転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件   作:夜叉烏

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今回はちょっとハートフルな話です。
更新する度にタラン(兄)の胃が破壊されてる気がする。

因みに時間軸なのですが、地球換算で西暦2198年です。物語開始からおよそ1年前ですね。


ヤマト世界の男性陣は全員紳士?

 

 『ハルシュヴァルト』は先の戦闘でも活躍したゼードラーⅢをはじめとした艦載機を、予備含め36機も搭載できる。

 シリンダー型格納庫…ヤマトが装備するものと同じ形式の格納庫の恩恵だ。ポルメリア級強襲航宙母艦――搭載数は32機らしい――が泣くレベルの性能である。

 

「ズミ?いるかな?」

 

 私自慢のゼードラーⅢ2機が両面に固定されたパレットが、ゲシュ=タム・ドライブを囲うように配置された格納庫は、『ヤマト』と同様慣性制御が働いていない。

 手摺に捉まり、足が浮いた状態のまま、殆ど宇宙遊泳をしているような感じで進んでいく。

 

「…む。艦長でしたか」

 

 "リーヴェア"小隊の機体が格納されているエリアに到達した際、私に声がかかった。

 同小隊2番機のパイロットを務めるヒンメル・デーストア大尉が、愛機のコクピットに座った状態で作業している。27歳と年長…なのだろうか?ヤマト世界の軍人の平均年齢が若すぎて感覚がバグる。

 口調は完全に上官に対するそれだが、頼れる兄貴のような雰囲気を醸し出していた。

 

「隊長ならご自分の機体にいますよ。今頃メンテナンスの際中かと」

「ありがとう…大尉はその機体、どう思う?」

 

 さり気なくゼードラーⅢの評価を訊く。実際に操縦する者の声は無視したくない。

 

「最高です。…決して、世辞などではなく。一度こいつに乗ってしまえば、"スヌーカ"には戻れません」

「そっか、ありがとう」

 

 彼は兵学校の航空課を卒業した後、本土防空軍――実質裏方業務。前線から遠く離れたガミラス本星に敵が来襲するなど想定されておらず、実戦の機会が全くない――で、DMB87"スヌーカ"に乗っていたらしい。爆撃機ながら素直な操縦性を持ち、戦闘機としても運用可能な機体だが、流石にゼードラーⅢと比べるのは可哀そうが過ぎる。

 

 ヒンメル大尉と別れ、格納庫の奥へと進む。

 程なくして、ズミのゼードラーに辿り着いた。他が全て緑塗装の中で唯一、新雪を思わせる純白に塗装された機体。よく目立っていた。

 

「ズミ!」

「…!ハルハさん!」

 

 コクピット内で屈みながら作業していた親友が、ひょっこりと顔を出した。

 美しい白髪のサイドテールが揺れる。うん、綺麗な髪だ。

 私と会えるのが余程嬉しいらしく、凹凸のはっきりした端整な顔には満面の笑みが浮かんでいる。

 

 …相変わらず顔が良すぎる。私も士官学校のときに同期――私は飛び級で入ったため、周りは年上ばかり――のお姉さま方からキャーキャー言われてたけど、ズミも結構モテてた。

 それを指摘したら『え?私がモテてるんですか?初めて知りました』と、顔を赤くするまでもなくこんな反応をされた。これがホントのコスモ朴念仁か。

 

 あと何なんだいその右目下の泣き黒子は?「イケメンだけどちゃんと妖艶な美女要素も入れときましたよ」ってか?私を尊死させる気なのかな?

 

「うんうん。身体も機体もピンピンしてるようで何よりだよ」

「ハルハさんの機体は本当に凄くて…どこまでも行けるような気がします。後10戦はできますよ?」

「そこまで過剰労働はさせたくないなぁ」

 

 私は機体に背を預けて寄りかかり、ズミも座席に身体を預け、他愛のない会話を繰り広げる。

 

「…あの、ハルハさん。さっきから私の身体を見ている気が…」

「ん…?あぁ、ごめん。ホントに怪我がないか心配で」

「大丈夫と言ってますのに…」

「ズミは自分のことを顧みないことがあるからね…」

 

 自分のことを顧みない彼女の癖は本当だが…怪我が無いか見てたというのは嘘になる。

 

(風紀が乱れないか…なんて絶対言えないよね…)

 

 そもそもの原因はズミの服装である。

 副長勤務の際は、原作のメルダ・ディッツがイスカンダルで着ていたような、きっちりした軍服に袖を通しているのだが、戦闘機に乗るとなるとまた違う。

 

 メルダと同型のスーツ――メルダのスーツの紫部分が白、緑部分が赤に変わった感じ――を着用するのだが、やっぱりピッチリし過ぎである。

 コクピット内での動きやすさだとか、肌に密着させることで止血効果を得るためだとか、色々理由があってこんなデザインになっているわけだが…それでもエロいものはエロい。

 

 メルダと同等かそれより少し大きい程度と思われる双丘と、大きめなお尻がくっきり浮き出ている。肉付きの良い太ももも、ぴっちりスーツのお陰で強調されている。

 こんな服装で艦内を歩いていたら、男性兵士に部屋へ連れ込まれて色々されてしまうのではないかと不安に駆られてしまう。

 敵に捕まった後も色々大変そうだ。

 

 ガミラスの男衆には性欲というものがないのだろうか?それとも戦場が過酷すぎるあまり、ナニをしようにもその気力がないのか。

 地球にも同じことが言える。あんなのがプリプリ艦内を歩いてる中手を出さないヤマトの男性諸君は、宇宙一の紳士集団と言える。

 しかも、ストレスの溜まりやすい一年間の共同生活という状況で。

 

「…ズミ、やっぱりスタイル良いね」

「…?……え!?い、いきなり何を…?」

 

 一瞬、何を言っているのか分からないと言いたげな顔をしたと思えば、ボフンっ!と顔を赤くした。可愛過ぎる。

 年相応に性知識はあるようだが、兎に角彼女はその手の話題に鈍い。変な男にその純粋さを利用されないかだけが心配だ。

 

 …まぁ、この子戦闘機に乗らなくてもフィジカル強いし、物理でやり返しそうだけど。

 士官学校における敵地に墜落した状況を想定した野戦訓練では、護身用銃器を使ったCQBにて好成績を収めている。

 

 最近では、私に突っかかってきたならず者を蹴り飛ばしてくれたものだ。

 あの下半身だ。ドMが蹴られたら一生の思い出になることだろう。

 

 ロッカー破壊の加藤、片手を負傷した状態で白兵戦を行う篠原、銃で武装した保安部員2名を瞬時に片付けた山本、そんな山本との銃の奪い合いを制したメルダ。

 腕の良いパイロットはフィジカルも最強なのか?

 

「え…あ…そ、そんな、ことは、ない、です…///」

 

 俯いて身体をモジモジさせて…何?この可愛い生き物。

 

「そ、それに…スタイルならハルハさんだって…」

「うん?そうかな?」

 

 自分の足元に視線を向けるや、そこには軍服――イスカンダルでメルダが着ていた正装の軍服。彼女は赤い上着だったが私のは紫色でマント付。肩の階級章がディッツやタランと同じ金色の三本線になっている――を慎ましやかに押し上げる双丘が。

 ズミよりも小さ目、絶壁…では辛うじてないかなってレベルだが、私のキャラには合ってるんじゃなかろうか。

 

 支給されたボディースーツ――ネレディア・リッケが着ていた奴なら、もっとくっきり形が浮き出ていただろう。

 

「ふ~ん…そこまで気になるなら、触らせてあげようか?ほら」

「…えっ///!?!?」

 

 ちょっと悪乗りしたくなり、ズミの手を取って私の豊満なそこに触らせてあげた。

 スーツの生地越しに親友の熱を感じる。

 

「ん…不思議な感触だね」

「あ、あの、あのののののの…っ///」

 

 ズミの顔といったら、それはもう凄いことになっている。

 赤面・グルグル目・あんぐりと開いた口の3コンボ。可愛い。

 普段は堅物な真面目ちゃんだから、大きくないとはいえこういうスキンシップは耐性があるまい。コスモ朴念仁という罪を背負う彼女に対する罰だ。

 

「あっ…ごめんズミ、もういいかな?…いや、揉ませてるのは私なんだけど」

「ひえ…あ、す、すみません…っ///!!」

 

 これ以上やるとR-15では片付かなくなる感じがするので、ここいらで打ち止めである。

 胸を触らせているズミの手を開放。しかし、その手はすぐには離れることはなく、私の胸を収め続けていた。

 見た感じ、意図的にやってるわけではないらしい。無意識に触り、軽く揉んでいる。

 

「…ズミ、もしかしてまだ揉み足りないのかな?意外と積極的なんだね?フフフ…」

「……あっ///!?す、すすすすssss…っ///!!!!」

 

 あれ、壊れたラジオ?「すみません」って言おうとしてるみたいだが。

 

「……ハルハさんは意地悪です///」

 

 暫しあわあわしていた彼女を観察していると、漸く落ち着きを取り戻したらしく、手をゆっくりと離しながらジッと抗議の目線を向けてきた。

 涙目で赤面している様は何とも可愛らしく、初々しい。

 

「…やっぱりズミは可愛いね。フフ…♪」

「はぐぅ…っ///!?!?」

 

 ――イケメンびしょうじょ の ほほえみ!

 ――ズミ に こうかは ばつぐんだ!

 ――ズミ は たおれた!

 

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『――ほう。ハルハはよくやってくれているようだね、タラン』

「はっ。"例の兵器"の搭載についても問題はなく…」

『素晴らしい』

 

 『ハルシュヴァルト』通信室のモニターを前にしたタランは、そこへ映るデスラーの言葉に緊張を孕みつつも応えた。

 職務上、彼と話す機会は多くあるのだが、やはり完全に馴れるものではない。

 

『私の目に狂いはなかったようだ。やはり、優秀な人材は雑務に忙殺させるべきではないな』

「は。彼女の働きには、脱帽させられるばかりです。私の手助けなど要らないほどで…やることといえば、彼女が希望する装備等の許可申請の口添え程度です」

 

 途轍もない我が儘娘で私の胃が駄目そうですけど…とは、口が裂けても言えないタランであった。

 事実、ハルハの働きは本物だ。既存の兵器を上回る代物を、次々と世に送り出している。

 想像力や新技術に対する積極性、そして技術者としての手腕は自分よりも上だとすら、素直に思っていた。

 

『我が大ガミラスの躍進に大きな貢献をしている人材だ。次の建国際には是非とも招待したい』

「そ、総統!それは…!」

『うん?何か問題かね?』

 

 デスラーにそう問いかけられれば、タランも黙らずを得ない。

 確かにハルハの働きは、ガミラス史にも掲載されるレベルであろう。

 しかし、変わり者というのに変わりはない。確かに貴族の出であり、最低限のマナーは叩き込まれているはずだが、あのハルハ節――ロマン云々やら妙なこだわり等を早口且つ大声で解説するやつ――が総統含めた御偉い方の前で出てしまったら…?

 ハルハは一応、「大ガミラスの躍進に今一番貢献している人物」として出席者全員に認識されているのであるが…。

 

「い、いえ。素晴らしいご提案かと…」

 

 一筋の汗を額に流し、口元を引き攣らせながら、タランはそうお茶を濁すしかなかった。

 

(曲がりなりにもお前は貴族出身者…専門の話にならない限り、その変わり者属性は出てこないだろう…。うむ、出てこないはず…出てこないと言ってくれぇぇぇぇっ!!!!)

 

 魂の叫びであった。ついでに彼の胃も絶叫を上げた。

 

『…そうだ、タラン。ハルハは装備開発以外にも自らの座乗艦でその試験運用を行っているが…近々、彼女専門の実験部隊を設けようと思っている』

「…よろしいのですか?確かに彼女も、できればより多くの人手と試験用の艦艇…悪く言ってしまえば"被験体"が欲しいと言っておりましたが…」

『あぁ。彼女と『ハルシュバルト』一艦だけに重荷を背負わせるわけにはゆくまい。与えたドックの数にはまだ余裕があるはずだ。より多くの艦艇、より多くの兵器を開発してもらいたいからね』

 

 これ以上あの問題児に玩具を与えすぎては…と思っているのだが、総統の決定であるため何も言えない。

 それに、ハルハの技術者としての腕前は本物なので、ガミラス全体としてはプラスの方向に働くだろう…タランの胃袋にとってはマイナスどころじゃないが。

 

「…畏まりました。ですが、闇雲に人員を引き抜くわけにも…」

 

 現在のガミラスは支配領域の急拡大が祟り、人員不足が問題となっている。

 ガミロイドでお茶を濁しているが、それでも軍人…取り分け優秀な指揮官は、そう簡単に引き抜けるものではない。

 

『人員については問題はないよ。既にディッツと協議して決めてある。彼も間もなく、ガミラス本星に到着するだろう』

 

 …既にそこまで根回しをされているのであれば、例え反対したとしても結論が覆ることはない。

 総統の手際の良さは、驚嘆を通り越して最早恐ろしいものである。

 

「…私からは、何も言うことはありません」

 

 胃薬を用意しておこう…総統の決定に狂喜乱舞するハルハの姿を思い浮かべながら、内心でそう決意した瞬間であった。




よく考えれば、ガミラス人は青い血液だから赤面するというより紫っぽい肌の色になるのかな?まぁそこは見慣れたアニメ的表現ってことで。

派遣される人員というのは作者が「死なすには惜しい」って思ってる人です。

アルペジオみたいなメンタルモデルを出演させる?

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