Duelist Story   作:光る闇

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暗黒界の雷

第15話「暗黒界の雷」

 

(・・・影井 勇吾。シャドールデッキの使いのデュエリスト。基本的にモンスターを場に裏側守備表示で残し、自分や相手のターンでリバース効果を発動させるというあんな消極的な動きをするデッキがボクの超速シンクロ&エクシーズデッキに劣るというのか・・・)

 

勇吾とのデュエル終了後、瞬は生徒会室から数メートル離れた所にある階段の前にいた。

 

「有り得ない・・・あんな遅いデッキに、このボクのスピードが劣るなど・・・」

 

「へぇ、負けたんだ?」

 

「!!」

 

ボクは突然話し掛けられた。振り返ると、そこには1人の女子生徒が立っていた。

 

「・・・誰だ?君は?」

 

見覚えの無いその少女にボクは問いかける。

 

「私?弱者に名乗る程の名前じゃないわ」

 

「何だと?」

 

「そうね、どうしても知りたければ教えてあげなくも無いわよ?但し、私とのデュエルに勝てたらね」

 

(・・・この学校、一体どれくらいのデュエリストがいるというんだ?ここはデュエル養成校だったのか?)

 

そんな事を思いつつも、ボクはそのデュエルを受ける事にした。

前の学校では「最速の男」などとも呼ばれ、学園ナンバーワンの座についていたこのボクが、負けたままで終わるなどあってはならぬ事だからだ。

 

「そうこなくっちゃね。場所は屋上にしましょ」

 

ボクは彼女に同行し、屋上まで来た。

 

お互いに鞄からデッキケースを取り出し、そこからデッキを出してシャッフルする。

 

その後、先攻・後攻を決めるじゃんけんを済ませると、デュエルが始まった。

 

じゃんけんの結果、先攻は瞬からとなった。

 

「ボクの先攻、ボクは手札から永続魔法、黒い旋風を2枚発動!!」

 

「あら、いきなり面倒なカードを2枚も発動されちゃったわね」

 

「更にボクはBF-蒼炎のシュラを召喚!!この瞬間、黒い旋風の効果が発動!デッキからカルートとブリザードを手札に加える。そしてモンスターを特殊召喚!BF-疾風のゲイル!!」

 

「場にはチューナーモンスターと非チューナーモンスター、来るかしら?」

 

「ボクはレベル4のシュラにレベル3、疾風のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!!月華竜ブラックローズ!!」

 

「・・・ブラックローズ、また面倒なモンスターを・・・」

 

「その台詞から察するにコイツの効果は知っているな?」

 

「えぇ、自分が特殊召喚された時、又は相手がレベル5以上のモンスターを特殊召喚した時に相手の場のモンスターを手札に戻す効果でしょ!?」

 

「知っているなら話は早い。更にボクは魔法カード、二重召喚を発動!このターン、ボクはもう1度モンスターを通常召喚できる。手札から極北のブリザードを召喚!」

 

(黒風 瞬・・・このモンスターの展開力の速さ、さっき負けたのはマグレだったって事なの?)

 

「どうした?顔色が優れないぞ?」

 

「・・・別に何でもないわよ。最近冷えて来たから寒いと思っただけ」

 

「・・・フン、それならまぁ良いが・・・。ここでボクは黒い旋風の効果を処理する。デッキから隠れ蓑のスチームと竜巻のハリケーンを手札に加える。そして極北のブリザードの効果!墓地から蒼炎のシュラを守備表示で特殊召喚する。更にボクはブリザードとシュラでシンクロ召喚!!BF-アームズ・ウィング!!これでターンエンドだ」

 

瞬:手札:3枚 モンスター:月華竜ブラックローズ(DEF/1800)、BF-アーム・ズウィング(ATK/2300)魔法・罠:黒い旋風2枚 LP8000

 

「やっと私の番ね。レディを待たせた事を後悔させてあげるわ。ドロー」

 

(この手札なら・・・)

 

「私は手札から魔法カード、手札抹殺を発動するわ」

 

「・・・いきなり手札交換カードとは穏やかじゃないな」

 

「さっきデッキからモンスターを手札に加えた事がアダになったわね。私が捨てるのはこの5枚よ?」

 

「!!そのカードは・・・」

 

「私は手札から暗黒界の武神ゴルド3枚と暗黒界の龍神グラファと暗黒界の狩人ブラウを捨てるわ。まずはグラファの効果発動!!このカードがカードの効果で墓地に捨てられた事により、相手の場のカードを1枚破壊するわ。対象は勿論、月華竜ブラックローズ!!」

 

「・・・墓地で発動した効果なら今は止められない。ブラックローズは破壊だ」

 

「続いて私は場に3体のゴルドを特殊召喚!!最後にブラウの効果でカードを1枚ドローする。暗黒界モンスターの効果はここで終わり。次に手札抹殺の効果で捨てた枚数分のカードをお互いにドローするわ。これで私の手札はブラウのドロー効果を足して、手札抹殺発動前の枚数プラス1枚の6枚。そして貴方の手札は僅か3枚ね」

 

「・・・デュエルは手札枚数が多ければ良いというものではない」

 

「そうかしら?確かにインフェルニティみたいな特定のデッキは多くの手札を必要としないけど、大抵のデッキは多くの手札を必要とするものよ?例えば貴方の旋風BFデッキ、墓地から発動する効果を持ったカードとか入ってるのかしら?」

 

(・・・確かに彼女の言う通りだ。大半のデッキは手札が少ない程、ピンチになり易く、ボクのデッキには墓地で発動するカードなど・・・)

 

「ふん、何も言い返せないみたいね。私は次に魔法カード、暗黒界の取引を発動するわ。このカードの効果でお互いはカードを1枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。私は1枚ドローして、手札から暗黒界の尖兵ベージを捨てるわ。ベージの効果発動。このカードを場に特殊召喚するわ」

 

「ボクはゴッドバード・アタックを捨てる」

 

(彼女の場には既に4体ものモンスター。これが真の最速デッキだとでも言うのか・・・)

 

ボクは彼女が自分のデッキを自在に操る姿に圧倒されつつあった。

しかし、今はこの場をどう乗り切るか、次に相手がどう出るかを考える事に集中した方が良さそうだな・・・。

 

「私は次にフィールド魔法、暗黒界の門を発動!このカードの効果で場の悪魔族モンスターの攻撃力と守備力は300ポイントアップするわ。そして私はこのカードの効果で墓地の悪魔族モンスター、今はグラファね。グラファを除外して、手札から暗黒界の尖兵ベージを捨てて1枚のカードをドロー!更にベージの効果でベージを墓地から特殊召喚するわ」

 

暗黒界の武神ゴルド:ATK/2300→2600

暗黒界の尖兵ベージ:ATK/1600→1900

 

「いくわよ?私はレベル5の暗黒界の武神ゴルド2体でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!No.61 ヴォルカザウルス!!」

 

「ヴォルカザウルス・・・相手の場のモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与えるモンスターか」

 

「分かってるなら話が早いわね。私はヴォルカザウルスの効果を発動するわ。X素材を1つ取り除き、アームズ・ウィングを破壊!!」

 

「ならばボクは手札からエフェクト・ヴェーラーの効果を発動する。これでヴォルカザウルスの効果は無効だ」

 

「ふん、やってくれるわね。ならば次よ。レベル4のベージ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!No.85クレイジー・ボックス!!フィールド魔法、暗黒界の門の効果により攻撃力・守備力がアップ!!」

 

クレイジー・ボックス:ATK/3000→3300

 

「クレイジー・ボックス・・・確かそいつは」

 

「そう、このカードはランク4の割に攻撃力が高過ぎるモンスター。それゆえに代償として効果を無効にしない限り攻撃は不可能。そしてこのカードには6つの効果があるわ。サイコロを振って出た目が1なら自分のライフを半分にする。出た目が2ならデッキからカードを1枚ドロー。3なら相手の手札をランダムに1枚捨てて4ならばのカードの効果をターン終了時まで無効にする。5が出た場合は場のカードを1枚破壊して、6が出たら自壊するわ」

 

「高攻撃力のランク4モンスターでありながら、その殆どがメリット効果か・・・」

 

「えぇ、だからこのカードの効果を使えば、このターンで決着が付くかも知れないわ。でも、もし万が一にでも1か6の目が出たら大変ですからね。今は効果を使わないでおくわ。バトルよ。まずはヴォルカザウルスでアームズ・ウィングを攻撃!!」

 

「このダメージステップにボクは手札からカルートの効果を発動する」

 

「・・・2枚目のカルートを握っていたのね・・・」

 

女子生徒:LP8000→6800

 

「やるわね。私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

女子生徒:手札:2枚 モンスター:暗黒界の武神ゴルド(ATK/2300→2600)No.85クレイジー・ボックス(ATK/3000→3300)魔法・罠:暗黒界の門、伏せカード1枚

 

「ボクのターン、ドロー。ボクは手札から・・・」

 

「ちょっと待ちなさい。私はこの瞬間、リバースカードを発動するわ。罠カード、魔のデッキ破壊ウィルス!!私の場の攻撃力2000以上の闇属性モンスター1体をリリースして発動!相手の場、手札、そして3ターンの間にドローしたカードの中に攻撃力1500以下のモンスターがあればそれらを全て破壊するわ。私はクレイジー・ボックスをリリース。さぁ、手札を見せなさい?」

 

「・・・ボクの今の手札はこれだ」

 

死者蘇生 BF-黒槍のブラスト 簡易融合

 

「なっ・・・その手札は・・・」

 

「・・・君も感付いたか。この手札、そして君の場の状況、これなら上手くすればボクの勝ちだ」

 

「く・・・」

 

「まずはBF-黒槍のブラストを召喚。2枚の黒い旋風の効果でデッキからゲイルと3枚目のカルートを手札に加える。これはドローでは無い為、ウィルスカードの影響を受けない。続いて疾風のゲイルを特殊召喚。効果で君の場のゴルドの攻撃力を半分にする」

 

暗黒界の武神ゴルドATK/2600→1300

 

「続いてボクは1000ライフポイント払って簡易融合を発動。EXデッキから旧神ノーデンを特殊召喚。そしてノーデンの効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時、墓地からレベル4以下のモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。対象は蒼炎のシュラ。レベル4の旧神ノーデンにレベル3疾風のゲイルをチューニング。BF-アーマード・ウィング!!更に魔法カード、死者蘇生を発動。対象は疾風のゲイル。再びゲイルの効果を発動!対象はゴルド」

 

瞬:LP8000→7000

 

暗黒界の武神ゴルドATK:1300→650

 

「こ、こんな事が・・・」

 

「バトル!まずはブラストでゴルドを攻撃!!」

 

女子生徒:LP6800→5750

 

「次にシュラでダイレクト・アタック!!」

 

女子生徒:LP5750→3950

 

「そしてこれで終わりだ!!アームズ・ウィング、アーマード・ウィング、ゲイルでダイレクト・アタック!!」

 

女子生徒:LP3950→0

 

to be continued

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