もしも、シャーレに赴任してきたのがゴルゴ13だったら… 作:御厨パステル
ついに完結……っ!!
ここまで読んでくださった皆様に感謝です…!
それではどうぞ!
前回のあらすじ
ベアトリーチェのいるであろう場所に巡航ミサイルを発射したゴルゴ一行。
今、最高にして最速のベアトリーチェ攻略戦が始まる……!
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アリウス分校 古聖堂…………。
ベアトリーチェ「………………。」
ベアトリーチェ「(黒服達からの連絡が無い。)」
ベアトリーチェ「(明日までには終わらせるとは言ってしましたが…信用なりませんね。)」
ベアトリーチェ「(永遠と先延ばしにされて、間に合わなかった暁には…怒りだけでは済まされない感情が湧くでしょうね。)」
ベアトリーチェ「(………まぁ奴らの技術は盗みましたし、私一人でも…。)」
ベアトリーチェ「(全ては『崇高』の為………)」
ベアトリーチェ「…!?」
ベアトリーチェ「何かが飛来してくる……っ!?」
ベアトリーチェ「くっ……!!!」
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「…着弾を確認した。」
「突撃するぞ。」
サオリ「了解。」
ミサキ「分かった…。」
ヒヨリ「じ、じゃあ私は狙撃ポイントに…。」
「お前も来い。」
ヒヨリ「こ、怖いですよぉ…」
「いいから来い。」
ヒヨリ「わ、分かりましたぁ…」
……………………………………。
パラパラパラパラ………
ミサイルが着弾し、ほぼ半壊状態となった古聖堂へ到達した一行。
「……………。」
土煙が晴れる。
ベアトリーチェ「……チッ。」
茨のようなものを身に纏い、防御をしているベアトリーチェがいた。
纏っている茨にはひび割れている箇所があった。
「………………。」
ベアトリーチェ「……大きな手土産を持って挨拶ですか…?」
「送り先を間違えてたので、返しただけだ。」
ベアトリーチェ「……良く回る口ですね。」
ベアトリーチェ「結局、貴方達も負けたんですね」
サオリ「………。」
ベアトリーチェ「…本当に。」
ベアトリーチェ「…使えない。」
サオリ「…っ!」
「……………。」
ベアトリーチェ「貴方達を贔屓していたのは、別に貴方達が特段優秀だった訳ではありません。」
ベアトリーチェ「あくまでも『秤 アツコ』の護衛の為。」
ベアトリーチェ「貴方達には何の価値もありません。」
ミサキ「…!」
ベアトリーチェ「そして任務に失敗した挙句、先生をここに呼び寄せる。」
ベアトリーチェ「…まぁ先生を呼んだ事に関しては好都合ですが。」
「……。」
ベアトリーチェ「元より私の敵となりそうですので、遅かれ早かれ殺すつもりでした。」
ベアトリーチェ「…いいでしょう、ここで纏めて殺した方が楽ですね。」
ヒヨリ「…っ!」
ベアトリーチェ「貴方達を殺した後に、私は『崇高』へと向かいましょう。」
ベアトリーチェ「『生贄を使って。』」
サオリ「………は?」
ベアトリーチェ「この際言ってしまいましょう。」
ベアトリーチェ「貴方は、私に使われるために生かしてただけです。」
ベアトリーチェ「秤アツコ。」
アツコ「…!?」
ベアトリーチェ「貴方の特異な神秘は私が『崇高』に至る為に必要な物です。」
ベアトリーチェ「本当ならその神秘だけを抽出した方が楽なんでしょうが、今はその方法が無いので仕方なく生かしてました。」
ベアトリーチェ「結局、貴方も駒の1つなんですよ。」
アツコ「……っ!」
ベアトリーチェ「長話がすぎましたね。」
ベアトリーチェ「簡単には死なせませんよ………?」ズゾゾゾゾ……
「言いたい事はそれだけか。」
ベアトリーチェ「………は?」
「自分語りが激しい奴だな。」
「己の強さを自負しているのかも知れないが。」
「結局、自身より下に見ている駒を使わないと『崇高』へと辿り着けないとは。」
「お前が思っているより、お前は矮小な存在だと思うがな。」
ベアトリーチェ「…………。」
「言い返す事も出来ないか。」
ベアトリーチェ「こ、この………っ!!」
ゴルゴのウェザビー・マークVが火を吹く。
ベアトリーチェ「ぐ……っ!?」
「お前の反論を聞いてやる訳が無い。」
1発、約10870Jの暴力がベアトリーチェを襲う。*1
ベアトリーチェ「が…ぁ………っ!!?」
「…生徒達の恨みはこんな物では無い。」
ベアトリーチェ「…ほざけ…っ!!!!」ズァッ……!
ズモモモモモ………
ベアトリーチェが地面に手をかざすと、黒い異空間のような穴から人型の何かが出てきた。
『……………。』
サオリ「コ、コイツは……!?」
ベアトリーチェ「…マエストロの兵器を盗んでおいて良かったです。」
ベアトリーチェ「試作品を改造した物ではありますが、それでも強力な兵器である事には変わりません。」
ベアトリーチェ「このバルバラを…貴方達に止められますか……?」バッ…
『…………。』ガチャッ……
バルバラと呼ばれた人型兵器が両手の重火器を構える。
ミサキ「…不味いかもね…っ!」チャキッ…
「殺られる前に殺るだけだ。」
ミサキ「ちょっ…突っ込む気…!?」
『……。』
「………。」タッタッタッタッ…!
弾幕の中をすり抜けて真っ直ぐに突っ込んでいくゴルゴ。
ミサキ「完璧に相手の弾道を読んでいる…!?」
サオリ「凄い動体視力だ……っ!」
『…!』
「………。」
あっという間に近接の間合いまで近づいたゴルゴ。
「…。」ガシッッ…!
バルバラの頭部を掴んだゴルゴ。
ゴギャッッ…………。
『…………。』
『……。』ビタァァァン………!
良からぬ方向に頭部が捻られたバルバラは直立のままうつ伏せに倒れた。
サオリ「…………。」
ミサキ「…もう先生が何しても驚かないよ。」
ヒヨリ「今、首だけ真後ろに向きましたよね…?」
ベアトリーチェ「そ、そんな………っ!?」
「もう隠し玉は無いようだな。」カチャッ…。
ベアトリーチェ「……そ、それは…っ!?」
「ヘイロー破壊爆弾と奴らは言っていたな。」
「簡単に死ねないのはお前だ。」
「…サオリ達は下がっていろ。」
サオリ「分かった…!」
サオリ「全員、下がるぞ…!」
ベアトリーチェ「ぐぁぁぁぁっっ……っ!!」
「念には念を入れる。」スッ……
大人のカードを取り出すゴルゴ。
アロナ『せ、先生…!そのカードは…っ!』
「デメリットも把握している。」
「それだけの覚悟は出来ている。」
アロナ『………分かりました。』
「……。」
「…………。」バッ………
空に掲げた大人のカードが眩い光を発し始めた……。
ヒヨリ「ま、眩しい…!」
サオリ「何の光だ……?」
ベアトリーチェ「…はぁ……っ!はぁ…っ!」
爆弾を喰らってしまい、全身が焼け焦げてしまったベアトリーチェ。
光がより強くなった後、弾ける様に消えた。
ベアトリーチェ「……っ!!?」
「…………。」
「…………。」*2
「…………。」*3
「…………。」*4
「…………。」*5
ベアトリーチェ「い、一体どういう力を使って……!?」
白ゴルゴ「原理は知らない。」
迷彩ゴルゴ「だがお前を殺すには十分過ぎる力だ。」
ベアトリーチェ「………っ!!」
トレンチコートゴルゴ「怖いか。」
スパイゴルゴ「だがアリウス生達が味わった恐怖はこんな物では無い。」
「最期にもう一度聞こう。」
「言いたい事はそれだけか?」
ベアトリーチェ「ひ……っ…!!」
「…。」カチャッ…
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「……。」
|д゚)チラッ……
|д゚)チラッ…
黒服「…手を貸さなくて正解でしたね。」
マエストロ「元より私は奴が嫌いだったからな…少々憂さ晴らしにもなったな。」
黒服「確かにそうですね。」
黒服「…このまま私達も研究を続けていたら、不味いかもしれませんね。」
マエストロ「…その通りだな。」
マエストロ「我々も足を洗うか。」
黒服「…余生は何をして過ごしましょうかね。」
「……。」チラッ…。
黒服「……っ!?」
黒服「透明化しているはずなのに目が合いましたよ…!?」
黒服「に、逃げますよマエストロ!」ダダダダダッ…!
マエストロ「ま、待て黒服っ!!」ダダダダダッ…!
「……………。」
サオリ「先生?誰か居たのか…?」
「気のせいだ。」
サオリ「そうか……。」
サオリ「なぁ…先生。」
「何だ。」
サオリ「もう、終わったんだな…?」
「そうだな。」
ミサキ「こうもあっさりだと、何か実感無いね。」
ヒヨリ「ま、まぁ皆が無事で良かったです…!」
アツコ「……けどこれからどうしよう。」
サオリ「確かに、私達以外にもアリウス生は多くいる。」
サオリ「その生徒達の処遇なども……。」
「今、気にする事はない。」
「もうお前達は自由になったんだ。」
「今はこの勝利を素直に喜んだ方がいい。」
サオリ「……先生の言う通りだな。」
サオリ「ありがとう…先生…!」
「気にするな。」
______________________
その後…………。
トリニティ自治区 商業区域………。
「………。」
サオリ「すまない先生、待たせてしまったか?」
「ついさっき来た所だ。」
「今日は何処へ行くんだ。」
サオリ「凄い人気のタピオカ屋があるらしいから一緒に行きたいんだが…。」
「分かった。」
「案内してくれ。」
サオリ「勿論!」
…………………………。
「調子はどうだ。」
サオリ「私は大丈夫だ。」
サオリ「私達がトリニティに編入すると先生に言われた時は、上手くやっていけるか心配だったが…。」
サオリ「他の皆も楽しく生活を送れているようで良かった。」
サオリ「何とかなるものなんだな。」
サオリ「姫もティーパーティーの人達に可愛がられていて嬉しそうだった。」
「そうか。」
サオリ「これも先生がいたおかげだ。ありがとう。」
「気にするな。」
サオリ「聞きたかった事があるんだが…」
サオリ「何故、トリニティを選んだんだ?」
サオリ「他にも候補はあったとは思うんだが…。」
「すぐに馴染めると思ったからだ。」
サオリ「…私達が…?」
「そうだ。」
サオリ「言われてみれば…。」
「元はアリウスもトリニティの一派閥だった。」
「だったらお前達にも合う環境なはずだと思った。」
サオリ「…なるほど…。」
「それと、和解の意味も込めてだ。」
「長きに渡った敵対関係は、お前達の時代で終わったと言う事だ。」
サオリ「……。」
「…トリニティは楽しいか。」
サオリ「…あぁ、凄く楽しいぞ!」
「…直接、聞けて良かった。」
「実は少し心配していた面もあったからな。」
サオリ「先生は心配性だな。」
サオリ「きっと皆も楽しいと思っているぞ。」
「……そうか。」
サオリ「…!先生あの店だ!」
「凄い行列だな。」
サオリ「私はよくわからないが、雑誌にも載るくらい人気らしいんだ!」
サオリ「…あそこの店員がいる所が最後尾だろうか?」
「…………。」
黒服「ククク…皆さん、なるべく歩道側に広がらない様に、1列で並んでくださいね。」
「………………………。」
ギャルソンエプロンを身にまとった黒服が居た。
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サオリ「すまない、最後尾はここだろうか。」
黒服「はい、そうですよ……おや、先生ですか。」
「……ここで何をしているんだ。」
黒服「そんなに警戒しないでください。」
黒服「ただの商売ですよ。」
黒服「品質管理などはちゃんとしていますし、営業許可書もちゃんと持っていますよ?」
「………。」
黒服「それとこちらも渡しておきますね。」スッ…
「…これは?」
黒服「そちらは1回の会計につき、1個貯まるスタンプカードとなっていまして、1枚全部埋まると500円引き券として使えます。」
黒服「そちらの方もどうぞ。」スッ…
サオリ「ありがとう!」
「…………。」
黒服「では、順番が来るまでお待ちくださいね?」
………………………………。
デカルコマニー「いらっしゃいっっ!!!!」
ゴルコンダ「いらっしゃいませ、ご注文の方は…って先生ですか。」
「………。」
マエストロ「む、先生が来たのか。」
「…全員いるんだな。」
マエストロ「そうだとも、私と黒服が調理担当でゴルコンダとデカルコマニーは会計と接客をしている。」
マエストロ「ここに至るまでに色々あったが、何とか営業を開始する事ができた。」
ゴルコンダ「何が色々ですか、はっ倒しますよ。」
ゴルコンダ「一応私、先生に顔を殴られて生死を彷徨いましたからね?」*6
デカルコマニー「そういうこったぁ!!!」
「それはすまなかった。」
ゴルコンダ「いえいえ、別に構いませんよ。」
ゴルコンダ「貴方の生徒たちに懸ける思いを感じられましたので。」
ゴルコンダ「それで、ご注文は何にしますか?」
「…サオリ、どれが良いとかあるのか。」
サオリ「あ…それじゃあ、コレのMサイズをください。」
「俺も同じ物で大丈夫だ。」
ゴルコンダ「分かりました。」
ゴルコンダ「ではお渡し口の方でお待ち下さいませ。」
「あぁ。」
………………………………………。
サオリ「…!美味しい!」
「良かったな。」
サオリ「先生はあの店員達と知り合いなのか?」
「……知り合いと言われれば、知り合いかも知れないな。」
サオリ「殴られたとか色々言っていたが…。」
「結局、肉体言語が一番分かり合えるという事だ。」
サオリ「………?」
「……分からなくてもいいぞ。」
「お前達にはそうなってほしくないからな。」
サオリ「そうか…。」
サオリ「…先生は飲まないのか?」
「……。」
サオリ「もしかして、甘い飲み物は苦手だったのか…?」
「…そういう訳では無いが。」
「……。」ズズズッ…
サオリ「どうだろうか…?」
「……悪くないな。」
サオリ「それじゃあ、次はあのクレープ屋に行きたいんだが……。」
「…分かった。」
_______エデン条約編 完結_______
いかがでしたでしょうか。
黒服達がタピオカ屋を経営している場面を書きたかっただけなんて死んでも言えません。()
次回からは【時計じかけの花のパヴァーヌ編】を進めていきます。
あと、イベントストーリー系も執筆開始いたします!
それでは!