貞操逆転世界の悪徳皇子になった俺、ひたすら魔石を食べて強くなり、破滅フラグを回避します 作:ナロウ・ケイ
今までは地盤固めだった。
魔石をたくさん食べて
人体に毒なすほどの魔力を秘めた魔石。
それを毎日食すること、足掛け八年ほど。
これもまた地盤固め。
自分の身がどの程度成長しているかは分からないが、例えば【農夫】であれば、概ね下記ぐらいには技能系統が育っていると予想された。
【農夫 Lv.50】
・
・
・
・運搬量+10%ボーナス
・収穫量+10%ボーナス
・自然回復+10%ボーナス
・精力+20%ボーナス
・《道具:農具》
・《農業技能》
‐《作成:堆肥》
‐《鑑別:腐葉土、野菜、果実》
‐《特攻:雑草、病害虫、害獣》
‐《土木作業:
‐《特殊:品種改良》
・《加護:農耕神》
……etc.
自分の
(たった八年でこんなに成長した――ということもできるが、三年かけても
俺は嘆息した。
序盤の
正直、普人族や亜人族の中ではずば抜けている俺だが、例えば鉱山の鉱石ばかり食べて暮らしている【宝石竜】等の《伝承種》の魔物などと比べたら流石に劣る。俺なんかよりも宝石竜の方が毎日魔石を大量に食べているという訳だ。当たり前と言えば当たり前のことである。同様に、虹の燐光ばかりを食べる【虹蛇】や、人間に悪夢の種を植え付けてそれを食べる【夢の妖精女王】、月を端から食べる【月を呑み込む狼】等、同じ時間を過ごしても俺より奴ら《伝承種》の魔物の方が圧倒的に成長している。まだまだ俺よりも上の存在がたくさんいるのだ。
しかし、ここからは違う。
今までは地盤固めだったが――これからしばらくはやりたい放題できる。
なぜならば。
(憧れの
魔石を稼ぎ放題となれば、当然、成長も天井知らずとなる。勿論その分、魔石浄化の作業量も飛躍的に増える羽目になるのだが、ロナに聞いたら
彼女の瞳の色が昏く、濁った輝きになっているような気がしたが、気のせいだと信じたい。一応、かつて暗殺者二人を
とにかく、これからは今まで以上に魔石を食べる量が増えることになる。即ち、更なる成長が期待できる。これからが非常に楽しみであった。
一つの
それはこの世界でほとんど知られていない知識なのだが、俺はそれを深く知っていた。
もちろん、【英雄】【剣聖】【賢者】【聖者】のような
下級ジョブクラス、上級ジョブクラス、という区分に当てはめると、俺の保持する【農夫】と【鉱夫】と【船漕士】と【運搬人】の四つの天恵はいずれも下級に相当する。下級とはいえ、原作のジョブツリーの構造は複雑であり、直接の上位互換職は存在しない。例えば、関連ツリーとして【農夫】→【狩人】【
(今の俺は十匹ぐらい精霊を引き連れているはずだから、
理想を言えば、入学する頃には
(特に、《勇猛の獅子》寮の
俺には内心焦りがあった。
気が逸っていたとも言える。
今までの地盤固めから、一気にできることが増えて、やることも増えた現状に浮足立っていたというべきか。
あるいは逆に、帝国の後宮生活から離れたおかげで書類仕事が急に減ってしまって、手持ち無沙汰になってしまっているというべきか。
――細い息で呼吸して、蕩けた目になっているロナを傍に寝かせつつ、俺は険しい表情を浮かべていた。
■どうでもいい補足:
ロナが毎日浄化している魔石の量は、日に日に増えていき、かつての二十倍ぐらいの量に膨らんでいました。
ですが、迷宮に住んでから「もうちょっといけるよね」と急に倍近くになりました。
頑張り屋さんのロナはできると答えてしまいましたとさ。
■作者コメント:
ここ数話分、展開がぐだついている気がするので、もう数話書ききってから全体のバランスを見て再構成するかもしれません。悪しからずご了承ください。