頂上戦争おかわり計画は、順調に進行している。海軍が海賊を討伐するのだから、何もおかしい事はない。悪と正義のバランスの為に今が一番いいとか、愚かでしかない。正義に天秤を傾けてこそ、世界政府や海軍の存在意義がある。
アラバスタの軍事同盟のおかげで新世界側に辿り着ける海賊が目減りしたのだから海軍がその分働くのは当然だ。軍事同盟発足後に新世界入口の一つである魚人島を突破できた海賊は、白ひげ海賊団の残党しかいない。他は全て撃沈されている。
そして、
億超えの海賊であっても、簡単には突破できない状況になりつつある。
そんな笑いが止まらない状況になり、ソラも非常に機嫌が良い。その機嫌が良いタイミングで、そろそろコブラ国王に色々とご挨拶をしないといけないと思っていた。今このタイミングならお互いに機嫌がいいだろうし、多少の事は水に流してくれると信じていた。
夜の特別訓練の時間になり、ビビはコブラ国王に電伝虫で通信する。ビビは、このタイミングで正気かとソラを疑ったが、彼は本気だ。
『ビビか。今日は、遅い時間なのだな。ジンベエの一件は、裏から手を回したかいがあった。これで、世界政府は頂上戦争を断る事が出来ない。噂では、サカズキ元帥が王下七武海全員に配下の者まで強制参加だと命令を出したとか。断れば、事が終わり次第、権限はく奪に加えバスターコールのようだ』
『お父様、実は・・・大事なお話があり本日はソラもこの場におります。驚かないで聞いてください』
ビビの真剣な声に、コブラ国王はついに来たかと覚悟を決めた。一国の国王として、一人の父親としていつかは来る日だと思っていた。年頃の娘を信じて送り出した・・・その結果が今わかると。
『ソラ君。一体、何の話があるのかね』
『そろそろ、隠せない頃だと思いましたので、お伝えしておかないといけない事があります。実は、ビビ王女に悪魔の実を食べさせました。彼女の才能を一番引き出すにはこれしかないと思った次第です』
コブラ国王は、違うんだよな~と内心思っていた。アラバスタを旅立って一年も経たずに獲得賞金10億ベリー超えたとか、伝説の海兵ガープ中将と引き分けたとか言われたら、誰でも予想は付く。それに、魚人島で海賊団を相手に力を示した時の圧倒的暴力から察してはいた。
『そうか、一応聞いておこう。何の実だね?』
『
数年で海軍大将を目指せる器にするとか、ビビも初耳だ。当初の彼女の予定では、クロコダイルを殴れるレベルだった。しかし、そんな低い目標地点は通り過ぎていた。
『そうか。ソラ君、もっと違う話があるのではないか?ビビにも関わる大事な事が・・・ほら、君なら分かるだろう。ビビは、アラバスタ王家の一人娘だ。ビビの口からそれを言わせる気かね?国王としてではない、一人の父親として、君から男としての責任ある言葉を聞きたいんだ』
『コブラ国王。何を誤解されているかわかりませんが、私からも言わせてください。命より大事な妹を傷物にされ、妊娠させられた兄の気持ちが貴方に分かりますか?私の過去を知っているなら、この状況で私が冷静で居る事が奇跡だと理解してください』
電伝虫経由で険悪な雰囲気になってきた事を察したビビ。心臓の音が聞こえるほどにバクバクしていた。コブラ国王は、出所不明の情報でビビが妊娠したと聞いた。そして、疑われたのがソラだった。
しかし、ソラとしては妊娠するような行為はしていない。一国の王女としての商品価値は保ちつつ、別の方で・・・。王女の性癖を開発している事実はあった。だからこそ、ビビがソラの子供を妊娠する事は絶対にない。
『お父様、その~ですね。たぶん、どこかで間違った情報が伝わったと思います。妊娠したのは私ではなく、ホタルさんです』
『なん・・・だと・・・。それじゃあ、一体だれが!? ソラ君がいるのに、彼女に手を出すような馬鹿がいるのか?君達双子の過去を背負う覚悟は、相当なものだ』
そのバカは、ソラの横にいる。そして、そのバカの父親は、電伝虫の向こう側にいた。
『お父様、大丈夫です。二人分を背負って見せます』
『・・・あぁ、そうだな。でも、背負うのは、ビビじゃなくてホタル君を妊娠させた男だ。アラバスタの軍事同盟にも大きな影響があるだろう。紹介してくれるのかな?』
ビビとコブラ国王の話が絶妙にかみ合わない。
当然の事だが、コブラ国王はビビがワンピースでホタルを妊娠させたなど露ほども思っていない。その可能性より、兄であるソラが手を出した方が可能性がまだ高いからだ。
『コブラ国王もビビもいつまでコントをやっているんですか。この際ですから、いっぺんに暴露しますからよく聞いてくださいコブラ国王。私の悪魔の実は、チ〇チ〇の実です。その能力でビビ王女にワンピースを生やして毎晩特訓をしてました。その特訓の結果・・・ビビ王女がホタルに手を出して妊娠三か月ですよ』
『ソラ君。私は、君がそんな冗談を言う性格だとは知らなかったよ。ビビ、黙ってないでお前からも文句の一つでも言ってやりなさい。ふざけてよい場面ではないと・・・ビビ?・・・ねぇビビさん。お父さんの話聞いているよね?嘘だよね?』
徐々に音量が下がっていくコブラ国王。娘であるビビからの反応がない事に不安を感じつつ、娘の回答を待つ。
まさか、信じて送り出した娘が妊娠するどころか、妊娠させる事で王家の責務を果たしてくるなど父親である彼には想像できない。
『ごめんなさい、お父様。ソラが話してくれたことは全部事実なの・・・お国に帰ったら、どうしよう。王位継承権とかそこら辺の法律色々と調べておいて』
『ビビーー!! 嘘だと言ってくれ!! ・・・ソラ君、どうか娘を許してやってくれ!! この通りだ!!』
声だけで土下座しているのが伝わるコブラ国王の真剣さ。あまり父親に苦労かけると、過労死するぞとソラは本気で思った。
『いえ、ホタルがビビを選んだ事もありますので、お互い様です。私もビビを鍛えるためとはいえ、ワンピースとか生やして申し訳ありませんでした。これからも自重はしませんが、私が責任をもって相手をするので安心してください』
『うん!? 今なんと?よく聞こえなかったが、ソラ君もう一度・・・』
『じゃあ、お父様。次に直接会う時は、孫が見れるかもしれません。楽しみにしていてください』
色々と言いたい事があるコブラ国王だったが、彼の心労はピークを通り越していた。情報過多で一度整理する為にも、休まないとダメなほどだ。
父親との直通である電伝虫を早々に切ったビビは、ソラの方を見た。こいつ何を考えているんだというのが本音だ。
「ソラ、どうしてホタルの服を着て女装しているんですか?私の性癖が破壊されたらどうするんですか?責任とれるんですか?」
「あら?女装が好きなお客様って意外と多いんですよ。ご・しゅ・じ・ん・さ・ま」
女口調で普段とは異なり妖艶な気配を振りまき、絶妙に暗い過去を混ぜ込んでくるソラに、ビビのワンピースは正直だった。この船唯一の
頂上戦争おかわり進行中。
その話とルフィ一味の話も混ぜる予定?です。