妖精の尻尾の悪魔の守銭奴 作:魔導士ギルド【ヴィーナスフィスト】
俺達はマグノリアに帰ってきた。
しかしS級クエストだったというのに報酬は鍵1つ……得したのはルーシィだけだったという……
「ルーシィ、その鍵売ろうよ」
「いい考えだ」
「なんてこと言うのこいつら!? あのね、黄道十二門の鍵って言うのはね……」
「この世に12本しかない、超激レアのお宝だろ? だから売る価値があるんだろ?」
「値段しか価値がないわけじゃないの!!」
「ルーシィの星霊魔導士としての実力を悲観するわけじゃないが、売るなら契約する前のほうがいいだろ」
「だから売らないってば!? あたしがもっと修行したら星霊のほうが絶対ナツより強いんだから!」
そしてその後、今回の鍵がなんの鍵かを聞くと【人馬宮のサジタリウス】だと聞き、それぞれ違う人馬を想像して歩いていく。
そしてエルザが言い出す。
「さて、早速だがギルドに戻ってお前達の処分を決定する」
3人とハッピーは忘れかけていたようで驚く。
「俺もエルザも概ね海容してもいいとは思うが弁明はしないからな……とりあえず全員【アレ】をやらされる覚悟はしておけよ」
「「「アレ!?」」」
「オイラ達“アレ”やらされるの!?」
「ちょっとまて!! “アレ”だけは2度とやりたくねぇ!!」
「“アレ”ってなにーーーーー!!!?」
ルーシィだけはなんのことかわからず……しかし、恐怖だけは人一倍感じている。そんな中ナツだけが………
「へ!だーいじょうぶだって!!きっとじっちゃんなら、よくやったって褒めてくれるさ!!」
なんて言っていたが………
「いや、“アレ”はもうほぼ決定だろう。ふふ……腕が鳴るな」
ナツは額にだんだん冷や汗を流して………
「イヤだぁぁ!! “アレ”だけはイヤだぁぁぁぁっ!!」
と逃げ出そうとしてエルザに首根っこを掴まれた。ルーシィは「だからアレってなんなの〜!!」と恐怖を感じている。
「まぁ、S級魔道士のエルザが受けたクエストにお前らが同行したって形にして丸く収めることもできなくはないが………」
「却下だ、ゼニス」
ですよね~……
そんなことをやっているとマグノリアの住民達が、何故か俺等をみる視線がおかしいことに気づく……
そしてギルドに到着すると見えたものは………
「俺達のギルドが!!!!」
壁や屋根の至る所に巨大な鉄杭が刺さりまくり、悲惨な状態になっていた………
「何があったと言うのだ……」
すると後ろから人が……ミラジェーンだった。
「ファントム……悔しいけど、やられちゃったの……」
(ファントム……
俺等はミラジェーンに案内されてみんなのいる地下室へ向かった。
ギルドの地下ではみんなファントムに向かって悪態をついている。そんな中マスターだけは……
「よっ、おかえり」
呑気に酒を飲んでいた。
「じっちゃん!!酒なんか飲んでる場合じゃねぇだろ!?」
だが、マカロフはナツの言葉を無視し、プンプン怒りだす。
「おー、そうじゃった、お前たち!勝手にS級クエストなんかに行きおってからにー!」
さほど本気で怒っているわけでもなく、軽い感じだ。
「今はそれどころじゃねぇ!!」
「罰じゃ!今からお前達に罰を与える!!覚悟せいっ!」
そう言って、マスターはナツ、グレイ、ハッピーに向かって……「てい」とチョップをしていく。
「てい」
「きゃっ」
ルーシィにはお尻にチョップ!
「セクハラですよ、マスター」
ミラジェーンに注意されるが、マスターはそれ以外は何も言わない。
そしてナツとエルザが逆上して言う。
「マスター! どんな事態かわかっているのですか!」
「ギルドが壊されたんだぞ!!」
エルザやナツの言葉もけんもほろろだ。
「まぁまぁ落ち着きなさいな……騒ぐほどのことでもなかろうに……ファントムだぁ?誰もいないギルドを狙って何が嬉しいのやら……」
「誰もいないギルド?」
「襲われたのは夜中らしいの」
「てことは、ケガ人はいないのか?」
「不意打ちしかできんような奴等に目くじらたてることはねぇ、放っておけ」
マスターはそう言うがナツは納得できないみたいだ。そしてミラジェーンがかわりに説明する。
「ナツ、マスターも本当は悔しいのよ。でも、ギルド間の武力抗争は禁止されているから下手に動けないのよ………」
ナツもエルザもミラジェーンの説明に黙るしかなかった。
「俺もなんとかしたいが、証拠がないからあっちに請求することもできねぇな……」
俺も黙るしかなく、今後のことを考えるのだった。
……。
…………。
………………。
【
俺は何度かファントムのマスターにヘッドハンティングされそうになったが、俺は断り続けた。
(まさかそのことでの報復とかじゃないよな?)
そんなはずはない、向こうのマスタージョゼは執念深くこそあるが、器の小さい奴では……あるが考えなしにあんなことをする無能ではない……
(ということは目的は何だ?)
そう考えていると………
「サイコーーー!!! 多いってのー!!!」
ルーシィが帰ってきて、ナツに荷物を投げてぶつけた。
説明を忘れたが、俺等が今居るのはルーシィの部屋である。そこに俺、エルザ、グレイ、ナツ、ハッピーが来ているのである。
エルザはルーシィに説明する。
「ファントムの件だが、奴等がこの街まで来たということは、我々の住所も調べられてるかもしれないんだ」
「まさかとは思うが1人の時をねらってくるかもしれねぇだろ?」
「だからしばらくはみんなでいたほうが安全だ……ってミラジェーンがな。だから今日は皆いろんなところでお泊まり会をしている」
たしかマカオとロメオはワカバ一家の家に泊まってて、アルザックはビスカと2人っきりで、ロキはラキやカナと。レビィはシャドウギア3人で共に。ウォーレン、マックス、ビジター、ナブ、達はエルフマンやミラジェーンのところだったかな?(どうでもいい)
「んで、俺達は1番住んで間もないルーシィの部屋ならまだ知られてないだろうという考えで来た。大家さんには話をつけてある」
「そうなんだ………」
そうして俺等はお泊り会を楽しんでいる。
「エルザ、見て〜、エロい下着見つけた」
「す、すごいな……こんなのつけるのか……」
「嫁入り前の娘さんがこんなのつけるとは……写真撮って売れそうだな……」
「俺はもう寝っからよ、騒ぐな」
「おお、なんだその菓子、俺にもくれ!」
「清々しいほどエンジョイしてるわね」
それほどでも……するとエルザが言い出す。
「お前達、汗臭いな、同じ部屋で寝るんだから風呂くらい入れ」
「やだよ、めんどくせぇ」
「俺はねみーんだよ」
「仕方ないな、昔みたいに一緒に入ってやってもいいが……」
「あんたらどんな関係よ!?」
「前に教えたろ、幼馴染だよ……つっても3人ともギルドに来る前の人生が壮絶すぎるからな……この3人とカナとミラジェーン、エルフマンとかも幼馴染と言えるな、んでラクサスは皆の兄貴分みたいなポジションだったな」
本当に、あの頃はみんなちびっ子で可愛げがあったのに……
「そういえばゼニスは違うの?」
「俺はこう見えても、お前らより結構年上だぞ?」
「え!? そうなの!?」
ルーシィが驚くとグレイが言う。
「そういや、ゼニスはオレがギルドに入った頃から姿形がまるでかわっていないような……」
「そう言われてみれば……」
「そうだな……」
「ゼニスって何者!?」
やばいな……俺の正体はバレるわけには……まぁ濁すか……
「人とはちょっと違った血が入ってて成長が遅いんだよ。そういう種族もいるだろ? ついこないだガルナ島で悪魔達見たんだし」
「なるほどな」
「それで納得すんの!?」
とりあえず納得させて、順番に風呂に入った……
「ねぇ、なんでファントムって襲ってきたのかな?」
「さあな、今まで小競り合いはよくあったがこんな直接的な攻撃は初めての事だ」
「俺も考えたが、さすがにヘッドハンティング断った報復とは思えんよな……」
「ヘッドハンティング?」
「財政管理ができる奴は魔道士ギルドにとっては貴重なんだよ。俺がいなかったらうちはあっという間に破産だぞ?」
「だが、それだけでこのような事をするとは思えん」
「だよなぁ」
今度はナツもグチグチ言う。
「じっちゃんもビビってねぇでガツンとやっちまえばいいんだ」
「じーさんはびびってるわけじゃねぇだろう、あれでも【聖十大魔道】の1人だぞ」
ルーシィは知らないようなのでエルザが解説する。
「魔法評議会議長が定めた大陸で最も優れた魔導士10人につけられた称号だ。こないだのガルナ島にいた奴等の所属していた
「へぇ、すごぉい!!」
「ファントムのマスターもその1人、つまりその2人がぶつかれば大陸が大変なことになり得るってわけで、マスターも手を出せないって事だよ」
「魔法界の秩序のためにな」
「ファントムってそんなにすごいの?」
「マスター、マカロフと互角と言われる向こうのマスター、ジョゼに【エレメント4】と呼ばれるうちのS級にあたる4人、そして今回の襲撃の犯人と思われる【鉄のガジル】……鉄の
「
「ああ、ちなみに聖十大魔道にも1人……」
「そうなの!?」
そのへんはまた今度………
「だけど、鉄竜ってことはその人、鉄とか食べちゃうわけ?」
そうだろうなぁと俺等は思い、夜は過ぎていった………
………………。
…………。
……。
翌日、マグノリアの街の南口公園……
レビィ、ジェット、ドロイの3人……チームシャドウギアが身体をボロボロにされ、木に貼り付けにされていた………息はあるので死んではいないがかなりの重症だ……そして身体には【
身体に負担をかけないようにゆっくり3人を助けていると、マスターが鬼の形相でやってきた………
「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがなぁ、ガキの血みて黙ってる親はいねぇんだよ………戦争じゃ」
次回はカチコミ
しかし、アレとはなんだったのか……