Duelist Story   作:光る闇

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リンク・リスタート(前編)

第18話「リンク・リスタート(前篇)」

 

あれから対影井用にデッキを調整していたボクはいつの間にか深夜の2時頃までカードと向き合っていた。

 

「おっと、もうこんな時間か。いい加減に寝ないと明日に響くな・・・」

 

勉強机一面に広げたカードを片付けると、ボクは床に就いた。

翌朝、学校に行くと何やら教室の片隅が少しだけ騒がしかった。何事かと思い、そのグループに近寄ると、何でも遊戯王のルールが変更になったとか。

 

いきなり過ぎる情報にボクは流石に驚きを隠せなかった。

 

「今度のルールじゃリンクモンスターってのが必要になるかも知れないんだってな」

 

「ああ、あれが無いとEXデッキゾーンに置けるモンスターが1枚のみに限定されちまうんだっけ?」

 

「で、そのリンクモンスターなんだけど、最大の特徴は守備力の代わりにリンク数ってのがあって、リンク召喚に必要なモンスターを場から墓地に送ってEXデッキから特殊召喚だっけ?」

 

グループ内からは「リンク召喚」だの「リンクモンスター」だの未知の用語が聞こえてくる。いよいよ話について行けなくなってきたボクはスマホでリンク召喚やらについてググる事にした。

 

「・・・ふむ、リンク召喚・・・リンク召喚に必要な素材のモンスターを場から墓地に送って特殊召喚。リンク召喚するリンクモンスターの持つマーカーの数によって墓地に送るモンスターの数が変動する・・・」

 

いつ決まったか分からないルール変更に関して、より一層詳しく調べる為にボクは、いや、全ての決闘者達が新ルールに関して学んだ。

 

風の噂によればルールの変更は今からおよそ半年前から計画されていて、今から1週間程前に巷で徐々に噂になってきていたらしい。

 

「またデッキ調整をしなければならないな。だがその前に噂のリンクモンスターとやらを買いに行くか」

 

放課後、ボクはリンクモンスターを手に入れる為、近所のカードショップに行く事にした。

 

店内に入るとカウンターの前にリンクモンスターとそのサポートカードだけを収録したと謳ったパックが置かれていた。

 

(在庫はカートンが3つに単品が20枚ちょっとか。ボクの現在の予算は5000円。小遣い日まで2週間弱。そしてパックは1パックで税込で154円。そうなるとここは・・・よし、決めた)

 

「すみません、この最新弾のパックを8パック下さい」

 

ボクはそのパックを8パックだけ購入し、帰路についた。部屋に入り、早速パックを開封する。

 

「・・・取り敢えず全部開封してみたが、この中で使えそうなカードはこれとこれくらいかな。しっかし、やはりというか当然というか、シャドールのリンクモンスターもあったか・・・」

 

「BFのリンクモンスター早よ」とか思いながらも、ボクはEXデッキの調整を始めた。

 

翌日、今日は土曜日なので昨日のショップにデッキのテストを行いに出掛ける事にした。

 

店内に入ると休日という事と新パックの存在の事があって、物凄い人だかりだった。

そして皆、早速リンクモンスターを使用している。

 

「ん?あそこにいるのは・・・」

 

店内を一通り見渡すと、そこには影井の姿があった。

 

「・・・エルシャドール・シェキナーガでダイレクトアタック」

 

相手:LP2000→0

 

「また負けたぁぁぁ」

 

「有難う御座いました・・・ん?あ!」

 

どうやら影井がこちらに気が付いた様だ。相変わらずリアクションの薄い奴だな・・・。

 

「やぁ、影井も来てたか」

 

「・・・あぁ、ついでに言うとアイツ等も来てるぞ?」

 

影井が指差す方向には、彼の友人とその妹、それから先日会った暗奈とかいう女と萌とかいうチンチクリンと、彼女にゾッコンの変態兄貴の姿があった。

 

「ダーク・リベリオンでマスマティシャンを攻撃!!」

 

「あれ?宇宙の妹、ダーク・リベリオン使ってるの?確か前までは帝デッキ使ってなかったっけ?」

 

「・・・何故、うちに転校して来て間もないお前が知ってんだよ。宇宙の妹はちょいちょいデッキを変えるんだよ。俺みたいに1つのデッキへの拘りが無いんだ。ま、ダーク・リベリオンが手に入った時は『これで自分が本当に作りたかったデッキを作れる』とか言ってたみたいだし、今使ってるデッキが彼女の本当のデッキなんだろ。まぁまだ弱いがな」

 

「・・・で?その弱い娘に押されてるあのチンチクリンのブリっ子はもっと弱い、と」

 

「あぁ、そしてそんな奴に負け続けてる暗奈とかいう女はもっと弱い事になるな・・・」

 

「ちょっと!アンタ達、さっきから丸聞こえなんだけど?」

 

ボク達の会話が聞こえたのか暗奈がこちらを睨みつける。

 

「・・・じゃあ弱くないという事を証明するか?」

 

「上等よ!」

 

売り言葉に買い言葉、案の定、負けず嫌いな暗奈は食いついてきた。

 

「よし、じゃあ瞬、後は頼む」

 

「え?」

 

「え?アンタが相手してくれるんじゃないの?」

 

「俺はさっきから連戦してるんでな。ここいらで少し休憩させてもらう」

 

「まぁ良いわ。で?瞬の方はどうなの?」

 

(本当は影井とやりたかったがここは仕方ないか・・・)

 

「ボクも良いよ?但し、影井!この勝負が終わったら次はお前の番だからな?」

 

「・・・別に構わないが?」

 

「じゃあお互いデッキをカットしてシャッフルね」

 

お互いがお互いのデッキをカット&シャッフルを済ませるといよいよデュエルが始まった。

 

じゃんけんの結果は瞬の勝ちだったが、今回は暗奈が先攻だった。

どうやら瞬は後攻をとって1キルで仕留めるつもりらしい。

 

「あたしのターン!メインフェイズに手札抹殺発動!!お互い、手札を全て捨てて、その後お互いは捨てた枚数分ドローする」

 

「いきなり手札総入れ替えか」

 

「あたしは手札から暗黒界の武神ーゴルド、暗黒界の軍神ーシルバ、暗黒界の狩人ーブラウ、暗黒界の尖兵ーベージを捨てて4枚ドロー!!」

 

「俺は5枚・・・」

 

瞬の手札からはゴッドバードアタック、BF-疾風のゲイル、黒い旋風、BF-残夜のクリス、BF-蒼炎のシュラが捨てられる。

 

「あたしは墓地に送られた4体の効果を発動するわ。ゴルドとシルバはベージは特殊召喚され、ブラウの効果で1枚ドローする」

 

(場にモンスターを大量に展開したうえに手札は5枚か)

 

「あたしは更に手札から魔法カード、暗黒界の取引を発動!お互いにデッキから1枚ドローして、その後1枚を捨てる。あたしは1枚ドローして手札から暗黒界の術師ースノウを捨てて、スノウの効果を発動するわ。その効果によりデッキから暗黒界の門を手札に加える」

 

「チェーンはない。通そう」

 

「ならあたしは今、手札に加えた暗黒界の門を発動!!」

 

「そのカードは確か墓地の悪魔族を除外し、手札からは悪魔族を捨てて1枚ドローする効果だったね。では墓地のモンスターにはご退場頂こうか。手札からDDクロウの効果を発動!これによりスノウを除外する」

 

「な!!これじゃ暗黒界の門がただの悪魔族を強化する為だけの存在になってしまう・・・。ならば次よ!あたしはゴルドとシルバでエクシーズ召喚!ランク5!No.61 ヴォルカ・ザウルスを召喚!!カードを1枚伏せてターンエンドよ!!」

 

暗奈:LP:8000、手札:3枚、モンスター:ヴォルカ・ザウルス、ベージ、伏せ:1枚

 

「ボクのターンだ、ドロー」

 

ターンが移ると瞬は手札に手を掛ける。

 

「ボクは魔法カード、黒い旋風を発動」

 

「・・・何もないわ」

 

「ならばもう1枚、黒い旋風だ」

 

「な!?黒い旋風を2枚?」

 

「次に手札から暁のシロッコを召喚!ここで2枚の黒い旋風の効果が発動する」

 

「・・・チェーンはないわ」

 

「よし!ならばボクはデッキから残夜のクリスと疾風のゲイルを手札に加える」

 

「そして今、手札に加えた2体を特殊召喚!!そしてゲールの効果を発動する」

 

「そこにチェーンして1000ライフ払ってスキルドレインを発動するわ」

 

暗奈:LP:8000→7000

 

「その程度の事はお見通しだよ!」

 

「え?」

 

「ボクは手札から魔法カード、死者蘇生を発動!蘇らせるのはさっき手札抹殺で墓地に送られた蒼炎のシュラ!!バトルだ!!まずはシロッコでベージを攻撃!!」

 

暗奈:LP:7000→6900

 

「次にクリスでヴォルカ・ザウルスに攻撃!!そしてこのダメージ計算前で手札のカルート効果を発動!!クリスの攻撃力は1900から3300になる」

 

暗奈:LP:6900→6100

 

「次にゲイルとシュラでダイレクト・アタック!!」

 

暗奈:LP:6100→3000

 

「メイン2に移行してカードを1枚セット!これでターンエンドだ」

 




最後の投稿から4年も空きましたが、パスワード紛失+戦意喪失で暫く休んでましたが今回から再開致します・・・。
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