もしも、シャーレに赴任してきたのがゴルゴ13だったら… 作:御厨パステル
皆さん、お待たせ致しました。
エピローグなので本編は短めです。
それではどうぞ。
……あれから数日が経った。
あの後、【G.Bible】が入ったUSBをそれとなくアリスに渡しても特に何の反応も無かった。
恐らく、もう【key】は何処にも居ないだろう。
アリスも初めて会った時から何も変わらない様子で、楽しく日々を過ごしている。
…まぁ、また何か起こったらその時はその時だ。
今はただ、見守ろう。
それと、"要塞都市エリドゥ"はリオがセミナーから秘密裏に建設費を流して作ったらしい。
リオが責任を持って辞任するとか言い出したので、会計データと資金の採算をちょっと弄って誤魔化しておいた。
そして"エリドゥ"は『実は、超大型商業施設としてリオがミレニアム近郊の経済活性化の為に進めていた計画』であるとした。
弄った分の金額は"エリドゥ"のテナント料などから、少しずつ補填していったらバレないだろう。
…ちなみに、ノアにはバレていたが数量限定のスイーツを差し入れして頼み込んだら不問になった。
そして、数ヶ月後。
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ミレニアム 超大型商業施設 "エリドゥ"
「……。」
コツコツコツコツ…。
リオ「…待ったかしら。」
「ちょうど来た所だ。」
リオ「まさか、たった数ヶ月でここまで復興して発展するなんて…思わなかったわ。」
「このミレニアムは他と比べて、まだ治安が良い。」
「それは、商いを行う者にとても重要な項目だ。」
「そんなミレニアムで商売が出来るチャンスがあるとしたら、乗らない奴は居ないだろう。」
リオ「…なるほど。」
「まぁ…賭けの1つだったが、上手く行ってくれたようで何よりだ。」
リオ「…先生には、沢山の借りが出来たわ。」
「返そうとは思うなよ。」
リオ「…え?」
「俺は損得勘定で動いた訳じゃない。」
「キヴォトスの危機にたった一人で立ち向かおうとしていた生徒を、責任を取らせてそのまま…なんて事、俺は出来ない。」
「俺は、先生だからな。」
リオ「…!」
「…視察も兼ねて、少し歩くか。」
リオ「…えぇ。」
……………………………………………。
ゴルゴとリオは"エリドゥ"の中心街に来た。
ザワザワザワザワ…!ザワザワザワザワ…!
中心街は多くの人が行き交いしていた。
そのまま真っ直ぐ歩き、大きな円状の広場に着いた。
リオ「…アビ・エシュフをそのままモニュメントとして設置するという考えは浮かばなかったわ。」*1
「丁度いいスペースがあったからな。」
リオ「もし、壊れていなかったら"アバンギャルド君"をここに置きたかったわ。」
「…………そのうちセミナーに打診してみたらどうだ。」
リオ「それもそうね…考えておきましょう。」
アリス「あ!先生!」タッタッタッタッ…!
「…。」パッ…。
声を掛けられた方向へ向くと、アリスがいた。
「アリス。」
アリス「先生とリオ会長にエンカウントしました!」
リオ「こ、こんにちは。」
アリス「はい!こんにちは!」
アリス「2人はここで何をしてたんですか?」
「視察だ。」
アリス「視察ですか!」
「アリスは1人か。」
アリス「いえ!モモイ達と一緒にゲームセンターに来ました!」
リオ「…なのに今は1人なの?」
アリス「はい!もっと色々な場所を見たくなって、ソロクエスト中です!」
「勝手に何処かに行ったらモモイ達が心配するぞ。」
アリス「けど、アリスは先生と一緒だったら安心します!」
「……そういう事ではない。」
リオ「…ふふっ。」
アリス「ぱんぱかぱーん!先生とリオ会長がパーティーに合流しました!」
リオ「わ、私も…?」
「……分かった…アリス、何処に行きたい。」
アリス「あのお店が気になります!」ピッ!
アリスが指を指した方向には………。
黒服「クックックッ…!皆さん、第二号店オープン記念!」
黒服「今なら全商品30%OFFでのご提供ですよ!」
黒服「いかがでしょうか〜!」
「………………………………………。」
「…………行くか。」
アリス「はい!」パッ…!
「…。」ギュッ…。
アリス「リオ会長も!」パッ…!
リオ「え……っ!?」
リオ「…。」
アリス「?」
一度は迷うが、アリスの曇りなき眼に見つめられる。
リオ「…///。」ギュッ…。
アリス「〜♪」ニコッ!
アリス「それでは出発しましょう!!」
これにて、パヴァーヌ編で書きたかった事は書き切りました…。
あまねく奇跡の出発点編やカルバノグの兎編は……書くかどうか分かりません。
この後は随分前に頂いたリクエストになりますが、『船上のバニーチェイサー』編を書き始めようと思います。
それではまた。