もしも、シャーレに赴任してきたのがゴルゴ13だったら… 作:御厨パステル
皆様、お待たせ致しました。
果たしてゴルゴ達は、コユキを連れ帰る事が出来るのか…!
それではどうぞ。
前回のあらすじ。
ある日、ユウカにミレニアムに呼び出された先生は"黒崎コユキ"…またの名を【白兎】が負債を勝手に発行しまくっていて困っていると聞かされた。
このまま行けばミレニアムが破産してしまう様な事態に、C&Cと共にコユキの確保を依頼。
コユキが潜んでいるとされる、【オデュッセイア海洋高等学校】が保有するクルーズ船の1つ『ゴールデンフリース号』へ一行は向かった…。
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ゴールデンフリース号 機関室……。
ネル「…意外とあっさり入れたな。」
「重要施設という訳では無いからな。」
アスナ「ってか先生ってボートの運転出来るんだね〜。」
「一応な。」
カリン「その場で適当なボートを選んでキャッシュで買っていたが…凄いな。」
「本来ならもっと立派なのに乗せたかったが…生憎、潜入任務だからな。」
アカネ「…お金の余裕がありすぎますね。」
アカネ「…コホン。では、スマートにやるとしましょうか。」
「明確にはどうする。」
アカネ「そうですね、とにかく拠点を作る事が第一です。」
アカネ「客室がある階まで上がって、そこで空いてる部屋を確保。」
アカネ「そして、そこを臨時の拠点にする…と言った感じですね。」
「そうか。」
アカネ「その後はこの船のシステムルームに向かって、船全体の監視システムを無力化して"白兎"の位置を特定し___」
???「…む?おい!そこで何をしている!」
「「「「…!?」」」」
コツコツコツコツ……。
運悪く、バニーガール姿の警備員に見つかってしまった。
バニーガール・ガードA「ここは機関室だ、部外者の立ち入りは禁じている。」
「……ここに来るのは初めてでな。」
「少々道に迷ってしまったようだ。」
ガードA「道ぃ…?だとしてもこんな所まで迷うか?」
「すまない、まずはこちらの疑いを晴らしておいた方が良いな。」スッ……。
ゴルゴが胸ポケットから何かを取り出す。
「こういう者だ。」
ガードA「こ、これは…ブラックカード…ッ!?」*1
ガードA「す、すみません!つい強い口調で対応してしまいました!」
「気にするな、それだけ真面目に務めているという事だ。」
ガードA「お気遣い、ありがとうございます…!」
ガードA「…あと〜。」
「この4人は俺のボディーガードだ。」
「この船の警備を信用していない訳ではないが、一応な。」
「それと、何かこの船のルールがあるのなら教えてくれ。」
ガードA「は、はい!わかりました!」
ガードA「おい、こっちだ!集合!」
ゾロゾロゾロゾロ……。
集合の掛け声と共に数十名の警備員達が現れた。
ガードA「この方は初めてご来場されるお客様だ!」
ガードA「何人か、VIPルームまでのご案内に回れ!」
ガードA「それと、この船のルールをお伝えする係もだ!」
\ 了 解 し ま し た !/
「……………。」
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ゴールデンフリース号 VIPルーム。
アスナ「わぁ〜!!ここからの景色すご〜い!!」タッタッタッタッ…!
アスナ「みて!このベッドめっちゃ跳ねるよ!」ビヨーンビヨーン。
「とりあえず落ち着け。」
アカネ「…まさかこんなあっさりと部屋を確保できるなんて。」
ネル「そのカード見せたらアイツらの対応が変わったけど、それなんだよ?」
「とりあえず※※※※万ほど支援したら貰えたやつだ。」
「ここでも使える様で良かった。」
「「「……。」」」(絶句)
アカネ「い、いつの間にそんな金額を……。」
「キヴォトスのテクノロジーは便利だな。」
「このカードが最短で送られてきたぞ。」
カリン「…先生は何かトリニティとかに通う位の凄い所の生まれなのか?」
「そういう訳ではない。」
ネル「いつも、ユウカにあーだこーだ言われて見せてくる金額が霞むってどういう事よ。」
「大人はそういうものだ。」
ネル「いや、納得できねぇわ!?」
アスナ「ねぇ!何かクローゼットに入ってたよ!」バッ…!
アスナが、どこからともなくバニースーツを持ってきた。
ネル「…あー、そういえば着た方がいいんだっけか…。」
カリン「ああ、そうやって説明されたな。」
ネル「…めんどくせぇな。」
アスナ「多分、リーダーに合うサイズもあると思うよ?」
ネル「別にそこは気にしてねぇよ。」
アカネ「そういえばアスナさん、今日はずっと集団行動してますね。」
カリン「確かに珍しいな。」
アスナ「ん?…んーなんかそういう気分かな?」
アスナ「珍しい事もあるんですね。」
「…着替えるなら、一度部屋から退出する。」
「終わったら合図してくれ。」
………………………………………………。
「………。」
客室の外で待つゴルゴ。
アカネ「もう入ってきても大丈夫ですよ〜。」
「…。」ガチャッ…。
タッタッタッタッ…。
アスナ「ご主人様!どう?似合ってる〜?」クル~ン。
入ってくるなり、近寄ってきて華麗なターンで青色のバニースーツを見せてくるアスナ。
「…良いと思うぞ。」
ネル「いろんな所がスースーして慣れねぇな…。」
別室から赤色のバニースーツの上にいつものスカジャンを羽織ったネルがやってきた。
「それは羽織ったままなんだな。」
ネル「これだけは譲れねぇな。」
アカネ「そのままでも可愛かったですよ?」
白色のバニースーツを着たアカネがネルの後にやってくる。
ネル「可愛さ求めて着てんじゃねぇっつーの。」
カリン「…こんなに露出度の高い服を着るのは初めてだ。」
黒色のバニースーツを着たカリンもやってきた。
「…その耳、前後が反対な気がするが。」
カリン「…あ、本当だ。」ササッ…。
アスナ「ご主人様は何か着ないの?」
「女物以外はないだろう。」
アスナ「あっちの部屋に着れそうなのあったよ?」
ネル「そうだな、私達だけ着替えさせられるのもアレだしな。」
「…分かった。」
アカネ「む、無理してしなくても大丈夫ですからね?」
「俺だけ着替えないのも申し訳ない気がしてきたからな。」コツコツコツコツ…。
ガチャッ…バタン。
カリン「……着れそうなのって言っていたが、どんな服なんだ?」
アスナ「よく見てなかったけど、もこもこした感じだったよ?」
アカネ「…もこもこですか。」
ネル「…フサフサなバニースーツとかは止めてくれよ?」
ガチャッ……。
「………。」ヌッ……。
顔出しタイプのピンク色のうさぎの着ぐるみ*2を纏ったゴルゴがヌッ…と部屋から出てきた。
カリン「これが……もこもこか…。」
アスナ「きゃー!可愛いーーー!!」パシャパシャ…!
「あまり撮らないでくれ。」
ネル「プッ…wクククッ…www」ピピッ…ジーッ…。
「スマホのビデオで撮るな。」
アカネ「すみません、目線お願いします。」スッ……。
「一眼レフカメラで撮るな。」
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ゴールデンフリース号 システムルーム手前。
バニーガール・ガード「……。」
コツコツコツコツ…。
「一つ聞きたいんだが。」
バニーガール・ガード「はい、何でしょうか?」
「この船のシステムルームが何処にあるか知っているか。」
バニーガール・ガード「え?システムルームならそちらの部屋に…」スッ…
警備員が少し奥まった所にある部屋を指差す。
「そうか、助かった。」シュパッ…!
バニーガール・ガード「…ッッ!?」……バタッ。
「…この奥の部屋だそうだ。」
アカネ「手際がいいですね…。」
カリン「一切迷う事なく辿り着けるとは思わなかった…。」
ネル「…手刀もハンパなく早え。」
ネル「私じゃなきゃ見逃してたな。」
アカネを先頭に物陰からC&Cが出てくる。
「スマートにやれと、ユウカから釘を刺されたからな。」
アカネ「あはは…。」
…………………………………………。
システムルーム 内部。
ネル「……アカネ、まだか?」
アカネ「そんなに慌てないでください、順調ですよ?」
ネル「…もういっそ全域を制圧した方が早いんじゃないか。」
「……。」
ネル「冗談だよ冗談…"スマートに"だろ?」
ネル「…てか、流石にあの着ぐるみは脱いだか。」
「どうしても動きが制限されるからな。」
「これで勘弁してくれ。」サッ…。
ゴルゴが頭につけている黄色いうさ耳*3を指差す。
ネル「…別に先生に何か着せたいわけじゃないからいいんだけどよ。」
「…そういえば、アスナがいないな。」
カリン「あぁ、アスナはそういう奴なんだ。」
カリン「一緒に行動させるより、1人でいた方が上手く行くんだ。」
アカネ「一言で表すとしたら…遊撃枠、ですかね。」
「なるほど。」
ネル「めんどくせぇ事させやがって…あのチビ、捕まえたらボコボコにして泣かしてやる。」
カリン「私達がやらなくても、セミナーに帰ったらユウカがそれに近い事をやりそうな気がするけど。」
「…コユキとは仲がいいのか。」
カリン「まぁ、否定はできないかも知れない。」
カリン「色々と問題は起こすが、別に悪の存在って訳でもないから…。」
ネル「仲がいいってよりかは、よくC&Cの世話になるから会う機会が多いんだよ。」
アカネ「何回も会ううちに私達のことを『先輩』と呼ぶ様になりましたからね。」
ネル「…何回も会う頻度で問題を起こすんじゃねぇっつーの。」
「…。」
アカネ「さて、そろそろ動きますよ〜。」
ネル「やっとか。」
アカネ「じゃあちょっと場所的にその辺は危ないので、もうちょっとこちらへ。」
カリン「…危ない?」
アカネ「はい、危ないのでこちらへ。」
「…。」
アカネ「それではポチッと…。」ポチッ…。
アカネ「…OKです、動作も問題なさそうですね。」
カリン「…アカネ、今何を押した……?」
アカネ「いつも通り、C4をですが?」
ネル・カリン「「???????????」」
「…スマートに動かないと行けないのにか?」
アカネ「……えっ?」
アカネ「…あ。」
アカネ「もしかして今の私、何か大きなミスを…。」
「いや、まだ間に合う。」シュバッ……!
ガシッ……!
ゴルゴは起爆アラームを鳴らしているC4を手に持つ。
アカネ「せ、先生!?何を…!?」
「…。」
ゴルゴは驚異的な早さでシステムルームを飛び出し、客室に向けて走り出した。
ネル「は、速っ…!?」
カリン「先生!どこに行くんだ!?」
「…。」
空の客室を蹴破り、中に入る。
バルコニーに向かい、引き戸を開けて外に飛び出す。
目一杯、力を込めてC4を海に向かってぶん投げた。
「………。」コツコツコツコツ…。
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ゴールデンフリース号 システムルーム内部。
ガチャッ…。
「…。」
アカネ「あっ!先生!」
カリン「無事…そうだな。」
ネル「あのC4はどうしたんだ?」
「客室から海に投げた。」
アカネ「えっ!?もう爆破まで秒読みだったのに間に合ったんですか!?」
アカネ「というかここから客室ってだいぶ遠いですよ!?」
「これを付けてから体が軽くなった気がするな。」サッ…。
頭のうさ耳を指差す。
ネル「んな訳…。」
カリン「けど、先生が出ていって帰ってくるまで10秒も掛かってないし…。」
アカネ「すみません先生…助かりました…。」
「気にするな、癖というものは抜けないからな。」
アカネ「はい…気をつけます…。」
「…所で、この後どうする。」
カリン「監視システムをハッキングして"白兎"の位置を特定するとか。」
アカネ「そ、そうですね!そうしましょう!」
ネル「もうC4付けんなよ?」
アカネ「大丈夫です!持ってきたのはあの1つだけだったので!」
ネル「…そういう事じゃねぇんだわ。」
____To be Continued____
如何でしたでしょうか。
今まで長文で書いていたので、こんなに短いと何だか不思議な気分です。
けど、こうやってコンスタントに出していくのも大切ですよね。
それではまた。