転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件 作:夜叉烏
今回はちょっと短めです。
――ブォンッ!!
「うーん、軽い軽い!」
ガミロイドが振り下ろして来た光波バヨネット付きモルドラSTG98レーザー突撃小銃の剣戟を、私の右腕に装着された大きめのブレスレット*1から伸びる青色の光波ブレードが受け止めた。
剣戟を受け止めた私は、纏っているぴっちりスーツ…もとい、パワードスーツで数十倍にも底上げされた膂力で軽々押し返す。押し返されて無防備に脇腹を晒したガミロイドに向けてブレードを横薙ぎ。
プラズマの光波がガミロイドのボディを構成する軟性テクタイトラバーと接触した瞬間、発生した膨大な熱エネルギーがあっさりと溶断。
哀れ、開発した護身装備の実験台となった陸戦用ガミロイドは、胴を真っ二つに分割された。25000度のアーク波により溶断された切断面は驚くほど滑らかだ。
「全然疲れないし、膂力も凄い。スーツの方も成功だね」
軍服の下に来ている身体密着型パワードスーツも、設計通りの性能を見せてくれている。マイクロナノマシンにより構成されたこのスーツは身体の運動に合わせて自在に伸縮する為、しゃがんだらお尻や膝の生地が突っ張る…なんてことはない。
高性能・極小型リアクターを装備しており、着用者の膂力を数十倍に跳ね上がらせるだけでなく、生地表面は微弱ながら光波偏向フィールドが展開されている為、ガミラス軍で採用されているレーザー銃火器類の攻撃を完全に防ぐ。またエネルギー変換装甲の技術も応用され、実弾や刃物に対してもある程度の防弾・防刃効果を持つ。
万が一負傷することがあっても、身体に密着する生地が自動防漏タンクのような働きをし、出血箇所を圧迫・止血する。
ついでに言うと、リアクターの動力で動作する排熱・空調機構も搭載している為蒸れないし、前述の通り嵩張らない。もう『スーツを着ている』という感覚すら無い程だ。偶に「…え、着忘れてないよね?」と気にしてしまうレベルで。
あと、ガミラスの女性用軍服はメルダがイスカンダルで着ていたジャケットとスキニーっぽい密着するタイプの黒いズボン。
このスーツを着て上着のジャケットを羽織れば、ただ単にガミラス軍の正装を纏った華奢な少女にしか見えない。某ス◯イ◯ットが開発した殺人サイボーグも真っ青な膂力を持っているとは思わないだろう。仮にハイエースしようものなら、逆に車ごと叩き潰される。
「よいしょっと」
――ドゴッ!!
左掌底をもう一体のガミロイドの頭部に向けて突き出す。チョンっと軽く押しただけのはずだが、ガミロイドの頭半分が抉られた*2。
…生身の人間を相手取るときはなるべく顔は狙わないでおこう。
(よかった、演武の練習が活きて)
当初、ラ◯トセ◯バーのような柄を常備し、いざという時にブレードを展開する代物を予定していたが、有事に柄を持って起動させるまでのタイムラグ、焦って落としたり、ボディチェックで没収されたりする可能性を考慮し、見た目的にブレスレットとして騙せそうな前腕装着型光波ブレードの装備に落ち着いた。
護身武器という都合上、銃などあからさまに武器を持つわけにいかない故の苦肉の策だったが、私を含めた貴族は交流の場で魅せる用のガミラス剣術を幼少より叩き込まれている為、多少は刀剣の心得はある。
まぁ、あくまで『演武』。見世物として通用する程度で、実戦で使えるようなものとはお世辞にも言えないが、そこは光波ブレードの切れ味とパワードスーツのアシストでゴリ押しすることで解決している。
人外の膂力・速度で単に振り回すだけでもとんでもない脅威。大体の相手は輪切りにできるのだ。
「ほい!」
――ドスッ!!
左前腕にも装着したブレスレットも起動し、某船長のようなフック状の光波ブレードを出現させると、ガミロイドの肩に突き刺す。
豆腐に匙を突き刺すような無抵抗っぷりでボディに突き刺さり、軽々と引き倒す。ガミロイドは並みの成人男性よりも重量があり、私の細腕じゃあビクともしないだろうが…パワーアシストの前には無力だ。
一応、ブレードの形状は任意で変更が可能だ。ブレード、フック、鞭、鉤爪*3、鎌、棘付球…等々。
一番しっくり来てるのは、今やっているようなブレードとフックの二刀流*4だ。鞭もリーチが長いし広範囲を薙ぎ払えるし悪くはないが、振り回してると関係ない人や物に当たりそうになるので、第三者がいない状況を除けばメインで使う武装は前者になりそうだ。
「喰らえ!」
レーザー突撃小銃――無論威力は調節している――を向けてくるガミロイドに向け、頭部のヘッドセットを起動する。
光刃を展開した2基のそれが脳波コントロールにより飛翔。ガミロイドが放つレーザーをブレードが側面で防ぐ。
ヘッドセットの光波ブレードもまた、光刃の面積や刃渡りを調整できる為、こうして盾のように利用できる*5。
光刃を展開したヘッドセットは回転しつつ、プラズマ光波を覆う強力なアーク波の作用でレーザーを逸らしながら音速越えの速度でガミロイドに迫り、両肩から先を斬り飛ばした。
「護身武器はこれで十分かな」
飛び道具も仕込もうと考えていたが、護身用と考えれば今のままでも十分だろう。…某光の国の戦士みたいに腕を組んでス◯シ◯ム光線とかワ◯ドシ◯ット系のビームを撃てる小道具を作りたかったが、優先順位は考えなければならない。
私が作らねばならないのは、あくまで新型の艦艇をはじめとした兵器群、そしてCRSなのだ。
「…う~ん、ズミの誕生日までには流石に間に合わない、よね」
取り敢えず、今造っている新型の艦載機を形にしてから後のことは考えよう。
こちらの艦載機はゼードラーⅢの後継機…というわけではなく、各種試験装備を満載したコスト度外視のワンオフ機*6。完全に私の趣味で造った。
ズミの誕生日も近いということで、ガミラス最高のパイロットである彼女に対する、最高のプレゼントだ。できれば間に合わせたかったが…。
「あ、そういえば建国際1週間後だ…。面倒くさいなぁ、ドレスアップ」
アニメでもあったデスラー紀元103年を祝う建国際、それも私への叙勲式を兼ねたそれについては、ドメル将軍と同じように公用車に乗った私がバレラス内をパレード。そしてデスラー総統から勲章を受け取る…という流れだ。
その後、総統府の玉座がある例の大部屋にて、政府・軍の高官、及びそのお客様が集まって立食パーティーを行う。
パーティーの際は劇中のように、正装姿の参加者がグラスを片手に総統の御前に並んで…という形式ではなく、タキシードやドレスに身を包んだ各々が、手配されたパーティー会場で総統府の専属料理人が腕を振るった料理の数々に舌鼓を打ちつつ会話を楽しむ…という形式に変更された。
これはデスラーの指示らしい。何らかの心境の変化があったのだろうか。
私としては、パワードスーツが着れない状態になってしまう為、ちょっと不安だ。一応ブレードとヘッドセットは持っていくつもりだが。
あと、貴族間のパーティーでドレスは着たことがあるけど、あのヒラヒラした薄い布はどうしても頼りなく感じてしまうので苦手である。
(今年はデスラー紀元103年…『ヤマト』はもう発進済みで、冥王星も陥落している筈。アニメだとデスラーの『ゲーム』があったけど…この世界線ではあるのかな?)
劇中で、陥落した冥王星から脱出したシュルツたちの奮闘を『ゲーム』と称し観戦する描写があるが、当の彼らは私の部下として本星に勤務している。
もしそのイベントが発生するのなら、シュルツたちの後任として配属されたザルツ旅団が、その『ゲーム』の主役となるのだろうか。
そして、恐らくそこで私は『ヤマト』の雄姿を見ることになるだろう。
「…そういえば、『ヤマト』って『2199』オリジナルの『ヤマト』なのかな?」
あと少しで垣間見る『ヤマト』の姿は、私が知ってる『ヤマト』なのだろうか。もしかしたら実写版の500メートル越えの巨艦かもしれないし、素の装甲が凄まじい復活編Ver.かもしれない。
謂わばここもパラレルワールドの1つ。歯車が狂って『ヤマト』の設計が変更されて…なんてこともあるかもしれない。
まぁ、私の『ハルシュヴァルト』なら、どんな敵だろうと粉微塵に粉砕してあげるんだけどね。
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最初、マ◯マ星人のサーベルみたいな実体剣にしようかなって思ったんですけど、流石にそれは隠し持てないってことで光波ブレードになりました。原理はラ◯トセ◯バーと同じですね。
久々にヤマトの実写版見ましたけど、やっぱメカデザイン素晴らしいですね。