電子スキルで現代無双〜電子知識のない俺でもない俺でもロマンを追い求める権利はあるッ!   作:カブライニキ

4 / 10
おーれ何やってんだろうな。
テスト期間に


第四話 学園交流祭『準備』

「学園交流祭?」

「そ」

 

如恵留と海星はいつも通り屋上で2人で駄弁っていた

 

「明後日から姉妹校の人たちが来るんだって。」

「そうゆうのって物語中盤じゃないの?まだ三話だよ?」

「何を言ってるんだお前」

 

 

「てか姉妹校ってどこの高校?」

「京都の高校だって」

「ほう…..呪術高専ってことか」

「わかってても言うなよ」

如恵留はどこぞのおっさんみたいなことを言いながらも神妙な口調になる

 

「んで、その学園交流ってのは何をするの?」

「単純に交流戦。高校同士のレベルを確かめるって名目の、ほぼ高校の生徒自慢だね」

 

海星は呆れたように言った。

それもそうだろう。海星自身、今回の交流戦で3年生に混じって参加するのだ。

 

「やっぱエリートは大変だな。」

「その分将来的には安定してんだけどね」

 

「あーあ…..交流があるってんならその京都校の人達と仲良くなっておけばよかった…..」

「何でよ」

 

「久々に登場するライバル…..うーんロマンだ….」

「バカ!ロマンバカ!」

「ウルセェ!バカロマンといえ!」

「このバスロマンが!」

「それは入浴剤だろうがァァァ!」

 

頭いいのにバカなやつと頭バカロマンの2人は今日も元気です

 

 

 

 

 

_______

 

「へぇ…..ここが青森……本当に何もないのね」

 

一見すると幼そうな少女がバスから降りながらそう言う。

 

「失礼ながら須美様、この地にも住んでいる方々の誇りがございます。一見しただけでそう言われるのは..」

マスクで口元を隠した女性が須美と呼ばれた女の子に対して忠言する。

 

「そして須美様。あなた様も柏家の次期棟梁としてその自覚を持っていただかなければ。」

「…..分かったわ。あんまり菊代もうるさくしないで」

 

須美はぷりぷりと怒りながら学園の校門に足を運ぶ

 

「しっかし…..そうは言っても県内移動だけで4時間は….少し堪えるものがありますね…..」

「あたしもチョー疲れたぁー早くお風呂入りたーい」

「右に同じく」

 

他にも様々な面々が不満を口々にする。

 

「はぁ……」

 

女性…….菊代はため息をついた。

これから会うであろう青森校の面々に少しの申し訳なさを感じながら……

 

 

「如恵留…本当に…待たせちゃったな…」

 

 

 

_____

 

「え!?唐木那も参加させんの…..?」

「えっと…..その…..今回は凄く大変で……きっと唐木那さんには向いてない行事だと思うの…..」

 

取り繕ってはいるが如恵留のクラスメイト達は不満を露わにする。

 

「いやいや。こいつ戦闘面だったらバチボコにつええから!」

 

海星は如恵留の方に手を回しながらそう答えた。

 

「何でFランなんか…..」

「海星さん…..気でも狂ったんでしょうか…..」

「雑魚が参加したってかったるくなるだけなのにな」

 

ボソボソと如恵留のことをよく思わない奴らが聞こえない程度に陰口を放つ。

 

「…..俺…..帰る……」

「待って!待って待って!ごめんごめん!」

海星はすっかり萎縮してしまった如恵留の肩を掴む

 

「大丈夫だから!本当にこいつむっちゃくちゃに強いから!如恵留も許してやってくれ!まだお前のことわかってないだけだから!」

 

(こいつ周りの音全部回収する術式を常事展開なんてしてっから….)

 

実は如恵留にも弱点がある。

 

それは『ストレス』

 

実は如恵留は周りからの圧力や、急激な変化に対応できないなど、

実はストレスに1番過敏だったりする。

 

 

「いいよ海星さん…..どうせ俺なんてクソほどの役にも立たないままどっかで野垂れ死ぬんだしな…..」

「あ“ー!もうめんどくセー!こうなった如恵留は煽てねぇと機能しなくなるんだよ!」

 

どんどん萎縮していき、もうちょいすればキノコでも生えるんじゃないかってくらい如恵留はジメジメぶつぶつと萎縮していく。

 

「ふへへへ……男のくせに声は女だし…..何を勘違いしたのか髪も伸ばすし…..ははっ…..キンも….死ねよ….俺」

 

「大丈夫だ如恵留!お前はちゃんと男だし二面性を持ってるって思えば得だろ?な?」

「最近はなんでか分かんないけどおっぱいまで大きくなってきやがった……俺は……なんでこんな気持ち悪い生き物として生まれてきたんだろう……海星さん…..俺、死にたいんすよ」

 

 

「何処ぞのツイッタラーみたいなことを言うんじゃない!戻ってこい!おい!?如恵留!?戻ってこぉぉぉい!」

 

 

 

30分後

 

「ほんとにリーリエ買ってくれるの?」

「おう約束だ!男に二言はねぇ!」

 

「おいおい…..今のリーリエの値段って…..」

「ざっと『自主規制』…..だね」

「おいおいおいおいおい….. 死んだわアイツ」

 

「えへへ…..やったぁ…..海星大好き…..」

 

すっかり子供のようになってしまった如恵留をどうにか海星は落ち着かせることに成功した。

 

その対価として海星の口座の10分の5が減ることになることを海星はまだ知らない。

 

 

「てことで!俺の頑張りをプラスしてどうにか如恵留の参加を認めてくれ!」

「うん…..歓迎するよ」

「海星君って大変なんだね…..」

「……後でなんか食いたいもんとかあったら言えよ…..」

 

「?おう!ありがとな!」

何故かクラス全員から憐れみの目で見られた海星なのであった。

 

 

 

 

_______

 

「てか京都校の人達っていつ来るの?」

「もうそろ来ると思うけどね」

「まぁ気長に待ちましょう」

 

先生と海星と如恵留は高校の玄関で姉妹校の面々を待つ。

「そういえば如恵留君。最近体はどうですか?」

 

「はい。まぁ….出るとこでてると思ったら気は楽ですよ」

 

「……無理は禁物ですよ。もしかしたら急に体調が悪くなる時もあるかもしれませんから。」

「まぁまぁ!女の子生活も楽しんでみせますよ!」

 

如恵留は気丈に振る舞う

 

「海星もあんま俺のこと女の子扱いすんなよ!」

「……おう」

 

なんだか神妙な雰囲気が流れる。

 

「お!きたかな」

「どでかい送迎バスっすね」

「夜行バスですね、私も乗ってみたいものです」

 

バスからは男女数人が出てくる。

「……アイツら…..敵意マシマシすぎんだろ…..」

「海星」

「わかってる」

 

2人は小声で言い合い一応戦闘の準備をする

 

 

 

 

 

 

 

「alter<エネルギー>burst<破壊>」

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!」

 

アルターの濃度が急激に上がり、爆ぜる

海星は水で防御した

 

「如恵留!」

海星の視界からは如恵留がノーガードで爆風を受けたように感じた

 

「shelldo<完全防御>ON」

 

「まぁ…..心配するほどのことでもないか….」

 

当たり前のように爆心地で平然として立っていた。

「あっぶね……京都の方々は血気盛んドスな!」

 

「ふふふ……「水の申し子」に「変幻自在」…..申し分ない実力…..」

「おーい!耳聞こえてんのか!」

 

「一瞬にして防御系のapocalypseと同等…..いや….それ以上ですか…」

「……試してみたいな」

 

「おーーい!!うんこうんこ!ばーか!」

「おい今なんつった!」

「聞こえてんなら返事しろよバカ!」

 

「初対面でバカ……アイツバカだろ」

 

「いや…..先に攻撃したこっちが悪いと思うけど…..」

 

突然始まった口論は初対面だと言うのにどんどんヒートアップしていく。

 

「てかアルターの流出経路からそこのチビがやったってのは分かって「口を慎め下郎」…..おやおやメイドさんですか」

 

音もなく近づいてきたメイドのような女は如恵留の首元に刃物を立てようとする

 

(殺った!)

だが

 

「だが無意味だ(ニッコリ)」

 

突然に如恵留から伸びた腕がメイドの首を掴む

 

「言っとくけど、そっちが挑戦者<チャレンジャー>だから」

「ぐっ…..は……手を…..放せ…..下郎!」

「まだ分かんないかー」

 

如恵留は手からアルターを大量に流し込む

その行動には殺意も、意思もこもっていなかった

 

「よーくみておいて。アルターを希釈無しで人体に流し込むとどうなるのか俺もみてみたかったんだよね」

 

如恵留は基本的に残虐的な行為はしない。

だが、義妹である鈴や、四島先生などの友人達が傷つけられた時だけは、その隠されていた殺意をあらわにする

 

「…..如恵留君そこでストップです」

 

四島先生は息のつく暇もないような速度で如恵留に近づき、如恵留の手を掴む。

「あ…..先生」

 

「京都校の皆様も、どうか、刃をお納めください。」

 

そう言って先生は曲がっている腰をピンと張り、直角に腰を曲げる

 

よく見ると京都校の面々は各々武器を抜いている

 

「面をあげなさい。」

先頭に立っていた背格好の小さな女の子が先生に近づく

 

「試すようなマネをして悪かったわ、私は「無駄ァ!」ゴファ!」

 

「須美様ァァァァ!」

「ふはははははは!先手必勝!」

 

明らかに強い雰囲気を纏っていた少女を如恵留は思い切り拳を叩きつけた

 

思い切りとは言っても当然手加減はした。

それは女性だから、でも幼く見えたから、でもない

 

思い切りなぐるほどの相手でもないと判断したからである

「お嬢様!」

「お嬢!」

「お嬢様になってことを!」

「ふへへ…..か、柏家に逆らったら…..埋められちゃうんじゃないんですか……?」

 

「五月蝿い」

 

『っ!』

 

あまりの圧力に面々は愕然とした「恐怖」を覚える

 

「…..いいえ、殴られて当然のことをしただけよ。」

殴られた当の本人は何事もなかったかのように振る舞う

実際アルターも何も含まれていない拳では、あれほどのアルターを持った人の肌を傷つけることさえできない。

 

「…..いった…..」

だからこそ異常なのだ。

それこそただの拳だけで口内まで傷つけられ、いつまでも痛みを感じていたのだ。

 

 

「そうよそうよ!急にアルターを爆発させてくるなんて!」

「お前ら人間じゃねぇ!」

 

さっきからほったらかしだった海星もボケに参加する

 

「……だとしても落とし前はつけてもらおう。」

「うるせぇ!バカメイド!このメイドバーサーカー!」

 

「ブフォオ!」

「ほれみろ!Sランク様から吹き出されてんぞ!」

 

「グフォw…..如恵留w……君w……ブフ…..そ…..それ以上は……グフフw」

 

メイドバーサーカーというパワーワードに海星と先生は無茶苦茶笑っている

 

 

「……そろそろ校舎に入れてもらってもいい?」

「「「スイマッセーン」」」

 

先生を含めた3人で敵意剥き出し(如恵留に対してだけ)の京都校の面々を校舎内に案内する。

 

今年の交流戦は荒れそうだ、と先生は思い耽るのであった。

 




バスロマンの流れが1番好き
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。