文明が死んで、人もほとんどいなくなった終末世界。
大地は汚染され、灰色だけが残された。生き物も多くが息絶えて、生き残っても歪に変異した。
そんな世界で、一人の少女が奇妙な存在と出会う。
別に世界を救うわけでも、全てを壊すわけでもなく、一人と一匹はただこの世界を旅していく。
彼らの旅路を覗いてみませんか?

本作が処女作になると同時に、試験的に作ってみた作品なんですよね。
どっちかと言うとシリアスな終末世界にする予定です。
感想、評価、なんでも良いので頂けると嬉しいです。

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初投稿です。初めまして、支髄 骸です。
何かと拙いですがどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、どうぞ。


灰色の世界で穢れたアナタと出会う

空は暗雲に覆われ、陽もほとんど差さないまま灰色の景色だけが広がっている。

そんな世界のとある場所、鉄筋コンクリート剝き出しの廃墟がならび、大通りもあちこち崩れていてまともに通れそうもない街だった場所。そこは、管理する者もいなくなり朽ちゆくだけの瓦礫の集まりとなっていた。

 

しかし、動くもの無き不毛の大地ではない。廃墟の一画、走る影が四つ。一つは人のようだ。頑丈そうな革のバッグを背負い、あちこち煤けた暗いマントを羽織り、ブーツを履いている。それを三つのナニかが追いかけている。そのナニかは犬のようにも見えるが、赤黒く染まった身体からドス黒い粘液が滴っていて、大きく裂けた口から無数の牙が生えている。そのナニかは一本一本形の違う脚を器用に動かし、獲物との距離を詰めていく。

 

「(これで最後の一つ。)…ふんっ!」

「ギャウゥ」

「ゴァグゥ!」

 

その時、人間は後ろに向かって拳大ほどの大きさの物を投げつけた。それが地面に着いた瞬間、激しい閃光と轟音が辺りを覆った。異形の獣の内二匹は、目が眩んだのか足をもつれさせて倒れるが、先頭を走る異形は一瞬動きを鈍らせるも残された嗅覚と貪欲さで、人間との距離を縮めていく。

 

「はぁっ… はぁ… っ… あぅッ!」

 

かなりの時間、走り続けていたのだろう。前を走っていた人間、もとい人間の少女は、疲労により足下の瓦礫に気づかず躓いて、倒れ込んでしまった。

 

「うぅ、んっ…いっ!」

「痛い、捻った?こんな時に…「グギャア!」お、追いつかれた⁉︎」

 

振り返れば、異形の獣は10メートル程の距離をジワジワと追い詰めるように迫って来ていた。焦った少女は逃げるべく体中の痛みを堪えて立ち上がろうとするも、右足首に強い痛みが走ったため思わず顔をしかめる。見れば、足首のあたりが赤く腫れていて、とても走れるような状態ではなかった。自身の末路を想像して、少女の顔からはみるみる血の気が失せていく。少女には、もう正気を保っていられるほどの気力など残されてはいなかった。

 

「あっ、ぁぁぁ」

「ぃ、嫌、いや、いやだイヤだ‼︎」

 

追い詰められ、逃げることもできず、抗うこともできなくなった少女は、ただ幼子のように駄々をこねた。それで事態が解決する訳もないことなど分かっている、それでも、少女は生きたかった。何もしないのは、生きることを諦めるみたいで、気にいらなかった。死にたくない一心で泣き喚いた。

 

「ハア、ハア…誰かぁ、助けてぇ!」

 

この世界で彼女の呼びかけに応じる者は……いた。幸運にも少女の必死の叫びは届いたのだ。

                    もっとも

 

「グギャa「グボァァァ」─キュウゥゥ…」

 

ベチャッという音とともに獣だったモノが地面に赤いシミを広げる。

 

「え、あぁ、何、『アレ』」

 

少女は目の前の光景にただ震えることしか出来ないでいる。

 

「アゥ、グゥ、グブ」

 

『アレ』はグチャ、クチャ、と嫌な音を立てて獲物を咀嚼する。

 

おおよそ生き物には見えぬ黒々として不快なテカリを見せる表皮、どこを見ているのかわからない爛々とした大きな目、引き摺るように近づく見上げんばかりの巨体、そして、全てを飲み込んでしまいそうな大きな口からは、獲物の血と体液が垂れている。

 

             応えるモノが人間とは、限らないようだ




少女の異形記録:はじめに
 今度から遭遇してきた異形の怪物達をここにまとめることにした。
本当は挿絵も入れたかったが私は絵がかなり酷かったので諦めることにする。
 今日は特に何にも出会ってないので特に書くことがない。
もっとも、異形の怪物達は危険なので出会わないのが一番なんだけどね。
 食料も心許ないし、明日は探しに行かないといけない。
近くに廃墟があったな、行ってみよう。

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