呪いの世界で最強を目指して   作:秋葉原

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第壱話 『比企谷八幡』

━━ 千葉県 某公園の池 ━━

 

某公園、まだ太陽が昇っている時間帯。

 

まだ真新しいな遊具や鮮やかな緑色の綺麗に刈られた芝生がある公園には本来人がいるはずなのに、その公園にはすでに人気がなくなっておりどこか不気味な雰囲気が公園を漂っていた。

 

その代わり、公園の入り口に一台の車が止まっておりその付近には黒いスーツを着た男性と、身長が180㎝くらいの白い軍服を着た比企谷八幡がいた。

 

八幡「・・・状況は?」

 

補助監督「現状、すでに帳をおろしており1時間前にニ級呪術師をいかせましたが未だ帰ってこない状態になっています。」

 

八幡「ということは・・・」

 

補助監督「・・・はい、恐らくは推定一級相当の呪霊だと思われます。」

 

だろうな・・・

 

補助監督の言う通り、二級呪術師が向かい一時間以上時間が立っているとなると・・・まあそういうことだろう・・・

 

八幡「じゃ、俺は行きますんでここはよろしくお願いします。」

 

補助監督「はい、おきおつけてください。」

 

 

 

 

トプン・・・

 

 

 

 

俺が年下にも関わらず敬語で送ってくれた補助監督の言葉を聞いて、外から見たら黒いドーム状の壁の中に入れば少し暗くなり入った瞬間、先ほどまでは少ししか感じなかった気配が突然と強くなり慣れているはずが思わず鳥肌がたってしまう。

 

それにしてもこの気配・・・池の方から感じており一つは強大な気配がしているがもう一つはすでに消えかけており強い気配の方は呪霊(・・)でもう一つは先に向かった呪術師の者だろう。

 

こういう事にはもうすでに慣れていると思うが、呪詛師を殺すのと違い、やはり仲間の死の瞬間に立ち会うのは気分が悪くなってしまう。

 

それにしてもニ級呪術師がやられたということは恐らく、一級クラスだろう。

 

呪霊

 

人間、特に非術師から漏出した呪力が澱のように積み重なったことで形を成したモノで、学校や病院のような大勢の思い出に残る場所は負の感情の受け皿となり、呪霊が発生しやすい。また、人口の差により地方と比較して都会の呪いは多く強く、狡猾である。

 

人間を襲う危険な存在という点では共通しているが、その姿形や習性は個体によって多種多様であるり、基本的に知性は低いが、人間と変わらぬ知性を持つものも存在し死後呪いに転じた人間の魂は怨霊と呼ばれている。

 

呪力をほとんど持たない人間は呪霊を祓うことができず、個人差もあるが死に際などの特別な場合を除けば基本的に見ること・触ることもできない。また、力の強弱に関わらず、呪力を伴わない攻撃を人間がしてもほとんど致命傷にもならないが、呪力を伴う致命的な攻撃をされると消滅する。

 

また、呪霊には等級が設定されており上から説明すると、特級、一級、二級、三級、四級、蝿頭(ようとう)、に分類されて━━━

 

蝿頭:手のひらサイズの呪霊がほとんどで呪術師どころか非呪術師にも悪影響がないレベル

 

四級:四級呪術師が祓えるとされる等級で、呪力が無い通常兵器が呪霊に有効とした場合、木製バットで倒せるとされる。

 

三級:三級呪術師が祓えるとされる等級で、呪力が無い通常兵器が呪霊に有効とした場合、拳銃があると心強いとされている。

 

二級:ニ級呪術師・準二級呪術師が祓えるとされる等級で、呪力が無い通常兵器が呪霊に有効とした場合、散弾銃でギリギリ倒せそうな程度とされている。

 

一級:一級呪術師・準一級呪術師が祓えるとされる等級で呪力が無い通常兵器が呪霊に有効とした場合、戦車でも心細いとされている。また、人語を操る個体は準1級以上と見積もられており準1級と2級の線引きは呪術(術式)を使うかどうかとなっている。

 

特級:呪霊の最上位の等級で、特級呪術師が戦うことで初めて対等に闘って祓えるとされるほどの呪力・戦闘力を持ち、個体によっては人間と変わらぬ知性を持ち、呪力が無い通常兵器が呪霊に有効とした場合、その威力はクラスター弾での絨毯爆撃でとんとんとされている。

 

━━━このように分類されており、特級と四級が段違いの力の差になっているのは当たり前だが、地震の震度と同じように等級の差がたとえ一つでも、その力の差は歴然となっている。

 

・・・誰に説明してんだろうな、俺。

 

と、気づいたら問題の公園の中心である池がある場所についていた。

 

八幡「っ!、ちっ」

 

池について周囲を見回してみれば先に来ていた二級呪術師の遺体と思わしきものが転がっており、思わず一瞬顔を顰めて舌打ちをしてしまう。

 

さらに近づいてよく見れば両手が引きちぎれており、胴体にも呪霊にやられたのか体にいくつもの風穴があいて一応脈をはかって見るが完全に停止していた。

 

呪術師という仕事をやっている以上、こういうのを見てしまうのは初めてではないが、この光景を何回も、それも大切な人の死を目の前で見てしまえばあの人があの時聞いた目的のために最悪の呪詛師にことも頷けてしまう。

 

呪術師という無限に続くマラソンゲームにも思える現在の状況。その行き着く最終地点が仲間の死体の山だったら━━━

 

八幡「・・・やっぱくそだな。」

 

呪霊「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

 

と、八幡が黄昏ていると池から人面蛇のような呪霊が飛び出してきて、その無防備な背中に大きな口を開けて食べるように襲い掛かる。

 

八幡「おっとっとっ・・・ったく、人が物思いに更けてるときに襲い掛かってくるとは・・・少しは空気を読めよ・・・」

 

が、八幡は気配で分かっており、背中に目が付いていると思われるほどギリギリのところでバックステップで交わしてほとんど知性がない呪霊相手に愚痴を零す。

 

しかし、八幡は呪術師の顔とも言える一級呪術師、すぐに脳内を切り替えて戦闘モードにして襲い掛かって来た呪霊を見据え冷静に判断する。

 

八幡「・・・このパワーや大きさ、さらにスピードを考えると推定等級は準一級クラスか、しかも━━━」

 

冷静に相手の力量を見極めていると呪霊が周りに、拳ほどの大きさの水の塊を浮かしたと思うとウォータージェットカッターのように発射して殺そうとしてくる。

 

そのスピードは音速を超えており常人なら間違いなく全弾命中してしまうだろうが、それを難なくかわしていく。

躱した後に自分が先ほどまでいた場所を見れば幾つもの穴が開いておりその破壊力が伺える。

 

八幡「━━━水を操る術式、ってところか?」

 

呪霊「あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

 

八幡「ったく、うるせぇよ呪霊風情が、もうめんどくさいからさっさと払ってやるよ。」

 

そう言いながら俺は腰につけてある特級呪具・村正を握り抜刀の姿勢にし呪力をこめて術式発動の準備をする。

 

八幡「術式順転━━━」

 

術式順点

 

術式に「負のエネルギー」である通常の呪力を流して発動させることで、全呪術師が使う術式は基本的に順転で発動されるのが術式順点で、逆に「正のエネルギー」を用いて発動させる術式反転はまた今度説明するとしよう。

 

そして俺が使う術式は「亜空間操術」その効果は読んで字の如く、別空間に干渉して使用する術式でかなり汎用性がある術式で個人的に他の術式より強い方だとは思う。

 

八幡「へぇ~、知能がないくせにそんなことはできるのか。」

 

八幡が攻撃の準備をしていると、それを呪霊が見過ごすわけもなく再度空中に水の塊を集め、今度は水の塊を一つにしバランスボール程の大きさに固めると、ポ○モ○が使う技のハイドロポンプの如く発射する。

 

呪霊「あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

 

先程より高威力且高速で向かって来ているのは目に見えて明らかだったが、それを余裕綽々の様子を見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「━━━空間重撃。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズパアァアンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間には術式で作られた巨大な斬撃が放たれ、呪霊が放った巨大な水のレーザーごと呪霊を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比企谷八幡が使う亜空間操術

 

術式順転・空間重撃

 

空間を超圧縮した斬撃で当たれば斬れることは勿論、例え斬れなくても強い衝撃波により吹き飛ばされる術式で、一級呪霊ほどでは話にもならなかったようだ。

 

八幡「まあ、だからなんだというわけだがな。」

 

そもそも呪術師の等級で、特級を次に強いとされる一級呪術師。通常ランクの中では最上位に位置する精鋭達であり、呪術界を牽引して行く存在とされる者達。

 

その存在は強さ以外も特別で、準一級以下の称号はその術師の強さにおおじて設定されるのに対して、一級呪術師になるには二名以上の一級術師から推薦された人間が一級術師、または一級相当の術師に同行していくつかの任務をこなし、単独での一級相当の任務を指名され、その任務の出来によって一級に昇格させるかどうかが上層部で相談しそこでやっとなれる存在だ。

 

ちなみに、特級呪術師に関してはどんなに強い力を持っていても、呪術界における最高決定権を持っている上層部が「単独で国家転覆が可能」と判断されることで初めて特級になれるので別次元の話だ。

 

※追記、特級呪術師は4人いるがその内一人は国家転覆どころか世界征服すら可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜蛾《馬鹿もんがあぁぁっ!!》

 

八幡「っ!?」キーン

 

任務から帰って来た俺は捨てられていた俺を育ててくれた親である呪術高専の学長夜蛾正道に電話越しに怒られていた。というのも今回の任務、二級術師が死んだこと以外結果はうまくいった。

 

しかし準一級呪霊は無事に祓う事は出来、二級術師が死んだこと以外に一つ問題があり、俺が術式順転・空間重撃を放った結果、呪霊ごと斬撃の進行方向にあった綺麗な遊具ごと吹き飛ばしてしまい公園が半壊してしまったのだ。

 

そのことについて俺は邂逅一番怒りの雷を食らい、耳がキーンとなってしまう。

 

夜蛾《まったく・・・もう少しお前は自分の術式の危険性を理解しろ。》

 

八幡「・・って言うがよ、早めに祓っていなかったら遺体がもっと悲惨な状態になっていたと思うぞ?」

 

親父の言う通り俺の術式はかなり危険で、一回だけ参加したことがある姉妹校交流戦では術式を抑える眼鏡の腕輪をつけさせられたほどだ。

 

しかも、呪術師の肉体は呪力である程度強化して防御できるとは言え、呪力で固めないと肉体は一般人とかわならい強度のため、二級以下の呪霊は兎も角一級呪霊以上の戦闘ともなれば戦闘は極力慎重に行わないといけないのだ。

 

だから、傍に呪術師の遺体がある状況では遺体を酷く損傷させるわけにはいかず、その状況で戦闘が長引けばさらに遺体が傷ついてしまうかもしれないので一撃で仕留める必要があったのだ。

 

・・・まあ結果的に公園が半壊してしまったが。

 

それを親父も分かっているのかため息をつく。

 

夜蛾《・・・まあ事情は分かったから次回以降は気をつけるようにしろ。》

 

どうやら今回は親父も分かってくれたようでお咎めな「それと」し・・ん?

 

夜蛾《あれだ、普通の学校生活は楽しめているか・・・?》

 

八幡「・・・」

 

夜蛾《八幡・・・?》

 

小さい頃は兎も角今は普通の学校に通っていることもあり少し疎遠になった影響で、最近は仕事関係の話しかしないから思わずフリーズしてしまった。

 

八幡「いや・・お陰様でね、雫とそれなりの生活を楽しんでるよ

 

夜蛾《ふっ、それなら良かった。本当なら授業参観にでも行ってお前の様子を、見てみたいんだが仕事が多くてこうやって電話でしか話せなくてすまないな。》

 

八幡「授業参観て・・・小学生じゃないんだから別に気にしないさ。」

 

夜蛾《そうか?それならいいんだが・・・》

 

奥さんがいない夜蛾にとって八幡の存在は新鮮なもので、最初は子育てなどまったく分からず試行錯誤しながら一生懸命育ててきた存在でとても大切に思っていた。それは血がつながっていなくとも変わらない事実だった。

 

夜蛾《それはそうと━━━》

 

それからと言うのも普段は割と寡黙な方である夜蛾は少しテンションが上がっているのか、今日に限っては仕事の話以外にも話題をふり少し楽しそうにしている。

 

また、それは八幡も一緒で小さい頃はされなりに厳しく育てられたとはいえ、それがあったからこそ今の楽しく生活できている自分があると夜蛾に感謝し、途中怒られながらも楽しそうに話し話が終わったのは10分後でそれまで二人は楽しそうに電話をするのだった。




色々考えましたがヒロインはオリキャラとして五条の妹に決定しました。
名前だけ出ていましたが少しだけ紹介しようと思います。

ヒロイン:呪術高専2年 一級呪術師 五条雫
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