っこい印象を受ける瞳をしており、その色は真紅。

 髪は黒く、しかし艶やかだ。ウルフカットのような髪型で整っている。

 髪の間、耳の辺りから小さな羽が生えていて、それが耳の代わりのようだ。

 

 

 

 

 そして、一糸纏わぬ素っ裸。

 

 

 

 

 

(お、おい裸じゃないか!?)

 

(そりゃ服はないからね……服手に入れるまでは鳥形態の方が良さそうだね)

 

(いや、早く隠せよ!)

 

(この身体の具合を確認しなきゃ行けないんだし、もう少し待ってよ。気になるなら向こう向いてて)

 

(あ、ああ……ところで、その状態なら喋れるんじゃないか?)

 

 サリア、俺が元男なの忘れてんじゃないのか?でもこいつも元男だしな……気にしないものなのか?まぁ、役得というものだな……そっとチラ見しとこ

 

(なるほど?)

 

「アー……アー?あー!あーいーうーえーおー!」

 

(……小学生の授業見てるみたいで微笑ましいな)

 

(全裸の幼女に元成人男性がそんなこと言うと犯罪臭がするよね)

 

(すまんわるかったなかったことにしてくれ)

 

(フフフ、ゆるしてあげよう)

 

「あーあー!よし、これでどうかな?ボク、喋れてる?」

 

(おお、喋れてる喋れてる!)

 

「いいね、やっぱり口で喋ってると気分がいいよ」

 

 サリアは嬉しそうだ。正直、小さい子供が嬉しそうにしてるのを眺めてると癒されるよなぁ……服着てれば……

 

 その後、一通り喋ったサリアは鳥に戻った。

 

(よし、行こうリムル!早く外行きたいし!)

 

(オーケーサリア。レッツゴーだ!)

 

 

 

 

 

#sideサリア

 

 

 

 人化に成功したら、幼女だった件

 

 

 

 まあ、予感はしてたよ。でもさ、幼女はないと思うんだ?どうにかならなかったのかな〜……まぁいいや、リムルも最初の人化は幼女寄りだったと思うし。

 

 にしてもリムル、動揺してたな……そんなに動揺するならこっちを魔力感知から外せばよかったのに。見てるのバレバレだよ。

 

 でもまぁ、原作リムルって割とムッツリだし……エルフのお姉さんにデレデレしたり、ヒナタやルミナス、シオンやシュナにもデレデレしてたよね……

 

 でも、ミリムとかにはしてないあたり、子供は好きだけどロリコンではないんだと思うんだけど……なんで僕のことガッツリ見てたんだろう…うーん?まぁ、異性は気になるよね、うん。

 

 まぁ、僕はリムルのどんな趣味も許容するよ。同じ元男として理解できるからね……!!

 

 

 

 さて、僕たちは現在、大きな鉄扉の前まで来ていた。

 

(リムル、これ食べれたりする?)

 

(うーん、わからんなぁ……おっ?開き始めたぞ!?隠れろかくれろ!)

 

(オーケー!)

 

 と言っても隠れる場所がない……リムルと一緒に岩陰に来てみたけど、丸見えだ。翼で自分を覆ってみるか。

 

(どうかなリムル。バレないかな?)

 

(おお、いい感じに暗闇と同化してるから大丈夫じゃないか?)

 

(ならよかった)

 

 それにしても、エレンご一行はこんな魔素濃いところまでよく来れたよね。

 ヴェルドラがいなくなったとはいえ、僕らが生まれることができたぐらい元々濃いのに……この時点でただものではないっていう伏線が貼られてたってことかな?

 

(隠密技術(アーツ)……なんというドリーム技術(アーツ)なんだ……)

 

(リムル?欲望漏れてるよ?)

 

(ああ、すまない。だが、わかるだろ?)

 

(まぁわからなくもないけどさぁ……僕の場合は、覗かれる側になったんだなーと思ってナイーブだよ)

 

(……うん、ごめんな)

 

(ま、先に進もうか)

 

(おうよ!)

 

 

 

 

 

 そこそこ先に進むと、蛇くんが出てきた。

 

《導。解析鑑定の結果、嵐蛇(テンペストサーペント)と判明》

 

 やっぱり名前からして進化前の僕はあれと同系統の魔物だよね。

 

《肯定》

 

 あ、リムルが酸吹きかけられてる……危ないね……

 

(ひえぇぇぇ……岩がドロドロ溶けてる……)

 

(注意してね、リムル)

 

(ああ、油断してると死にそうだなって今思ったよ!水刃!)

 

 リムルが蛇の首を刎ねた。

 

(おー、いい威力してるー)

 

(ふふふ、いいだろー)

 

(じゃ、僕も試運転したいから、次の獲物は僕にちょうだいね?)

 

(わかったわかった)

 

 その後、嵐蛇を捕食して擬態したリムルの擬態精度に驚いたり、ノーモーションで蝙蝠を溶かしたリムルにドン引きしたりした。

 

(うわ、キモ……というか、次は譲ってって言ったじゃん)

 

(ごめんって……毒霧吐息は封印するわ)

 

(うん、それはそう)

 

(蝙蝠を食べたのって、発声器官を得るためだったりする?)

 

(問題だそうと思ってたのに質問する前から答えないでくれ!)

 

(あ、ごめんね)

 

 

 

 その後、発声練習をし始めたリムルを僕は守った。『断頭処刑』の使い勝手も確かめたかったし。

 

(うぉぉあ!?く、蜘蛛だぁぁ!?)

 

(苦手なの?まあ、僕も苦手だけどさ……『断頭処刑』)

 

 スキルを発動するとともに、蜘蛛の頭が何の抵抗もなくずるっと落ちる。同時に、体がドシャッと地面に崩れ落ちた。

 

(……え、サリアは今何したんだ?)

 

(僕のユニークスキル『執行者(オコナウモノ)』の能力の一つ、『断頭処刑』を使ったんだ。レジストされなければ首を刎ねることができるんだよ)

 

(うおー凶悪……)

 

《スキル『粘糸』及び『鋼糸』を獲得しました》

 

(あ、ついでに断頭処刑(ギロチン)した相手からは相性の良いスキルを手に入れられるみたい)

 

(へー、俺の場合は食わなきゃダメだが、サリアの場合は首を断つ必要がある、と)

 

(そういうことだね)

 

 その後もムカデやらトカゲやらの首を断って、リムルにあげた。ムカデは相性が悪かったのか何もスキルが得られなかったけど、トカゲから『身体装甲』を手に入れられたからよかった。このスキル結構強かった気がするし。

 

 リムルは僕とボイトレして、練習の邪魔もされなかったからか、2日目には喋れるようになった。そして、すぐに洞窟の出口も見つかった。

 

 

 

 ようやく、僕たちは封印の洞窟の外に出たのだった。

 

 

 




喋る時はボク、心の中では僕……さて、なんででしょう

前回書く予定だったスキルを書き忘れていたので、修正しました。
エクストラスキル『漆羽』というものが新たに追加されています。説明はおいおい



 ステータス
名前:サリア=テンペスト
種族:暴風鴉(テンペストレイヴン)
加護:暴風の紋章
称号:なし
魔法:なし
ユニークスキル:『嚮導者(ミチビクモノ)』『告示者(ツゲルモノ)』『執行者(オコナウモノ)
エクストラスキル:『魔力感知』『漆羽』『人化』
獲得スキル:『粘糸』『鋼糸』『身体装甲』
コモンスキル:『念話』
耐性:『痛覚無効』『物理攻撃耐性』

ヴェルドラ日記は

  • 各章終わりにヴェルドラ日記の章に投稿
  • ヴェルドラ復活後にまとめて投稿
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