転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件 作:夜叉烏
全長33メートルのFS型宙雷艇にワープ可能なレベルの機関を収められるならドルシーラクラスの大型艦載機にもワープ機関を内蔵できるんじゃないか…?って最近思ってます。一応、ハルハが波動コア・コアブロックの設計に口を出してコアに関してはイスカンダル製と同じサイズにまで小型化した設定なので。
あ、あとハルハが開発してる艦船や兵器の一覧を書いてます。まだ本編に出してない兵器は書かない方が良いですかね?
あと何話かは兵器開発や戦闘とは無縁な回が続くと思うので、楽しみにしてる方は少々お待ちください。
「あ、父上。お久しぶりです」
「暫くだな、ハルハ。なんだ、また一段といい女になったじゃないか」
2分ほど遅れて父が合流してきた。
厳しくはあるが決して怒鳴ったりはしない、叱るときは教え諭すような口調で怒る、優しい父親である。こういう父親をガチギレさせたときは、マジで取り返しのつかないことをやらかしたんだなぁ…と、心から反省することになるだろう。
幸いにも、私はガチギレされるようなことはなかったが。
あと親バカであり、私の為にコネで士官学校を紹介してくれたり、貴族軍人の家系を理由に技術者の夢を否定されることもなかった。
「やれやれ、前のように『パパ上』と呼んではくれないのか?それに、話し方が堅いぞ?」
「いつの話?」
ふざけて『パパ上』『ママ上』と呼んでからその呼び方が定着していた幼き頃、いつまでもそれでは恥ずかしい…そう思って公の場・プライベート問わず『父上』『母上』呼びに改めたのだが、この親バカは『パパ』と呼ばれてがっている。
こんなでも、父上…ヨヒスム・シラント大佐は、マゼラン方面第7軍に所属する空間機甲旅団長という肩書を持っており、そこらの力押ししか知らない貴族とは一線を画した指揮っぷりを見せているのだが。
「おぉ、君たちがハルハの友達かい?いつも娘が世話になっているね」
「儂は…友達と言っていいんですかのぉ…?」
モトム少佐が困ったように呟く。
ズミやアレド、ゲーンガ少佐辺りは20歳を超えるか超えないかといったところ。そんな若手メインの『ハルシュヴァルトⅡ』乗員において、67歳という父親…いや、祖父と言っていい年齢の彼を、『友達』とカウントしていいのか判断が迷う。
なお、二番目に年上なのが応急長のヴィトリア・ドラコ大尉(43歳)だ。モトム少佐の弟子である。
「友達に歳の差は関係ないですぞ、モトム少佐!私も軍で勤務している間に数多くの友人を作りましたが、20歳に満たぬ者から退役間際の老兵まで幅広いものです!」
父上は陽キャ・コミュ強の上、貴族の立場にものを言わせて好き勝手する性格ではない。
一兵卒とも気さくに喋るし、どんな小さな約束事も必ず守る。万人受けするような人物である。
「え、ハルハさんお父さんのこと『パパ上』って呼んでたんすか?可愛すぎでしょう?」
「はい!折角美味しい料理が並んでるんだから、早く食べよう!」
ニヤニヤしながら訊いてくるアレドから逃げるように、私は話題を変えつつ会場へ足早に入っていく。
無礼講らしいので、ある程度欲張って皿に盛りまくっても問題はない筈…いや、私は一応貴族だし、あまりはしたない行動をすると他の貴族に笑われる。
貴族は、他の貴族を貶めることにご執心だ。相手のどんな小さな粗相も見逃さない。
ほどほどに、偶には技術者の立場を忘れて楽しもう。
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――ズミside
(ハルハさん、ドレスが似合ってて…本当に綺麗…///)
軍服姿のハルハさんを見慣れている分、肌を多く露出しているドレス姿は新鮮で、刺激的だった。
薄い双丘を敢えて主張するように胸元が開き、全体的に華奢な身体に比べると大きめなお尻*1が生地に浮かび、深いスリットから心配になるほど細い美脚が覗く、ノースリーブタイプのドレス。
やや男性的な雰囲気を纏い、身体つきも決して豊満とは言えないけど、後ろで髪をまとめたことで晒されているうなじも併せ、今のハルハさんからは妖艶な女性の雰囲気がひしひしと感じ取れた。
目を離すことができない。胸が高鳴り、心臓の鼓動が五月蠅い程響いている。
「…君が、ズミ君だね?」
「…え、は…はい。そうですが…?」
目の前のテーブルに並ぶ高級料理に手を付けて気を紛らわそう…と思っていたそのとき。
全くの唐突に、ハルハさんのお父様が話しかけてきた。まさか話を振られるとは思わず、応答が遅れてしまう。
「娘を、どうかよろしく頼むよ。確かに同性婚は少数派だが、今の時代に五月蠅く言う奴もいないだろう」
「……はい???」
想像もしてなかった内容に、私は思わず声を上げる。既に周りではパーティーの喧騒が響いており、参加者にそれが聞こえなかったのが幸いだった。
「君がハルハに好意を寄せていることは承知しているよ。…なに、あの子の親友だ。私も歓迎する」
「ちょ、ちょちょちょ…待ってください!な、なぜその話を…っ///!?」
私がハルハさんに好意を抱いていることは『ハルシュヴァルトⅡ』乗員の中でしか知られていない筈。それだけでも恥ずかしくてたまらないというのに、なんとハルハさんのお父様にまでその情報を握っている。
施設内の噂話に過ぎず、恐らくハルハさんも私からの好意には気づかず、純粋に親友だと思っているというのに、なぜ彼女の父親がそれを把握しているのか?
貴族の情報網というやつだろうか。やはり家族には監視位つけるのが普通なのだろうか?
「フフフ…♪(^^)」
(……アレドさんっっっ!?!?!?)
普段細まっている目が微かに見開かれ、にんまりと両の口角を上げている親友のしたり顔。彼女がバラしたんだ…間違いない。
「いやねぇ、ハルハがアトリエに籠りっきりで上手くやれているのか心配だったから、お忍びで会いに行ったことがあったんだ。その時はハルハと君に会えなかったが、丁度アレド君と会ってね。君たちの話題はそこで聞いたんだ」
ニコニコと我が事のように話すお父様。
正直、ハルハさんに対し好意を持っていることへ否定的でないことは嬉しい。のだが…ホッとしたというか、恥ずかしいというか、色々な感情が織り交ざった複雑な気分だ。
「わ、私が勝手にそう思っているだけ、ですから…ハルハさんに、そんな気があるとは…///」
「そう自分を卑下するものじゃないよ。君は真面目で、ハルハの傍にいて支えてくれていると聞いている。そんな君の申し出を、二つ返事で却下するような娘ではない。…実際に、告白してみたらいいんじゃないか?それではっきりするよ」
「こっ…告白…っ///」
その二文字に、思わず顔が熱くなる。
自然と、ハルハさんの方に視線が行った。嬉々として料理を皿に取り分ける彼女は、普段と違って子供っぽく可愛らしい表情を浮かべている。
「ハルハ中将、やっぱりカッコいいわ…」ヒソヒソ
「むぅ…ドメルの奴よりもいけ好かん小娘だ。貴族の立場でありながらデスラーへ尻尾を振るなど…」ヒソヒソ
「顔は良いが身体は残念だな…」ヒソヒソ
「いやしかし、中々に色気がある。…魔性の女だ」ヒソヒソ
(…っ!!)
周りからそんな声が聞こえる。羨望の声は良いとして、嫉妬、怒り、侮蔑…下賤な連中がハルハさんに陰口を囁いているのが耳に入り、思わず其方の方を睨みつける。
当のハルハさんは、相変わらず子供っぽい笑顔を浮かべて料理を楽しんでおり、タキシードを纏って現れたヴェルテ・タラン軍需相、ガデル・タラン参謀次長と会話していた。前者は困ったような表情をしている。
(…ハルハさんが誰かと話してると、胸がざわつく。ハルハさんには私だけを見ていてほしい。…ハルハさんを、完全に私のものにしたい)
もう少しでお尻が見えそうになるほどざっくりと背中が開いたドレスを纏う*2ハルハさんの後ろ姿を遠巻きに眺めながら、私は内心で呟く。
しかし、言うだけ・想うだけでは状況は進展しない。アレドさん*3に先を越されてしまうだろう。やはり、ここは勇気を振り絞って…。
「あっ…」
しかし、ハルハさんに歩み寄って声をかけようとした瞬間、別の人物――恐らく貴族出身者であろう青年――が彼女に声をかけ、そのまま連れて行ってしまった。
立食パーティーが開かれている傍ら、参加者が適当に相手を見繕って行うダンスパーティーが開かれている為、其方に混ざりに行くのだろう。若しくは、貴族同士での世間話に誘われたか。
「おっと、残念だったね。だが、まだ時間はたっぷりとあるよ。…しかし、こんな人が大勢いる場で告白するのは、あまりお勧めはできないかな?薄暗い中、2人きりの状況でやった方がいいよ」
「…///」
お父様の助言に、私は三度顔を熱くして俯いてしまった。
・ヨヒスム・シラント大佐
ハルハの父親。マゼラン方面軍第7軍隷下の空間機甲旅団長で、元貴族派では珍しい優れた戦術・戦略眼を持った軍人。その気になればドメルの機動戦術にも着いていける。
『優しい』『義理堅い』『家族第一』『差別をしない』『何より百合に理解がある』等々、一言で言えば最高の父親。
なお、そんな出番はないので覚えなくても問題は無い。
「…え!?ちょ、一応主人公の親父だから!!」
波動エンジンを主機にするとして、補機に別で波動エンジンを搭載すれば、『ノイ・デウスーラ』がやってたみたいに次元の狭間でも戦闘・航行ができるのかな?
次元断層でもゼランダル級以上の動きを見せる『ハルシュヴァルトⅡ』とか書いてみたい。
あ、でもゲシュ=ヴァール機関と違って自分から異次元に潜ることはできないのか…。