電子スキルで現代無双〜電子知識のない俺でもない俺でもロマンを追い求める権利はあるッ!   作:カブライニキ

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第三話 日常と普通

「ただいまぁ……」

「お!おかえり!大丈夫だった?」

「お兄様…..」

 

鈴はまた如恵留に抱きつく。

 

「おお….帰ってきた瞬間に天使のハグが….ここはエデンか….」

 

俺は鈴を受け止め、そのまま抱きしめる

 

「大丈夫だったし、羽虫どもちょーっと駆除してきただけだから。」

 

「外の戦闘音はそれでしたか」

「ウワァ!」

「気づかなかったんだ」

「結構最初からいましたよ…..」

 

ぬるっと現れた先生に俺は変な声を出して驚く。

こう…..びっくりした時は女の子みたいな声でるな…….

 

「女の子みたいな声出してどうした」

「コンプレックスなんだからやめてね殺すよ」

「おうおうかかってこいや。」

「イクゾー!リーバッフオーバードライブ!」

「ジョジョー!」

「マタマタヤラセテイタダキマシタァン!」

 

そんなやりとりをしていると

 

「コホン….如恵留君が強いのは知っていますが…..あまり無理はしないように。君には鈴さんがいるんですから。」

「重々気をつけます」

 

フライング土下座ッ!

 

「はい。じゃあそろそろ授業を…..ってそう言えば事情聴取で休校でしたね….多分次回は2日後….三日後くらいですね。では解散ということで」

 

「やっしゃー!」

「勝ったぞー!」

 

「教師の前でそれやる?」

 

「やるんだな、これが」

「先生は大丈夫でしたか?」

 

如恵留に抱っこされていた鈴は四島先生に質問した。

 

「大丈夫じゃないんですよね〜これが…..絶対事情聴取めんどくさいですよ……化け物退治も楽じゃないですね….」

先生はそういって曲がっていた腰をまっすぐに伸ばす。

 

「やっぱり……あとで何か差し入れに行きます」

「カワイソウニ」

 

その後、学校は事情聴取で封鎖され、学業再開が三日後になるメールが届いた。

 

 

 

 

_____

 

「んでさぁ!こいつが銃身を冷やすためだけに氷生成の上級術式使ったんだぜ!?」

「それって水とか氷系の能力者だけが使える術式じゃないの?」

 

「それがよ!こいつの道具に『冷蔵庫』ってのがあってな____」

 

学校からの帰り道、如恵留たち3人+海星の面々で雑談に耽っていた。

 

 

「おいこら人の術式勝手に他人に教えんな」

「いいだろお前は俺のapocalypse<術式の最高到達点>見たんだから。」

「勝手に使っただけだろ」

 

「やっぱりお兄様は凄いです!道具だけで4属性の術式を自由自在に操るなんて…..まるでエレメンタル・ドラゴンの様です!」

 

「何それ」

 

「あ、そうでしたね彼の英雄龍は30年前に亡くなりましたから….」

「俺は知ってる。今のSSランクの人のバディのモンスだっけ」

「はい!SSランクの龍崎 薫<カオル>様です!人間の身でありながら14の術式を操り『最高傑作』の二つ名が…..」

 

突然だが説明しよう。

 

この世界には能力を扱うための<術式>とそれを扱うための<アルター>と呼ばれるエネルギーがある。

当然ながらアルターが多い人間ほど連続で、並列して術式を展開することができる。

 

そしてそのアルターが一点に集まったアルター溜まりから一定の確率で<モンスター>が生まれる場合がある。

 

そして、そのモンスターは人間より遥かに多いアルターと高い知能を持ち、確認された最大の術式起動数は67だそうだ。

 

すごい(粉みかん)

 

 

「ですが!!」

 

鈴はさっきの説明とは比べ物にならないくらいの声量で言う。

 

「彼の英雄もお兄様の足元にも及びません!だってお兄様は「ストップストップー」むぐ」

 

俺は手で鈴の口を塞ぐ

 

「あんま明かしたくないこともあるからね」

「す….すみません」

 

鈴がしょんぼりしてしまった。

「でもやっぱ如恵留はもうちょい自分出したほうがいいぞ」

「そそ、如恵留ならSランク余裕でしょ」

 

2人は素直な感想を言う。

 

「んーーーー…..あんま注目受けたくないんだよねーチヤホヤされるのは好きだけど」

「だったらなれよーチヤホヤされ放題だぞー」

「今はお前らでいいの。こんくらいが俺にはちょうどいいの。」

 

俺は満足している。この状況に

 

「好きなんだよ。お前らのこと」

俺はくしゃっと笑って言った。

 

「なんか….どうした急に」

「……そのスマイルでどれだけの人を堕としてきた」

「貴様は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」

 

どこぞの吸血鬼みたいなことを言った瞬間だった。

 

「あ!あのっ!唐木那鈴さん!す、少しお話をしませんかっ!」

校門から出る時、真面目そうな男子生徒が鈴を引き留めてきた。

 

「あ!ずるいぞ!鈴さん!俺も好きです!付き合ってください」

 

「twin<二重>」

 

「おいおいお前ら、先輩を差し置いて告白か?鈴ちゃん、俺も好きだ。」

「先輩といえど鈴さんを渡すわけには行きません!」

 

「gear<武装>eleven<11>」

 

「てか先輩!鈴ちゃんって!ちゃん付けは馴れ馴れしすぎないですか?」

 

「るせー!俺は鈴ちゃんと付き合えるまでアタックはやめねぇんだからな!」

 

「boost<強化>ON」

 

「あ、あのーそろそろやめといたほうが…..」

 

「aruthima<錬成>」

 

「あん?今こっちは大事な話してんだよ!邪魔すんな!」

「そうだそうだ!今僕たちは「勘違いしている様だから言ってやろう」ヒッ!」

 

あまりにも殺意のこもった声を向けられ、男子生徒は怖気付いた。

 

(おいおい女の子がしちゃダメな顔してるよ……こいつ男だったわ)

 

その声にいつものような低く取り繕った微量の可愛さもなく、殺意だけがあった。

 

「貴様らは今、不本意だが口にするが俺の愛しの義妹に告白した。それ自体はいい。だが、貴様らは鈴の意見も聞かずに話を進めた。よって今、貴様らに俺が罰を与える。」

 

「あ、あのちょっと待ってください」

「す、すみません義兄様であらせられましたかご挨拶が____」

 

「貴様らに義兄様と呼ばれる筋合いは無〜い!」

 

如恵留がそう叫び、如恵留の愛銃の二つのハンドガン、<ノービス>と<ストライク>が火を___

 

「お兄様!」

鈴が如恵留の裾を掴む

 

「はっ!俺は一体何を!?」

 

「最初からシリアスじゃなかったけどここまでグッダグダだとは思わなかったぜ」

 

「馬鹿どもはほっといて帰るぞー」

 

「じゃ、じゃあ僕たちも…..」

「お暇させていただきまーす….」

 

「まだ話は終わってねぇぞ」

「ヒェッ…..」

 

 

 

 

 

____

 

「んじゃまたねー」

「バイバーイ」

 

「お気をつけて〜」

「ほんじゃねー」

 

俺たちはそう言って帰路についた。

 

「んじゃ帰るか。」

「はい!」

 

俺は鈴をそばに付かせ、

 

「move<転送>」

 

転送によって2人はその場所から消える。

 

 

その裏で蠢く影に気付かずに

 




ん、第三話心安らかなり
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