妖精の尻尾の悪魔の守銭奴   作:魔導士ギルド【ヴィーナスフィスト】

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 妖精VS幽鬼

 フェアリーテイルゼロを読んでから思うとこの戦いは初代からの因縁だとわかりますよね〜


ファントム MkII

 ファントム襲撃に備えているとマグノリアの街が【ズゥゥン、ズゥゥン】と揺れる……

 

「外だーー!!」

 

 言われて外をみると、ギルドに向かって六足歩行の城のようなものが向かってくる……

 

(まさか……あのギルド本部が移動要塞になっていたのか!!?)

 

「想定外だ……こんな方法で攻めてくるとは………」

 

 いや、むしろこんな方法で来るなんて予想できたら逆にすごいぞ!?

 

 そしてあのファントムの移動要塞と思われるギルドから大砲のようなものが出てきた……

 

(あれはもしかして……ファントムが所有している魔導集束砲【ジュピター】じゃないのか!?)

 

 エルザはいち早くそれを察したのか超防御力を誇る【金剛の鎧】に換装した。そして全員に「ふせろぉぉぉっ!!」と叫ぶ。

 

 

 ドゴォォォッッッ!!!!

 

 

 ジュピターが発射され、エルザは受け止めた……が、しかし……エルザはその場に倒れた。

 

『マカロフ……そしてエルザも戦闘不能。もう貴様らに凱歌はあがらねえ。ルーシィ・ハートフィリアを渡せ、今すぐだ』

 

 ファントムのマスター、ジョゼがスピーカーを使って俺等に言ってくる。

 

「仲間を売るくらいなら死んだほうがマシだっ!!!!」

 

 エルザはボロボロになりながらもしっかりとそう言った。ナツも「オレ達の答えは変わらねぇ!」と叫びジョゼは言う。

 

『ならばさらに特大のジュピターをくらわせてやる!! 装填までの15分、恐怖の中であがけ!!』

 

 ジョゼはそう言い放ち、ファントムのギルドから兵が何人か降りてきた。

 

 どうやら出てきた兵はジョゼの魔法“幽兵(シェイド)”………つまりジュピターで巻き込んでも問題ないということだ……

 

「ジュピターをなんとかしないとね」

 

「俺がぶっ壊してくる! ハッピー!」

 

「あいさー!」

 

 ナツはハッピーとともにジュピターへ向かう。

 

「グレイ! エルフマン! 俺等も乗り込むぞ! カナ、ロキ! ここの指揮とルーシィの護衛は任せた!」

 

「おう!」

 

「任せな!」

 

 俺達は奴等のもとへ向かったが、先に乗り込んだナツがジュピターを内部から破壊したようでジュピターは崩れた。

 

 しかし、今度は奴等のギルドが足が生えただけのフォルムからどんどん形を変形させて巨人へと変型した。

 

 そして巨人はズシンズシンとうちのギルドへ向かって歩いてきた。

 

「まずい!! 急ぐぞ、グレイ、エルフマン!!」

 

「つってもナツがもうり乗り込んでんだろ!!」

 

「ああ、問題ねぇだろ!」

 

 ああ、もう!! エルフマンはともかく、グレイは気づけ!?

 

「ナツは乗り物、駄目だろが!? 今頃たぶん吐きそうになってるぞ!?」

 

「「……………あっ!?」」

 

「急げ!?」

 

「「お、おう!!」」

 

「お前らは先に行け!! 【弾力魔法(バウンド)】!!!」

 

 俺はジャンプ台をいくつも出してグレイとエルフマンを上に飛ばす。

 

 俺は少し遅れて上へ行くと、何かが「キラーン」と飛んでいくのが見えた。

 

「おい! 今、何か飛んでいったが?」

 

「エレメント4とか言う奴らの兎兎丸とか言うヤツだ。俺が凍らせてエルフマンが投げた」

 

 なるほど。しかし、ジュピターは壊されていた。ナツが壊したらしい。そしてハッピーが外の様子を見てきたようで新情報が発覚した。

 

「大変だーー!! ギルドが巨人になって魔法を唱えてる!!」

 

 なんだと!? ただの機械仕掛けの巨人じゃなくてこの巨人が魔導師でもあるってことか!? 道理で歩くのをやめて揺れないと思ったが、足を止めて魔法陣描いていたのか!?

 

「カルデア大聖堂まで消えちゃう魔法だって!!」

 

 街の半分は消えるじゃねえか!? しかし、それほどの規模の魔法ならあと10分……ジュピター壊した意味ねぇ!? いや、意味はあるが状況は好転していない。

 

「手分けしてこの巨人の動力源をさがすぞ! 他のエレメント4かガジルかジョゼなら知ってるはずだ! 見つけ次第ぶっ飛ばして聞き出せ!」

 

「「「おう!!」」」

 

 そう言って俺等は散り散りに……あっ!!

 

「まて、エルフマン!」

 

「おっ?」

 

「お前……エレメント4クラスと戦えるのか……? その……トラウマは……」

 

「……はん! 何を言う! もうそんなものとっくに克服してるわ!! 漢ならなぁぁ!!」ドドドッ

 

 エルフマンは走っていく……強がってはいるがやはりトラウマは忘れてはいないようだ。

 

 エルフマンとミラジェーンにはかつて【リサーナ】という妹がいたが、ミラジェーンの受けたS級クエストの仕事で命を落としてしまい、ミラジェーンはそれがトラウマとなりS級魔道士レベルの実力を発揮できなくなった。

 そしてエルフマンはその妹が命を落とした原因が自身の暴走がだったことでエルフマンは暴走を警戒して本気を出せなくなってしまった。

 

 願うなら……エルフマンもミラジェーンもこの戦いでトラウマを克服して貰いたいものだ。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 俺はジョゼやエレメント4を探していると、巨人の動きが遅くなっていることに気づく……グレイがエレメント4の【大海のジュビア・ロクサー】をエルフマンが【大地のムッシュ・ソル】を倒してからだ……まさか、この巨人の動力源はエレメント4なのか!?

 

 となると残るはマスターをやったアリアだけ……

 

 そっちはナツ達に任せて、俺は最上階の場所である、ジョゼの居場所へ到着した………

 

「ほぅ、意外ですね……最初にここに来るのはエルザかラクサスあたりだと思いましたよ……ゼニス」

 

「ああ、あんたの撃ったジュピターでエルザは負傷、ラクサスは遠目の仕事で間に合わなくてね」

 

「実はガジルがもうルーシィ・ハートフィリアを既に捕らえてましてね。どうです? あなたもうちへ来ませんか? 前のヘッドハンティングを今度こそ受けてもらえるならこれ以上妖精の尻尾(フェアリーテイル)には手を出さないことを約束しますよ……」

 

「……もうあんたは一線を超えた。出し惜しみ無しで俺はあんたを殺す………」

 

「はん、財政管理魔道士風情が聖十大魔導の1人に勝てるとでも?……」

 

「あんたは知らないのさ……冥府の力の恐ろしさをな………」ギュロロロロッ!!

 

 

 ………………。

 …………。

 ……。

 

 

 あれから俺はジョゼと戦闘を繰り返す。その間に誰かがアリアを倒したようで巨人の動きは止まった。

 

 下の方でナツとガジルが戦闘中のようだ。ルーシィはナツに任せておく……

 

 しかし、こっちは劣勢だった。

 

(くそ、まさか【このチカラ】を全力で使っても倒せないなんて……これが聖十大魔道の魔導士……侮っていた……姿ももとに戻っちゃったし……)

 

「クククッ、まさか君がここまで強かったとはね……油断しましたよ……しかし、聖十大魔道の称号持ちを舐めるなよ!!」

 

 ジョゼは攻撃をしながら言い出す。

 

「そんな強力な魔導士がね……マカロフのギルドに他にもいたとあっては気に食わんのですよ!!」

 

「ぐはっ!?」

 

「なぜ私がマカロフを殺さなかったかおわかりですか? 絶望を与えるためです。目覚めたとき、愛するギルドと愛する仲間か全滅していたらどうでしょう。くくく、悲しむでしょうねぇ……あの男には絶望と悲しみを与えてから殺す!! ただでは殺さん。苦しんで苦しんで、苦しませてから殺すのだぁ!!」

 

「は、アホか」

 

 俺はジョゼの攻撃を避けながらそうかえす。するとジョゼは何やら語りだす。

 

「ずっと幽鬼の支配者(ファントムロード)が一番だった。この国で一番の魔力と一番の人材と一番の金があった……が、ここ数年で妖精の尻尾(フェアリーテイル)は急激に力をつけてきた。エルザやラクサス、ミストガンやギルダーツの名は我が町まで届き、火竜(サラマンダー)やゼニス……君の名は国中に広がった」

 

 ナツの名は他の面子と違って悪い意味で広がってるような気もするがそれは置いておこう……

 

「いつしか幽鬼の支配者(ファントムロード)妖精の尻尾(フェアリーテイル)はこの国を代表する2つのギルドとなった。気に入らんのだよ、もともとクソみてーに弱っちいギルドだったクセにィ」

 

「まさかそれがこの戦争の理由か? ただの妬みじゃねえか!」

 

「妬み? 違うな、我々はものの優劣をはっきりさせたいのだよ」

 

「別にうちは一番にこだわりなんてねーよ! つーか、ファントムはこんな兵器作れるだけの財力で勝ってるだろ! うちは万年赤字のビンボーギルドだぞ!!」

 

「はっ! だからハートフィリア財閥の令嬢をメンバーに迎え入れたんだろ? この国有数の資産家の娘だ、さぞ金を持っているのだろうな! ハートフィリアの金をキサマらが自由に使えたら貴様のいう赤字など無縁だろうな! つまり我々より強大な力を手に入れる。それだけは許しておけんのだ!!」

 

 俺はジョゼの拘束魔法に捕まってしまった。が、俺は反論する……

 

「はん……連れてこいって依頼されたくせにその令嬢の現在の情報キチンと調べてないのかよ……」

 

「なに……?」

 

「ルーシィは家出してきたんだよ……現に俺含めてうちのメンバーの誰もルーシィがハートフィリアの娘だなんて、ついさっきまで知らなかったしな……家の金なんて使えるわけ無いだろ……」

 

「は……?」

 

「俺が紹介した家賃7万の部屋借りて、それすら支払えるかメソメソして俺への仲介マージンすら今もまともに払えないような貧相な生活をしてるんだぞ? 俺等と同じように仕事して、泣いて笑って戦って……同じギルドの仲間だ……そんなルーシィのなにがわかるんだよ!?」

 

 ジョゼは呆れながらも言ってくる。

 

「これから知っていくさ、ただで父親に引き渡すと思うか? 金がなくなるまで飼い続けてやる、ハートフィリアの財産はすべて私の物になるのだ」

 

(クソぉぉぉぉ!!)パアン!

 

 俺はもう駄目だと思った瞬間……魔法が消えた?

 

「いくつも血が流れた………子どもの血じゃ。出来の悪ィ親のせいで子は痛み、涙を流した。互いにな……もう十分じゃ」

 

 そこに現れたのは………

 

「終わらせねばならん!!!」

 

「……マスターマカロフ……」




 次回はファントム編最終回です。
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