転生したらガミラスの真田さん枠(なおロマンチスト)兼総統のお気に入りになってた件   作:夜叉烏

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夜叉烏です。

今回はハートフルだけです。艦隊戦とか技術開発の描写はありません。


(コスモ朴念仁は)お前じゃい!!

 

 タランとの会談――デウスーラⅡ世の設計変更案について――を終えた私は、屋外の休憩スペースを訪れていた。

 

「全く、師匠は真面目過ぎる。少し…ドキワク感が足りないね」

 

 頭の固いタランに辟易しながら自動販売機――ガミラスにもある。だけど形状が有機的で前世日本人の私からすれば受け入れ難いデザイン――で購入した瓶詰めの果実水を飲む。

 オレンジに近い柑橘系の果物を搾ったジュースで、大衆的な飲み物である。やはり高級な紅茶よりもこっちが好きだ。

 

「…『ヤマト』を、沈める…」

 

 瓶に口付けながら物思いに耽る。

 1年後、ほぼ確実に矛を交えることになるだろう相手…『ヤマト』。地球の運命を背負った艦。

 

 ヤマトファンの端くれとして、同艦を沈めるのに一役買うのは正直嫌だ。それに、『ヤマト』の目的はイスカンダルへの到達であってガミラスの殲滅ではない。静観してても私たちにデメリットはないはずだ。

 

「…いや、目的地の隣に敵がいるなら見逃しはしないか…」

 

 原作同様、収容所惑星でイスカンダルとガミラスは双子星であり隣り合っていることを知れば、後顧の憂いを絶とうとガミラスへの攻撃も行うだろう。

 私は技術者であり、戦士として前線で戦うことになるとは考えにくいが…ズミやアレドたち、さっき私の部下になったばかりのシュルツ以下二等ガミラス人の部隊…腕利きの将兵が引き抜かれ、死闘を繰り広げることになるかもしれない。

 そして、彼女らが駆るゼードラーⅢ、『ハルシュヴァルト』をはじめとした私謹製の兵器が、地球の未来を担う『ヤマト』へ牙を剥くことになる。

 

「…『ヤマト』が沈んで地球が滅んでも、ガトランティスを仕留める算段はあるけど…何だかね…」

 

 原作キャラの面子、『ヤマト』の精悍な艦影が浮かぶ度に思う。「『ヤマト』を沈め、彼らを亡き者にしても良いのか」と。

 『ヤマト』及びその乗員は、2199以降の物語でもキーマンとなる存在だ。

 未来を知る私は、リメイクヤマトシリーズで恐らく最も強大な敵であろうガトランティスに対する対抗策は用意しているし、ぶっちゃけ『ヤマト』を沈めても今後の物語に支障は出ない…はず。

 しかし、前世の私は現代日本出身の地球人なのだ。私の存在と決断が地球の運命を握っている…と思うと、決心が鈍った。

 

「…いや、今の私はガミラス人。ガミラスの使命を果たすまで…それに」

 

 親バカな父、幼少から面倒を見てくれた実家の侍従たち、親友のズミやアレド、『ハルシュヴァルト』の乗員、原作と違って家族との時間を多く過ごせるようになったシュルツ。

 今世、私の周りには親しい人がたくさんいる。ガミラスの庭先で『ヤマト』を好き勝手させるわけにはいかない。

 

「勝負だ『ヤマト』…沖田艦長、古代君」

 

 『ヤマト』は沈める気で事に当たろう…決意を新たにした。

 

「あ、ハルハさん。その…」

「なーに暗い顔してるんすか?」

「ん…?あれ、ズミ?アレド?」

 

 私が陣取る休憩スペースにやってきたのはズミとアレド。ガミラスの女性用軍服――メルダがイスカンダルで着ていたやつ。ズミはブレザーの色が灰色、アレドは赤色である――にきっちり身を包んだ2人は、何故かバスケットを持っている。

 

「国防相との会議、お疲れ様です」

「…その様子だと、また国防相を散々振り回してたみたいっすね。前代未聞っすよ」

「その前代未聞に何度も見舞われて私を処分しない師匠も、まぁまぁ変人だと思うけどね」

 

 それに、この2人もタランを振り回している私に「国防相相手に何してるんですか!?」とか怒らないし、私色に染まりかけている…というか、元からそんな感じなのかもしれない。

 

「で、それは?」

「あ…その…」

 

 何故か口籠るズミがバスケットの蓋を開けると、切れ込みが入れられたパン――バゲットに似ている――に、肉や卵、葉物が挟まれたサンドウィッチがたくさん入っているではないか。

 そういえば、もう昼時である。

 

「こっちもサンドウィッチと…後、スープが入ってるっす」

 

 アレドが持つ籠にもサンドウィッチと、保温機能付の水筒とカップ――やはりキノコを思わせる有機的なデザイン。私を除いたガミラス人が一番落ち着くらしいデザインである――が入っている。

 アレドが水筒を開けてカップにスープを注げば、肉と野菜が煮込まれたコンソメ…いや、ブイヨンと言った方が正しいか。その良い匂いが鼻を衝く。

 

「…ふぅ~。温かい…」

「美味しいでしょう?ズミさんお手製のスープ。サンドウィッチも」

「あ、ちょ…アレドさん…!」

「え、ズミが?これ全部?」

「んまぁ量が量ですし、私もちょっと手伝ったんすけど」

 

 長時間煮込んだのであろう、肉と野菜の旨味が凝縮されたスープを一口飲めば、自分でも分かるほどに口元が緩む。

 サンドウィッチも、フカフカのパンの食感と葉物の新鮮さ、スモークされた肉のジューシーさ、半熟卵のトロトロ食感が何とも言い難い美味を醸し出している。

 それに、一部スモークした魚の身を使っているらしい。海がないガミラスに於いて、魚介系は植民惑星から献上された品に頼るしかなく、地味に高級品だ。

 

 よれば、ズミが作ったらしい。彼女の実家は中流層以上をメインターゲットにしている、そこそこ値の張るレストランを経営しており、その伝手で手に入れたのだろう。

 …アレドがズミの手になる料理であることを教えた途端、当の彼女はなぜか「何で教えちゃうんですかっ!?」と言いたげだった。何故だ。

 

「美味しいでしょう?」

「…うん。美味しい!毎日欲しいねこれは」

「ふぇっ!?///」

 

 ぼふんっ!!とでも擬音が付きそうな感じで、ズミは顔を真っ赤にしたかと思えば、膝に手をついて内股になり、俯いて座る。久々に見たけど可愛い。

 

「…へぇ~。ズミさん、毎日欲しいらしいっすよ~?」

「マ…マイニチ…マイニチ…ッ///」

 

 糸目のまま、意味深にズミへ話すアレド。…アレドは何を考えてる?糸目キャラは妙な事を考えているって相場が決まっているんだ。

 …と、ガタリと音を立ててベンチから立ち上がるズミ。

 

「チョ…チョチョチョチョ…ちょ、ちょっと…っ!!お花を摘みに行ってきます…っ!!///」

「え!?ズミ!?」

 

 赤面・グルグル目・狼狽…明らかに普通じゃない状態の彼女は、陸上選出もビックリな速さでトイレへ駆け出していく。

 

「あー…結構体調悪いみたいっすねぇ。ちょっと見てくるっす。ハルハさんはお先に食べておいて下さい。あ、残しておいてくれるとありがたいっす」

「え?う、うん…」

 

 「やれやれ…」と言いたげに席を立つと、ゆっくりとした足取りでズミの後を追うアレド。

 …心配の色がないのがちょっと気になった。

 

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「おっ、いたいた~」

 

 程なくして、人気のない建物の間で顔を抑えてしゃがみ込んでいるズミを見つけたアレドは、ニヤニヤしながら近づいていく。

 

「ほら、変なこと言って急に走り出したからハルハさん心配してるっすよ?」

「うぅ…///」

 

 肩をポンポンと叩いて立たせると、やっと顔を覆う手を退ける。やはりトマトのように真っ赤だった。

 

「やったじゃないすか~。流石、レストランが実家なだけはあるっすねぇ」

「そ、それはそうですけど…!///何で私が作ったって…!!///」

 

 顔を真っ赤にしながら抗議の声を上げるズミ。しかし、すかさずアレドは彼女の耳元で囁いた。

 

「――毎日欲しいね」ボソッ

「~~~~っ!?!?////」

 

 先ほどハルハに言われたセリフ。似せているとはいえ声色は違うが、それでもズミを高揚させるのに十分だった。

 ついでに言うとASMRを出せそうなレベルだった。

 

「あははっ♪ズミさんは分かりやすいっすねぇ。…ホント可愛いっす」

「え、あ…?///そ、そんな…わ、私なんか可愛く…」

「その『私なんか』って、止めません?貴女が何と言おうと、他人からすれば可愛い美人さんっすよ。料理もできて美人で可愛くて…これだけ属性があるなら、ハルハさんも好きになってくれますって」

「…~~~~っ!!!!///」

 

 ここまでの反応を見れば察しはついていると思うが、ズミはハルハのことを好いている。それも…「親友」という単語では収まらない感情を抱いていた。

 そんな感情を抱き始めたのは士官学校の卒業間際。隣り合って勉強したり、得意の料理を教えたりを長く続けた結果だ。

 最後の方はハルハに会うことを目的に、適当に理由を作って会う機会を増やした始末である。ハルハが説明してくれる難しい理論を理解できないもののしっかり聞き、彼女の顔をガン見するなんてことも――ハルハの説明が良い感じの子守歌として機能し、危うく寝そうになったが――。

 

 今回、ハルハの為に食事を作って持ってきたのも、より関係を深めるための一環だ。

 

「というか、何でアレドさんは私がハルハさんのこと好きって…!?///」

「え?気付いてないとでも?私は疎か艦橋要員も航空隊の人たちも、皆知ってるのにっすか?」

「…っ!?!?!?!?///」

 

 アレド、ここに破滅ミサイル並みの巨大爆弾を投下。

 

「ロックロック鳥の親子みたいにハルハさんの後ろにぴったりだし、ご飯食べるときも一緒だし、その度に顔を赤くするズミさんが見えますし…寧ろ、その気がないってなる方がおかしくないっすか?」

「あ…ああぁぁぁぁぁぁぁ…!!///」

 

 絶望したかのような絶叫と共に、orzの体勢になるズミ。

 もう以前のように副長として艦橋に立つことも、航空隊長として陣頭指揮を執れる気がしない。

 

「そ、そもそも…私もハルハさんも女の子同士、ですよ…?///」

「…?別に不思議じゃないっすよ?まぁ、世間一般からすれば珍しいかもっすけど、全然いないわけじゃないですし、そもそも今更何言ってるんすかって話っす。…それに」

 

 糸目を微かに見開いたアレドがにんまりとした笑みを浮かべる。と、思った直後に四つん這いのズミの耳元へ顔を寄せた。

 

「――ハルハさんを好いている人、自分だけって思ってないっすか?」

「っ!?」

 

 敏感な耳元に流れ込む生暖かい吐息と、成人向けASMRを思わせる艶やかな声…それ以上に発せられた内容に対して"ギョッ"となるズミ。

 

「いやぁ~、ハルハさんはカッコいい・美しい・性格良いの三拍子が揃ってますからね~。盗られちゃうかもしれませんよ?私みたいな女の子に」

「んな…!?あ、アレドさん…!貴女、女の子、同士…!」

「私にとっては今更っすねぇ~」

「……ふぁっ!?!?!?///」

 

 これまたアレドの口から放たれた爆弾発言に、ズミは一瞬考えた後に大爆発。今まで以上に顔を真っ赤にさせた。

 実はアレド、そっち系(・・・・)なのである。飄々とした態度と人当たりの良い性格が士官学校の同期女学生やら後輩やらに受けており、その延長線上で色々とここでは詳しく書けないことをしていた。

 恋愛・性的な知識と経験は、ズミなど遠く及ばない。

 なお、女子にモテない男子学生からは嫉妬と畏怖と羨望を込めて「人喰い」という異名で呼ばれていた。

 

「まっ、ハルハさんとの恋を妨害するつもりはないっすけど…告白するなら早い方がいいっすよ~。あ、これ参考にしてください。健闘を祈りますよ」

 

 A4サイズ程の紙袋をズミに渡す。

 

「ん~…。ズミさんもアリ(・・)っすかねぇ、私は…えへへ♪」

「――あえっ!?!?!?///」

 

 去り際、ズミの顔と身体をジロジロと見たアレドはその言葉を残し、ハルハの元へと戻っていった。

 

「う…うぅ~~~~…!!///」

 

 自らのご立派な胸部を守るように両腕で抱えながら、相変わらず顔を真っ赤にしていた。何気にアレドのストライクゾーンには、ズミも入っているらしかった。

 結局、昼休みはハルハの元へ戻ることはなく、この羞恥を紛らわさんばかりに試験に明け暮れたのだった。

 





 アレドがズミに渡した紙袋の中身は春画『男子禁制!親友同士の禁断の恋!(仮)』だったりする。

 ガミラスって軍事技術は高いけど文化水準は地球換算で第二次大戦期辺り?
 アニメ見てるとガミラス男性市民の服装が大戦間の出稼ぎ労働者みたいに見えまして…。女性市民にしても何というか、民族的というか…。

 娯楽も少なそうだし、子供はネトゲとかやらないで昭和の子供たちみたいに外で遊んだりしてるのかな~。
 ネトゲとかないのかな?ハルハちゃんに某惑星みたいなミリタリーゲーとか作って配信すればお金いっぱい取れるんじゃない?

 あ、ズミちゃんは身長165センチ、スリーサイズはB:97,W:58,H:87です。
 因みにハルハは身長168センチ、スリーサイズはB:82,W:52,H:81です。

アルペジオみたいなメンタルモデルを出演させる?

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