妖精の尻尾の悪魔の守銭奴 作:魔導士ギルド【ヴィーナスフィスト】
俺はとりあえず倒したユウカを拘束して抱えてナツを追うか、エルザと合流するかどっちかを考える……結論的にエルザと合流を選んだ。
俺は島民達が集まっているキャンプ地につくと、そこには既にエルザ、ルーシィ、ハッピー、グレイがいた。
ただし、ルーシィとハッピーはエルザに縛られていた。
「ゼニス……そいつは? ナツはどうした?」
「ああ、こいつはこの島の騒動に関係ありそうだからボコって捕まえてきた。ナツにはもう1人のこいつの仲間を追わせ……」
「バカモノォォ!」
「ぐへぇ!?」
エルザに思いっきり殴られた。話す順番をミスった……
「お前はナツを捕まえる為に行ったのだろう! ゼニス!! お前までか!!」
「いや、話を聞いてくれ!」
俺は話す。ナツたちが言っていたデリオラの事を……
「デリオラには俺も少なからず因縁があってな……しかも元
「なら、それは評議員の管轄だ。我々の出る幕ではない」
「ほぉ~、本来なら評議員の管轄だったはずのララバイの問題に自分から足を突っ込んだ人の台詞とは思えんなぁ~?」
「ゔぐっ!?」
「ナツとルーシィとグレイとハッピーがギルドの掟を破ったことを不問にするわけじゃない。だが、足を突っ込んでしまった以上、見捨てるのもギルドの理念に反する。とりあえず仕事を終わらせてからじっくり話そうや」
「ゼニス……」
「というわけで、今回はタダ働きで結構。俺とグレイとナツはデリオラをなんとかしにいく。エルザはルーシィとハッピーを連れて帰るなら好きにしてくれ」
「ちょっ!? ゼニス!? 助けてくれないの!?」
エルザはルーシィに向けて剣を振り下ろす。
「ひぃぃぃ!」
ズバッとルーシィとハッピーを縛っていたロープを切った。
「これでは話にならん、まずは仕事を片付けてからだ」
エルザの説得成功。しかし、俺も一緒に罰を受ける可能性ができてしまった……とりあえず俺だけでも【アレ】は避けられるように後で報告しよう……
……。
…………。
………………。
問題のデリオラの氷漬けがある遺跡へ向かうと、その遺跡は傾いていた。
「あそこで
「ええ! デリオラは地下よ!」
(つまりあそこから月の魔力を集めて氷を溶かしているわけだが傾ければ光が届かないということか……)
ルーシィとグレイから事情を聞く。なんでも敵の親玉は零帝と呼ばれるグレイのかつての兄弟子【リオン】であり、そいつは永遠に超えられなくなった師である【ウル】を超えるために師が唯一倒せなかったデリオラを倒すために今回の騒動を起こしているらしい。
「おいおい、グレイと師匠の事は多少知っているが超える方法なんて他にもあるだろ」
「あいつは視野が狭いんだ! 世界を知らない檻の中の猛獣だ!」
なるほど……ならデリオラ復活を失敗したあとに教えてやる必要がありそうだな……
(たしかグレイの師匠は【
俺は歯を食いしばり、グレイはリオンと決着をつけるべく上へ向かい、俺はデリオラのいる地下へ向かう。ルーシィとエルザは奴らの仲間が複数人で押し寄せていたためそれの迎撃……
俺は地下でデリオラを見つける……10年ぶりか……?
「おや、先客がおりましたかな?」
「!?」
ジジイ口調で現れたのはナマハゲみたいなかっこうの小柄なジーさんだった。ついでにナツも追いかけてきた。
「テメー! 待ちやがれ! って、ゼニス!?」
「ナツ、あいつは?」
「あいつ、俺がせっかく傾けた遺跡直しやかったんだ!?」
なっ!? 直した!? この短時間で!?
「ほっほっほっ【
「お前……【
「ほう、それだけでそこに気がつくとは………あなただけでも殺しておくべきですかね?」
「ナツ! 上へ行け! たしかあの犬っぽいやつがまだ残ってる! 儀式は1人でもいれば可能だ!」
「お、おう! わかった!」
ナツは上へ自身の炎と俺の【
「ほい」
「ぐへぇっ!?」
奴の水晶玉がナツを撃ち落とす。
「行かせませんよ、どちらもね」
「ナツ、奴の魔法は生物には効かないが物の時を操れる」
「マジか!?」
「だからあの水晶玉や周りの岩とかを壊しても意味はない。なるべく肉弾戦であいつとだけ直接戦うんだ」
「なるほど!!」ガシュッ!
ナツは右手拳を左掌にぶつけて【わかりやすい】と称した。
「ほう、物知りですな……さすが私の正体に気づいただけのことはある」
「悪魔に月にデリオラに
ナツさえいなければ【あの方法】で戦えるが、今の俺にはそれができない……あまり肉弾戦は得意ではないがやるしかないか。
ナツと俺はヤツを全力で叩き潰すが、ヤツは時間稼ぎで良いため、逃げたりおちょくったりとやりたい放題……くそ、やばい! ルーシィ、エルザ!もしくはリオンとバトってるグレイ!早く儀式を止めてくれ!
そう思っていると………
グオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
デリオラの氷がもう半分は溶けてそんな雄叫びを上げていた。
いや、正確にはデリオラから発する【圧】がそう感じさせているのだ。
「キタキタッ!」
「くそー、モタモタしてらんねぇ!」
「一気にやるぞ!」
「では、こちらも」
向こうのヤツ(いいかげん名前知りたい)もここまでくれば時間稼ぎは無用と思ってか、俺たちを積極的に攻撃してくる……するとナツが言い出す。
「ハッキリ言ってお前らよくわかんねーよ。こいつを復活させてリオンがそれを倒す。リオンってのはそれでいいかもしれねえが、他の仲間にはなんの得があるんだ?」
「さあねぇ、私めはつい最近仲間になったばかりなのでね」
「んじゃ、お前のでいいよ。本当の目的はなんだよ?」
なんだ。ナツは気がついていなかったのか?
「ナツ……おそらくだが、こいつはリオンとかいうやつがデリオラを倒せるなんて思っていない」
「なにー!?」
「おそらく、こいつ……いや、こいつのバックの奴等というべきか? そいつらの目的はデリオラを復活させて己がものにすることだ」
「ほう、私の正体も知っていたことからそこまで理解できるとは……やはりあなたの正体は……ならしかし……」
「己が物にするって……」
「ナツにもわかりやすくするなら
「おおっ!! なるほど!!」
「くくく、概ね正解ですね。そんなことができたら最高でしょう」
「なんだよ、くだらねーな。聞いてソンした」
「あなたにはわかりますまい……“力”が必要な時が必ず来るということが……」
「その時は自分と仲間の力を信じる。どいつもこいつもくだらねぇ理由で島を荒らしやがって……もうガマンならねぇんだよ!!」
ナツは両足と右手に炎を集中して奴に突撃をかます!
奴は天井の時を進めて天井を崩して落ちてきた瓦礫を夏に向かって飛ばす。
俺は瓦礫に向かって【
流石に相手の姿が見えなければ時を操れても意味はない。
ナツはその間にヤツの頭上に移動していた。
「そういや、俺にも時が操れるんだ。未来だ、1秒後にお前をぶっ飛ばす!! 火竜の鉄拳!!」
「きゃあああああああああああああわああああああ!!!」
ヤツは最後、何やら女性みたいな声で遺跡から吹っ飛んでいった。
しかし、時すでに遅し………
グオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
デリオラの氷が完全に溶けてしまった………
そのタイミングでグレイもここへやってきた………
そしてリオンとかいうやつも身体を引きずってやってきた……
「あの……ウルが……唯一…勝てなかった怪物……今……オレがこの手で…倒す……オレは…今……アンタを……超え……る……」
そこまで言うと、グレイがリオンの首に【トン】と一撃を入れる。そして……構える……【
俺とナツはグレイの前に邪魔をするように立つ。
「グレイ、リオン。落ち着いてよくデリオラを見るんだ……」
「なに?」
俺が言うと、デリオラの腕が折れた……
「え!?」
「な……」
「デリオラは………もう死んでる……さっきの雄叫びは……デリオラの魂の残りカスから出た【威圧】に過ぎなかったんだ……」
「10年間……ウルの氷の中で命を徐々に奪われ……オレ達はその最後の瞬間を見ているというのか……」
「ありがとうございます……師匠……」
グレイは涙を浮かべて言うのだった……
(本当に……『あのとき』に魂だけ引っこ抜いておいて正解だったな……魂がなければ肉体はあそこでも再生はしないはずだ………)
次回ガルナ島編最終回
それとは別に急募
オリジナルの闇ギルドに【スライム】のワード使ったギルド作ろうと思っているのですが漢字表記をどうすればいいかわかりません
検索して出てきたのは【粘魔】【水球魔】【粘液球】などどれがいいですかね?
意見感想で募集します
いくつかの候補に絞れたらアンケートします
ご応募お待ちしております