転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件 作:夜叉烏
新キャラがいっぱい出てきます。
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「機関、異常なし。内圧安定、オーバーブーストの兆候を認めず」
「波動コイルに異常なし。ゲシュ=タム・ウォール、及びエネルギー変換装甲は正常に作動中」
「全武装、異常なし。いつでも撃てるっすよ~。艦首"単分子破砕衝角"にも異常を認めず」
「"特殊装備"のセット完了、現在のところ異常無し」
戦艦『ハルシュヴァルトⅡ』の艦橋には、ひっきりなしに報告が上がっている。
改装で追加した各種装備の点検に余念がない艦橋要員たち。これからの任務の内容が内容なだけに当然ではある。
(やっぱり「CRS作りました~」なんて報告したらこうなるよね…)
デスラーに対し、タランを通じて私が試作・『ハルシュヴァルトⅡ』へ搭載したガミラス製CRSについて報告を上げたが、案の定食いついて来た。
総統御自ら、私の実験現場に赴くことになった。タランによれば、勇気を振り絞って意見したヒス副総統をバッサリ切り捨てたそうだ。
イエスマンなお飾り副総統の割には頑張った方だろう。合掌。
「…ハルハさん、発進準備は完了です」
私の右後ろの席に占位し、各員の報告を取り纏めたズミが私に言う。
艦長・副長・艦隊司令の席は基本無いガミラス艦だが、『ハルシュヴァルトⅡ』には艦橋要員全てに座席が配されている。流石に勤務中ずっと立ちっぱはしんどい。
「うん…"ヴァル"、艦に異常は?」
その報告を耳にした私は、次いで艦長席の左隣に立っている少女に話しかける。
私やズミ、アレドと同年代と思われる、所々に水色が混ざった色素の薄いブロンドを後頭部で纏め、なぜか丈が長いクラシカルな侍女服…メイド服を纏う彼女は、まるで職人が作った人形のように、直立不動・無表情のまま立ち続けていた。
ガミラス人にしてはやや肌の青色が薄く、色白気味だ。
「機関・武装・システム、全て正常に稼働中。誤認チェックは認められません、マスター」
「そうだろうね。皆優秀だし」
淡々と、まるで機械音声の如き口調で報告を返してきた。
「機関長の心拍、平常より6.6バーゼル上昇。身体スキャン…身体機能・脳波・ホルモンバランスに異常は認められません」
「なに、儂の孫がそろそろ誕生日でな。丁度帰還後にパーティーをやるんじゃが、今から楽しみで仕方ないんじゃよ」
ディスプレイを前に罐の面倒を見ている70歳手前程の老人…『ハルシュヴァルトⅡ』機関長モトム・アンリ少佐が、少女の機械的な口調へにこやかに応える。
相当なジジ馬鹿のようで、初等教育に入ったばかりの幼い孫娘の写真を懐に忍ばせている。それでいて、浮かれずに正確な仕事を行う様は正にベテランだ。既存のゲシュ・タム=ドライブより中々に曲者な新型機関の面倒を、よく見てくれている。
またこの機関長は白髪、白い口髭…どことなく某徳川機関長っぽい。彼とは違って髪の毛が豊かであるが。『ハルシュヴァルトⅡ』はガミラスの『ヤマト』枠であるが…乗員までそれっぽくなるとは。
「安心してくれ。お前さんの心臓はしっかり見ておるからな」
「了解。異常なしと判断します」
安心させるような物言いにも、少女は感情の起伏を全く見せない。アンリ少佐も、愛想を宇宙の彼方に置いてきたような態度に、眉を顰めるような事は無かった。
すると、少女の目の前にホログラムディスプレイが表示される。
「…『孫娘』、若しくは『孫』。対象より2世代後の個体をいう。辞書データ、更新します」
「随分マメっすねぇ~、うちの娘は…」
まるで辞書を引いて読んでいるような言葉を独り言ちる少女に対し、艦橋のセンター席に座る『ハルシュヴァルトⅡ』砲雷長アレド・ゼシア少佐が苦笑いしながら肩越しに少女を見た。
「『マメ』、労苦を厭わず物事に励むこと。真面目な様。穀物の『豆』とは無関係…」
「"ヴァル"。そこまでにして。言葉集めはまた今度だよ」
「了解しました、マスター」
これ以上やるとキリが無さそうなので、彼女の言葉集めを一旦止めさせた。随分と好奇心が旺盛な娘だ。
「艦長、シュルツ大佐から入電です」
「うん、パネルに出して」
通信長の青年カエセーダ・ピーカ大尉の報告を受けて命じる。広い艦橋の前上方に設けられたホログラムディスプレイが展開され、禿頭の初老の男性が映る。
『ハルハ中将。何卒、お気をつけて』
「留守を頼むよ、シュルツ大佐。帰ったら新造艦を任せようと思うんだ。その時は実戦を兼ねた運用試験、よろしく頼むよ」
『なんと。それは楽しみです』
実験部隊という、新兵器が出来上がるまではぶっちゃけ暇な部署へ配属された彼も、実戦の日が近いと聞いてにこやかな笑みを浮かべた。
武人の血が騒いだらしい。
「よし、それじゃあ…『ハルシュヴァルト』、発進!」
「了解。『ハルシュヴァルト』発進します!上げ舵20!」
アレドの右隣に座る青年…『ハルシュヴァルト』航海長シャルル・ゲーンガ少佐が私の命令を復唱し、舵を操る。久々に乗艦を操れることが嬉しいのか、その声には張りがあった。
分厚いガラスの外の景色が下方向へ流れていく。慣性制御が働いていなければ、下に向けて強烈なGがかかっていたところだろう。
数分で大気圏を離脱、静止衛星軌道…ラグランジュポイントL1まで達した。
「方位45、距離500に第2バレラス。衝突回避の為、面舵30での回頭を推奨します」
「言われるまでもないさ、お嬢様」
メイド少女の報告通り、左前方へ巨大な宇宙要塞が浮遊している。漆黒のピラミッドを思わせる構造物が何棟も建ち並ぶ、途轍もない巨体だ。
第2バレラス…ガミラス・イスカンダル大統合に伴う遷都を見据えて建造された宇宙要塞である。
一見静止しているように見えるが、第2バレラスはガミラス星の重力に引かれてかなりの速度で公転している。衝突する可能性はゼロではない。少女の注意喚起は大袈裟ではないのだ。
とはいえ、ガミラスの航海科軍人にとっては、第2バレラスとの衝突回避航行など実戦と訓練で何度も経験しているルーティンワークだ。ゲーンガ少佐も航海長を拝命している優秀な船乗りであるし、事故の可能性は万に一つもない。
「実験実施区域、ノルド管区『植民惑星042』沖1.8光秒。43時間17分55秒後に到着予定となります」
「そこそこかかるね。その間、暇だなぁ…」
少女の報告に思わず呟く。大体2日弱といったところだ。
一応戦時だが、前線から遠く離れた宙域である為、戦闘行動は生起しないだろう。それまでは退屈なクルージングだ。
「ハルハさん、ここは私が見ておきますから、実験に備えて少し休んでいてください」
ズミの進言に考え込む。
科学文明の極致であるイスカンダルの『星のエレメント』技術の再現の他、新型艦艇や航空機、砲熕兵器、人工肉体を持つ艦艇の自律管制制御AI、私の護身用装備など、様々な武器兵器を同時進行で開発していた。
謎にハイスペックな私の身体であるが、流石にオーバーワークだった。
「そうだね…そういえば、最後に3時間以上の睡眠取ったのっていつだったかな…」
「マスター。人間が最良のパフォーマンスを発揮する為には、最低7時間の睡眠が必要です。疲労は勿論、認知機能への影響も考えられます」
少女の言葉にぐうの音も出ない。
疲労回復は勿論、技術者にとって認知機能が低下するのは致命的だ。某豚のパイロットも言っていた。『睡眠不足はいい仕事の敵だ』と。
「じゃあズミ、ここを頼むよ。ズミも皆も交代で休んでいいからね。最前線に向かってるわけじゃないし」
「「「ザー・ベルク!」」」
その場全員が、見事なガミラス式敬礼で私に応えるのを見届けてから、私はマントを翻してブリッジを後にした。
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「ふ~…っ!!」
私室に戻った私は腹の底から声を出しつつ、思いっきり伸びをする。肩がコキコキと音を立てた。毎日長時間ディスプレイと睨み合っていた為か、身体がすっかり凝り固まっているようだ。
堅苦しいマントを取り、ガミラスの女性用軍服――メルダがイスカンダルで着ていた正装の上着。メルダは赤だけど私のは紫。因みにズミは灰色――を脱いで壁にかける。
パイロットスーツを思わせる、身体にピッチリと密着する黒一色の全身タイツのような服を纏う、柳のような細い肢体が露になった。
(…ズミって凄いんだなぁ)
色々とデカいズミの身体を思い出しながら、直下のなだらかな双丘を見下ろす。親友とは対照的な、辛うじて絶壁ではない程度の膨らみだ*1。
私だって女の子だ。ちょっとくらいは気にする。ズミは「スレンダーで綺麗」と言ってくれるけど、胸だけじゃなくて腹回りも下半身も余分な肉が無いし、逆に不安になる細さの身体だと思うが。
「これも、適当に試験しないとね」
両前腕に装着した大型のブレスレット*2のような外観の装置。
今纏っているスーツ共々、私が開発した護身装備である。某光の国の戦士に変身しそうな見た目のアイテムだが、そんな代物では流石に無い。
この任務が終わったら、ガミロイド相手に各種装備のテストを行う予定だ。
手首部分に付いているボタンを押すと、プシュッと空気が一気に抜けるような音と共に、スーツがブカブカになる。ジッパーを下ろしてスーツを脱ぎ、下着だけの姿になった。
…ガミラスの下着、殊に軍人向けのものは基本的に布面積が小さい。締め付ける感覚を少しでも減らして集中力を削がせない為らしいが。パイロットスーツ等を着る際に下着のラインが浮き出ないのもメリットの1つだ。
ズミもこんなのを着てるのだろうか。あの身体で。だとしたら想像するのも烏滸がましい位にエロい。
ちょっと変な気分になってくる。何故か嫌じゃないけど。
「…もういいや、寝よ…」
三度の飯より兵器開発がモットーな私も、流石に三大欲求の一角には勝てない。メルダのような下着を着てるズミの想像を搔き消す。
寝間着を纏うのも億劫な私は、下着姿のままベット――実家が気を利かせて送ってきた寝心地のいいフカフカのマットレスにダイブし、目を閉じた。
間もなく意識が暗転し、脳波コントロールで浮いていた
ガミラスの女性用下着、軍隊勤務における機能性を重視してのあの布面積ですよね(『2199』11話を見ながら)?締め付けやら何やらで集中を切らせないみたいな。流石に一般市民の女性があんなのを穿いてるとは考え難いし。
もっといろんなデザインのガミラス下着見たい(パンツフェチ)。そういう設定画無いのかな?
・『ハルシュヴァルトⅡ』
性能は次話以降のあとがきにでも。最早ハイゼラード級ベースと言っていいのか分からん(断言)
・謎の少女
メイド服を纏った女の子。歳はハルハ・ズミ・アレドと同じくらい。何故かハルハのことを『マスター』と呼ぶ。一体何者なんだ()
因みに見た目はブルアカの飛鳥馬トキを薄っすら青肌にした感じを想像してください。ハルハ周りのオリキャラの見た目はブルアカキャラで固めたいですね。
・モトム・アンリ少佐
『ハルシュヴァルトⅡ』が搭載する新型ゲシュ=タム・ドライブの面倒を見る叩き上げ士官。御年67歳。下腹が出てる白髪・白髭の好々爺。孫バカでいつも写真を持ってる。どことなく徳川機関長っぽい。
・プラグスーツ擬き&メビウスブレス擬き
ハルハが開発した護身武器。どんなものなのかはテストの回に回しますが、一応パワードスーツです。
アルペジオみたいなメンタルモデルを出演させる?
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あり
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なし