ブルア界樹の迷宮   作:伝説の超三毛猫

25 / 36
ブルアカ×世界樹の迷宮、略してブルア界樹の迷宮です。
対戦よろしくお願いします。世界樹X買いました(今更)。


戦乱 そこにある死の影

 世界樹の迷宮10階……極彩色ノ茸林の奥地にて。

 ギルド『ミレニアム』の少女達は、複数の冒険者達とまとまって動いていた。

 

「なんかちょっとドキドキする…」

「ボス戦が近いからですね。直前に回復ポイントがあればいいのですが…」

「もっと緊張感持ちなさいあんた達」

 

 彼女たちがいるのは…第二部隊の真ん中。

 ロビックス討伐作戦において、偽の斥候部隊に釣られた目標に追い討ちをかける……その本隊にいた。

 

「でも、本当にロビックスが釣られるのかしら……」

「信じるしかないよ。少なくとも私は…勝ちの目がある………そう思ってる」

 

 この作戦もロビックスが釣られるかは五分五分だ。

 しかし、作戦を立案したリノアとフランベリルは、出立前のユウカ達にこうも言っていた。

 

『正面から戦うのは愚の骨頂……だからこその作戦です』

『この策は過去の文献でもこの戦術でロビックスに打ち勝ったという記述がいくつもあった。挟み撃ちが奴に有効な証拠だ』

 

 ユウカの主張を認めてくれた数少ないリカタ・ジュタの人間が、真剣に、ロビックスに勝つつもりで考えてくれた作戦。そこに、油断も侮りも慢心もない筈だ。

 

「(でも……)」

 

 それでも、ミドリの中で疑問が首をもたげる。

 本当に、これで良いのだろうか?なにか、見落としている部分はないか?

 リノアやフランベリルを信用していない訳ではない。そのハズなのに……何故か、不安が拭えない。

 

「……ミドリ?」

「大丈夫……リノアさんとフランベリルさんを信じないとね」

「う、うん……」

 

 だが、ユズに心配されても、ミドリはその不安を隠した。

 口にしても、プラスには絶対ならない。不安が蔓延するだけだ。そうなるくらいだったら、今やる作戦に全力を尽くそう。

 自分自身に言い聞かせるかのように、ユズに笑顔でそう答えたミドリである。

 

 

 

 

 

 まるで劇場のような、音のしないキノコだらけの樹海の奥地を、静かに進んでいく本隊。

 しばらく歩いていると、人影が見えてきた。

 

「あっ…あれ、先遣隊のレイクじゃあないか?」

「ホントだ!何してやがるアイツ!おいっ、レイク!」

 

 レイクと呼ばれたその人影を確認した冒険者は、それに近づいていく。……しかし、人影はなんの返事もせず、ただ俯くように立っているだけだった。

 

「おい、お前何やって———」

 

 声をかけ、肩を掴んだ冒険者は驚愕することになる。

 掴んだ肩が……ぐしゃり、と崩れたのだから。

 

「!!?」

 

 手に伝わった感覚の意味が分からず、固まる冒険者だったが、ミドリは、ユウカは、『ミレニアム』は、理解した。

 目の前にいるのは…冒険者の装備を纏っているだけの、キノコのハリボテであることに。

 

「そこから離れて! これは―――」

 

 罠だ、とミドリが言い切る前に。

 ぼしゅ、という音と共に、白い霧のようなものに辺り一帯が包まれた。

 あっという間に視界が曇る。白い煙が、音もなく舞い散る。キノコ由来の胞子は、目にも喉にも刺さるような感覚を与え、次々に冒険者たちの視界と判断力を奪っていった。

 

「っ、なんだこの煙! 毒か!?」

「くそっ、前が見えねぇ! 誰か、レイクはどこに!?」

「おいっ! 誰か返事しろっ、どこにいるッ!」

 

 怒号、悲鳴、他ギルドのリーダーの命令……それらが重なり合い、森の静寂を打ち砕く。 だが、何を言っても、誰に叫んでも、白い霧は容赦なく広がり続けた。

 

「ぐっ、視界が……っ、咳が止まらな……!」

 

 何人かが咳き込み、武器を振るって空を切る。中には、パニックのあまり仲間に銃を向ける者すらいた。

 

「ま、待て落ち着け! そっちは味方だ!!」

「敵だ!やりやがったなキノコどもッ!」

 

 混乱は一瞬にして拡大する。戦列を保つことなど、出来るはずがない。

 だが……そんな中でも、『ミレニアム』は比較的冷静な方であった。

 

「ゆ…ユウカっ! これって、まさか!」

「えぇ…間違いない。ロビックスが仕掛けてきたのね…!」

「皆さん、アリスの後ろに!」

「全員がカバーに入らないと……!!」

 

 各々の武器を抜き、全員で背中合わせになり、やみくもに動くことなくじっと周りの様子を伺っていた。

 全員が全員、ユウカの説を―――ロビックスがこちらを罠に嵌める知能を持っている可能性があることを信じていたからこそ、咄嗟にできた隊形である。

 

「仲間と背中合わせに立って! あんま動かないで!!」

「みなさん、落ち着いてください!!」

 

 そして、声を張り上げるモモイとミドリ。

 だが、元々混乱し始めた隊だ。姉妹の声も、冒険者たちの怒号や悲鳴、小競り合いの声にかき消されて、そこまで遠くへ響かない。

 

「うぅぅ……みんな、聞こえてないみたい…!」

「そんな…このままじゃマズいよ! ねえ聞いて!聞いてってばぁ!!!」

「くっ……みんな冷静じゃあない…! これじゃあ、誰の指示も通らないわよ…!?」

 

 徐々に混沌としていく樹海。

 冷静さを保ちつつも、他の冒険者たちはまさにパニック状態といった様子で、とても話ができる状況でもない。どれだけ声を張り上げても、それ以上の騒音にかき消されるだけだろう。

 

 しかし……混乱は、これで終わらない。

 

 

「きゅい」

「え……い、今、なにかの鳴き声が…」

「え? ユズ……今なんて?」

「なにか、動物の声が聞こえた!」

「なに? 聞こえない!」

「だから、何か動物の声が聞こえたの!!」

 

 最初に気付いたのは、ユズだった。

 冒険者たちの喧騒の中、なんとかその情報を他の4人が聞き取った―――次の瞬間。

 足元で、さらりと何かが走った気配が。霧の合間に、小さな影が次々と走り抜けていく。

 

「……リス? キノコが生えて……!?」

「そいつ、俺の荷物――ッ!! アリアドネの糸が!!」

 

 誰かが叫んだ瞬間、他の冒険者たちもそれに気づく。

 

「う、うわぁ!?何をする!?」

「なんか身体に引っついた! ええい離れろっ!」

「な、何だこりゃあッ!?」

 

 小さな動物……リスの群れが、キノコの大樹の根を蹴りながら、音もなく冒険者達に襲いかかってきたのだ!

 しかもそのリス達は、皆身体に小さなキノコが生え、目がどこか白濁として、健康的な見た目とは言い難い。にも関わらず、一糸乱れぬ動きで、冒険者達の荷物に紛れ込む。

 

「ああっ!? コイツら、俺たちの糸を!」

「うわぁぁぁぁぁっ奪われた!? ちくしょう俺の命綱がっ!?」

「誰か止めろ、あのリスを追えッ!!」

「無理だ! 霧が濃すぎて……あああああッ!」

 

 次々と冒険の必需品―――アリアドネの糸を奪っては逃げ去っていくリスの群れ。

 それによって混乱は最高潮に達し、樹海の中はまるで地獄のような騒乱へと変貌していった。

 最悪なことに、その地獄は……ミレニアムも、例外ではない。

 

「うわぁ!?」

「お姉ちゃんっ!?」

「しまった! こっちのバッグにも入られて……!!」

「何ですって!!?」

 

 全員でリスを追い出そうとする。

 言われずとも、と全員の手を縫うようにバックパック出てきた、小さなキノコが生えたリスは、荷物を一つ―――アリアドネの糸を加えて、他のリス達が逃げた方向へと走り去っていく。

 

「うわーん!アリアドネの糸がー!」

「あいつ、また糸を! 待てぇっ!」

「突っ走るなモモイ・サイバァ!!」

「「「!!!」」」

 

 糸を盗まれ、取り返そうとするモモイの背に、鋭い怒声がかけられる。

 振り返ると、そこには剣を抜いたブランが立っていた。

 

「勝手に突っ走った奴が樹海で真っ先に死ぬのをもう忘れたのか!!!」

「そ、そんな事を言ってる場合じゃ———」

「そんな事を無視するような奴から死ぬんだ!! 黙って撤退することだけ考えろ!!!」

 

 普段の嫌味がましい態度からは想像もつかないほどに、鬼気迫るといった様子のブラン。

 今の彼には、苛立たしさを隠す余裕すら感じられない。

 

「そんなこと言ったって、糸がなきゃ撤退もできないよ!」

「お前には足があるだろうが! 来た道戻ればいいだけだろう!」

「ここからじゃあ下り階段まで遠すぎる!」

「甘ったれるな!文句言ってる暇があったら戻れ!本当に死ぬぞ!!」

「バカ!お姉ちゃんってば!!」

 

 だが、ブランの棘のある言い方にモモイが食って掛かる。

 それどころではないというのに、彼らまで言い争いになる。ミドリが慌てて姉を引き留めようとした……その時だ。

 今度は、突然この場に激しい音と振動が走った。

 

「きゃあああ!?」

「な、何だァ!」

「木だ! 木が倒れてきやがった!」

「何でだ!? なんでこのタイミングで!?」

 

 誰かの悲鳴と共に、キノコの大木が無数の音を立てて地に崩れ落ちた。

 それによって、もと来た道がふさがってしまったのだ。それはまるで、誰かが計算したかのようだった。他の木々を下手に崩さず、人間が通る道だけを塞ぐかのようであった。

 更に、そこから湧き出すのは……毒マツタケやトリップマッシュ、痺れエリンギといったキノコの魔物の群れだ。明らかに、混乱した冒険者たちを仕留めにかかっていた。

 

「……チッ、万事休すか」

「モモイ!ミドリ! 大丈夫ですか!?」

 

 駆けつけたアリス達もまた、ブラン同様、道を塞ぐキノコの大木と、先程のリスの襲撃、そして目の前の魔物の群れを以て、状況を察したのだ。

 

「…ブラン、アリアドネの糸は持っていますか?」

「………………」

「はぁぁ!? あなたも奪われたの!? 信じられない!!」

「言ってる場合じゃないわ。なんとかしてここを抜け出さないと全滅よ」

「仕方ない、正気のヤツを集めてこいつらブッ潰すしかねぇな」

 

 緊急脱出用のアリアドネの糸が奪われた以上、撤退するしかない。そう判断したブランが、剣を持つ手と逆の手で、背負っていた斧を抜いた。

 

「俺はこいつ等を片付ける。お前らは別の、脱出の道を探せ!」

 

 振り返らずにそう言い放った。

 これまでのブランを知る者からすれば、あり得ないように見える行動だった。

 

「な……!? どうして、私達を―――」

「うだうだ言わずに早くしろ!」

「―――っ、あぁもう!分かったよ!でも大丈夫なんだろうね!!?」

「誰に向かって言ってやがる」

 

 やけくそ気味のモモイの言葉にそう答えると、ブランは剣と斧で、キノコ達を一気に切り裂き始めた。もう、喋る余裕もないだろう。

 遠目に、炎が吹きあがったのが見えた。よく見ると、そこにはキノコ達を燃やすリノアが。他にも、我を取り戻した冒険者たちが、迎撃の準備をしている。彼らもまた、包囲網を突破するために力を尽くしていることだろう。

 

「ブラン、リノアさんも……全く、無茶するわ」

「二人が作ったチャンスを無駄にしないようにしなきゃ…!」

「でも、どうやって!?」

「大丈夫」

「ユズ?」

 

 ブランから別の脱出経路を探せと言われ、戸惑うモモイだったが、ユズは迷いなき目でメンバーを見た。

 

「リスが逃げた方向なら分かってる」

「なるほど! あいつらから糸を取り返すんだね!」

「無茶しないように、行くわよ!」

 

 ユズの案内に従い、糸を取り戻すべく、『ミレニアム』の少女達は冷静に、リス達の逃げ道を割り出し、地面を踏みしめ、駆け抜けていく。これまで探索を続けていく中で身に付けた、樹海の歩き方が、今まさに生きていた。

 

 

 

 

 

 ―――そして。

 

 袋小路を抜けた彼女たちは、追跡の末に辿り着いた。

 

「なに、ここ……」

 

 ―――そこは、まるで異界だった。

 倒れかけた巨大キノコの根元が絡み合った、天井のない“部屋”のような空間。

 そこかしこに胞子が漂い、腐った木の匂いと、どこか薬品じみた刺激臭が混じって鼻を突く。

 中心には、リスたちが群れていた……否。

 

「うそ……」

「な、に…これ…?」

 

 彼らは、群れていたのではない。息絶えていたのだ。

 十数匹。キノコを生やした小さなリスたちが、床に倒れ、微動だにしない。口元からは泡を吹き、足は硬直し、白濁した目は天を向いている。彼等が奪ったはずのアリアドネの糸も、その傍らにバラバラに引き裂かれて無惨に打ち捨てられているではないか。

 そのすぐ隣で。

 

 リスの最後の一匹が……巨大なキノコの頭を冠した悪魔……ロビックスにアリアドネの糸を渡しているのが見えた。

 ロビックスは、皺だらけの、異形の指を鳴らす。

 次の瞬間―――そのリスも、泡を吹き、苦しみのたうち回って……やがて、強く痙攣したかと思ったら…動かなくなったのだ。その間、ロビックスは何もしない。まるで「お前は用済みだ」とリスの群れに告げているかのようだ。

 

「そんな…リスを…!」

「なんてヤツ……!!」

 

 リスへの非道に言葉を失う少女達。

 その間も、ロビックスの異形の指が、一本一本、アリアドネの糸をゆっくりと引き裂いていく。

 空洞であるハズの瞳が、まるで観察するかのようにじっとこちらを見つめている。

 割れ目のような笑みを浮かべた口から、シュワシュワと、謎の音を出した。意味は通じないが………「次は貴様らがこうなる番だ」と言っているみたいに聞こえた。

 

 生い茂った毒茸の森に、歪な4本の剣がゆっくりと土からせり上がる。それを4本の手で抜き取る際も……こちらへの視線を切らさない。ロビックスは、手にした剣を振るう相手を品定めするように、こちらを見回していた。

 

 そして―――1歩。リスの亡骸を踏みにじりながら、ロビックスが前に出たところで。

 

「みんな!!!」

「ちくっしょう!なんなんだよコイツ~!!」

 

 ユウカの鋭い声に、突き動かされるように各々の武具を握りしめて陣形を作った『ミレニアム』の少女達。

 もはや逃げることは叶わない。戦闘は、避けられなかった。

 

 

 

 剣を派手に振るうロビックス。

 『ミレニアム』の少女達は、舞のようなその剣技に当たらないように、各々が攻撃を開始した。

 

「いつ、どんな毒を食らってもおかしくないわ! ユズ!」

「うん……!!」

「先陣は任せてください!」

 

 相手はリカタ・ジュタのベテラン冒険者達を恐怖に陥れた策を弄した知能の持ち主。油断など、するハズがない。

 最初に飛び込んだアリスの剣技によって、アリスの残像が生まれる。二人のアリスの間を縫って、火の術式がロビックスに襲いかかる。そして、キノコの頭部を狙った弾丸が、傘の一部に突き刺さった。

 反撃に振るわれたのは、胞子の剣による一振り。大振りのその一撃は、ユウカが見てから構えた盾でも、十分受け流す事が出来た。

 

「大丈夫ですか、ユウカ先輩!」

「えぇ…今のなら防御が間に合う!」

「このまま、一気に焼き尽くしてやる!」

「アリス達なら勝てます!」

 

 攻撃への被害が軽微なことに少し安心するユウカとユズ。ロビックスに勝つつもりで息巻くモモイ。敵に斬り込みながら仲間を鼓舞するアリス。

 その中で唯一、ミドリは嫌な予感に襲われていた。

 

「(…………なんで?)」

 

 その理由を、イマイチ掴みきれずにいた。

 

「(あいつ、私達を罠にかけて、他の冒険者も罠にハメてきたのに……ここまで来て、直接私達と戦う? 順調に戦えてる?………そんな事ある?)」

 

 それは、ほんの違和感というレベルの、些細なもの。

 だが、一度気付いてしまえば、脳裏から拭えない、明確な疑問になっていた。

 もちろん、目の前の状況からして悠長な事は出来ないが、それでもこの疑問は放置してはいけない気がした。

 

「ねぇ」

「「「「?」」」」

「あいつ…まだ何か手の内を隠してるんじゃない?」

「そうね……少なくとも、視界を誤魔化せる技はまだ使ってない」

「どこか悪くなったら……私に、言って…!」

「何か怪しい動きをしてきたら、やられる前にやってやる…!」

「はい!ロビックスの好きにはさせません!」

 

 最も恐れるべき技は、あの奇襲の時に使った、視界を操る胞子だ。皆も、その警戒を忘れたわけではなさそうだ。

 銃弾のリロードを終え、顔を上げる。ロビックスがどんな手を使ってきても動けるように、一挙手一投足を見逃さんと前を見たところで。

 

「―――え?」

 

 ロビックスの、空洞のような瞳と目があった。

 その、虚の瞳の奥に、なにやら妖しい光が急激に輝きを増したのを目視した………次の瞬間!

 

 ―――ドクン!

 

「う………っ!? ぐぁ……!!!」

「ミドリ!?」

 

 急にミドリは、己の心臓の激痛に襲われる。

 

「……ぁっ…がぁ……!? ぅぅぅ……!」

「ミドリ!? 大丈夫!!? ねぇ!!?」

 

 先程まではなんともなかった痛みに、ミドリ本人も含め『ミレニアム』に動揺が走る。

 血を分けた姉の声に、答えることすらままならない。

 呼吸を整えようとするたび、心臓がさらなる痛みを訴えかけてくる。両の足で立つこともままならない。

 

「どうしたのっ、ミドリッ!!?」

「まさか…ロビックスの胞子ですか!?」

「何されたの!? 変な素振りは見逃してない筈なのに!」

 

 仲間の声がだんだん遠くなる。

 このままではマズい。自分が何されたのか、伝えなければ。

 ミドリは察していた。直前に、見ていたが故に。

 あのロビックスの空洞の瞳…その奥から放たれた光の仕業だと。

 

「おち……。て……やつ……の……目……」

 

 視界がぼやけ、重力に身体が耐えきれず崩れ落ちる中、ミドリはそれを伝えようとして……

 

 ―――意識が、闇の中へ滑り落ちた。




Tip!
アリアドネの糸
迷宮に挑む際に、冒険者達が持っていくべき最重要品。使用すると、どの迷宮のどの階層にいても、街まで帰ることができる。これなしでは自由に探索をやめられないため、「樹海でhageたやつの3割は糸を買い忘れた奴だ」とまで言われ、また緊急脱出品としての価値が高い。なお、樹海においてはこのアリアドネの糸を盗む奴や燃やす奴がいる模様。


魔物図鑑
リス
ただの害獣。可愛らしい見た目に騙されてはならない。その真の恐ろしさは、深淵を覗くほどに冒険者の心を蝕む。あまりに多くの冒険者に忌み嫌われている理由は、イベントにしか登場しないせいで戦闘ができず、討伐出来ないことにあると考える。そこで拙作では、間接的とはいえリスを虐殺してみた。ほら、望んだ樹海リスジェノサイドだぞ、喜べよ。


ロビックス
キノコの森を統治する、狡猾な主。全身が奇怪なキノコに覆われた悪魔のような存在。ぼんやりと人型を留めたシルエットだが、顔は異形そのもの。言葉は発さないが人語を理解し、むしろ人間を「養分」以外の価値はないものとして見下している。知能は高く、冒険者を罠に嵌め、劇場のような静寂の茸林に引きずり込み、ありとあらゆる毒でじわじわと死に追いやる冷酷さを持つ。

【攻略情報】
・耐性(◎…よく効く、○…効く、△…効きづらい、✕…効かない)
スタン
即死
石化
テラー
呪い
眠り
混乱
麻痺
盲目
頭封じ
腕封じ
脚封じ

・行動
通常攻撃
絶殺剣舞(腕/全体)…全体に18~25の斬属性のダメージ。状態異常・縛り状態の敵にはダメージが10倍+確率で即死付与。初手&5の倍数のターンに放つ。
太古の胞子(頭/全体)…全体に毒、麻痺、混乱、呪い付与
ブラインブレード(腕/列)…敵1列に斬属性ダメージ+盲目付与
蟲毒の剣雨(腕/ランダム複数)…敵全体にランダムで3~5回の斬属性ダメージ+毒orテラー付与
脚封の冷風(脚/拡散)…敵1体を中心に左右に拡散する氷属性ダメージ+脚封じ付与
呪石の胞子(頭/ランダム複数):敵全体からランダム2体に確率で石化付与
死の眼光(頭/1体):敵1体に確率で即死付与
仲間を呼ぶ(なし/敵):毒マツタケ、痺れエリンギ、トリップマッシュの中からランダムで3~5体を前列に召喚する。

・概要
ボス部屋の周囲に存在する大茸(部屋に3個存在)は、放置しておくとロビックスとの戦闘中にFOE「大喰らいの天狗茸」を発生させ、戦闘に乱入させてくる。だが、これを事前に破壊しておくことで、ロビックスに以下のデバフを与えることができる。
①ロビックスのHP最大30%削りスタート
②冒険者側の先制確定
③攻撃・防御・行動速度ダウン(3ターン)
ただし、破壊にはターンがかかり、付近にロビックスがいると奇襲を受ける。
弱点は斬属性と炎属性。アリスの「バーストブレイド」「ブレイブワイド」やモモイの「炎/火炎/大爆炎の術式」でダメージを稼いでいこう。
様々な状態異常と脚封じを使ってくるので、ユズのバインドリカバリやリフレッシュのレベルを上げたり、テリアカα・βを買い込んでおこう。「絶殺剣舞」は、状態異常または封じを受けた状態で食らうとほぼ確実に戦闘不能になるため、5の倍数のターンまでには状態異常や封じは解除しておくこと。仲間呼びの際に出てくるキノコ達は、積極的に状態異常をかけに来るので、呼ばれたら即処理を意識しよう。
状態異常を多用してくる、キノコの王だけあって、盲目以外の状態異常がほとんど効かない。相手の行動を妨害する際は、封じを多用するようにしよう。
レアドロップは、頭・腕・脚すべてを封じた状態で倒すと手に入る。



ここまで読んでくれた君は、この小説に感想を送ってもいいし、高評価をつけてもいい。
送る感想は短くても長くても構わない。感想があることで作者のモチベーションが上がり、よりハイペースでリカタ・ジュタの樹海の謎が明らかになるだろう。
もちろん、存在しない記憶を投げるのも、違う世界線の透き通った世界樹の迷宮を創造するのも、また踏破した迷宮の思い出を語りに来るのも自由だ。

もっと詳しく書いて欲しい部分とかありますか?

  • 樹海の世界観
  • 様々なクエスト
  • リカタ・ジュタの人々との交流
  • 他の生徒達についてのこと
  • ブラン&リノアとの交流
  • 樹海の魔物のこと
  • 強敵との戦闘
  • その他(さり気なく…)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。