妖精の尻尾の悪魔の守銭奴 作:魔導士ギルド【ヴィーナスフィスト】
今にして思えば、レイヴンのオーブラとアリアって似た魔法使ってたのかな?
どっちも相手の魔力消す魔法だし
フィオーレ王国のオークの街、そこに魔導士ギルド【
【
何やら下品な会話をギルドのメンバー達がしてる中、いきなり扉が破壊されて何人かが吹っ飛んだ。
「
俺達はここにカチコミへ来たのだった。
エルフマン、ナツ、グレイが先陣を斬って有象無象のファントムの奴等を次々なぎ倒していく。
エルザはエレメント4とガジルを探す。
マスターはジョゼを探す。
エルフマンは『漢ぉぉ!』と叫びながらファントムの連中を片っ端から殴り飛ばしていく。
そしてマスターはジョゼが最上階にいると判断してエルザに俺等の指揮権を預けてマスターは向かう。すると上から1人の男がエルフマンめがけて落ちて攻撃してきた。
今回、俺等のギルドとレビィ達を襲撃した【鉄のガジル】である。
「こい!! クズども。鉄の
エルフマンが先陣を切り攻撃する。ガジルは味方も敵も関係なく無差別攻撃で俺達を翻弄する。
そしてナツがガジルと対面する。
「俺が
ナツとガジルが戦い出すと、ギルド全体が『ゴゴゴッ!』と揺れ始める……マスターの怒りだな……
「巨人の逆鱗……もはや誰にもとめられんぞ」
しかし少し違和感がある……このホームからエレメント4の気配がしない……まさか、俺達がここにカチコミに来るのも想定した罠か!?
ここに来ていないのはケガをして動けないシャドウギアのレビィ、ジェット、ドロイ……あとは仕事中のラクサスと雷神衆、ミストガン……別大陸に行ったギルダーツ……あとレビィ達の看病に残ったルーシィとミラジェーン、リーダス………
そこまで考えていると……上からマスターが降ってきた!?
「悲しすぎる!! この悲しみはどこから来るのだ!! 嗚呼、偉大なる魔導士が消えゆく悲しみなのか!!」
上の階で誰かがそう叫んでいる……それはエレメント4の1人【大空のアリア】だった。
「あ……あ……ぅ……ぁ……ワ…ワシの……魔力が……」
マスターは真っ青な顔をして倒れており、その身体からはまったく魔力を感じない。
しかも、マスターが倒れたことで、うちのメンバーの士気は低下。逆にファントムのメンバーは上がっている。
「撤退だーーー!! 全員、ギルドへ戻れーーー!!」
エルザは皆に呼びかける。俺は仕方ないとやられたメンバーを何人か掴んで撤退する。
周りもしぶしぶながらも撤退する。そんな中で………
「で……ルーシィとやらは捕まえたのかい?」
「“本部”に幽閉している」
「なに!?」
ナツには聞こえたようだ。
ルーシィが幽閉されてる? 本部?
ガジルとアリアは「いずれ決着つけようぜ」といって姿を消した。
俺達は撤退を続けるがファントムの奴らは俺等を追う。そしてナツはファントムの連中のうち1人を捕まえて走る。俺もそれを追う。
「言えよ、ルーシィはどこだ」
「し、知らねぇよ。誰だそれ……」
どうやらナツはルーシィを助けるつもりのようだ。そして捕まえたやつは知らないようだ。
「なら、お前らの本部とやらはどこにある? 答えないなら黒焦げになってもらうぞ?」
「ゼニス!!」
ナツは俺もついてきていたことに今、気がついたようだった。
そしてファントムのやつはビクビクしながら答えた。
「ほ、本部はこの先の丘にある!」
「わかった……【
俺は、より遠くをみることができる魔法を使ってファントムのやつが言った先の丘をみて、それっぽい建物を見つけた。
そしてそこの頂上の一角に金髪の女を見つけた。ルーシィである。
「ナツ、ハッピー! 見つけた。確かにこの先の丘にルーシィがいる」
「本当か!?」
「高い建物から飛び降りるつもりみたいだ。急げ!! 【
「どわぁぁぁぁっっ!!」
例のごとく、ナツをジャンプ台魔法で吹っ飛ばしてルーシィ救出に向かわせた。
そしてルーシィは予想通り、飛び降りてナツはルーシィを受け止めたのだった。
俺もナツ達のもとへ向かうとルーシィが泣いて言い出す。
「全部……あたしのせいなんだ……それでもあたし……ギルドにいたいよ……
「オ、オイ! どした? なんのことだ!? いればいいって! なんだよそれ……」
「ルーシィ、とにかくギルドに戻る。その後話してくれ、なんでファントムがお前をさらったのか……」
俺とナツとルーシィとハッピーは泣いてるルーシィをなだめつつ、ギルドへ撤退した。
……。
…………。
………………。
マスターがエレメント4の1人【大空のアリア】に魔力を拡散されてしまい酷い魔力欠乏症に陥ってしまった。とりあえずアルザックとビスカに顧問薬剤師であるポーリュシカさんのもとへ運んでもらった。
しかし、魔力欠乏症では薬でどうにかなる病ではないため戦線復帰は絶望的である。
そして、ルーシィは今回のファントム襲撃の本当の目的が自分自身であることと理由を話す。
「そうか……ルーシィは初めて見たときから見覚えがあったが【ハートフィリア財閥】の令嬢だったのか……」
ハートフィリア財閥……読んで如くの資産家の大金持ち。ルーシィのフルネームは【ルーシィ・ハートフィリア】であり、そこの一人娘である。
なんでもそこの現当主……つまりルーシィのお父上にあたる人がファントムに
「あそこの家は元々の当主だった奥様がいなくなってから後をついだ旦那さんは一気に仕事に明け暮れていたって話だしな……そのせいもあって娘であるルーシィも放置されるのが嫌になって家出したってところか?」
「うん……ほとんどあってる」
「家出した娘を1年も放置したくせに急に連れ戻そうとする……強引な見合いでもさせるつもりか?」
「多分、そんな事だと思う……連れ戻すためにこんなことするなんて……最低だよ」
「まったくだ。居場所も知っていて帰ってきてほしいなら堂々とギルドに自分で来いっての……そんな誠意も見せられないほど忙しいのか、それとも自分じゃ連れ戻せる自信がない小心者なのか……」
「多分前者……でも元をただせばあたしが家出なんかしたせいなんだよね……」
「そ、そりゃ違うだろ!! 悪いのはパパ……あっ! いや、ファントムだ!!」
エルフマンの言葉に俺は繋ぐ。
「そのとおり、お前の父親はただギルドに来てお前に向かって『帰ってきてください』といえばよかっただけ、ファントムは襲撃や誘拐もどきなんてせずギルドに誰か使いを出して『お父様から帰還命令が出てるので来てくれませんか?』といえばよかっただけなのにわざわざ無駄に遠回りしてるだけだ。そう言われてルーシィがどう反応するかはルーシィ次第だが、俺達は嫌がるルーシィを無理矢理帰らせるという選択はしない!」
「そうだぜルーシィ、ここにいたいっていったよな、戻りたくねぇ場所に戻って何があんの? ここがお前の帰る場所だ」
俺の言葉の後にナツが言ってしめる。ルーシィは涙を浮かべ、エルフマンはいい話を聞いたように涙を流し、グレイは泣くなとなだめる……ロキは少し離れたところでルーシィを見ている。
撤退後、怪我人の手当てを行いつつ、ルーシィをさらうためにまた来るであろうファントム襲撃に備えて作戦を練り、爆弾
そんな中、カナとミラジェーンがラクサスとミストガンに連絡を取る。
しかし、ミストガンは見つからない……もともと音信不通になりやすい奴だからこっちは仕方ないと言えるだろう……
そして最後の望みであるラクサスは……
「あのクソじじいもザマぁねえなァ!! 俺には関係ねぇ話だ勝手にやってろ」
……そんなことを言う。やはりラクサスも無理か……
ミラジェーンは通信用の
ラクサスは昔【あること】がきっかけにマスターには逆らうように、ただ最強を目指すようになった……
ミラジェーンは「自分も戦う」なんて言ってるが、ミラジェーンも【ある事件】がトラウマになり、それをきっかけに元S級魔導士実力を発揮できなくなってしまっている。
今のところ、うちの最大戦力はエルザ……どうやってもファントムに勝つには………
(もう、俺がやるしかない……たとえそれが、俺がギルドから消える選択であったとしても………)
次回、ゼニスの決意の戦い