電子スキルで現代無双〜電子知識のない俺でもない俺でもロマンを追い求める権利はあるッ! 作:カブライニキ
第一章 電子とロマンとモバイルバッテリー
_____この世界には『能力』<アルティメット>と呼ばれる人が1人、一つずつ持っている力がある。
例えば、熱や、冷気を操ったり、魔法のような力がたくさんある。
当然俺にも。
「move<転送>」
俺はそう言ってスマホの電源ボタンを2回押す。
そうするとスマホの画面になんかかっこいいエフェクトが浮かび上がり、結んだ地点と地点が入れ替わる。
簡単に言うとワープだ。
「trace<撮影>ON」
俺は学校の校舎内にワープすると、可愛い猫を見つけたので、メガネに仕込まれている撮影機能で猫を撮る。
普通に撮れ?
ウルセェ!アマチャンハカエッテママノチチデモノンデナ!
これがかっこいいからに決まってるだろ。
「さっすが俺!スマホ転送はロマンだよなぁ…..すごいでしょ!?びっくりでしょ?てんっさいでしょ!?」
どこぞの天才物理学者のようなセリフを吐く。
俺の名前は唐木那 如恵留<ノエル>名前から女の子と思った読者は死んでください。
自分でもコンプレックスなのだ。
親が生まれた時に男の子の証が小さくて女の子の方の名前で登録しちゃったとか笑えねぇ
「如恵留ちゃんおはよぉ」
「名前で呼ぶな」
まぁそんな名前が功を奏したのか無茶苦茶女の子寄りの顔に、喉仏が全く出ていないから気をつけてねぇと女の子の声が出る。
もっとガデン系のいい男になりたかった……
まぁ女装は役に立つし、男物も女物もどっちも服を着れると考えるといいのかもしれない
まぁそんな俺も能力者の育成学校に無事入学し、入学から3ヶ月経ったが、だいぶ慣れてきた。
名前呼びは全く慣れんがな!
「いいなぁ…..そのスマホ俺にもくれよ」
「名前呼びしてる時は絶対に貸しもしねぇし、触らせもしねぇ」
「けち」
「あ“?」
「なんでもないです」
さっきから話してるこいつは友人の大海 海星。
俺の友人だが、如恵留呼びはやめねぇし何ならたまに女の子扱いしてくる野郎だ。キモい
「お前は水源ワープできんだからいいだろ。」
「水道から出た時に人とぶつかったことある?」
「なんかすんませんでした」
こいつの能力は名前の通り『水』
水に関することならなんでもできる。
うん。チート
ランクだってSになるって噂だ。
「ランクS様はご大変ですね」
「皮肉かい?俺皮肉嫌いなんだよねー」
ランクとは、
アニメとかにあるように能力や、個人の能力に応じてG〜SSまである階級のことである。
海星は現在はA、俺はF
しょうがねぇだろこっちは電子機器操るくらいの能力だ。
当然ランクが上がれば上級階級の暮らしもできる。
だからこそ皆んなはこぞって自身のランクを上げることに必死だ。
わかんない?
ドラゴンボールで言うと
俺がショットガンもった成人男性で
海星が覚醒ベジータ
わかった?
「てかお前も本気出せばS余裕だろ。」
「それ皮肉?俺も皮肉嫌いなんだよねー」
「『電子コントロール』……破格だろ。ちょっと使い方をひねれば俺だって木っ端微塵だ。」
「だからそのコントロールする電子の知識がない時点で終わりなの!機械をちょっとかっこ良くするくらいしかないの!ざけんな!」
嘘だ。
実際は俺は本気なんて一ミリも出していない。
だって出す必要もないだろ。
ロマンに本気とかねぇし
「てかそのメガネと直接骨伝導イヤフォンくれよ。授業中ようつべ見るから。」
「やだね!これは俺だけの特権なり。」
俺の能力は実は俺もわかっていない。
本来なら自身の能力の核心の知識を得れば得るほど強大な力を得ていく。
俺なら『電子』
海星なら『海と水』
海星が自身の能力を全て取得するのは不可能に近い。
なぜなら海なんて宇宙より人間が知らないとまで言われているくらいだ。
それとは対極に俺は人間が生み出したものだから『電子』の知識を得ることは容易だ。
なぜやらないかって?めんどくさいから。
「てかみんな来るまで時間あるけど何する?」
「マッサージ機作るから話しかけんな!」
俺の命題は『安心をすぐそこに』
学校は安心できん。
よって自分スペースを作り、それで勉強するのだ。
実際会社は立ち上げてるから資金繰りには困らんし、株操作はお手のもんよ。
犯罪だからやらんけど。
「おー….ほぼ完成じゃね?」
「まだまだ無重力マッサージ機には程遠いが…..少なくともスパマッサージ機くらいには成長したな」
今作っているマッサージ機も俺が作ったものではなく、製作ドローンを使って作ったものだ。
だって作り方とかわからんもーん
「んじゃこれ見せにきただけだから。」
「おう。気つけろよ〜なんかあったら言え〜」
「てんきゅー」
なんだかんだいいながら仲がいい俺たちは手を振って教室を後にする
「move<転送>」
ワープでな。
____
「あ、のえ……唐木那おはよ!」
「ノエルでいいよ。」
移動した教室でギャルギャルしい友達と挨拶する。
律儀でいいやつだなぁ…..
彼女の名前は「神理 銘」
俺たちはちょいと事情があって普通に教室で授業を受けていない。
そこで俺たちは、普通の教室ではなく人数が少ない教室で授業を受けている。
「ほれ、頼まれてたやつ。」
「あ!ありがとー!」
俺は小さい指輪のようなものを銘に渡す。
何の装飾もないただの銀の指輪。
と思ったのか?
「おわー!すごい」
「だろだろ?」
銘が指輪を人差し指につけると、指輪から空中に画面のようなものが出る。
「Bluetooth対応のスマホリングだ。これなら充電もほぼいらないし、画面を机に固定すれば絵も描けるぞい」
「まじノエルたそ神ぞ」
「アイドルみたいにすんのやめろ」
「自己紹介は?」
「ハァーイみなさんっ!⭐︎電子系アイドルの唐木那ノエルでーす❤︎(萌え声)」
「ノリ:A」
「満足か?(死にかけ)」
「録⭐︎音」
「てきだね、殺します」
俺達のコントは加速する
「お、おはようございます」
教室の扉の方から控えめな挨拶が聞こえる。
「ん、おはよ!」
「鈴ちゃそ!」
「鈴ちゃそはやめてください…」
白髪の可愛い(ここ重要)ちょこんとした少女が入ってくると同時に俺の片腹に抱きついてくる。
フォオオおおおおおおオオオオ!
カワユキ生物が俺の腕の中にッ!
「お兄様……」
ん“な“ァァァァァァ!(吐血)
「ありがとう…..それしか言えない…….」
「本当に…..本当に長い遠回り……」
「ジャイロぉ…..」
銘とまーたふざけ始める。
「?」
「ごめんね内輪ネタしちゃって」
「団扇ネタで笑い合うのは完璧にギルティだね」
小脇の鈴を優しく撫でながら謝る
「…….」グリグリ
抗議のようにぐりぐりと鈴は俺の腹に頭を押し付けてくる。
「お兄様…..銘さんとばっかり話して…..楽しいですか?」
「ヤンデレちゃん出ちゃった」
さっきから鈴はお兄様と俺を呼んでいるが、実際の血のつながりはない。
ダケドネッ!この子は俺の義妹なのだ!
お父上様。あなたが義母様とご再婚していただいたお陰でこんなに可愛い義妹を授けてくださったことに感謝いたします。
「ほれほれ、授業始まるぞー」
お爺さんの先生が教室に入ってきて、号令の準備をする。
「あ、四島先生おはようございます!」
「はいおはよう」
先生はにこやかに挨拶した。
「みなさんは今日は大丈夫ですか?」
「大丈夫でーす!」
「なんかあったんすか?」
俺が唯一信頼と尊敬を抱く先生に質問した
「いや、いつも通りの意図ですが……最近この付近で『実験体』が確認されたらしくてですね…..すでに軽傷者が出ているんですよ。」
「マジすか…..先生こそ気をつけてくださいね。ご老体なんで」
「ふーんだ先生だってアニメ三十話一気見するくらいにはハイカラですよーだ。」
「まぁ実際先生のこと心配するのは天と地がひっくり返ってもありえんな」
「バケモン剣豪」
「人を妖怪みたいに言わないでください…..」
先生のスキルは『剣豪』
先生曰く、若い頃は賞金狩りとしてブイブイ言わせてたらしい。
御年七十五歳だがな
「それを言っちゃったら如恵留君だってバケモンクラスに強いじゃないですか」
「バカ言わないでください先生!こっちは貧弱貧弱ゥ!なんですよ!」
「最高に『ハイッ!』ってことですね」
「なんでわかるんだよ」
「キッショ」
まーた内輪ネタに拍車がかかる。
その瞬間だった。
ジリリリリリリリリ!
突然、けたましいほどのベルの音が鳴る。
おっとまずいな
俺は「ジ!」となった瞬間には鈴の耳を塞いだ。
「なんだなんだ」
「?」
俺は手に持っていた骨伝導イヤフォンを鈴につけ、完璧に音を遮断する。
「鈴大丈夫か?」
「?はい。何かあったんですか?」
「んにゃちょっとベルがなってな。」
「……ちょっと先生は見てきますからね。」
「あ、行ってらっしゃい。」
先生は入り口に立てかけられていた刀を取り、階段に向かう。
あの状態の先生はかなり真面目モードだ
「ごめんな鈴、ちょっと俺行ってくるから。」
俺は服からポロポロと小さな箱のようなものをばら撒く。
«ロボ!ロボロボ!»
«コイツッ!動くぞッ!»
«ここからいなくなれー!»
«ナンデソンナカンタンニヒトヲコロスンダ!シンデシマエッ!»
«オンデュルルラギッタンディスカー!»
ほぼほぼネタ音声を録音した小型の自衛ロボが展開される。
「銘、鈴のこと頼んだ。」
「ん」
ハンドサインでグッドと銘が親指を立てる
「Open<起動>gear<装備>eleven<11>」
久々に武装を起動させ、自身の周りにトリガーとグリップがない銃のようなものが複数出現する。
そして全ての武装が純白と、カートリッジが黒い銃だった。
なんだか嫌な予感がして俺は教室の方に向かった。
「move storm<加速移動>」
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