第11話「CNo.101 S.H.Dark Knight」
「メインフェイズを終了して俺はバトルフェイズに移行する。ハイパー・ライブラリアンでシャドール・ドラゴンを攻撃!!」
勇吾:LP5700→5200
「俺はこれでターンエンドだ」
達也:手札:1枚 モンスター:2枚 TGハイパー・ライブラリアン(ATK/2400)フォーミュラ・シンクロン(DEF/1500)伏せ:無し LP8000
「俺のターン!ドロー」
(これで俺と兄貴の手札はお互いに1枚。そして俺の場には相手が特殊召喚したモンスターを自身のオーバーレイユニットとし、且つ攻撃力2800を誇るS.H.Dark Knightがいる。そしてコイツはオーバーレイユニットを持っていて、更に墓地にS.H.Ark Knightがいれば場に復活して、俺のライフも回復できる。そして今、Dak Knightが破壊されれば同時にArk Knightが墓地に送られた事になり、墓地からDark Knightの効果を発動する事が出来る。兄貴もそれを知っている筈だから、この局面でブラック・ローズ・ドラゴンをシンクロ召喚して効果を発動する事も出来ないはず)
「俺はDark Knightの効果を発動する。対象はフォーミュラ・シンクロン」
(さぁどうする?兄貴・・・)
「・・・俺はフォーミュラ・シンクロンの効果を発動!!」
(・・・まぁ兄貴ならそう来るか・・・)
俺は兄貴がフォーミュラ・シンクロンの効果を使って、俺のターン中にシンクロ召喚を狙って来ないだろうとは思っていたが、本音を言えばこんな状況でも兄貴はフォーミュラ・シンクロンの効果を使って来るだろうとは思っていた。ただ、召喚されるモンスターはブラック・ローズ・ドラゴンではない筈。一体何を召喚しようと言うのか・・・。
「場のTGハイパー・ライブラリアン、フォーミュラ・シンクロンを墓地に送り、エンシェント・ホーリー・ワイバーン!!」
「え、エンシェント・ホーリー・ワイバーン?」
「知っているとは思うが、こいつの攻撃力は俺とお前のライフの数値の差で変化する。今の攻撃力は2800ポイントアップして、4900ポイント!!」
(攻撃力4900・・・デュエルモンスターズの中でも最高の攻撃力を誇るあのF.G.DやSinトゥルース・ドラゴンに匹敵する脅威の数値・・・だが、攻略できない相手じゃない!!)
「対象を失ったDark Knightの効果はこのターン、不発か。俺は手札から魔法カード、影依融合を発動!!相手の場に相手がEXデッキから特殊召喚したモンスターが存在する事により、俺はデッキの中のモンスターで融合召喚を行う。俺はデッキから光天使セプター、シャドール・ビーストを墓地に送りエルシャドール・ネフィリムを融合召喚!!」
「・・・エルシャドール・ネフィリム、確かそいつには・・・」
「そうだ!このモンスターは相手の特殊召喚モンスターとバトルを行う時、そのモンスターを強制的に破壊する!!まずはネフィリムの効果を発動!!そしてそれにチェーンして、墓地のシャドール・ビーストの効果発動!!デッキからカードを1枚ドロー!!更にチェーン1でネフィリムの効果が解決!!デッキからシャドールカードを1枚墓地に送る。俺は2枚目の影依融合を墓地に送る!!バトル!!エルシャドール・ネフィリムでエンシェント・ホーリー・ワイバーンを攻撃!!」
「くっ・・・」
4900もの攻撃力を持って、場に立ちはだかっていたエンシェント・ホーリー・ワイバーンだったが、それはエルシャドール・ネフィリムの効果の前に脆く敗れ去った。
「続いてS.H.Dark Knightでダイレクト・アタック!!」
達也:LP8000→5200
「ターンエンド!!」
勇吾:手札1枚 モンスター:S.H.Dark Knight(ATK/2800)エルシャドール・ネフィリム(ATK/2800)伏せ:無し
「俺のターン、ドロー」
(俺が苦労して削った2800ポイントものライフポイントをあいつはたった1ターンで削りやがった。
やはりアイツには何か光るものがある様だ・・・)
俺は自分と相手のデュエリストレベルの差を感じ、より一層熱くなった。
「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」
達也:手札:0枚 モンスター:無し 伏せカード:2枚 LP5200
(カードを伏せただけでターンエンド?兄貴がこんな事をするのは初めての事だ。これは絶対に何かあるな・・・)
「俺のターン、ドロー」
嫌な予感はしていたが、俺は俺のターンを進める事にした。
「俺は魔法カード、手札抹殺を発動!!お互いに手札を全て捨てて、捨てた枚数分のカードをドローする。俺の手札はこの1枚!そのカードはシャドール・ドラゴン!!シャドール・ドラゴンの効果で兄貴の場からEXデッキ側に伏せられたカードの隣のカードを破壊する!!」
「ならば俺はそれにチェーンして、速攻魔法スケープ・ゴートを発動!!4体のトークンを特殊召喚!!」
「しぶとい。シャドール・ドラゴンの効果で選択されたスケープ・ゴートは破壊。最後に手札抹殺の効果が解決。俺は1枚ドローする」
「俺に手札は無い。よってドローするカードも無い」
「バトル!まずはS.H.Dark Knightでトークンを攻撃!!」
トークン:4→3
「何も無ければネフィリムでもトークンを攻撃!!」
トークン:3→2
「カードを1枚伏せてターンエンド!!」
勇吾:手札:0枚 モンスター:S.H.Dark Knight(ATK/2800)エルシャドール・ネフィリム(ATK/2800)魔法・罠:1枚 LP5200
「おっと俺はお前のエンドフェイズ時に罠カードを発動するぜ」
(このタイミングで罠カード・・・考えられるカードは・・・)
「俺が発動させるカードは永続罠、リビングデッドの呼び声!!対象はギガプラント!!」
「・・・やっぱりそのカードか。そしてギガプラントを蘇生したって事は・・・」
「そう、俺のターンでこいつを再召喚して効果を発動する」
「・・・やはり・・・」
「と、まずはドローフェイズ時にカードをドローだ。行くぜ?俺はギガプラントを再召喚!これにより、コイツは効果モンスターとなり、その効果を発動できる!!俺はギガプラントの効果発動!!対象はスポーア!!」
「またスポーア、レベル1のチューナーを特殊召喚したって事は・・・」
「そうだ!俺はレベル6のギガプラントとレベル1のトークン2体にレベル1チューナー、スポーアをチューニング!!シンクロ召喚!!ミスト・ウォーム!!」
「なっ!!み、ミスと・ウォーム!?」
「トリシューラだとでも思ったか?だがトリシューラの攻撃力ではお前の場のモンスターには勝てないし、どちらか片方を除外したとしてもこのターン、バトルは出来ない」
「・・・成程ね」
「さぁそこの2体のモンスターとリバースカードを戻してもらおうか?」
「・・・残念だが、それは出来ない相談だ。俺はカウンター罠発動!!神の宣告!!」
「か、神の宣告だとぉ?」
「ライフポイントを半分支払い、相手の魔法・罠・モンスターの召喚、反転召喚、特殊召喚のうちいずれか1つを無効にして、破壊する!!」
勇吾:LP5200→2600
「強くなったなぁ勇吾。だが、俺もまだ諦めはしない!カードを1枚伏せてターンエンドだ!!」
達也:手札:0枚 モンスター:無し 魔法・罠:リビングデッドの呼び声(表側表示)伏せ:1枚 LP5200
「俺のターン!ドロー!!俺は手札から魔法カード、大嵐を発動!!場の全ての魔法・罠カードを破壊する」
「・・・ここでそのカードを引かれるとはな・・・」
兄貴はそう言うと罠カード、スターライト・ロードを発動させ、EXデッキからスターダスト・ドラゴンを特殊召喚するが、俺はその後、Dark Knightの効果でスターダスト・ドラゴンを除去し、場の2体のモンスターでダイレクト・アタックを決めると、このデュエルは俺の勝利で幕を閉じた。
達也:LP5200→0
「いやー、勇吾、くどい様だけど本当に強くなったなぁお前。最後にデュエルした時なんか俺に手も足も出ずに負けたのに・・・」
「・・・あの時は兄貴のソリティアを止める事が出来なかったからな。シューティング・クェーサー・ドラゴンを立てられた上に、スペルスピード2のカードを何枚も伏せられて俺にどうしろって言うんだって思ったよ」
デュエル終了後、俺と兄貴は過去の話で少しの間だけ盛り上がっていた。
「しかし、これでお前も晴れて我が私立紫緑高等学校のトップだ。何しろ生徒会長の俺に勝ったんだからな」
「いや、その称号はまだ俺には似合わない」
「どういう事だ?」
「確かに今のデュエルは俺の勝ちだ。だが、俺はこれまでに兄貴に30回は負けてる。だから、それを全部埋める事が出来たら、その時が俺が頂点で輝く時だ」
同じ対戦相手に後30回も勝利、目標は遠くて辛く、決して楽なものではないけど、やらない事には目標は達成されない。
今こそ、全ての仮を返す時。新たな目標を胸に俺の修行はまだまだ続くだろう。
to be continued
主人公、初の苦戦。・・・でもそんなに苦戦してない様なきもする・・・(汗)