第17話「洗脳解除」
「うぅ・・・私のターン、ドロー!!」
(場には伏せカードが1枚とアタッカーとなる2体のモンスター、そして相手モンスターを弱体化させるチューナーモンスター、イケメンだけでなく強者でもあるって事?とことん気に入らないわ・・・)
「私は手札からハイドロゲドンちゃんを召喚!!」
(ちゃんってお前・・・)
「バトル!ハイドロゲドンちゃんでゲイルちゃんを攻撃!!」
「・・・ダメージステップ開始時に手札からカルートの効果発動。このカードを捨てる事で場のBFモンスター1体の攻撃力は1400ポイント上昇する」
「あぁ・・・これじゃハイドロゲドンちゃんは・・・」
「何も無いならダメージを受けてもらおうか?」
萌:LP3550→2150
「くぅ・・・私はカードを2枚伏せてターンエンド!!」
「そのエンドエイズに罠発動!ゴッドバード・アタック!!」
「!!!」
「ボクの場の鳥獣族モンスター1体をリリースして、場のカードを2枚を破壊する。ボクが破壊するのはそこの2枚のリバースカード。そしてリリースするのは疾風のゲイル」
「奈落の落とし穴と激流葬が・・・。うぅ・・・ターンエンド・・・」
萌:手札:1枚 モンスター:無し 魔法・罠:無し LP2150
「ボクのターン・・・」
(・・・なぁ)
「ん?」
(お前に勝ったなんて言うくらいだから手強いのかと思ってたけど、めちゃめちゃ弱いぞ?本当にお前より強いのか?あのチビ)
「う~ん、私とやってる時はこんなんっじゃ無いんだけど・・・偶然かしら?」
「あんまりガッカリさせないで欲しいものだな。ボクはここでシロッコの効果を発動。このターン、シロッコ以外のBFモンスターの攻撃を封じる代わりに、シロッコの攻撃力を他のBFモンスターの攻撃力分上昇させる」
シロッコ:ATK/2000→3900
「これで終わりだ。バトルフェイズ!!シロッコでダイレクト・アタック!!」
「私はダメージを受ける前に手札からこのカードを捨てるわ」
「このタイミングで?・・・ひょっとしてそのカードは・・・」
「そう、手札から捨てるのはクリボーちゃん!!」
「仕留め損ねたか。だがそうでなくては面白くない。俺はこれでターンエンドだ」
瞬:手札:1枚 モンスター:シロッコ クリス 魔法・罠:無し LP8000
「私のターン・・・」
(このドローで形成を逆転出来るカードを引けなければ私は負ける・・・)
「ドロー!!・・・私は魔法カード、貪欲で無欲な壺を発動!墓地からそれぞれ種族の異なるモンスターを3体デッキに戻してシャッフルし、その後カードを2枚ドローする。私は墓地から恐竜族のハイドロゲドンちゃん、悪魔族のクリボーちゃん、魔法使い族のマスマティシャンちゃんをデッキに戻してシャッフル。そしてカードを2枚ドロー!!」
(よし、この手札なら・・・)
「貪欲で無欲な壺を発動したターン、バトルフェイズは行えない。私はカードを2枚伏せてターンエンドよ!!」
萌:手札:0枚 モンスター:無し 魔法・罠:2枚 LP2150
「何を引いたかは知らないが、ボクは負けない。ドロー!!ボクはBF-極北のブリザードを召喚!その効果により、墓地からレベル4以下のBFモンスターを守備表示で特殊召喚する。対象は疾風のゲイル!!更にレベル5のシロッコにレベル3のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!!スクラップ・ドラゴン!!」
「スクラップ・ドラゴン・・・」
「スクラップ・ドラゴンの効果発動!!ボクの場から極北のブリザード、相手の場からカードを1枚選んでそれらを破壊する。ボクが破壊するのはブリザードとその伏せカード!!」
「ならば私はそれにチェーンして罠カード、貪欲な瓶を発動!!自分の墓地のカードを5枚選択してデッキに戻し、シャッフル!!その後、カードを1枚ドロー!!私が戻すのは、ミラフォ、サイクロン、激流葬、奈落の落とし穴、貪欲で無欲な壺の5枚。この5枚を戻して1枚ドロー!!」
(成る程、貪欲な瓶で1度墓地に落ちたカードを再びデッキに戻し、次も使うというリサイクルコンボか・・・)
「・・・バトルフェイズに移行する。まずはクリスでダイレクト・アタック!!」
「罠カード発動!!ピンポイント・ガード!!」
「!!」
「墓地からレベル4以下のモンスターカードを特殊召喚する罠カード、そしてこのターン、そのモンスターは戦闘及びカード効果で破壊されない!!私は墓地からボルト・ヘッジホッグを守備表示で特殊召喚!!」
「また厄介なカードを。しかも貪欲な瓶の効果で1度墓地に落としたカードを回収し、手札まで増やすとはな。ボクはこれでターンエンド」
瞬:手札:1枚 モンスター:スクラップ・ドラゴン(ATK/2800)クリス 魔法・罠:無し LP:8000
「私のターン、ドロー!!ハイドロゲドンちゃんを召喚!!」
「またソイツか・・・」
「バトル!私はハイドロゲドンちゃんで残夜のクリスを攻撃!!」
「攻撃力の劣るハイドロゲドンで?」
「いや、アイツの狙いはクリスの攻撃力を下げる事・・・」
「ご名答!!私はこのダメージステップ時に速攻魔法、収縮を発動!!対象は勿論、残夜のクリス!!」
クリス:ATK/1900→950
瞬:LP8000→7050
「・・・ようやくダメージを与えられたか・・・」
「ふん、私はここでハイドロゲドンちゃんの効果発動!!デッキからもう1体のハイドロゲドンちゃんを特殊召喚するわ。バトルフェイズは終了!!メイン2に入って2体のハイドロゲドンでオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!来て!No.101 S.H.Ark Knight!!」
「あ、アークナイトだと!?」
「このカードはお兄ちゃんが私の為に買ってくれた私の宝物なの・・・」
「先輩、アンタ妹を甘やかし過ぎでしょ。そのカード、確か1枚で2500以上はくだらないはず・・・」
「ふっ、何を言う。愛しの妹の為なら2500円なんて安いモンだろ・・・」
(駄目だこの人、早く何とかしないと・・・ゃ、既に手遅れなのか?)
「私はArk Knightの効果発動!!X素材を2つ取り除いて相手の場にある攻撃表示の特殊召喚モンスター1体を吸収する!!そしてこのカードはX素材を持ってる限り、戦闘及びカード効果で破壊されない。ターンエンドよ」
萌:手札:0枚 モンスター:S.H.Ark Knight(ATK/2100)(X素材1つ) ボルト・ヘッジホッグ(DEF/800) 魔法・罠:無し LP2150
「ボクのターン、ドロー!!」
(スクラップ・ドラゴンを奪われたのはイタイが、策が無い訳じゃ無い・・・)
「ボクは手札から魔法カード、死者蘇生を発動!!対象は疾風のゲイル!!そしてゲイルの効果発動!!Ark Knightのスタテータスを半分にする」
S.H.Ark Knight:ATH/2100→1050
「そしてBF-蒼炎のシュラを召喚してバトルフェイズ!!シュラでボルト・ヘッジホッグを攻撃!!」
「・・・このボルト・ヘッジホッグは自身の効果で特殊召喚された訳ではなく、ピンポイント・ガードの効果も終了してる為、墓地に送られるわ・・・」
「そう!よってシュラの効果発動!!デッキから攻撃力1500以下のBFモンスターを効果を無効にして特殊召喚する!!ボクはデッキから攻撃力1400の月影のカルートを特殊召喚!!そしてバトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターは攻撃が可能!!カルートでArk Knightを攻撃!!」
萌:LP2150→1800
「・・・Ark Knightから素材を1つ取り除いてバトルによる破壊を無効にするわ・・・」
「ならば今度はゲイルで攻撃!!」
萌:LP1800→1550
「メイン2に移行してボクはレベル3のカルートにレベル3のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!!BF-アームズ・ウィング!!これでターンエンドだ!!」
瞬:手札:0枚 モンスター:アームズ・ウィング(ATK/2300)シュラ(ATK/1800)魔法・罠:無し LP:7050
「私のターン・・・ドロー・・・」
圧倒的不利な状況に追い込まれた所為か、萌のドローする声に力が無い。
「!!私は魔法カード、死者蘇生を発動!!対象はスクラップ・ドラゴン!!」
「さっきのArk Knightが破壊された事でボクの墓地に送られたスクラップ・ドラゴンを呼び出してきたか・・・」
「バトル!!スクラップ・ドラゴンで蒼炎のシュラを攻撃!!これでターンエンド!!」
瞬:LP:7050→6050
萌:手札:0枚 モンスター:スクラップ・ドラゴン(ATK/2800)魔法・罠:無し LP1800
「ボクのターン!ドロー!!・・・フッ、影井以外のデュエリストにここまでライフを削られたのは久し振りだな。君のデュエルは素晴らしかった。戦術、タクティクス、コンビネーション、だが!しかし!まるで全然!!この俺を倒すには程遠いんだよねぇ・・・」
「な、何なの?いきなり・・・」
「ボクは手札から魔法カード、精神操作を発動!!戻って来い、スクラップ・ドラゴン!!」
「なっ・・・これじゃ私に場には私を守るモンスターは・・・」
「そう、今のお前は格好の獲物!!バトル!やれ!アームズ・ウィング!!ダイレクト・アタック!!」
萌:LP1800→0
「きゃあああぁぁぁ!!!!」
「やったぁ!!萌、敗れたりぃぃぃ!!!」
「ま、負けた・・・それもあんなキザな奴に・・・私にはいつも負けてばっかのあんな女の前で・・・」
「も、萌!しっかりしろ。萌~!!!」
「クス・・・しっかり見せてもらったわよ。貴方の無様な負けっぷり。少しは狩られる側の気持ちが分かって?」
「く・・・」
「な~んてね。自分で倒した訳でもないのに、相手にデカイ顔なんてできないわよね。いつもは私のプレミで負けるけど、今度からは絶対に負けないからね」
「・・・ふん、上等よ。これからもずっと負かしてあげるんだから・・・」
「・・・さて、帰るかな」
「あ、もうこんな時間?私ももう帰らないと。そうだ、今日は私が弟達の夕飯作る番だった・・・」
「萌、よく頑張ったな。今日は兄ちゃんが萌の大好きなカレーを作ってやるからな」
「本当!?嬉しい!!」
「立ち直りの早い事・・・」
「ま、それがアイツらしいのかもな・・・」
(・・・俺も早く帰ってデッキの調整をするか。待ってろよ、影井 勇吾・・・)
to be continued