電子スキルで現代無双〜電子知識のない俺でもない俺でもロマンを追い求める権利はあるッ! 作:カブライニキ
「「boost<強化>step<加速>」」
2人は戦闘が始まるブザーが鳴った瞬間、基礎術式で体を強化し、地を蹴る
「おっしゃ!作戦通り」
「解散!」
2人は分かれ道に差し掛かると2人は散開する
「あいつら分断しないんじゃねぇのかよ!?」
「いや、よく見ろ」
確かに2人は散開していたが、五メートルほどの間隔を常に保っていた。
「ああやって2人がどちらともをカバーできる距離感でうごいてんだ」
「海星!なんで散開してんの!?」
「やっべ忘れてた!」
「やっぱあいつらバカだろ」
「今合流してもしゃーない!このまま行くぞ!」
「押忍!」
2人は森の中を駆ける
「…」
「そこか」
如恵留はノールックで茂みの向こうに銃弾を放った。
「spark<炸裂>」
そのまま弾丸自体に術式を流し込んだが
「ダメだ、まるで手応えがない」
「でも井井さんだったよな」
確かに如恵留が茂みの中で見たのは井井だった。
「撃った瞬間の感覚はあったんだけどその後すぐに反応がなくなった。多分分身とかそうゆうやつ」
「なら力でゴリ押しはちょっと相性悪いか?」
「いや、あの感じなら本体にも多少はダメージ入ってる。見つけ次第破壊していこう」
「おけ」
2人は互いに背中を預け、軽く話す
「…速攻で作戦変更で悪いけど膠着状態も腹立つな…」
如恵留は銃を構え、海星は水の剣を構える
「多分相手は井井1人だと思う。だからこのまま前進____ッ!shelldo<完全防壁>ON!」
如恵留は頭上に防壁を張る。
「まさか初っ端からあんたが来るとは!」
「初っ端だからこそ貴様を潰せる」
突如として政宗が現れ、居合の要領で如恵留に切り込む。
「真上からの攻撃にも対応するか…なら、これだな」
政宗は懐からマッチを取り出す。
「蒼炎流舞」
取り出したマッチがひとりでに燃え始め、みるみるうちに刀に映る
「術式、使わねぇんだ」
「使えんだけだ。それに」
政宗は炎の薫る刀を翻す
「下郎になど、使えたとしても使わん」
「下郎扱いはやめろよな!」
一瞬のうちに如恵留の懐に入った政宗の刀を如恵留は踏みつける
「gear<武装>eleven<11番>asterisk<混同>five<5番>Open」
如恵留は切り込んでくる政宗の攻撃を避けながら武装を二つ展開した。
「小細工無しじゃ俺に勝てないか?」
「…ほざけ」
ここぞとばかりに如恵留は政宗を煽る。
その間も絶え間なく政宗の攻撃は続く
流れるような炎の動き、高温を発する蒼が如恵留の長い髪を少し掠めた
「five<5番目>!展開!」
如恵留がそういうと先ほどから如恵留の背中についていた大きな剣のようなものが展開される
「<ケイオス>」
____<ケイオス>
神話に登場する混沌と破壊の神の名を与えられた如恵留の基本的な近接武装
「刀比べで私に勝つと?」
「ロマンじゃ負けねぇ」
展開された大型の鞘が四つのビットに分解され、如恵留の周りを浮遊し始める
これで如恵留の11番目の武装、<カーミナイト>と合わせて、9機のビットが展開された。
(くそ…海星と分断された…まぁあいつなら大丈夫か(楽観)
「んじゃ、ロマン比べといきましょか」
「切られようが文句を言うなよ?」
「バカじゃねんだから」
如恵留がそう言うと政宗の刀の炎はさらに勢いを増す。
「火傷で済めばいいな!」
「藏狗琰脩<クラクエンシュウ>!」
政宗が繰り出した刀の炎が如恵留に迫る
「NOLU<断撃>」
それを如恵留は術式で加速させた刀身で炎自体を切る。
(斬撃の最上級術式!?と言うかこいつは今何をした!?炎「自体」が切られた!?)
実際に自分の目の前で起きた現象に思考を巡らせれば巡らせるほど政宗の脳は混乱していく。
「刀の振り方とかいつになってもわかんねぇな」
だが如恵留の振りは緩慢で政宗ならお手本のように如恵留の間合いに侵入することができるだろう。
だがそれができない
「クッ!邪魔だ!」
それは如恵留が展開した銃型のビットから発射される電子弾丸が少しずつ政宗の体力を削っていく。
電子弾丸はスタンガンのように自身の体を強化した能力者であろうが痺れさせたり、拘束したりできる。
だからこそ政宗は絶え間なく続く銃撃の一つにでも当たれば敗北があると本能的に理解していた。
「ガンガン撃っちゃうよ〜」
如恵留本人は呑気もいいところだ。
電磁砲は政宗の足を掠めた。
「グゥッ!」
その一撃だけで政宗の足は動かなくなり、政宗は地面に臥した。
「わざわざ突っ込んでくれてありがとさん」
倒れた政宗に如恵留は容赦なくハンドガンを撃った。
政宗 VS 如恵留
如恵留 Win
「勝利なり!」
_______
「ふんふんふんふん!」
「…………」
如恵留と分断された海星は本物の井井と戦っていた。
「糸がウゼェぇェェェ!」
「…逆に躱しながら動けているのが驚きだ」
海星は井井が放った糸に苦戦していた。
「最初から分身出せんなら出して戦えよ!」
なぜか分身を出さない井井に海星はいだら……井井と海星って打ってたら間違いそうになるなこれ
「VROOM<氷結>!」
海星は剣を奮いながら水を氷に変える。
「攻撃そのものを硬質化させるのか…上級能力者でも難しい芸当だ。良ければご教授を願いたい。」
全くもって皮肉にしか聞こえない
「へいへい!んじゃ終わった後如恵留に教えてもらい…なあ!」
「?海星殿に教えてもらえないだろうか」
「俺より如恵留の方が教え方うめぇから」
話をしながらも高次元の戦闘を繰り広げる
「てかさっきから術式使わねぇの?」
「私の術式はかなりリスクがある。気軽に使える代物ではない」
かなり素直に言った井井なのであった。
「へぇ…俺じゃその技に見合わないってか…」
「む……そう言う意図ではない。」
油断しているとすぐに糸の斬撃が迫ってくる
さらに井井の周りには糸が張り巡らされており、攻撃も通らない
「フッ!」
「む………」
だが海星の攻撃は水で出来ている。
糸程度、その隙間に水を通して仕舞えば攻撃は通る
「少し……手を見せようか」
「gear<武装>土蜘蛛」
井井は手斧を取り出す
____六本
「んだその腕!」
井井は自身の脇腹と背中から四本の腕を出した
_____蜘蛛惰井井
能力:蜘蛛
蜘蛛惰家相伝の能力であり、蜘蛛にできることはとりあえずできる
計六本の腕には全て手斧が握られている
「言っただろう、手を見せると」
「物理の話かよ!」
まずい、接近戦がさらに難しくなった
とりあえず死ななければ何をしてもいい交流戦だが、逆に実戦経験が豊富すぎる海星は攻めあぐねいていた。
基本的に実戦では一撃一殺が基本である
故に海星は相手を一撃でぶっ殺せるような技が多すぎる
殺せないくらい弱くて、倒せるくらいの強さの技がほぼない
「まいったな……」
「降参も恥ではないと思う……」
「うるっせ!」
だが戦意が削がれたわけではない
「百斂!」
「それはアウトなのでは」
海星は手をまっすぐと伸ばし、拍手のように突き出す
その手からはケルヒャーのような音速の水が打ち出される
コンプラなど知ったこっちゃないという覚悟の技である
「大雹」
だが海星もおふざけでこの技を出したわけではない。
すかさず体を水に変え、打ち出した水の中を通る
その速度は音速を超えた
「……冷たいな」
「クールなのはモテるらしいからな」
一瞬のうちに作り出した氷山で全ての手札は揃った
「<詠唱短縮>」
「…!まさか」
井井も何かを察したのか、氷山を抜けようとする
だが、
「ッ!……なるほど…….!」
海星の生み出した水は文字通り自由に扱える。
一瞬のうちに流体になった水は井井を捉え、個体に戻る
「<eclip____「悪いけど……Ralph<昏倒>」
短縮された詠唱を唱えようとした海星は突然現れた須美の術式によって眠らされてしまった。
「お嬢様」
井井はすぐに跪く
「彼相手によく持ち堪えたわね」
須美は井井に労いの言葉を掛ける
「ですが問題は……」
「……如恵留」
「政宗の抜けた穴を私で補填…「必要ないわ」
「どーなってんだこれ」
森の奥からノエルが現れる
「あっちから来てくれたみたいだから」
短い♩何も♩