秘密結社 鷹の爪〜崩壊世界の征服〜   作:黄緑亀

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今週も張り切って世界征服!


アンケートに協力してくれてありがとうございます

オットーのキャラは鷹の爪風に弄ります
彼は金髪豚野郎と言ってもアンチヘイト扱いにならないような人間ですが、めちゃくちゃいいキャラしてて僕は好きなので、きちんと原作でもありそうな範囲でキャラ崩壊させていきます。

キャラ崩壊といっても時々ボケやツッコミをしてもらうだけです。基本原作通りです
フェンダーミラーのように、鷹の爪団に翻弄されてアホみたいになってしまう感じです





13.夢で愛して

鷹の爪団が6人になってからしばらく経ったある日、キアナとテレサはある頼み事のために、鷹の爪団の部屋に向かった。部屋に着くと、そこには廊下を埋め尽くし、何か言葉を発しながら部屋に向かっていく大量の大人の男性がいた。

 

「この世界なんかよりも!ウェンディちゃんの方が!ずっと大事だよ!」

「俺から逃げるなんて…許さないから!」

「ゼーレ…どこにいるのですか…必ず…見つけ出します!」

 

「やめて!それ絶対こんな所で使っていいセリフじゃない気がする!」

「あとゼーレって誰!?」

 

押し寄せる男たちの視線の先にいたのは鷹の爪団のヒロインとなったウェンディ。彼女は吉田くんや総統と一緒に寄ってくる男たちを振り払う。

 

「ちょっと!艦長!何があったのさ!」

「人が多すぎて前が見えないわ!」

 

「ああ!キアナ!テレサ!俺達はいつもやってる団員の募集に、ウェンディの写真と『#家出少女』をつけて投稿してみたんだよ!」

「そしたらのう、世界征服を目指す団員希望者じゃなくて、出会いを求める殿方が集まってしまったんじゃ…。こんな大量に…」

「私は許可して無かったんですよ!吉田くんが勝手にやったんです!」

「「助けてー!学園長!」」

 

 

 

男たちは学園長が『ここは関係者以外立ち入り禁止よ!』と全員言って帰らせた。そして鷹の爪団は、テレサからの説教を受けた。

 

「もう!学園に外部の人を入れないで!ただでさえ秘密が多いってのに!」

「すみません!すみません!」

 

「それにウェンディの写真を使うなんて信じられない!言い方は悪いけど、彼女は崩壊を研究している人にとっては喉から手が出るほど欲しいモルモットなのよ!悪い人の目に触れたらどうするのよ!ウェンディをまた軟禁生活に戻す気!?」

「すみません!すみません!」

 

 

「じゃあ次は『#ノーパンしゃぶしゃぶ』にしようか、ウェンディ」

「絶対嫌」

 

「…何それ」

「あたくしも気になるわね」

 

菩薩峠とテレサが吉田くんに質問する。テレサは見た目だけじゃなくて中身も子供らしい所があるため、大人達が話す下ネタやブラックジョークが理解できなかった。深夜アニメ出身の鷹の爪団ならばなおさらだった。

 

「えーと、ビット◯ールドのアニメコーナーじゃ出せない単語かなあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

ーー同時刻、天命本部ーー

長い金髪と、知的でどこか胡散臭い顔立ちが特徴の天命大主教、オットー・アポカリプス。彼は主教の立場や神の鍵、天命のネットワークを用いて崩壊や律者等の情報、敵対組織の同行、そして並行世界など、この世のあらゆるものを観測していると言っても過言では無い。そんな彼は今、とあるネットの投稿を見ていた。

 

「第四律者…?」

 

鷹の爪団がネットに投稿した、ウェンディの写真が見つかってしまった。

 

「最近の写真、場所は極東支部か…ネゲントロピーが殺したと聞いていたが、逃げられたのかい?まあ何にせよ、彼女は第四律者で人造律者計画の要だ。生きているというなら早急に捕縛、それが出来ないなら抹殺を…」

 

考えを巡らせていた時、写真に添えられた文章にも目が届いた。

 

「なっ……『#家出少女』だと…!?」

「これじゃあ写真を見ている僕がまるで出会いを求めているようじゃないか!」

 

「主教様…」

 

後ろから何者かに呼ばれたが、思考整理に夢中なオットーは気づかない。

 

「写真はネットに拡散されているし、偶然見つけたことに……いや、見知らぬ少女の写真と#家出少女なんて、普通は気にも留めないな。写真を見つけて人物を特定した事がなおさら目立ってしまうな…もしも彼女の捕縛を実行したら本人や実行する戦乙女に『#家出少女』で検索した、もしくは普段からしていると思われてしまう…」

 

「それはダメだ…絶対ダメだ…カレン…君との出会いが僕の全てだ…他の出会いなんていらない…欲しくもない…」

「ジェムと律者の反応は消えているし、今は何もしないでおこうか…」

 

「主教様!」

 

「うわぁ!カレン!これは誤解だ!おもちゃ売り場はイオンの2階だ!」

 

「リタですよ…どうしたんですか?そんな死んでしまった最愛の人を甦らせる為ならばこの世界も、愛する孫娘の命だって惜しまない28章のボスみたいな顔をして」

 

「なんだ…リタか…僕は500年前からそんな顔だよ、それよりも、いつから其処に居たんだい?」

 

落ち着いた雰囲気、そしてメイド服が特徴の女性、リタ・ロスヴァイセ。彼女こそが学園の試験を視察していた戦乙女であり、吉田くんが目撃したエッチなメイドだ。彼女は今、焦るオットーを見て面倒な事になると思い、嘘をついて話を進める事にした。

 

「今来た所ですね」

 

「入る時はノックしてくれっていつも言ってるだろ」

 

「ここはいつから思春期男子の勉強部屋になったのですか」

「報告に参りました。全戦乙女、準備が整いました。計画はいつでも実行できると」

 

「そうかい、実は今、ちょっと面白い展開になりそうなんだ…。君は持ち場に戻ってくれ、そしてデュランダル、フカ、今は引き続き彼女の監視を頼むよ…」

 

通信機に向かって話したオットーの手元のモニターには、誰が何処から撮っているのか、今現在のキアナ・カスラナの姿が映っていた…。

 

 

 

 

 

 

*   *   *

場面は再び極東支部に戻る。テレサの説教が終わり、キアナが自身の悩みについて相談していたーー

 

「「変な夢を見る?」」

 

学園長まで同行している割にはいたって普通の相談に、鷹の爪団が声を揃えた。

 

「そうなの、夢の中で、変な声が聞こえるの」

 

「場所は学園の時もあれば、何処かの基地の時もある。ずっとあなたを観察していた…とか、あなたの人生は、全部ウソで固められている…とか私に話しかけて来るしときもあるし、14年前に確認された第二律者について話してきたりすることもあるの。その声を、私は知ってるような…知らないような…」

 

「あのなーキアナ、夢の中なんて何でもありだぜ?俺はこの間、全身ハチミツまみれの大男に総統が抱きつかれる夢を見たぜ」

「俺は総統がヒヨコの着ぐるみを着て『メスシリンダー!』ってうるさく叫び続ける夢を見たな」

「私は総統をエサにして大王イカを釣る夢を」

 

「何で全部わしが酷い目に遭ってるんじゃ」

 

夢なんだから、何があっても不思議ではない。鷹の爪団はそう言ってキアナを安心させて、それでも気になるなら病院に行くように勧めたのだが、それをテレサが引き留めた。

 

「変な夢として片付ける事は出来るかもしれない。けど、キアナちゃんはそんな夢を何日も見ているのよ」

 

「最初はあたくしと姫子が相談されていたんだけど、どうする事もできなくて…レオナルドならなんとかできるんじゃないかと思って」

 

「お願い!こんな調子じゃ私、夜も寝れなくなっちゃう!」

「私を心配して、芽衣先輩が隣で歌を歌ってくれるから、一応眠る事はできるんだけど、夢のせいで途中で起きちゃうの!」

 

2人が必死に頼み込む。そんな事をされては見逃せない鷹の爪団。そしてレオナルドは、女性の頼みを断らない紳士だ。

 

「分かったよ。これを使え!」

「夢覗き機を改造した、“夢選び機”だ!」

 

そう言って博士が出したのは、四角い台座に透明な半球が付いていて、その中のアンテナのようなものが透けて見える謎の機械。

 

「スイッチを入れれば、美味しいもの食べ放題、冒険、恋愛、そしてエッチな夢まで選び放題見放題!」

「さすが博士!天才すぎ!」

 

「使ってみろよ!今!」

「いいよ!私もすごく気になる!ラーメン食べ放題の夢がいいな!」

 

ポチッ

『時間 2000年 2月7日午後3時』

『場所 シベリアバビロン実験室』

「ええっ!?ラーメンはー?」

 

 

 

 

 

キアナは夢選び機のスイッチを押した。すると、アナウンス音が鳴り、彼女の周りの景色が変わっていく。やがてテレサやレオナルドが見えなくなり、声も気配も感じなくなった時には、キアナの周りは広大な雪原となっていた。

 

「ここが夢?でも私はラーメン食べ放題の夢を選んだし…」

 

「まあいいか!あの変な声が聞こえないならね!まずは、あの塔まで歩こうかな」

 

距離はよくわからないが、大きな塔が向こうに建っている。夢の世界を冒険してみようと思っていたキアナは、まずはそこを目指して歩き出す。その間、キアナは昔見た雪景色を回想する。

 

「…この量の雪を見るのは久しぶりだなぁ。パパが失踪するまでは私たちも雪が積もる小さな村に住んでだっけ。」

 

「あのアホパパ、真冬で雪が積もってるのに冷やし中華なんて買ってきて……私は季節はずれだって怒ったけど、その時に話してくれる冷やし中華工場の話が好きだったなあ…」

 

「また冷やし中華工場の話が聞きたいな……“人工知能冷やし中華”の後も、ダグラスは冷やし中華を冷やしてるんだろうなあ」

 

 

『目標の阻止に失敗、交戦中に負傷したから少しの間動けないの。』

 

「誰!?」

 

まだまだ塔には近づいていないが、誰かの声が聞こえた。いつのまにか持っていた通信機からだ。

 

『目標はバビロン実験室の方に向かったわ。残りの戦乙女部隊は目標地点に向かってちょうだい。』

 

「この声は、テレサ!近くにいるみたい、急がなくちゃ」

 

そう言ってキアナは走り出し、テレサをすぐに見つけたのだが…

 

 

「ええっ!?テレサ!大丈夫!?」

 

「油断したわ、第二律者があそこまで強くなっているなんて……体の再生を急がなくちゃ…!」

 

 

どういうわけか、テレサは片腕が欠損していた。

雪原に座り込んで血を流し、欠損部位を光と共にゆっくりと再生している…。

 

ーーTo be continuedーー







「夢で愛して」
鷹の爪5話のタイトルなんですけど、僕は鷹の爪で1番好きなタイトルです。なんとガル鷹でもそのまま使われているんですよ。偉大ですね。

冷やし中華は?

  • 夏の食べ物
  • 冬の食べ物
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