もしも、シャーレに赴任してきたのがゴルゴ13だったら… 作:御厨パステル
今回はついにあの4人組が登場!
先生もフルスロットルでシナリオブレイクします!
(※彼女らとの戦闘シーンは大幅に省きました。ご了承くださいませ。)
※10/13 風紀委員会と邂逅する場面を追加しました。
前回のあらすじ。
アビドスの借金返済のための定例会議が行われた。
先生も交えて、より踏み込んだ案が出るかに思えた…。
だが、別にそんな事はなかった。
会議は行き詰まり、皆で息抜きをする事になった…。
セリカ「別にここじゃなくていいでしょぉぉ!?」*1
ホシノ「バイト姿のセリカちゃんを見たくなっちゃってね〜」
セリカ「…もう嫌〜〜!」
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柴関ラーメンにて……………
ユメ「シロコちゃん、また全トッピングなんだね…」
シロコ「ん、一度食べたらやみつき。」
アヤネ「多分、自制心とかの問題じゃ……。」
ホシノ「セリカちゃんの分も後で奢るから〜」
セリカ「別にホシノ先輩が奢るわけじゃないんですよね!?」
ホシノ「そうだね〜」
ノノミ「先生〜今日も奢ってください〜!」
「分かった。」
セリカ「せ、先生!?ちゃんと嫌って言っていいんですからね!?」
「…。」
ガラガラッ…チリンチリーン!
セリカ「あ、いらっしゃいませ!」
???「あ、あの〜」
セリカ「…?はい、なんでしょうか?」
???「こ、ここで一番お安いメニューっておいくらですか…?」
セリカ「え?あっ、一番安いのは580円の柴関ラーメンですね!」
???「あ、ありがとうございます!」
ガララッ…ピシャッ!
セリカ「……え?」
アヤネ「出ていっちゃいましたね…」
ガララッ…!
???「いや〜ようやく見つかったね〜アルちゃん」
???「フフ…やっぱり私の思ったとおり、このお店にはあったわね!」
???「凄いです!アル様!」
???「…絶対当てずっぽうでしょ…」
シロコ「ん、いっぱい連れてきた。」
アヤネ「結構な時間探してたんでしょうかね…?」
ホシノ「あの子社長さんなんだね〜」
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セリカ「ご注文は何にしますか?」
???「その柴関ラーメンを一つ。」
セリカ「…一つ…でよろしいんですか?」
???「あと箸を4膳ちょうだい〜」
セリカ「えっ!?一杯を…4人で食べるんですか…?」
???「す、すみません!!金欠ですみませんっ!!」
セリカ「い、いや!別に謝らなくても…!」
…………………………。
ユメ「何だかとんでもない事になってるね…。」
ノノミ「ちゃんと会社の経営は出来てるのでしょうか…?」
「…。」ガタッ…
コツ…コツ…
セリカ「…?先生?」
「俺が払おう。」
???「えっ!?」
???「いきなり知らない人から払うとか言われても…」
???「うーん…どうする、アルちゃん?」
???「んぇっ!?そ、そうね……。」
「善意は受け取れる時に受け取っておく物だ。」
「流石に見てられないからな。」
???「何だか優しくされてるのかバカにされてるのか…」
???「で、でもここで受け取ってしまうのはアウトローではないわ!」
「…。」
「アウトローに憧れるのを止めはしないが。」
「ここで躓いているようじゃアウトローにはなれない。」
「これはこれからアウトローになるお前の俺からの選別として受け取れ。」
「そしたらお前と俺に何のわだかまりも生まれない。」
???「……!」
???「か、かっこいい!!」
「…。」
???「…あっ、ゲフンゲフン…」
???「フフフ…じゃあここは有難く受け取っておくわ…!」
???「わ〜アルちゃん、思いっきり流されてるね〜♪」
???「まぁ、いっか……」
???「あ、ありがとうございます!!!」
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その後、遠くの席から見ていたアビドス組………
ホシノ「いや〜すごい食べっぷりだね〜」
ノノミ「金欠の期間が長かったのでしょうか?」
ユメ「というか先生、奢って良かったの?」
「構わない。」
シロコ「ん、先生の財布の中は無限大。」
アヤネ「これが大人の余裕…!?」
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???「それじゃあご馳走さま!」
柴大将「あいよ!また来な!!」
ガララッ…ピシャッ…!
???「いや〜いっぱい食べたね♪」
???「まさか奢ってもらえるなんて…!」
???「…私決めたわ!」
???「アウトローももちろん目指すけど、あの人の様にもなりたいわ!」
???「あの余裕…佇まい……かっこいいわ!!」
???「…どうでもいいけどさ、アルちゃん見てた?」
???「…?何?なんかあったかしら…?」
???「ちょっと遠くの席に座ってた子たち」
???「あれ次の依頼で襲撃するアビドス高校の子だったよ。」
???「ななな、なんですってーーーーー!!!!?」
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次の日……アビドス高校……
アヤネ「……!?数キロ先に多数の敵性存在を確認しましたっ!」
「「「「「!?」」」」」
セリカ「えっ!?ヘルメット団なの!?」
アヤネ「い、いえ…ヘルメット団のマークとかは見当たりません…」
ホシノ「まぁとりあえず、こっちに来てるなら応戦しないとね〜」
ノノミ「先生が補給してくれたので、バッチリですよ〜♤」
ユメ「と、とりあえず用意をしなきゃ…あれ?先生は…?」
シロコ「ん、ついさっき教室から出てった。」
「「「「「……え?」」」」」
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アビドス高校 玄関前……………
「……。」ゴソゴソ…ゴソゴソ…
セリカ「あ!先生っ!」
アヤネ「良かった…まだ単独突撃はしてませんでしたね!」
ホシノ「ん〜?先生、そのバッグの中に武器があるのかな〜?」
「そうだ。」ゴソッ…
スッ……
「……。」カチャッ
ユメ「せ、先生!?何それ!?」
「ジャベリンだ。」
アヤネ「どこからどう見てもミサイルランチャーですよね!?」
ノノミ「それも先生の持っているタブレットで生成したんですか!?」
「自前で持ってきた。」
セリカ「自前ぇ!?」
セリカ「というか、絶対そのバッグ*2から出していいサイズの武器じゃないわよね!?」
セリカ「そのバッグ、四次元ポケットなの!?」
ホシノ「うへ〜ドラ○もんかな〜?」
「迎撃するぞ。」
タッタッタッタッ‼
セリカ「あっ先生、ちょっとまっ……足速っ!?」
アヤネ「一人で行かないでください〜〜!」
………………………………。
のちにこの時の出来事を小鳥遊ホシノはこう言っていた。
「そしたら先生が1人で襲撃に来た傭兵たちの所に行ってねぇ、 ミサイルランチャーをぶっ放してそいつらを木端微塵にしちゃったんだよね〜」*3
「あっ、本当に木っ端微塵にした訳じゃないよ?あくまでも例えだからね〜…けど、私達の方から見たらきれいに吹き飛んでたんだよね、木っ端微塵って言葉が合うくらいには…」
「その傭兵たちの後ろに便利屋68の子たちがいてね、みんな、白目向いてたよ。」
「そしていつの間にか再装填を完了させた先生がその子達の前に仁王立ちしててね〜威圧に圧倒されて社長ちゃんが1から10まで全部はなしちゃったんだよね〜」
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アビドス高校 廃校対策委員会 部室…………。
アヤネ「…つまり、私達が借金をしているカイザーは、」
アヤネ「ヘルメット団などに資金提供して、私達を攻撃して来ている…という結論になりますね…。」
セリカ「そんなのって……一体なんの為に……!」
ユメ「よっぽどアビドスの土地が欲しいのかな…。」
ホシノ「けど自らの手は汚さないって訳ね……。」
ノノミ「どうにかしてカイザーが仕組んでいる証拠を集めないとですね…。」
「……。」
アル「あ、あの〜?」
アヤネ「はい!なんでしょうか?」
アル「私達、この会議に参加してるけどいいのかしら…?」
アヤネ「勿論です!重要な証人ですからね!」
アル「そ、そうなのかしら…?」
ムツキ「というか私達をどうこうとかしないの?」
カヨコ「さっきまで敵同士だったのにね?」
ハルカ「す、すみません!襲撃しちゃってすみません!」
ホシノ「いや〜確かに攻撃はされたけど…」
ホシノ「こっちに被害が来る前に先生が対処しちゃったし……ね?」
ホシノ「というか依頼失敗しちゃったんだし、あなた達もこのままじゃカイザーから付け狙われると思うよ?」
アル「…た、確かに…!」
ホシノ「ここはさ?私達に加担してカイザーを懲らしめる方が被害も無いと思うよ?」ニヤリ…
ユメ「ホシノちゃんが悪い顔してる…!」
シロコ「ん、ヒロイックには見えない。」
アル「わ、分かったわ!確かにこのままじゃ私達がカイザーに狙われるっていう事実は変わらないなら!カイザーをぶっ飛ばしましょう!」
ホシノ「いいね〜!じゃあ同盟ってことで〜」
ムツキ「アルちゃん、大口叩いたね〜」
ハルカ「流石です!社長!」
カヨコ「どうなっても知らないよ?」
アル「や、やってやるわ!やってやるわよ〜!」
アル「(あー!今更、取り消しできないぃーー!!!)」
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アヤネ「こほん、改めまして!何か証拠を集めるための方法などが浮かんでる人はいますか?」
シロコ「ん、直接殴り込む」
ホシノ「脳筋だね〜シロコちゃん。」
ユメ「それじゃあハイリスクすぎるからね…ダメだよ?」
「集金はいつ頃だ。」
アヤネ「集金は……明後日ですね…。」
「集金の為の車が来るなら、その車にGPSと盗聴器を付ける。」
「もしかしたら返済のための金がそのまま流れているかも知れない。」
「少し前に金利などを見せてもらった。」
「やはりどう考えても、ありえない金額だ。」
「本当は返済ではなく会社の拡大に使われているのか。」
「カイザーがどこまで裏社会に手を染めているかどうかの証拠を掴む。」
セリカ「す、凄いわ先生…!」
アヤネ「けど、盗聴ってバレたらシャーレにも弊害が…」
「ここからは個人で動く。」
「シャーレの先生ではなく、1人の大人として。」
アル「か、かっこいい!」
ホシノ「社長ちゃん、目がキラキラしてるね〜」
ムツキ「アルちゃんはああいうの好きだからね♪」
「この案で大丈夫か。アヤネ。」
アヤネ「は、はい!先生が問題なければその作戦で行きましょう!」
「分かった。明後日までに準備は済ませておく。」
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次の日…………
ゴルゴは腹ごしらえの為に柴関ラーメンに向かっていた。
「…。」ザッザッザッザッ…
ガララッ…!
柴大将「いらっしゃい!おっ!先生か!」
「…。」
ムツキ「先生こんにちは〜」
ハルカ「こ、こんにちは!」
カヨコ「…どうも。」
アル「き、昨日ぶりね、先生。」
「…アルか。」
柴大将「この子達もついさっき来たんだよ。」
「そうか。」
柴大将「それじゃ、好きな所座ってくれ!」
「ああ。」サッサッサッ…ギシッ
アル「…。」チュルチュル…チュルチュル…
「表情が暗いな、何かあったか。」
アル「えっ!?い、いや特に何も…」
ムツキ「昨日の1件で会社のお金を沢山使っちゃったんだよね〜」
アル「ちょっ…!」
ムツキ「あの傭兵とかも私達がお金を出して雇ったからね。」
「そうだったのか。」
アル「……。」
「依頼を失敗させた俺が言うのもアレだが、何か手筈はあるのか。」
アル「……ちょっと前までは融資とかも考えてたんだけど…」
アル「昨日の会議で出た情報を聞いちゃったから……。」
「そうか。」
「…少し待っていてくれ。」ガタッ…サッサッサッ……
アル「え?」
ガララッ…バタン…!
ムツキ「外に行っちゃったね?」
ハルカ「何か取りに行ったのでしょうか…?」
ガララッ…!
「…。」サッサッサッ…
カヨコ「…ジュラルミンケース…!?」
アル「先生!?それってまさか……!」
「…ここに置かせてもらうぞ。」ドサッ…
カチャッ…カチャッ…サッ…!
ムツキ「っ!?」
アル「こ、これは…!!」
先生が持ってきたジュラルミンケースの中には、
ぎっしりと札束が詰まっていた。
ハルカ「あわ、あわわわわ……!」
ムツキ「……何円入ってるの……?」
「一億だ。」
カヨコ「いっ…!?」
アル「…?」(宇宙猫)
「これを使ってくれ。」
アル「…はっ!そ、そんな大金受け取れないわよ!!?」
アル「ま、前にも言ったけど、情けを貰うなんてアウトローじゃないわ!」
「…。」
「…それじゃあこれは投資だ。」
アル「投資…?」
「いつか、便利屋68の商売が軌道に乗ったら返せ。」
「闇銀行に融資するよりかはクリーンだ。」
ムツキ「…先生も悪い大人に見えてきたよ…?」
アル「……。」
「…これはチャンスだ。」
アル「!」
「この逆境を跳ね返して一気に大規模な事業拡大が出来るのが、アウトローだ。」
アル「…わかったわ!」
アル「つまり先生からの挑戦状ね!!」
アル「必ず、この一億は返すわ!!」
ムツキ「おぉ〜!」パチパチパチパチ
カヨコ「またいい感じに乗せられてる…」
ハルカ「カッコイイです!社長!」
「…。」
柴大将「…随分凄い会話を聞いちまったな…!」
柴大将「アルちゃん!応援してるぜ!」
アル「…えぇ!」
柴大将「それと先生!いつものやつ、おまちっ!」
「あぁ。」
アル「何も言わずとも『いつもの』が出てくるの…カッコイイわ!」
……………………………………。
「それじゃあ。」
アル「また来るわ!」
柴大将「おうよ!いつでも来な!」
ガララッ……バタン。
ムツキ「いや〜美味しかったねー♪」
アル「そうね!」
ハルカ「せ、先生はいつも柴関ラーメンに来てるんですか?」
「あぁ。」
「ここ以外を知らないからな。」
???「見つけたぞ!便利屋っ!!」
「「「「!!?」」」」
ザッザッザッザッ……!
こちらに大勢の生徒が向かってくる。
カヨコ「風紀委員…!」
「風紀委員?」
ムツキ「ゲヘナの治安維持とかしてる人たちなの。」
ハルカ「私達、いつも狙われているんです!」
カヨコ「まぁやってる事がやってる事だから分かるけど…」
「……。」
チナツ「…えっ!先生っ!!?」
「チナツか。」
???「…あれが先生?」
チナツ「ちょ、ちょっと撤退しませんか…?」
???「…は!?撤退ぃ!?」
チナツ「せ、先生を相手にするのはちょっと…」
???「まぁヘイローが無いからなるべく当てない様にはするけど…」
チナツ「そういう事じゃないんです!!!」
???「…!?」
チナツ「あの人、単身でクルセイダー戦車を鹵獲しちゃう様な人なんですよ!」
チナツ「それにサンクトゥムタワーを奪還するのに私達と一緒に向かったんですが、ほぼ全ての暴徒達を一人で鎮圧させたんですよ!」
???「………は?」
風紀委員モブA「せ、戦車を一人で鹵獲…?」
風紀委員モブB「ニュース映像で見たけど…すごい量の暴徒が暴れてたよ…?」
風紀委員モブB「それを一人で…?」
ザワザワ…ザワザワ…ザワザワ…!
ムツキ「…あの話ほんと?」
「あぁ。」
カヨコ「…ちょっと怖いね。」
チナツ「め、命令とは言え流石に分が悪いですよ!」
チナツ「それに先生は、どの自治区でも無制限で戦闘ができます!」
チナツ「ここは引いたほうが…!」
???「けどこちらには便利屋を拘束しに来たという大義名分がある!」
???「行くぞ!!」カチャッ!
風紀委員モブ's「お、おぉ〜〜!」
ムツキ「どうやらやる気みたいだよ〜!」
カヨコ「…先生、一応聞いておくけど戦術指揮とかは…」
「ない。各々好きな様に戦え。」カチャッ
アル「ほ、放任主義!?」
ハルカ「わ、私はアル様の指示に従います!」
アル「よ、よし!先生がいれば百人力よ!」
アル「便利屋68!行くわよ!!」
「「「お〜!!(……。)」」」
チナツ「…先に救急医学部に連絡しておきましょう…」
_____________________
風紀委員モブA「わっ!」バキン!
風紀委員モブB「きゃっ!?」ボキッ!
風紀委員モブC「た、隊長!武器が壊れました!」
???「予備が車両に積んである!取ってこい!」
風紀委員モブC「は、はい〜!」タッタッタッタッ
???「的確に銃だけを壊してきている……」
???「このままじゃこっちの物資が持たないぞ…!」
………………………………。
アル「す、凄いわ!この数を押せている…!?」
ムツキ「どんどん詰めちゃうよ〜♪」
カヨコ「先生の射撃、とんでもない精度ね…」
ハルカ「とってもスマートです…!」
「………。」
???「チッ!こうなったら……!」
???「スモーク散布っ!」
風紀委員モブ「はい!」
アル「わっ!な、何っ!?」
カヨコ「…っ!」
ハルカ「み、見えないです!」
ムツキ「銃声もしないからおおよその位置も分からない!」
「……。」
タッタッタッタッ……!
「!」
???「はぁぁぁっ!!!」ダダダダッ!
ムツキ「突っ込んできたっ!?」
アル「先生!危ないっ!!」
「…。」
???「フッ!!」ブォン!
上段の回し蹴りが飛んでくる
「…。」サッ…!
ゴルゴは軽くいなす。
???「チッ!」バッ
体勢を立て直した。
???「ハァッ!!」ブンッ!!
銃を持ち替え、ストック部分で逆袈裟斬りの様に思いっきり振った。
「…。」ガシッ…!
???「!?」
「…。」ブォン!
???「うわっ!」ブォン…!
ドサァッ…!
ゴルゴは銃を掴み、そこを支点にして合気道の様に投げた。*4
カヨコ「あんな簡単に投げ飛ばした…!?」
アル「カ、カッコいい…!」
???「くっ…!」
「…。」
ガシッ。
???「…え?」
「「「「…え?」」」」
おもむろに両足を掴む。
???「はっ!?ちょっ!!?」
グォン!!
???「うわっ!!?」
「……。」
グォン!グォン!グォン!グォン!グォン!
ゴルゴはジャイアントスイングをし始めた。
???「ちょっ!スカート!スカートだから!!」
回されながらも顔を真っ赤にして両手でスカートを押さえる
「……。」
聞く耳は持たなかった。
回転はどんどん加速していく。
ムツキ「…容赦ないね。」
アル「…そうね。」
カヨコ「…顔真っ赤だね。」
ハルカ「私もアレはやられたくないですね…」
ジャイアントスイングの風圧でスモークが晴れていく…
風紀委員モブA「な、何だあれは!?」
風紀委員モブB「隊長が振り回されている…!」
「………。」ブンッ!
回転の勢いのまま風紀委員めがけて投げ飛ばした。
???「いやぁぁぁ!!!!」ブォン!
風紀委員モブC「こ、こっちに飛んでくるぞ!」
風紀委員モブA「う、うわぁぁぁぁ!!」
アル「わ、わぁ……!」
ムツキ「ボウリングみたいだね…」
カヨコ「これはひどい。」
ハルカ「風紀委員をなぎ倒しながらなんとか止まりましたね…」
???「……………。」
チナツ「イ、イオリさん!?大丈夫ですか!?」
イオリ「…………。」
チナツ「イオリさん…?」
イオリ「…しい」
チナツ「…え?」
イオリ「隙を付いたと思ったのに、あんな綺麗に躱されて挙句に投げ回されたの悔しい…。」シクシク…
チナツ「お、落ち込んでいる……!」
ピコン!
チナツの持っていたスマホにホログラムが投影された。
???「チナツさん、順調ですか?」
チナツ「あ、アコ行政官…」
アコ「…どうかしたんですか?」
チナツ「…ちょっと説明しようがないので見てもらった方が早いと思います。」スッ…
スマホを操作しライブ映像をアコに送る。
アコ『………何ですかこれ…?』
アコの目の前には、気絶した仲間を引っ張りながらも撤退をする風紀委員達と地面に横たわりながら見るからに落ち込んでいるイオリが見えた。
アコ『……確かにこれは説明が面倒ですね。』
チナツ「はい……。」
ホシノ「ん〜?これはどういう状況かな…?」
「「!?」」
アル「あ!アビドスの…!」
______________________
ホシノ「何だか大きな音がして皆で来てみたんだけど…」
シロコ「ん、死屍累々」
ユメ「これ…便利屋の皆がやったの…?」
アル「ち、違うわよ!大体が先生よ!?」
セリカ「まぁ…そうだと思ったわ…」
アヤネ「…って言うか、ゲヘナ学園の風紀委員会の人達じゃないですか!?」
ノノミ「どうしてこんな所にまで…?」
アコ『それは私が説明します。』
…………………………………………。
ホシノ「ふーん…つまり便利屋ちゃん達を追いかけてここまで来たんだね〜。」
アコ『はい。』
カヨコ「…違うでしょ?」
アコ『…はい?』
カヨコ「あんたらの目的は私達なんかじゃない。」
カヨコ「先生が目的、でしょ?」
アコ『……。』
カヨコ「ここ最近見ないと思ったら、先生と一緒といる時を狙ってきた。」
カヨコ「別に他の場所でも私達を襲撃できたはず。」
カヨコ「私達を泳がせてたんでしょ。」
アコ『……。』
カヨコ「このキヴォトスで超法的措置が適用されている唯一の組織。」
カヨコ「それに属している先生の情報を得る為に、私達をダシにして…今この状況って訳でしょ。」
アコ『……。』
アコ『…えぇ、そうです。』
アコ『相変わらずですね、貴方は。』
カヨコ「…。」
アコ『私は連邦捜査部【シャーレ】の先生に接触する為にこの時を待っていました。』
アコ『あわよくば、拘束しようとも。』
アル「こ、拘束…!?」
「……。」
アコ『…ですが、無理そうですね。』
アコ『このまま撤退すれば…の話ですが。』
カヨコ「…!」
ムツキ「まだやる気なの…?」
アコ『えぇ、ここまで来たらやりますよ。』
アコ『増援を……!』
???「アコ、何をしているの。」
アコ『!?!?!?!?』
チナツ「……あ。」
アコ『ヒ、ヒヒ、ヒナ委員長!?』
ヒナ「これは一体どういう状況なの。」
ヒナ「詳しく。」
ヒナ「説明をして。」
アコ『あ、あの!便利屋を追ってここまで…!』
ヒナ「…便利屋なんて見えないけど。」
アコ『へっ!?』
ホシノ「あっ、ほんとだ〜いつの間に…」
セリカ「とんでもない逃げ足の速さね…」
ヒナ「というか私にはアビドスと風紀委員会が戦っていたという状況に見えるけど。」
アコ『ほ、本当なんです!本当に便利屋が…!』
ヒナ「まぁそれよりも独断で風紀委員会を動かして、アビドスの自治区の近くまで来たと言う事が一番の問題だけど。」
ヒナ「戻ったらもっと詳しく聞かせてもらう。」
アコ『あばばばばば……』
ヒナ「けど、本当に便利屋がいたのなら捕まえようとした私達を妨害したという問題があると思うけど。」
ホシノ「…う〜ん、信じてもらえるかはわからないけど…」
ヒナ「貴方は、小鳥遊ホシノ…?」
ホシノ「あれ?おじさんの事知ってるの?」
ヒナ「えぇ…だいぶ…印象が変わったように見えるけど」
ホシノ「いめちぇん?だよ〜前までは怖い顔してた気がするからね〜」
ヒナ「…そう。それで何?」
ホシノ「…私達が来た時にはこうなってたんだよね〜」
ヒナ「……本当?」
ホシノ「ほんと〜」
ヒナ「けど、便利屋だけで風紀委員をここまで追い詰めるとは思わないけ…」
ホシノ「というか便利屋の皆がやったんじゃなくて先生がほぼやったらしいよ。」
ヒナ「……え?」
「……。」
ホシノ「ほら先生?ここまでしちゃったんだから、ちょっとは謝らないと〜」
「そちらから攻撃してきた。」
セリカ「謝る気が一切感じられないっ…!?」ガビーン
アヤネ「さ、流石にシャーレとゲヘナ学園の関係が悪くなっちゃうと思うんですけど…?」
ヒナ「……いや、良いわ。」
ヒナ「にわかには信じがたいけど、嘘をついてるようには見えないし…事実なのよね。」
ヒナ「風紀委員長の空崎ヒナからアビドス高校の方々へ正式に謝罪させて頂くわ。」ペコッ
ホシノ「えっ!?いやいや、何もしてないしされてないよ?」
ヒナ「けど、この場はこれで収めてちょうだい。」
ホシノ「うーん、分かったよ。」
ヒナ「ありがとう、それじゃ…全員、撤退準備。」
風紀委員モブ's「はい!!」
ゾロゾロゾロゾロ…ゾロゾロゾロゾロ…
ヒナ「…イオリは体育座りで何してるの…?」
イオリ「……。」イジイジ
チナツ「先生に自分の攻撃を完封されて萎えちゃってて…」
ヒナ「あぁ…そういう事ね。」
ヒナ「…誰か車まで運んであげて。」
風紀委員モブA「は、はい!」
ヒナ「…それじゃあ、また何処かで。」
ザッザッザッザッ………。
ホシノ「…行っちゃったね〜」
セリカ「何があったかは見てはないけど…どう見ても1日2日くらいでは立ち直れなさそうよね…」
ノノミ「せ、先生?あの子に何しちゃったんですか〜?」
「少し回してから投げただけだ。」
アヤネ「絶対に少しじゃないですよね!?」
シロコ「ちょっと見たかったかも。」
______________________
『ククク…外の世界から来た大人…ですか。』
いかがでしたでしょうか。
次回でアビドス編は終了となります。
投稿は遅れるかもしれません。気長にお待ちくださいませ…。
次回!カイザー理事死す!デュエルスタンバイ!