ウハウハ隊逃走中日記   作:かずボコ

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約二年前
アビドス砂漠をカーネルエヴォーカーが歩き去って行った
手には大きな麻袋を引っさげて…

その数分後だった…その近くでホシノが当時三年生だった『梔子ユメ』の遺体を発見したのは…


第五話 埋もれた闇と夢

現在・アビドス高校付近で邪人軍の一人、ジップピリジャーとカズキ、シロコテラーが向かい合っていた

 

カズキ「おいおい…邪人軍の幹部と何で二連でマッチングするんだ?」

シロコテラー「ん…ドンマイ…」

カズキ「おい」

 

ジップピリジャー「今から二人のくりゅしい顔、見るのが楽しみでちゅね~」

 

と狂気的なオーラを爆発させた

 

カズキ(コイツの雰囲気…前のカーネルエヴォーカー以上だな…結構な強敵だぞ…これ…)

 

その頃、ゲームコントロールルームで

 

アンナ「ん?逃走エリア街に邪人軍と思わしき人影を確認」

 

それに対して、ゲームマスター・月村サトシは

 

サトシ「ほう…ならば」

 

そして、ミッションの設定が変更された

成功報酬が武器枠増加に加え、アビドスからゲヘナ自治区方面に逃走エリアが拡大されることになった

 

そのゲヘナ自治区をうろついていたのは、邪人軍の中でも狂気の美食家と評される、カニバヴィンディケーター…何と、人の足を熟成し、ハムに加工して食べている狂気の塊のような存在だ

 

カニバヴィンディケーター「い~いあ~しな~いか~なぁ~!」

 

その歩く姿は『狂ってる』の一言だった

 

その頃、ジップピリジャーとカズキ、シロコテラーの戦いが幕を開けた

 

カズキ「いくぞ…!」

シロコテラー「ん…」

 

その瞬間、ジップピリジャーがクロスボウで風船のようなものを数発上空に打ち上げた

その中には、黒い粉が入っていた

その目的は粉塵爆発だった

 

カズキ(いきなり変なの来た!)

 

そこに、火打石が矢じりの矢を黒い粉に向けて発射した

 

ジップピリジャー「出オチで終わるのでちゅww!」

 

間一髪で気づいたカズキがシロコテラーに距離を置くように叫んだ

直後にバックステップで距離を取ったシロコテラーの目の前で空中が赤一色になった

 

その奥でジップピリジャーがムフフフゥ…と陰湿な笑いをしていた時

煙から突然カズキがショットガンをジップピリジャーに向けて飛び出した

 

ジップピリジャー「ムヒッ!?」

カズキ「こっちは出オチで終わるタマじゃねーよ!」

 

直後にジップピリジャーにファーストヒットが入った

ジップピリジャーが悶えながら下を見た

 

カズキは、ショットガンを撃ったのではなく、もう片方の手でナイフをジップピリジャーの太ももに突き刺していた

その瞬間、今度は頭にショットガンで一撃を入れた

更に、その衝撃で後ずさりした所はシロコテラーの射線上

今度はシロコテラーの銃撃が奴を襲った

 

カズキ「ナイス!」

シロコテラー「ん…!」

 

だが、傷だらけのジップピリジャーの体が突如として透明になり、破裂した

その直後に、ジップピリジャーが2体追加で現れた

 

カズキ「何!?」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  アビドスを襲う狂気のスナイパー・ジップピリジャー  

幼稚的な発言をしながら相手の死に様を見ることで快感を得るサイコパスなスナイパー。撃ちだす矢には圧縮された小包がついていることもあり、それらを巧みに操る。その戦術性と残虐性が故に個人戦力としても優秀で、必殺技の、「マイクリース」で自身を袋で複製し、キヴォトスの中でも最強格の生徒でも数の暴力で押し込まれてしまう。だが、マイクリースの効果範囲は半径25メートル程なので、本体が見つかりさえすれば、逆転勝利を収めることもできるが、単騎で撃破することは極めて難しい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

こうして、永遠に増え続ける敵との戦いが始まった

倒しても倒しても数が増えるだけ…戦闘開始から15分が経っていた

 

カズキ「くそ…どうなってるんだ?」

シロコテラー「ん…どこかに本体がいる…?」

カズキ「…そう考えるしかないよな…! 足止め…できるか?」

シロコテラー「ん…!」

 

そうして、カズキがジップピリジャーの本体を捜索し始めた

だが、分身からの情報で上手いことカズキたちから逃れているせいで、捜索が終わらない状況だった

 

そうしている間に、ハンターに追われている人がいた

 

ピエタ「ヘルメットにハンター…スリリングだね!」

 

と逃げていたところだった

道端で何やら怪しい動きをしている人がいた

 

それは、ジップピリジャー本体

 

ジップピリジャー「邪魔は許さないのでちゅ!!」

 

クロスボウから矢が飛んできた

それがピエタをくるんでしまった

そこに、ハンターが現れた

 

ナレーション『ペエタバローネ確保』

 

その確保された逃走者の球体をカズキが見つけた

 

カズキ「あそこか!」

 

塀をよじ登り、飛び移っりながら走って行った

そして、遂にジップピリジャー本体を捉えた

 

カズキ「見つけた!」

 

とジップピリジャーがもたれ掛かっていた塀の上から奇襲した

 

ジップピリジャー「あ!?」

 

驚くジップピリジャーは突如現れたカズキにショットガンの銃撃を5発喰らった

最早、全員穴だらけ

 

ジップピリジャー「こにょ…卑怯…でちゅ…!!」

カズキ「陰でネチネチ数の暴力で襲う奴がよう言うな…」

 

カズキ(もう、死ぬだろ…あの人を…)

 

そして、シロコテラーの元に向かった

 

だが、ジップピリジャーはまだ息絶えてはいなかった

ほふく前進でT字路の前に到達した

 

だが、その時、そのT字路からトラックが曲がってきた

 

ジップピリジャー「!!」

 

そのまま、ジップピリジャーはトラックのタイヤの下敷きになった

直後にトラックが停車し、誰かが下りてきた

 

??「何か轢いちまったか!?」

 

運転手がジップピリジャーを見つけた

が、その時、ジップピリジャーから禍々しい光が漏れ、大きな光に包まれ消滅した

 

それを目撃したジップピリジャーにとどめを刺したのは、ゲヘナ学園の部活(会社)・便利屋68の社長・陸八魔アルはその光景を目を丸くして見ることしかできなかった

そして、何も見なかったことにし、トラックに乗りその場を走り去った

こうして、ここはいわゆる、ひき逃げ事件が発生した現場となった

 

そして、カズキたちがジップピリジャーを倒した時には、ほぼ全てのヘルメット団を撃退していた

 

颯也「これで、全員撃退したかな…」

ルナ「そうね…」

 

そこに、カズキからジップピリジャー撃破の報告が入った

ミッション時間はあと、20分ほどだった

 

だが、ミッション時間が止まらなかった

 

モーリス「何故、ミッションがクリアにならない…?」

ラビ「おかしいな…全員倒したはずだぞ?」

 

その時、雪之丞から通信があった

 

ラビ「…え?ミカを連れてこい…!?」

 

 

その頃、砂漠を一人歩いている人影があった

それは、名古屋ウハウハ隊隊長の河村貫希

 

貫希はミッションのさなかカズキが見つけた位置情報の場所に赴いていた

 

貫希「砂漠のど真ん中に何があるのだろう?」

 

と、内心興味があった

何があるのかと期待を膨らませながら、マップの示す場所に辿り着いた

 

貫希「到着…!」

 

だが、そこは何もない砂漠だった

砂を掘り返すことにした貫希は手で砂を掘って行った

すると、何やら石碑が出てきた

 

貫希「何だ…これ…」

 

すると、石碑が光りだした

同時にポケットの中に入っていたデジタルポーチも共鳴するかのように光り始めた

 

貫希「どういうことなんだ…!?」

 

そして、石碑にデジタルポーチを近づけた

すると、砂漠の中からピラミッドのような建造物が生えてきた

 

貫希「え…!?」

 

その建物に近づいてみると、デジタルポーチに反応し、扉が開いた

肚を括った貫希がその建物の中に入って行った

正面にはボコブリンをかたどった石像が二つ、そして、長髪の少女の石像があった

 

貫希「ボコブリン族の構造物…何で、アビドスの砂漠の中に…?」

 

すると、石碑のうち一体のボコブリン石像が金色に光った

 

貫希「何だ…!?」

 

そこに、金色のボコブリンのホログラムが現れた

 

???????「そこに訪れ、ワイを見たものよ…」

貫希「君は…誰だ!?」

???????「ワイはボコブリン族の監督・金色ボコブリンっす!」

貫希「こん…じき…」

 

貫希(今まで出会ったのは、赤色の進化するのと、頭がいいの、青、黒、白銀だ…金色…初めて聞くぞ…)

 

金色ボコブリン「ワイは訳あってここにはいないっすけど、今から話すのは紛れもない事実っす」

 

すると、貫希の脳内に何かが流れ込んできた

 

金色ボコブリン「今から遥か昔、このキヴォトスに破滅をもたらす邪神が降り立ったっす

その名を『ズィードミレニアモン』。この時ワイは訳あってこの時代に降り立った、一人の生徒と共に」

 

すると、貫希の脳内にその戦いの映像が映し出された

そこには二丁の拳銃でズィードミレニアモンに弾丸を撃つ金色ボコブリン、盾を構え攻撃を防ぐ水色の髪の生徒の姿、電撃を宿した剣のようなものでズィードミレニアモンを切り裂く見たことのないボコブリンの姿だった

 

金色ボコブリン「ここは、かつて起こった戦いを風化させまいと建造された記憶の遺跡、金夢(きんむ)の神殿っす。この名はこの戦いで戦ったその三人の戦士をなぞった名前からつけられたっす」

 

すると、今現在のアビドスの景色が映し出された

 

金色ボコブリン「今現在、その破滅を道は違えど再び起こさんとする邪の者たちがいる。その名は『邪人軍』っす。それに、その昔の戦いでミレニアモンの悪の意思から生み出された小さき生物、それは、過酷なキヴォトスの地で遥かな時を経て様々な生物にその身を宿し、姿を変え、より強力な生物として進化を起こしたっすう。そして、同じく破滅をもたらさんとする悪しき者たちの駒となり、多くの世界に破壊と絶望をもたらしたっす。邪人軍はその生物を用いて世界を破滅に導かんとするミレニアモンの意思より生まれ、この地で暗躍する魔物の集いっす。その意志の強さが故、非常に強大な力、狡猾さを兼ね備えてるっす。だが、今のキヴォトスの意思が集えば、その意思をも打ち砕く切り札になるかもしれないっす!…それでは、この地を…頼むっす…」

 

そう言い残すと、金色ボコブリンのホログラムが消えていった

 

「…う、…ちょう、…隊長!」

 

と声が聞こえ、目を覚ました貫希

 

貫希「はっ!、ここは…」

 

目覚めたところは、牢獄の中だった

 

ナレーション『河村貫希、確保』

 

だが、貫希には、この地には得体の知れない『何か』があることを悟った

そして、その戦いの映像の中の生徒に見覚えがあった

 

アビドス高校に着いた時、先生からカズキと共にこの地で亡くなった生徒の話を聞いていた

 

貫希(間違いない…あの映像に映っていた戦士の中の一人は…)

 

――――――――――――――――――回想――――――――――――――――――――――――

先生「かつて、ホシノが一年生だった頃、砂漠の中で遭難し、その中で生涯を終えた生徒がいる

その生徒は『梔子ユメ』」

 

と、カズキ、貫希にその顔写真を見せていた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

そして、その映像にいた生徒がユメだった

 

貫希(どういうことだ…二年前、砂漠の中で死んでいた生徒が何で、遥か昔の戦争に巻き込まれている…!?)

 

だが、牢獄にいる貫希はアビドスの生徒はおろか、カズキにもそのことを伝えられなかった

 

貫希(梔子ユメ…あいつは…何者なんだ…!?時間遡行者(タイムトラベラー)だとでもいうのか…!?)

 

 

その頃、アビドス高校内で何故か全く関係のない聖園ミカを呼び出そうとしていた雪之丞はどこかに歩いていた

そして、そこにいた一人の人影に銃を突きつけた

 

雪之丞「生徒のいないところに集中してヘルメット団が襲撃していた。そんな指示が可能なのは内部の人間だけだ。どうだ?『アビドスの裏切り者』」

 

その銃口が向いていたのは先生だった

 

先生「いやいや、第一裏切り者だという証拠でも」

雪之丞「じゃあ、あの時階段から落ちた時を境に一人称が『私』から『俺』に変わってることはどう説明するんだ?」

先生「…だけどね、俺には見方がいるのだよ」

 

すると、後ろから何かが近づいてきていた

 

雪之丞「!」

 

雪之丞が横に飛んだ瞬間、散弾が横を通り過ぎて行った

それを撃ったのは他でもないホシノ

 

ホシノ「いくら仲間とは言え、先生を撃とうとしてるなら、容赦できないよ?」

雪之丞「こいつは先生の皮をかぶった、犯罪者だ。それを庇うならお前も犯罪者だ」

 

そこにサメジマも合流した

 

サメジマ「二対一、降参した方が身のためだぞ?」

ホシノ「おじさん、二人にそう簡単にはやられないよ?」

 

その時、そばに立っていた先生は不敵な笑みを残し、学校を出た

だが、

 

ラビ「そこまでだ!」

 

そこにミカを引き連れたラビとモーリスが立ち塞がった

 

????????????「ばれちまったら…しょうがねぇなぁ!」

 

そう言うと先生の姿から青い衣を着た灰色肌の男に姿を変えた

 

シーカーイリュージョナー「シーカーイリュージョナー、お前らが聞く、最後の名前だ!」

 

邪人軍・シーカーイリュージョナー、変装で相手の中心核を暗殺することを得意とする変装ヒットマンだ

 

シーカーイリュージョナーが青く光る長身のナイフを手に取った

 

シーカーイリュージョナー「俺の姿を見たお前らは原型がわからないほどに切り刻み、存在を抹消してくれる…!」

ミカ「先生を装って、混乱させたあなたを生かしてはおけないじゃんね?」

 

アビドス高校の校門と校舎内でミッションの行方を懸けた乱戦が幕を開けた

 

【ミッション残り時間:12分30秒】

【残り逃走者数:21人】

【残り時間:5時間27分30秒】




ボコブリン隊の敵モンスター紹介
③ジップピリジャー
ボコロイド「狙撃が得意でサイコパスな邪人軍の幹部だよ。本編の紹介を参照」
シロコ「ん、もう一人の私、どうだった?」
シロコテラー「ん、数の暴力って感じだった。けど、何とかなるレベル。未熟なシロコだと危なかったかも…」
シロコ「ん、未熟じゃない」
カズキ「これが、『どんぐりの背比べ』か…次回、遂にミッション最後の敵を見抜いた雪之丞、サメジマにホシノが立ちはだかる、その頃、先生に扮していたシーカーイリュージョナーにトリニティのミカ、逃走者のラビ、モーリスが立ちはだかる、ミッションの行方はいったいどうなってしまうのか…その終わりには衝撃的な結末が待っていた
次回第六話 邪人軍の暴走」

銃声が聞こえてきた

カズキ「おい、シロコ、なに撃ってんねん!」
シロコテラー「ん、やっぱいけない」
カズキ「お前もだ!」
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