お前のONE PIECEは、預かった!   作:新グロモント

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短めです。


47:頂上決戦前夜祭

 魚人島の中央にあるリュウグウ王国、その王宮に招かれたソラ達。彼等の来訪はリュウグウ王国としても喜ばしい事だ。魚人島という立地の都合上、他国の王族が来ることなどない。おまけに来訪理由は対等な同盟を結びたいという物だ。

 

 ビビとしては、いつも以上に気合を入れている。古代兵器ポセイドンの件もあるし、魚人族や人魚族は覇権種族だ。なのに世界的に彼等の価値は高くはない。株で言い換えれば、今が底値だ。これから無限に上がり続ける。今、彼らと友好を結んでいないと後々後悔するのは明白だ。

 

 そんな気持ちで望んだ王族同士の会談。ソラ達はビビの後ろに控えているが・・・大事な王族が一人、この場に出席していない事に気が付いた。そう、古代兵器ポセイドンであるしらほし姫だ。

 

 ビビも彼女に是非顔合わせをしたく、リュウグウ王家の席を見渡すがどこにもいない。

 

「ネプチューン国王、しらほし姫はいらっしゃらないようですが・・・同じ王女として、ぜひ仲良く(意味浅)なりたいと思います。あとで、お会いさせていただいても?」

 

「仲良く(意味深)!?その~、あれだ。少し具合が悪くてな。それよりアラバスタと魚人島の同盟について詳細を詰めようではないか。そうだろ、フカボシ、リュウボシ、マンボシ」

 

 王子たちもなぜかソワソワとして、ネプチューン王に同意した。

 

 それもそのはず、ビビの名声はこの深海にも届いていた。同時に、悪評も届いている。ビビのそばにいる従者ホタル。エロと清楚の中間みたいな服装をした美少女・・・彼女が噂の女船員かと王たちは思っていた。

 

 事実、その通りだ。

 

 だから、ネプチューン王は可愛い末っ子のしらほしを魔の手から守る為、必死にごまかしている。そんな裏事情など知らないビビは、度々しらほし姫との面会をしようとしたが、実現できなかった。

 

・・・

・・

 

 同盟に関して色々と詰めていくと、ネプチューン王はアラバスタの真意が気になりだした。対等の同盟という話だが、どう考えてもリュウグウ王国の方が利益がある内容ばかりだ。

 

 アラバスタの永住権、同盟国における自由貿易、アラバスタにリュウグウ王国の特別自治区の誘致、生活排水を浄化する殺菌カビの提供、同盟国内での人権の保障・・・そして、集団安全保障。

 

 集団安全保障は、アラバスタ軍事同盟として重要なポイントだ。同盟に参加した国家が他国から侵略や王下七武海、四皇といった無法者から攻撃を受けた際に、総力を決して報復するという取り決めだ。その対象には、軍も含まれており、バスターコールで国が滅びる事がなくなる。

 

「この同盟の海上における主力となるのが、リュウグウ王国の魚人族や人魚族の方々です。海で魚人に勝てるような存在はごくわずかです。代わりに陸地での戦闘は、我々同盟が主力になります」

 

「人間の主力? そんなの宛てにできるのか? 結局、我らを宛てにするのではないか?後、この同盟の重要事項に書かれている海賊の根絶はどういうことだ?」

 

 生まれながらにして人間の10倍以上の力を持つ魚人だ。地上でも並の兵士より強いのは事実。同盟とは名ばかりで、魚人や人魚を最前線に立たせる悪魔の契約ではないかと疑われる。

 

「同じ種族であっても、海賊という存在は皆殺しにするという事です。彼等の被害に苦しむ人が多い。だからこそ、大海賊時代に終止符を打ちたいと思っています。・・・魚人島周辺に新魚人海賊団とフライング海賊団がいると伺っています。人間の主力の力を示したいのですが、よろしいですか?」

 

「奴らは魚人の中でも屈強な猛者達です。ビビ王女に万が一のことがあってはいけません」

 

 だからこそ、パフォーマンスとしては最適だ。

 

 ビビはネプチューン王と約束を交わす。一人で新魚人海賊団とフライング海賊団を殲滅できれば同盟に参加し、しらほし姫と面会もさせると。

 

 アラバスタ王家のネフェルタリ・ビビ・・・傘下の同盟国の麗しき王女達を集めている噂に、どんどん信ぴょう性が増していく。一人で国を落とせるビビを味方にできると知れば、王女一人など安い物だと誰しもが思っていた。

 

 王は時として身内すら売る決断をしなければならない。ネプチューン王は一人の親ではなく、一国の王として国民の平和を優先する。どこの馬の骨ともわからない男に貰われるのならば、どこの王族の骨だと分かる女に貰われた方が幸せだろうと思う事にしていた。

 

・・・

・・

 

 後数時間で始まる頂上決戦を、コーラとポッポコーンを片手にリアルタイムで視聴したいソラ達は、ゴミ掃除を早く終わらせたい気分だった。だからビビは海賊団達に挑戦状を出した。

 

 ビビ単独で海賊団と戦う。その結果、負けた場合には海賊狩りで集めた10億ベリーとアラバスタの国土の半分を譲るという内容だ。これは王家が正式に認めた物で、軍事同盟参加の王族達も映像電伝虫経由でそれを承認する事になっている。

 

 更に、しらほし姫のストーカーにして厄介な能力を持つフライング海賊団も呼び出していた。ビビに勝てばしらほし姫との婚姻を認める、というやつだ。これにはネプチューン王達が渋った。彼らにしてみればアラバスタがどうなろうと関係ないが、しらほし姫が景品のように使われるのは納得がいかない。なので、ビビの実力を見せつけて納得させた。

 

 頂上決戦を前にアラバスタ軍事同盟に参加する各国の王族達は、希望の星となるネフェルタリ・ビビの気高い姿を目にする事になる。

 

 魚人と言えば、人間の何倍も力がある。鍛えた魚人はビビと比較したら大人と子供くらいの体格差があり、戦う前から勝負は決まっているかに思われる。だが、それでもビビは怯える事はない。それどころか、これから始まる戦いに気持ちが高ぶっていた。

 

「俺たちが勝てば、アラバスタ国土の半分、10億ベリー、そしてしらほし姫だ。それでいいんだな?人間、ネプチューン王」

 

「えぇ、ネプチューン王とも確約済みです。ですが、貴方達が賭けるのは命。このコロシアムから出ない限り何でもあり・・・」

 

 ビビは相手の数と覇気のレベルを確認する。新世界入りの登竜門でもある魚人島。ここに到着できる海賊達を相手にできるのだから、魚人たちのレベルも高い。だが、ビビはこいつらを相手に圧倒するところを見せつける必要がある。

 

 軍事同盟の象徴となるネフェルタリ・ビビの戦う姿は、頂上決戦の前夜祭として相応しいものにする為、一切の妥協は出し惜しみはしない。

 

「覚醒してから威力が未知数で禁止されていたけど、ココならいいわね。”腐界降臨”!!」

 

 海底に生えるはずのない巨大なキノコが無数に生える。ご立派なキノコ達から手足が生えて動き始めた。そのキノコ一匹が数百万ベリー相当の実力がある。ここにいる魚人たちにしてみれば大したことはないだろう。だが、覇気で潰さない限りキノコは再生し、増え続ける。

 

 自然系(ロギア)の覚醒者にして、”王の資質”を持つ絶対強者!! 海賊達の攻撃を紙一重で避け続け、覇気で硬化させた腕で魚人を引き裂く。逃げだす魚人は、ビビが小石を指で弾くだけで狙撃みたいな威力で魚人を貫通し絶命させていった。

 

 悪を絶対的な力を持ってねじ伏せる様子は、各国の王女達の心を射止めるには十分だ。その中には、その様子を遠目で見ていたしらほし姫も含まれている。

 

 こうしてアラバスタの軍事同盟は、頂上決戦が幕を閉じると同時に施行される事になる。行きは素通りできた白ひげ海賊団。彼等は世間の厳しさを知る事になるだろう。




頂上決戦・・・ルフィには、ルフィが到着しないとね。
さて、バギー船長とジンベエに頑張ってもらうしかない。あと、イワンコフ含めた革命軍。お前等なら、マゼランを回避して到着できると信じてます。
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