転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件 作:夜叉烏
流石にハルハちゃんを義体化するのは止めました。涎を撒き散らしながら荷電粒子砲を口から展開して目玉が飛び出る位ドン引きするタランを期待していた方、申し訳ないです。
それができるのはデザリアム位でしょう(※技術的にできないとは言ってない)。
後、アンケートにつきましてメンタルモデル採用派が多数なので、そっち方向で行こうかなと。
「ダメですっ!!」
「え…ダメかな?」
タイミングを見計らったズミが、お代わりの香茶を持ってきてくれた。
その際に自身の身体改造について伝達したのだが…速攻で拒否された。滅茶苦茶切羽詰まった表情で。
(そりゃあそうだろうな、このサイコ野郎…)
…タランの視線がちょっと痛い。
「四肢を落とすのに抵抗がないわけじゃないよ。だけど、これは護身の為に必要なことで…」
「じゃあ、私がずっと一緒にいてお守りしますからっ!!手足を切り落とすだなんて、そんなこと…っ!!」
ゼーリックというビックネームに狙われており、どんな手を使って拉致・暗殺といった凶行を実施するか分からないこと、あらゆる状況に対応でき、且つ護身武器として常に強力な武装を携帯できる義肢が適切であることを説明したが、彼女は頭を振るばかり。
『だって武装付の義肢ってロマンじゃん?』って口走りそうになったが、寸でのところで抑えた。口にした暁には、ほぼ間違いなくズミは発狂するだろう。ただでさえガチ泣きしかけているが。
「…ハルハ、貴様は少佐が「戦闘機の高機動戦闘に耐えられ、恐怖を感じないように感情をシャットアウトした全身人工骨格へ改造手術してくれ」と頼んだら、二つ返事で了承するのか?五感や感情を失い、機械と変わらない存在と化す倫理観の欠片もない手術を、そんな簡単に認めるのか?」
兵器開発について討論しているときよりも一層真剣な表情で、タランが私に問いかけてきた。…そう言われると弱い。
タラン、割と激情家なのかもしれない。
「って、ズミ?」
ズミが私の両手を取って自身の胸に思い切り抱え込んできた。
…女性用ガミラス軍服を押し上げるズミの双丘へ、私の細腕が挟まれている。別にパイロットスーツのように身体へ密着する作りではない軍服だが、何で服の上からでも挟めるほどこんなに形が浮き出るんだろうか。どんな素材なのか…いや、そもそもサイズ合ってる?
…この娘に変な虫が付かないか見張っておきたくなる。
「ハルハさんの手を握れなくなるのは、嫌です…義肢じゃない、本当の手を…」
ポロポロと涙を流しながら訴えかけてきた。やめて、その目。こっちも悲しくなってくる。
「…分かったよズミ。ごめんね。だから泣かないで」
「グスッ…ホントですか…良かったですぅ…」
涙を拭って安心したように微笑む。相変わらず顔が良すぎる。
私としても、ズミの体温や柔らかさを直接感じれなくなるのは嫌だ。義肢には接触対象の温度や感触を忠実に再現する機能をつける予定だったが…それはちょっと違うだろう。
頭を撫でてあげたら、見るからに嬉しそう且つ恥ずかしそうに俯いたが、止めるよう訴えるようなことはしなかった。
私の応えに安心した彼女は抱えていた手を離す。…ちょっと名残惜しかった。たわわという表現すら生温いズミの双丘が…。
「やれやれ。初めて年長者らしく物事を教えることができた気がする」
そんな私の胸中を悟ることもなく、どことなくホッとした表情でタランが呟く。
そういえば、タランから何か教えられたことは今まで無かった。いつも、新理論や新兵器について私から彼に教えるばかりだった。
タランから年長者としての助言をもらうのは、ちょっと新鮮な気分だ。
「…はっ!?え、えと…私はこれで…失礼します…っ!!」
自分にとって雲上人である軍需国防相の手前、涙目になって親友の手を抱え込み、頭を撫でられたことで居難くなったのか、顔を真っ赤にして引き下がった。
ガミラス式の敬礼も忘れない。真面目な娘だ。
「別に居てくれても良かったのだがな。機密とはいえ、後に運用するのは彼女たちだ。いずれ、知ってもらう必要はある」
「ズミは真面目なんだ、師匠。ところで…」
新たなホログラムを机上に映す。
「ゲルバデス級とメルトリア級、ゼルグート級がどうした?コイツらも改装するのか」
「うん。というのもさ…」
今度は、改装終了間近な『ハルシュヴァルト』…ハイゼラード級ベースとは思えないほど魔改造されたガミラスのヤマト枠のホログラムを表示させる。
「またとんでもない艦を…」
「まぁまぁ。…それで、ガミラスが星間国家になった理由はイスカンダルが波動エネルギーとそれを扱う技術をもたらしてくれたから…っていうのは師匠も知ってると思う」
タランが頷いたことを確認して先を続けた。
「…そんなイスカンダルが、デスラー砲搭載艦の大量建造だなんて情報を知ったらどう思うかな?」
「…抗議するだろうな。いや、今までの拡大政策でも何度か来ているようだが。イスカンダルとの関係が過去最悪になることもあり得る」
イスカンダルは昔、今のガミラスがドン引くほどの覇権主義国家であり、波動砲を乱発して数多の惑星を消し飛ばしてきた過去を持つ。その為、現女王のスターシャは波動砲…波動エネルギーを使った兵器に対し、強い忌避感を覚えている。
「――じゃあ、波動エネルギーに依らない決戦兵器なら、スターシャ猊下も文句は言わないよね?」
「貴様本当にガミラス人なのか?」
ガミラスにとり、イスカンダルの女王は高貴な御方。
そんな相手に対し屁理屈を通そうというのだから、タランの反応も分かる。それができるのはギリデスラー総統位なものだろう。
「今のところ、メルトリア級に搭載を検討してるよ。これがその詳細図だね」
ホログラムのメルトリア級の艦首――魚雷発射管が装備されている膨らみの部分――が開放され、角柱のユニットがせり出され、舳先の鋭く尖ったフィンも前方へ僅かに伸びている。
まるで、『グロデーズ級殲滅戦艦』が搭載している無限β砲の発射ユニットを思わせる変形機構だ。
「重力子収束照射器――長いから、『超重力砲』とでもしておこうかな?強力な重力子を照射する決戦兵器だよ。威力はデスラー砲とは比べ物にならないけど、その分連射が可能で、その気になれば補機のエネルギーだけで使える優れものさ」
「デスラー砲とは比べ物にならんとはいえ…そもそもそれと比較される時点で十分強力だろう…」
試射を行わなければ詳しいことは言えないが…少なくとも、十分決戦兵器級の威力を持っていることは間違いない。
「艦種によって機関出力が違う都合上、威力は上下するけどね。改装したゲルバデス級とゼルグート級なら、もっと強力な兵器になると思うよ」
波動砲以外の…火炎直撃砲、インフェルノ・カノーネ、無限β砲といった名立たる決戦兵器と同等以上の威力はあるはずだ。
『取り回しのいいデスラー砲』という風に考えれば、中々に魅力的に感じる。
「まだ構想段階だけど、重力子流を拡大させて破壊範囲を広げるバージョンも考えてるよ。これである程度対艦隊戦にも対応できる」
言ってしまえば拡大波動砲のようなものだ。ただ、エネルギー流を広範囲に広げる都合上、個艦に与えるダメージは大幅に劣ってしまうが。
ただ、劣るとはいえ決戦兵器としては、である。その程度の短所は小さな瑕疵に過ぎない。
「完成したら、デスラー砲共々試射をやってみたいね。少なくとも、ガミラスと同等規模の惑星相手に撃ってみる必要はあるかな…あぁ、未開且つ無人の惑星に、だよ?」
「まだ人の心が残っていて良かったよ、本当に」
「失礼な、生涯人の心は忘れないで生きていくつもりだよ?」
「自分から手足を切り落として武装付きの義肢に付け替えようとする奴の言葉が信用できるか、馬鹿者」
義肢はダメ…それじゃあ、パワードスーツ系かな?パイロットスーツみたいに身体に密着するタイプのぴっちりスーツなら、いつもの軍服の下に違和感なく着れるはず。
そんな構想を抱きながら、今日の会談は進んでいった。
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――ズミside
「良かった…」
いつも通り、ハルハさんと軍需国防相の会談へお茶を持っていった際、親友から伝えられた言葉。
『手足を落として武装を内蔵した義肢に付け替えようと思うんだ』という常軌を逸した内容に、私は雲上人であるタラン長官の前にも関わらず大声で怒鳴ってしまった。
一応、ハルハさんを狙う貴族派が差し向けてくるであろう刺客に対する護身の為という説明はあったが、私はとても納得できなかった。
自分から手足を落とそうとしているのである。どんな理由があろうと、実行して良いものではない。親友として止めるのは当然だ。
ハルハさんの手の柔らかさ、人肌の温度…それを感じられなくなるのは、絶対に嫌だ。
幸いにも、必死の説得とタラン長官からの口添えで、ハルハさんは考えを改めてくれた。
「そうだ、アレドさんと格闘の訓練…」
ハルハさんを説得する際、『私が一緒にいてハルハさんを守る』と宣言したわけだが…それが嘘にならないよう鍛えなければならない。
「私がどうかしたんすか~?」
――むにゅ…っ❤
「……ぴゃあぁぁぁぁっ!?!?///」
ハルハさんに劣らず大切な親友の声が聞こえた直後、後ろからの軽い衝撃と胸元に這わされた掌の感触が伝わり――主に後者のせいで――、素っ頓狂な絶叫を上げてしまった。部下に聞かせられないレベルの叫び声である。
「あはは♪ズミさんって、ホント可愛い反応してくれるっすねぇ♪相変わらずおっぱいも柔らかいですし♪」
「あ、アレドさんっ!!///あまり揶揄わないでください…っ!!///」
『ハルシュヴァルト』砲雷長アレド・ゼシア少佐。ハルハさんと同じく士官学校以来の親友であり…彼女を性的な意味で狙うライバルでもある。…ついでに言うと、私も彼女の好みの範疇にあるらしい。
しかし、この黒髪糸目の美少女は、一応ライバルである私の背を押してくれたりとサポートしてくれる。性知識の豊富さから来る余裕なのかは分からないが。
「まだハルハさんに愛の告白、してないんっすか?私に先を越されちゃっても知らないっすよ?」
「こ、告白って…///」
改めて『告白する』と言われると、思わず顔が熱くなる。
中々勇気が出ない。ハルハさんは優しいし、嫌うなんてことはないだろう。だが、拒絶のセリフは聞きたくない。
「ふーん…。じゃあ丁度いいですし、私が先にハルハさんを取っちゃいますかねぇ♪白目を剥いて、汁という汁を垂らしながら快楽に悶えるハルハさん、見てみたいっす…♪」
「んなっ!?!?///」
思わず声を上げてしまう。士官学校時代、数多もの女生徒を自室に連れ込む淫欲生活に溺れていた、美少女の皮を被ったこの野獣にハルハさんが食べられてしまう…?
でも、あんなにカッコいいハルハさんがあの本の人みたいに、あられもない姿を晒しているところを想像すると…。
「だ、ダメですっ!!///」
「あはは、冗談っすよ~。っていうかズミさん、何か私に用でもありました?」
変な想像を理性でかき消していると、一通り私を揶揄って満足したアレドさんが話題を変えてくる。
「え…?あ、その、時間があったらアレドさん、少し格闘の訓練に付き合って頂いても…?」
「え、何すか急に…まぁ、全然大丈夫っすけど…」
本題を思い出した私は、アレドさんへ頼み込み。彼女は砲雷の腕は勿論、近接戦闘及び格闘も熟せる。
領宙へ侵入してくる宇宙海賊や国籍不明艦艇の臨検、艦内へ侵入してきた敵兵の排除を想定した訓練で好成績を収めている。
私も、敵地で墜落した状況を想定した近接戦闘訓練でクラス内で常に5位以内に入っていた身だが、アレドさん相手の組手では引き分けている。
「ハルハさんをお守りする為です。貴族派に狙われているなんて噂もありますし…ハルハさんはご自身で何とかする方法を考えていましたけど…」
「四肢を武装を内蔵した義肢に換装しようとしていました」という情報は流石に伏せておいた。
「あぁ~…。貴族の方々…あぁ、ハルハさんの家以外ですけど、面倒くさいっすね。それで、常にズミさんが一緒にいて守りますよと。…良かったすね~、合法的に一緒に居られる口実ができて♪」
「え、あ、違っ!?そ、そんなこと…!!///と、取り敢えず了承いただけるということでいいですね!?」
「はいはい♪じゃ、お昼休み開けに広場に行きましょうか」
口元をにんまりと吊り上げながら了承してくれたアレドさんは、残った業務を終わらせるべく踵を返して歩きだした。
(ハルハさんには誰であろうと近づけさせません…!!)
その後ろ姿を睨みながら、私は改めて決意した。貴族派の刺客だろうと同性愛者の親友だろうと、ハルハさんには指一本触れさせない、と…。
「貴様本当にガミラス人なのか?」←タランがハルハの正体に一番近づいた瞬間。流石主人公の師匠。
超重力砲:
デスラー砲以外の決戦兵器どうしようかなーってところにメンタルモデル登場させるならじゃあこれが丁度いいかな?ってわけで。
搭載艦の設定とかは後の話で解説します。
アレド・ゼシア少佐:
『ハルシュヴァルト』砲雷長。糸目黒髪ロングの美少女。ハルハどころかズミすら捕食対象な野獣だがこんなでもガミラスの南部枠。B:88、W:55、H:85。
ズミが四肢を切り落とす下りを話してたら開眼してハルハを監禁してた。
アルペジオみたいなメンタルモデルを出演させる?
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あり
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なし