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お気に入り登録や評価をしてくれた…いや見てくれた皆さんには道に落ちてた島根あげます。
最上階へ向かう途中ーー
「おーい、お前らー!」
「あ、吉田くん!」
「へえ、島根の男は本当に強いのね」
後ろから走って来る吉田くんとレオナルドに、キアナが気づいて返事をする。それによって姫子とテレサも一旦、立ち止まる。
「無事だったんだね!……あれ?残りの3人は?」
「総統、フィリップ、菩薩峠…あいつらは…………ぐすん、ううっ、うわああああん!……おっ!?おえぇっ!オロロロロロロロロ!」
「何があったー!?」
泣き出す吉田と違って落ち着いている博士は、姫子に担がれた、意識を失っているブローニャに気づく。前回と同じく、バイオチップの不調だと思い、頭に触って状態を確認する。
「何だよ…バイオチップが完全に壊れてやがる…」
「そうよ、ブローニャは私を守る為に…」
芽衣が力なく答えた。
「命懸けでお前を守ったブローニャの為にも、そんなに落ち込むんじゃねえよ。つーかこいつまだ生きてるし」
「しかしこれは予想外だな。チップの暴走やハッキング程度ならこの、“どんな機械の不調も直すどころか150年くらい寿命を伸ばすビーム”で解決だってのに。ぶっ壊れてるんじゃあ、専用の施設や研究所が必要だな」
「つまりどうゆう意味ですか?博士」
「今俺が持ってるものじゃあ、こいつを助けられねえ」
それじゃあ、早く学園に帰ろうという結末になり、再び最上階に走り出したキアナ達に通信が入る。またカカリアが仕掛けてくるかと思って全員は身構えたが、聞こえてきたのは意外な人物の声。
『ブローニャお姉ちゃんとお話させてください』
「何だお前、間違い電話じゃねえの?」
「違うよ吉田くん!この声、ウェンディだよ!何で通信にアクセスできるの!?」
「残念だけど、ブローニャは気を失っていて通信ができないの。何か話したいことがあれば代わりに伝えるわよ」
『ニュージーランドでブローニャお姉ちゃんが私を攻撃してきたのは、操られていたからです』
『私は、もうその真相を知ったと伝えてください』
『もう恨みませんから……でも、もう会える機会はないかもしれませんね』
キアナと芽衣はその理由を聞こうとしたが、すぐに通信は切れてしまった。
「意味深なメッセージ…こういうの、テレビで見たことがあるぞ。ウェンディは今、声が出せなかったり、身動きが出来ない状態で、カカリアの目を盗んで、俺たちに短いメッセージを送ったんだ」
「もう会える機会がない…嫌な予感がするわ。最上階に急ぎましょう」
* * *
最上階に着いた。しかしウェンディは見つからなかった。通信の声の主、カカリアもだ。もう逃げたのだろうか。それとも、最初から此処にはおらず、別の場所から通信を送っていたのか。
「何だよ。誰もいねえじゃねえか。あるのはデカいロボットだけだ。あれ、動き出したりしないよな?」
『はぁい、さっきのプレゼントは喜んでもらえたかしら?』
今度の通信は聞き慣れた声…カカリアだ。
「プレゼントって、まさかウェンディちゃんとの通信!?」
『正解。私の大いなる慈悲に感謝すべきじゃないかしら?ウェンディの遺言を最も愛するブローニャに伝えられて』
「ああ、煮物とか、おでんに入れると美味しいよな」
『それは大根ね…懐かしいわ…孤児院の食事にも……』
『…って何言わせるのよ!遺言よ!死者が残すメッセージという意味のね!』
「それって…」
『もう第4律者は殺したの』
「なんて事を…」
「な、なにっ!?」
『デザイアジェムを取り出すためよ』
「取り出したところで使えないでしょ?」
『フン。こっちは天命と違って、すでにジェムを機械に扱う技術を開発済みよ』
『でもこんなに楽に手に入るなんて、天命のおかげだわ』
「狂ってる!エネルギーのために罪のない人を殺すなんて!」
「そうだ許さねえ!バカ!アホ!金髪豚野郎!」
ウェンデイが殺されたと知って、キアナと吉田は子供のように怒りを爆発させる。芽衣や大人達も静かに怒り、その表情が歪む。
『あら、天命に復讐するのが彼女の願いだったのよ?私が代わりに実現してあげただけ』
『それだけじゃなく、最後にはブローニャお姉ちゃんとお話させてあげてーー』
「バカヤロー!願いが叶ったとしても、自分が死ぬんじゃ意味ねえんだよー!そんなことも分からねえのか!総統だって知ってることだぞ!」
『願いの為に犠牲を払うのは当然。例えそれが誰かの命であってもね!』
『じゃあね、たっぷり実験データのサンプリングをさせてちょうだ〜い』
『やれ!MSR-7 デウス!』
吉田くんが言っていたデカいロボット…デウスのボディが赤く光り、駆動音を鳴らす。自分にとっては玩具同然のロボットを動かす為に女性が殺されたという事に耐えられず、冷静だったレオナルドが叫ぶ。
「カカリアのバカ!こんなロボットの動力なんて、100円ショップの物で充分だろうが!」
「さすが博士!天才すぎ!」
「鷹の爪団なら、ジェムをもっと平和的に、有効活用してやるってのに!ネゲントロピーはバカ!バカ!バーカ!」
「僕だったら、風で髪を乾かして、ドライヤー気分を味わいます」
「吉田!お前はもっとバカ!」
「攻撃が来るよ!」
デウスが振り下ろした拳を全員で躱し、それぞれの武器で反撃を叩き込む。
「誓約の十字架!」
テレサが背負っていた巨大な十字架を掲げると、デウスに鎖が巻き付く。さらに、槍や鉄球が出てきて、デウスにダメージを与える。あの十字架はかなりの万能武器のようだ。
「あれ武器だったんですね。僕はてっきり、『これがあたくしの背負う十字架よ…』ていうギャグかと」
「そんな訳ないでしょ。吉田くん、ブローニャと一緒に安全な場所へ」
姫子は吉田くんにブローニャを預けると、大剣を構えてデウスを睨む。
「ぶっ壊してやる!」
「どりゃあ!」
普段の落ち着いた様子とは打って変わって叫びながら大剣を振り下ろす。その攻撃でデウスは大きくのけ反る。
「私たちもやるよ!」
「行くわよ!キアナちゃん!」
キアナと芽衣も攻撃を仕掛ける。2人の攻撃も見事だが、やはりテレサと姫子の攻撃がよく効いている。
「強え…これが先生の力かよ…」
指導者や指揮官の立場にあたる人物が強いのは当然の事だが、自分の上司が組織で最弱である吉田は、2人の実力者に目を輝かせていた。これが総統と、戦闘主任の自分のあるべき姿か。こんな戦闘がしたい…!そう思った吉田は、ブローニャをレオナルド博士に預けて、戦闘中のテレサと姫子に並ぶ。その時はデウスはダメージが蓄積していて、トドメを刺す直前といったところ。
「トドメだーー!」
吉田は博士から貰った銃を構え、デウスにビームを発射する。それによって、デウスは完全に停止した。
「よしっ」
「すごい!吉田くん!その銃は何?」
「どんな機械の不調も直すどころか150年くらい寿命を伸ばすビーム」
「「バカーッ!!」」
デウスが再び光り、先ほどの戦闘など無かったかのように回復して拳を振るってきた……
……戦乙女は苦戦の末、何とかデウスを撃破した。
学園に帰ろうというときに、後ろから、再び以外な人物の声が聞こえた。
「おおーっ此処にいたのかね」
総統、フィリップ、菩薩峠の3人が階段を登ってきた。
「か、艦長!?生きてたの?」
「ええ!?死んだと思われてたの?ウェンディくんを探すわしらと、ブローニャくんを助ける博士達に分かれてただけだよ…」
「ああ分かった、吉田くんが変な伝え方したんじゃろー」
ウェンディ。その名が出た時、艦長の生存を喜んでいた戦乙女の笑顔が消えた…。キアナは俯き、艦長に通信の内容を伝える。
「…艦長…ウェンディは…」
「そう落ち込むな…キアナくんは何も悪くないじゃないか」
「でも、私が来るのが遅かったから…いや、ニュージーランドで私がブローニャちゃんを止めていれば…!」
「自分を責めないでくれ、キアナ。ウェンディくんは君にお礼を言ってるんじゃ。最後まで信じてくれて、優しくしてくれて。天命のやり方に怒ってくれて。そして、攫われた自分を助けにきてくれて……」
「ありがとう……艦長にそう言ってもらえると…」
「いや、ウェンディくんが直接言ってるんじゃ」
「え?」
総統は手に持っていたテレビのリモコンを階段に向けてボタンを押す。キアナはフィリップの姿が透けたような気がしたがそこまで気にせず、階段に目を向けた。
すると、1人の少女が、手すりを掴み、足を引きずりながら階段を上がってきた。
「……あの…私……やっぱり生きてました……」
「ええーっ!?ウェンディ!?」
ーーTo be continuedーー
ウェンディが何で生きてるのか、皆さんはもうお分かりかと思いますが作中の人物にはまだ秘密です。フィリップだってカウントダウンの最終回までは自分が死んだ事を隠してたでしょ
(もうすぐ3rdの9章)オットーのキャラ
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原作(3rd)通り
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鷹の爪団風にアレンジ