「土門くん、クインケを構えなさい」
「ッはい!」
駄目だったぁあ!
やっぱり来るんじゃなかった!私の馬鹿ぁ、あんぽんたん。軽はずみな行動は駄目ッ絶対って心がけてたのにぃ!
あー私の人生終了です。
七彩灰はカンペキ美少女 ── 完 ──
ん…?
おや。
えへへ。私じゃなかった。
ちょ、拳を振りかぶらないでくださいッ!
こっちだって焦ってたんですよぉ!それなら貴方、今からあそこに飛び込んでくれば良いじゃないですか?!
い、いや。そんな涙を流しながら首を振らないでください。こっちが悪いことしたみたいじゃないですか。
わ、わかりました。謝ります!謝りますから!
それにしてもジェイソンですか。
間近でみると強そうですね。まぁ私の父母には敵いませんが。ふっふっふ!なにせ…とと。
戦闘が始まりますよ!
いやぁ、特等席で見れるなんてサイコーです!
"案の定"ジェイソンは余裕の表情を浮かべながら、クインケを使う鳩二人を素手で軽くいなしていました。
ジェイソンくらいの強さだと、この人数は赫子使わなくても対処できるんですね。
有効打になるような攻撃はその後も無く、ブレード状のクインケで戦っていた真戸特等はスタミナ切れ間近って感じです。それでも戦いに参加できる次点で異常なほど動けてるんですけど。真戸特等程ではないにしろ、亜門さんも大分息が乱れているご様子。
あれ?
ジェイソンが唐突に歩き出しました。
どうやら戦闘に満足したみたいです。鳩を見逃すなんて今日は機嫌が良いんですかね。
まぁ私からしてみればSレートの戦闘をタダで見られたわけですから、それだけでも来たかいがありました。
これ以上長居したくないので、違う場所行きます。
翼を広げ飛び立った直後になにかが弾ける音がしたので、ビックリして振り返。
道路標識がさっきいた場所を貫いていました。
ぁ…
ぁッぶなぁい!ぇ?死んでた?あそこに居たら??
怖っ!気まぐれで殺されることろだった…!
やっぱり怖いぃぃい!
混乱する頭を使いそれはそれは酷い逃避飛行を魅せた私。建物や木にぶつかりながら辛うじて飛ぶ様子を見た人がいたら私は空で溺れてるように視えたことでしょう。
空が橙色に染まり始めた頃。
一軒の店前で私は崩れ落ちました。
その店の看板には『あんていく』の文字。
「お前…」
「トーカちゃん。その"人"どうするの?」
「…連れてく」
「…」
「アンタ、こんな傷だらけの子ほっとけんの?」
「!そうだよね。ぼ、僕タオル取ってくるよ」
「…クソっ」
「…人間な訳ないだろッ」
「…クソ…」
私の人生はおしまいだぁぁあ!
心の叫びは風にかき消されたのでした。
オシマイ