貞操逆転世界の悪徳皇子になった俺、ひたすら魔石を食べて強くなり、破滅フラグを回避します 作:ナロウ・ケイ
問題:
貞操逆転世界の悪徳皇子と、狂瀾怒濤の新天地⑫:続・近隣の領地貴族との外交
https://syosetu.org/novel/354969/56.html
この時、ルーク皇子があまり利権に拘らなかった理由は何故か述べよ
答え:
領地が空を飛ぶ予定だったから()
問題:
貞操逆転世界の悪徳皇子と、狂瀾怒濤の新天地⑥:川の整備
https://syosetu.org/novel/354969/48.html
貞操逆転世界の悪徳皇子と、狂瀾怒濤の新天地⑧:堤防・水車・絶叫部屋
https://syosetu.org/novel/354969/51.html
この時ルーク皇子が、真っ先に川の整備を領主主導で推し進めていた理由を述べよ
答え:
空に飛ばす領地範囲を拡大するために、水の流れでクソデカ魔法陣を作っていたから()
問題:
貞操逆転世界の悪徳皇子と、狂瀾怒濤の新天地③
https://syosetu.org/novel/354969/45.html
世界樹の場所を知っていたルーク皇子が、その場所を真っ先に攻略しなかったのは何故か
答え①:
領主ボーナスによる領民への性欲三倍ブースト()×1万人以上の住民 = 世界樹【原罪の樹:色欲】に流れ込む魔力が増強される。
これを利用して領地を空に飛ばす予定だったから。(通称:性欲元気玉)
答え②:
世界樹【原罪の樹:色欲】を攻略するためには、英傑四人の力を借りた万全の体制を整えたかったから(https://syosetu.org/novel/354969/71.html)
問題:
貞操観念が逆転した世界で、圧倒的強者のアルファ雄が人外めいた性欲を繰り返しぶつけてきた場合、侍女の性欲がどうなるかを述べよ。
なお、侍女は自らを慰める行為をやせ我慢しており、代わりに連日、殿下に魂をとろとろに蕩けさせられているものとする。
答え:
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今回ルーク皇子がやろうとしたことは、原作の鬱展開の回避と一部の物語の前倒しである。
原作【ナイツ オブ カルマ】の物語は、時間軸で分けて考えた時、天恵の儀編(10歳)、学園編(13歳〜17歳)、そして大陸動乱編(18歳〜)となる。
そして今はまだルーク皇子が16歳程度で、大陸動乱編に差し掛かる前。
今後の趨勢に関わる決定的な出来事としては、『帝国が他国と戦争を始める』『魔物たちが各地で大量発生を引き起こす』⋯⋯等の事件がある。
戦乱と魔物災厄により混乱に叩き落された大陸。
混迷の時代のうねりの中、暗躍する地下教団。
どんどん失われていく人々の安全な生活圏。
希望の灯は潰えたかに思われた。
そんな中、立ち上がる四人の英傑の姿があった。
大陸の平和を取り戻すために。
それが──大陸動乱編。原作【ナイツ オブ カルマ】において、最もドラマティックな物語が紡がれる、物事の中核に迫る章である。
西方の星教国、北方の商業王国、南方の君主国、東方の帝国。
所属する勢力を選び、その勢力を勝利させることで、大陸は平定されて原作本編はエピローグを迎える。
ところが、どこかの皇子()がうるさい口出しを入れ、帝国の過度な軍国化に掣肘を入れ、計算の立たない無闇な魔物大討伐計画を反故にし、浮いた予算で富国強兵策を展開しようとしたせいで、その辺の動乱が数年単位、下手したら十年単位で遅れているのが今の帝国である。
相次ぐ経済不況と、帝国貴族の掲げる行き過ぎた膨張政策に対して、『不況が原因なら真っ当に内需拡大と産業保護に乗り出すべき』とまるで教科書のような正論を振りかざす。それが出来たら苦労はしないと、帝国貴族らが揃って苦虫を噛み潰したような顔をしたのもつかの間、その皇子は、公衆衛生の改善案と、冶金技術の積極支援案と、飢饉に強い救荒作物の種籾の主要領地への配備ならび中長期にわたる品種改良計画の策定まで仕上げてどこかに行ってしまった。
つまり多少何とかなりそうだった。
その上で、中央主導型の経済政策の浸透を図るため、まずは財政の透明化とばかりに、帝国の会計法を見直すようにキツい置き土産を残した皇子は、そのまま蛮族の住む僻地の森に赴任して、見事に一万人都市を作り上げた(≒独自の経済圏だった地域を平定して一万人単位の経済消費地を生み出した)という。呆れた話である。
帝国内での相次ぐ密輸摘発のせいで邪教団は影響力を衰退させ、大陸を巻き込むはずだった複数の動乱計画は(主に帝国のせいで)年単位の見直しを強要されている。
皇子の行動は、普通の帝国貴族から見れば、膨張政策を邪魔する厄介なだけの行為だったが、見る人が見れば大陸全土を巻き込む動乱を遠ざけ続けてきた多大なる功労者(地下教団からすれば天敵)である。
そして、赤髪の少年オーベルと、教団の教祖サルヴァは、その“見る人”側だった。
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何度失敗し、何度やり直したことだろうか。
赤髪の少年、もとい赤髪の少女は、かつての歴史に想いを馳せて口を噤んだ。
失われていく命を目の当たりにして、もはや哀しさも悔しさもすり減って、何百年の孤独の中で、強い義務感と寂寥感だけが募っていた。
仲間を作ったとしても、数々の失敗の中では、悲しい離別だけしか生まれなかった。
人とは違う時間軸を生きる
世界を記す石碑と契約し、【世界樹:虚飾】の守り人になったオーベリアは、女として命を産む権利を制約の代償に捧げて、幾度も寂しい旅を繰り返した。
神様、どうか、今回だけでも。
幸せな夢を下さいと。
過酷な旅の果てに、心を一部壊してしまった少女の願いが、叶うことはついぞなく。
かすかな希望を抱いては、裏切られ続ける徒労の日々が続き。
(君は、本当に綺羅星のように輝いていたんだ)
そんな中で、
身も心もすり減った今の彼女にとっては、彼こそが、唯一の理解者だと思った。
何百年の孤独から自分を救ってくれる人だと思った。
何故ならば、そうとしか説明がつかないほど、行動があまりにも出来すぎていたから。
「僕はそう思ってたんだよ、ルーク皇子」
今世のルーク皇子は、控えめに言っても名君にあたる。
破天荒な言動を差し引いても、数多の失敗を加味しても、それ以上にもたらした功績が大きすぎる。
オーベリアの知っているルーク皇子は、そんな人物ではなかった。
劣等感により鬱屈した思想をもっており、母の死を嘆くあまり禁忌の死者蘇生に手を出そうとした、愚かな男である。邪教徒にそそのかされて、帝都を屍人の徘徊する地獄絵図に作り替えてしまった元凶。精神が惰弱な癖に、想像力に乏しく、他責志向の抜けきらない、唾棄すべき悪である。
そんな、心の弱い悪党だったはずなのに。
今回の世界だけ、ルーク皇子の行動が史実とは全く異なる道を歩んでいる。
そのことが、何度やっても世界を変えられなかったオーベリアにとって、あまりにも眩しくて。
(泣いちゃいそうだよ、ルーク皇子。本当は僕も心が弱いんだよ、ねえ、分かってくれるかい)
彼ならば理解してくれる。
何故ならば、彼も
孤独が心を壊すまでの間。
誰にも理解されない寂しさと苦しさの果てに残ったのは、すっかり細りきった、折れそうなほどに弱い、純粋な正義の心。
■補足:
原作主人公オーベル/オーベリアだけでなく、教祖サルヴァの方も大概こじらせています。
ですがルーク皇子は自分のことを過小評価しているので、自分のせいでおかしくなってるということにあまりピンと来ていません。
※私事で恐縮ですが、この度我が家に新しく子供が産まれました。
子育てのため更新が乱れがちになるかもしれませんが、今後とも温かくお見守り下さい。引き続き面白いお話を書き続けて参りますので、何卒よろしくお願いします。