転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件   作:夜叉烏

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リメイクヤマト知識は2202で止まってるくせにやっちまった次第。
好評なら連載に代えて続けるかもです。


転生したらガミラスの真田さん枠(なお拘り強め&ロマンチスト)で総統のお気に入りになった件

 

 自分が『ヤマト2199』世界へガミラス人として転生したと気づいたのは、物心がついて意外とすぐのことであった。

 まずは、私や周囲の人間が全員青肌であること。まぁ、それだけならガミラス人ではない『そういう種族なんだ』と納得することはできた。

 

 しかし、ふと空を見上げれば緑色の目玉を付けた宇宙船…いや、宇宙戦艦が飛び交っている。ピヨピヨと、独特な航行音を周囲へ撒き散らしながら。

 紛れもないガミラス艦。それを見て大ガミラス帝国に生まれた…と理解した瞬間、私はこう思った。

 

「あ、終わった…」

 

 星としての寿命が尽きかけているガミラス星。いずれは宇宙の塵となる運命を背負った惑星。

 まぁ、後々デスラーの手で移民船団が組織され、第二のガミラスへ全臣民を移住させる手筈になる。それにあやかって私も…といきたいところだが、塵のように艦艇が沈み、文明が滅ぶ世界だ。

 移民のゴタゴタの中で死亡するモブAになってしまうかもしれない…そんな最悪な想定が脳裏に浮かび、頭が痛くなってしまった。

 

 しかし、非常な現実を前に立ち眩み、御付きのメイドさん――今世の実家は意外と太い。所謂貴族。流石にゼーリック程ビックネームではないが――に慌てて身体を支えられながら、1つの決心をした。

 

(軍に入ろう。いや、軍需相か兵器開発局でもいいか…とにかく成り上がろう)

 

 単純で短絡な思考。しかし、間違ってはいないはず。

 兎に角地位を…少なくとも、建国際で総統府へ召喚される程度に成り上がってやる。それほどまでに有能な人材なら、移民船にも比較的早い段階で乗せてくれるだろうし、デスラーと滅茶苦茶親密な…それこそデスラーとタランのような関係になれれば、計画を共有して共に行動でき、生存度が上がるかもしれない。

 ――兵器開発局に入れたら、オリジナルのガミラス艦をたくさん手掛けられるな。やっぱり軍人じゃなくて兵器開発局志望で行こうか…

 

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 将来は兵器開発局勤務…という希望を家長たる父に話したが、厳しくも親バカな彼はすぐに受け容れた。

 その結果として、貴族のコネを存分に使って士官学校に入学することとなった。戦術士官でなく技術士官養成の学科を受けさせてくれ、存分に技術・技能を修得・磨き上げることができた。

 毒親…というわけではない。愛情をしっかり注いでくれたし、学校に受かった際は厳格な家長という立場を弁えず、飛び上がらんばかりに喜んでくれた。ありがとう、お父さん。

 

 また、今世の私は頭が良かった。

 嘗ての日本国における高等教育に当たる分野は齢10を超えるか超えないか…といった時期でコンプリート。

 貴族の子供たちが通う国立の学校では私は手に余るとして、教師や父の計らいで飛び級した結果、士官学校へ入学した…という流れである。

 技術者養成コースでは、ゲシュ=タム・ドライブ機関の理論をはじめ各種工学分野をマスター…どころか、それを元にした新理論、各種軍事兵器の概念を提唱し、政府高官も出席する学会で発表の機会が得られたほど。

 

 同期達…特に我が家よりも格上の貴族出身者は、飛び級で入った所為で年下の私を妬み、様々な手段で貶めようとしたものだ。いじめっ子という奴である。

 その都度、彼らの先を読んで自ら返り討ちにしてやる――私を転生させた神様(?)が高い身体能力を付与してくれたらしい。歴戦の空間騎兵でもタイマンなら勝てる自身がある――か、父や教師にそれとなく報告してやり、彼らの力を借りて成敗させたりもしたが。

 父は勿論、教師が真面で良かった。『実際の戦場に卑怯も何もないが、こういう卑怯は別だ』と、下劣な手段で私を陥れようとしたいじめっ子共を怒鳴りつけた光景は、今思い出しても気分爽快であった。

 

 兎も角私は、ガミラスでも軍民問わず広く認知されるようになった。実家にも報道陣が押しかけているとのことで、人気者が辛いのは地球もガミラスも同じか…と思った。

 齢17のときである。…後々ヤマトに乗り組むことになる面々もそうだがこの世界、年齢に似合わない優秀な人材が多すぎだ。

 

『君…そうだ。君だ、お嬢さん』

『…!!』

 

 学会での発表を終え、会場前の広場にて、

我が娘の晴れ舞台を目に舞い上がっていた父の手綱を握っていたとき、後ろから声がかかった。艶やかで、低い、それでいて威厳のある声だ。

 その方に目を向けるや、父は元々青い顔をさらに青くさせ、口を半開きにさせたまま大量の汗を浮かべ、右手を垂直に掲げる。

 私も緊張しながら父に倣う。冗談じゃなく、今世一緊張した瞬間だ。

 

『先ほどは御高説を賜り、感銘の至りだ』

 

 アベルト・デスラー――紛うことなき、大ガミラス帝国の永世総統が目の前にいたのだ。

 護衛もない状態で、ただの一士官候補生だというのにも関わらず、自らの足で私に会いに来たのである。

 

『君の発表はこの目で見させてもらった。内容は勿論、私含め政府の重鎮が出席する中、表情一つ変えない胆力も素晴らしい。…君の提唱した理論は、我が大ガミラスの発展を大きく促すことになるだろう』

 

 …言葉が出なかった。右腕を掲げたまま固まってしまった。

 そんな私を他所に、デスラー総統は小型の無線機で誰かと話し始めた。

 

『…タラン、私だ。例の彼女は兵器開発局へ来てもらう。話を通しておきたまえ。軍需相で政治的なあれこれや雑務に関わらせず、純粋な技術者として扱った方がいいだろう。未来ある優秀な技術者だ、我儘は可能な限り聞いてやってくれと、彼に伝えておいてくれ…くどいようで申し訳ないが、これは"私からの勅命"だ』

 

 無線機の向こうからため息が聞こえてきた気がするが、話の内容が大丈夫じゃない。此方の承諾なしに、兵器開発局行きが決まってしまった。

 将来的にそこへ勤務したい…というのが私の希望。思いがけず近道できたわけだが、急すぎる。

 かといって断ろうにも、相手はガミラスの永世総統。その言葉に逆らうなどできない。

 

『聞いての通りだ。若いながら才能に溢れる君を、是非とも兵器開発局にね』

 

 父があわあわしている。総統の勅命を守るか、愛娘の将来を勝手に決められたことに反発するかの狭間にいるらしい。ここですぐ私を差し出さない辺り、良い父親の元に生まれたんだと実感する。

 

『…謹んで拝命いたします』

 

 少し間を置いてから、辛うじて私はそう応えた。将来の夢が予想よりも遥かに早く叶ったのだ。いきなりの事で戸惑いはしたが、ある程度冷静になってみれば不都合なことでもなかった。

 父はそんな娘に抗議の目線を向けていたが。

 

『突然の申し出にも拘わらず受け入れてくれて、感謝する。…出向まで1か月の期間を与えよう。その間、家族と良き時間を過ごしたまえ』

 

 すると、掲げたままの右手を総統へ掴まれた。

 正直、総統閣下でなければただのキモい奴である。彼だからこそ許されるような行動だった。

 

『…良い手をしている。理論と現場、双方をよく知っている、技術者の手だ』

 

 技術士官学校の実習、実際に航宙艦に座乗しての技術教練といった実践的な科目を修め、時折汚れや傷を負ってきた手はしなやか且つ艶やか、しかし17歳の少女とは思えないほどに年季が入っている。

 女の手としては不細工かもしれないが、それでも総統はそんな私の手を誉めてくれた。

 

『では諸君、私はこれで失礼させてもらうよ』

『『ガーレ・デスラー』』

 

 右手を挙手したまま、去り行くデスラーに最敬礼。その後ろ姿は何処かもの哀しい何かが感じられたものの、正しく指導者――王のものであった。

 

『…あぁ、そうだ。お嬢さん』

 

 おもむろに立ち止まったデスラーは、ゆっくりと此方へ顔を向ける。

 まだ何かあるのか…と、総統が去ろうとしたことで緊張が解かれていた父の身体が再び強張った。私も同じだ。

 

『君の名をもう一度、教えてくれないかね?学会でも最初に名乗っていたとは思うが、私は途中からの参加だったものでね、聞き逃してしまったんだ…』

『――ハルハ・シラントと申します』

 

 今世の名を名乗る。父から与えられた、大切な名前だ。

 

『ハルハ君、か…記憶に留めておこう』

 

 目を閉じ、頭の中で私の名を反芻しているかのような表情を浮かべたと思ったら、簡潔にその言葉を漏らした。

 それが本心なのかお世辞なのかは分からない。教科書に書いてある理論は分かっても、誰かの心情までは分からない。

 

『…君の働きが我がガミラスを救済することになると、信じているよ』

 

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 総統閣下は、よっぽど私を気に入ったらしい。

 兵器開発局へ出向した私は、新米の身でありながらいい意味での凄まじい待遇を受けた。

 

 まず、私専用の装備開発、及び実験設備。設計・開発・試作を一元化して行える工場一棟というだけでも凄まじいが、まさか機密試験艦用のドッグまでもを預けられるとは思わなかった。

 ガントリークレーンをはじめとした整備に必要な設備も充実しているし、ゼルグート級をすっぽり収められるだけの幹ドッグであるため、既存のどのガミラス艦であっても係留できる。

 私が開発した装備を、そのまま艦艇に搭載する…なんてこともできそうだ。

 

 そしてなんと、あのハイゼラード級航宙戦艦…政府専用機のような立ち位置の大型戦艦を与えられた。

 マジでビックリしたものである。案内役の親衛隊から「このドッグはハルハ技術中将専用です」と説明されて驚いているところ、何故か通常塗装のハイゼラード級が鎮座しており、何なのかを訊いたら『総統からの贈呈品です』と何食わぬ顔で言われたのだ。

 後、技術"中将"の階級を与えられたこともこのとき初めて知った。少尉候補生ですらなかったのに。ガルデ・タランと同じ階級である。

 

『総統閣下は、お好きなように乗艦を改装なされても宜しいと仰せられました。あの艦をどう扱い、どう造り変えようと、中将の自由です』

『…それは、規則的に大丈夫なのかな?』

『"新装備のテストベット艦"という名目で許可が降りておりますから。そも、総統閣下が良いと仰せになられたのですよ?その時点で、誰も口出しはしません』

『うん、愚問だったね』

 

 私の技術者としての腕を、かなり信頼してくれているようだ。

 本来、専用艦はあくまでも『支給品』であり、座乗者の『私物』ではない。内装といったごく小規模な改装は兎も角、武装や装甲、機関の変更・配置・増設等、大規模改装は座乗者の権限では行えないのだ。

 もし行いたいというのであれば、山のような申請書類を書いて提出しなければならない。

 

 それを思えば無茶苦茶ではあるが、ここは大ガミラス。総統が『良い』といえばやっていいのだ。大人しく甘えよう。

 士官学校で友軍艦艇のシルエットと諸元を叩き込まれたときから、最新鋭らしいハイゼラード級は性能的に"惜しい"と思っていたところだ。私好みに弄ってやろう。

 

 しかし、前世から思っていたことであるが、ハイゼラード級のビジュアルは良い。

 ガイデロール級は砲口を思わせる穴の開いた角ばった艦首がまさしく戦闘艦を彷彿とさせる、攻撃的な威容を感じさせたが、ハイゼラード級は流麗で美しく、それでいて前級よりも獰猛な火力と装甲、そして過酷な宙域を航行できる足を持っている。

 そのギャップがまた良い。要人専用として使われるのも分かるが…兵器は使ってこそ。もっと実践的な艦に仕上げてやるから覚悟してくれよ?愛しのハイゼラード。

 

『…あの、何か?』

『…忘れてくれないかい?』

 

 思わず舌なめずりしてしまい、親衛隊から怪訝な目を向けられてしまった。

 

 ――このとき、係留されていたハイゼラード級を整備していた職員から、艦体から不審な軋み音を聞いたとのことだ。『まるで何かに怯えているような、訴えかけるような…』と、何とも曖昧な報告が後から上がっていた。

 艦内各所をくまなく点検したものの、特に異常はなかったため、気にしないことにしておいた。

 

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 最初こそ酔ってしまい、士官候補生の面倒を見ていた軍人たちに「あぁ、俺もなったなぁ~」と和やかな視線を向けられたが、ワープ…ゲシュ=タム・ジャンプにはすっかり慣れた。

 通常空間に躍り出た我が愛艦は、間を置かずに通常航行へ移行。やや遅れて、護衛である新鋭隊カラーリングのクリピテラ級が4隻ゲシュ=タム・アウトした。

 

「本艦、通常空間へゲシュ=タム・アウト」

「機関に異常なし」

 

 航海長と機関長の前後した報告が私の耳へ飛び込む。

 私が提唱した新理論によりエネルギー変換効率が向上――機関出力は既存のハイゼラードが搭載していたものの凡そ3割増。しかもコンパクト化に成功――した新型のゲシュ=タム・ドライブは、快調に動作を続けている。

 2199第3話で、木星にワープアウトしたヤマトのように、冷却器が焼き付いてオーバーヒート…なんて事態にはなっていない。

 宇宙空間内を漂う星間物質をより多く取り込めるよう、形状変更を行ったインテークがいい仕事をしてくれたようで、上手く機関を冷却している。

 流石は私だ。このインテークの形状変更はゼルグート級でも試してみよう。

 

「うんうん、素晴らしいね。後は砲撃訓練をやってみたいけれど…どこかにイイ感じの敵でも転がってないかな?」

「物騒なことを言うものじゃない。全く…分離機能をオミットしたとて、独立戦闘指揮艦の技術開示申請は骨が折れたぞ…」

 

 既存のハイゼラードよりもかなり広い、それこそ特一等艦に匹敵するのではないかと思わされる程の艦橋に、男の呆れたような声が虚しく響く。

 40代ほどと思われる、神経質で思慮深そうな男――軍需国防省のヴェルテ・タランの声だ。こめかみに指を当て、頭が痛そうにしている。

 軍人ではなく、科学者気質な人材であるため、荒事には関わりたくない様子。

 

 また、私のハイゼラードは艦橋構造を一新し、ゼルグートと似た意匠の大型円盤型艦橋を装備している。分離機能は機密と技術的難度の面からオミットせざるを得なかったが、指揮能力と居住性が従来よりも優れている。

 上司に当たる兵器開発局長に「この装備欲しい!」と訴えたが拒否されてしまい、仕方なくタランを抱き込んで説得させた経緯だ。総統のお気に入りである私の声を、必要以上に無視することはできなかったのだろう、局長からは「君には敵わんなぁ」と言われつつゲットすることができた。なんやかんや局長も私を認めてくれているみたいで何より。

 

「…ここは大マゼラン銀河の辺境。最前線ほどではないが、蛮族共の侵入が度々確認されている。もしかしたら一戦交えることになるかもな」

 

 右目を縦に裂くような傷跡を持った、狼を思わせる厳つい壮年の男――航宙艦隊総司令ガル・ディッツ提督が注意を喚起する。

 荒事に慣れた、武人らしい警告だ。

 

「それに貴女、士官学校で片手間で受けた戦術教練で教官を打ち負かしたそうじゃありませんか。仮に何かあっても、どうにかなるでしょう?相手は突撃しか能のない連中ですし」

 

 オールバックにし、一部を垂らした白銀の髪と、他者を下に見ているような細目が特徴的な男――親衛隊長官のハイドム・ギムレーが、試すような口調で言ってきた。

 確かに、士官学校で艦隊運用シミュレーション訓練では、相手役の教官をきりきり舞いさせてやったものであるが…あくまで訓練だ。実戦とは違う。

 

「あくまで訓練だし…実戦でどこまでできるか…」

 

 3人の重鎮を前に、さしもの私も緊張を孕みながら応える。

 なぜこの3人が乗っているのかというと、私の開発した装備を満載した改ハイゼラード級航宙戦艦『ハルシュヴァルト』の試験運転に立ち会うためだ。

 科学者側と用兵側…二側面からこの艦を評価しているのだが、それではなぜギムレーがここにいるのか…よく分からないが、大方私の監視か、若しくは彼個人の興味によるものかもしれない。

 親衛隊の兵力が拡大の一途を辿っている今、彼も私の装備を欲しているのだろうか。

 

「右舷前方距離10万に重力震!ゲシュ=タム・ジャンプの空間航跡と認む!」

 

 レーダーのPPIスコープとにらめっこしている船務長の、緊張を伴う報告が響くや否や、私と3人の高官の間に緊張が走った。

 敵味方不明艦がゲシュタムアウトしたのだ。

 

「艦種識別、急げ!戦闘配置!」

(私の艦なんだけどね…ディッツ提督。けど流石)

 

 命令を出そうとしたが、ディッツに先を越されてしまった。この中で一番の武人なだけはある。

 

「艦種識別…ガトランティス!駆逐艦12、巡洋艦5、空母2!」

「蛮族共め…いつもの嫌がらせ目的のようだ」

「しかしどうする?此方は戦艦を有するとて、残りは駆逐艦4隻しかおらんぞ?空母もいるというのに…」

 

 船務長の報告を受けたディッツは、数的劣勢な状況ながら余裕そうだ。既に我が『ハルシュヴァルト』の性能を察した上での態度だというなら、中々お目が高い。

 逆にタランは焦っている。戦慣れしていないのもあるだろう。

 ギムレーは口元を微かに吊り上げている。私がどう動くのかを期待しているような感じがした。

 

「ギムレー長官。一応確認取るけれど、駆逐艦4隻の指揮権限は私にあるね?」

「えぇ。彼らにもそのように伝えてありますが…これはこれは、中将殿の戦術指揮が見れるとは」

 

 ギムレーは割と話しやすい。私が中将という階級の持ち主でもあることが効いているのだろうか、このようにタメ口を利いても怒られない。

 

「おい、貴様ただの技術将官だろう?学校の授業と実戦は違うのだからな?」

「大丈夫ですよ。私とこの『ハルシュヴァルト』にお任せを」

「下手糞な指揮を執ろうものならすぐ貴様を宇宙に叩き出すからな」

 

 心配性な軍需相は置いておいて、ディッツ提督怖いって。あとこの艦私のだから追い出す権利ないよ?

 

「砲雷長、各種兵器のマニュアルには目を通しているね?」

「大丈夫っす!」

「うん、百発百中を期待してるよ。…航海長、回避運動は頼んだよ。多少無茶して動かしても、この艦は大丈夫さ」

「了解!」

「機関長、エンジンがぐずらないように頼んだよ」

「ザー・ベルク」

 

 各科責任者に激励の言葉を送る。上司からのこういう類の言葉を訊けば、人は自然とやる気になるもの。

 

(…得意なのはモノづくりだけかと思ったが、案外人の扱いを心得ているではないか)

 

 見るからに各科長の士気が上がっている。ディッツはハルハの人心掌握術だけは評価した。

 

「…航空隊発艦後、機関最大戦速!」

 

 ――性能差に物を言わせた蹂躙が始まった。





①ハルハ・シラント
 見た目はゲーム『ブルーアーカイブ』の白石ウタハをそのまま青肌にした感じ。
 中身転生者でガミラスの真田さん枠。ただし、リアリストな彼とは対照的に究極のロマンチスト。面白半分で余計な機能を付けたりもする(流石に自爆装置とかはつけないけど)。
 ネタキャラでもあるが、技術者としての腕前は超一流。ゲシュ=タム・ドライブの小型化や冷却問題の解決、エネルギー変換効率の改善、新規砲熕兵器や艦艇、航宙機の開発・改造…携わった事案は挙げていけばキリがないほど。
 ボーイッシュな口調で顔が良いため、士官学校では年上の同期女学生から大量のラブレターを送られたり、ファンクラブが創設されたりも。
 兵器開発局の切り札的存在であり、局長たちも気に入られているが、ヴェルテ・タランはドメルを上回る我儘さに手を焼いている。
 なお、彼女を転生させた何者かが与えた影響なのか、身体能力が高く歴戦の空間騎兵をタイマンでボコす程。頭も良いフィジカルお化けとかいう手に負えない存在。

②改ハイゼラード級航宙戦艦『ハルシュヴァルト』
 ハルハの手によって魔改造が施されたハイゼラード級。詳しい設定は次回のあとがきにでも。

アルペジオみたいなメンタルモデルを出演させる?

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