秘密結社 鷹の爪〜崩壊世界の征服〜   作:黄緑亀

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今週も張り切って世界征服!

鷹の爪GT見直して気づいたんですが総統は少年少女には「くん」付けで呼びますね…
3rdのプレイヤーも序盤は今回の総統と吉田くんの様に、何も分からないけどとりあえず雰囲気を楽しんでいた…はずです


一週間に一回投稿を目指していますが、投稿者はキアナやガル鷹メンバーと同じく学園に通っているのでどうせ不定期更新になります


5.黄昏、総統、戦艦 前編

翌日の夕方前のこと…

鷹の爪団の部屋のドアを、一人の少女が勢いよく開ける

 

「お母さん!部屋に入ってくる時はノックしてよ!」

「艦長!…じゃなくて吉田くんか、ねえ!今何してるの!あと私はお母さんじゃない!」

「お前は戦乙女の…落とし穴」

「キアナよ!」

 

部屋でダラダラしていた鷹の爪団を見た彼女の声が声が焦りから怒りに変わる

 

「ああそうだキアナ、それで何の様だ。お前みたいないい匂いの女の子が、こんなカメムシみたいな匂いのする男たちの部屋にくるなんて、よっぽどの事が無きゃダメだからな」

「さっき私たちの部隊に出撃の命令があったでしょ。

もうみんなハイペリオン号に集まってて、後は艦長が乗り込むだけなのよ!艦長達がいつまで待っても来ないから、何かあったのか心配されてるってのに…」

 

「大丈夫、俺たちは無事だ…。

ていうか出撃の命令!?もしかしてあの放送って、昼寝専用の目覚ましアラームじゃなかったのかよ!」

「何で目覚ましアラームが出撃の指示を出すのよ!」

「総統、さっきのあれって昼寝専用の目覚ましアラームじゃなかったみたいですよ」

「ええーっ!何じゃとーーっ!」

「バカ艦長ーーっ!」

 

 

 

 

 

ーー聖フレイヤ学園のある青海市に、どこからか巨大無人空中戦艦が飛んできた。

巨大無人空中戦艦は崩壊エネルギーを動力にしていて、たくさんの崩壊獣がまとわりついていて墜落の危険性がある。姫子率いる戦乙女部隊でそれを止めるために殴り込みをかけるそうだ。

鷹の爪団。つまり艦長の任務はハイペリオンを作戦地点まで飛ばして戦乙女を出撃させる。その後ハイペリオンを戦乙女の指示や救護の拠点とするため、その間の艦内の指示や制御、周りの崩壊獣への攻撃などだ。

しかし、初めて目の当たりにする『崩壊』、戦乙女の戦いによって総統達はそれどころでは無かった。

 

「うわあ!キアナが味方の無人機を足場にしてますよ総統!

すげー、カッコいいー!」

「ぬああ、わし正直彼女らを舐めてたぞ。DXファイターみたいに必殺技を打って終わりだと思っとたら、こんなアクションシーンを見せてくれるなんてのう」

「かっこいいぞ芽衣くん!その刀!」

「キアナがでかいのを…蹴っ飛ばしたー!強すぎー!」

 

鷹の爪団にとっては映画のクライマックスでしか見れないような激しい戦いは、吉田くんと総統を夢中にさせた。唯一真面目に仕事をしてる博士と他の乗組員、そして艦内に残り部下に指示を出している隊長クラスの戦乙女とってはうるさくて迷惑なのだが、彼らは気づかない。

 

『キアナ、何か異常は見つかった?』

『何も異常はなかったよ。強いて言えばこの任務が異常に簡単すぎた事かな』

 

博士が改造した通信機が、姫子に向けた言葉を拾う

 

「どうやら余裕で勝てる戦いのようですね総統」

「それでいいんじゃ吉田くん、こんな少女達が命懸けで戦うなんて見てられん」

「まあこの世界にとっては害獣駆除みたいな物なんでしょう。途中で戦乙女が気を失ったりしない限りは誰もケガせずに…

ああっ!キアナが意識を失ったー!!」

「えー!そんなことあるのー!?」

「大変じゃ!何とかならんか博士!人と地球に優しい世界征服の最中に、少女の身に危険が及ぶなどあってはならんのじゃー!」

 

「おう、お前らはここに居てもうるせえだけだからあっちに行ってろ。

キアナはそこでお前らが助けな。やれ菩薩峠」

「…」

 

博士が指示を出すと、菩薩峠が無言で両手を挙げ、超能力で総統と吉田くんをキアナがいる空中戦艦まで吹っ飛ばす。

 

「うわああ!優しく飛ばしてー……」

 

「最後までうるせえ奴らだな」

 

 

 

 

ーー空中戦艦ーー

「キアナちゃん!どうしたの!?目を覚まして!」

 

突然意識を失った親友を抱え、芽衣は任務を忘れて叫んでいた。

そこに突如、何かが自分の居る場所のすぐ近くに落ちてくる。

崩壊獣かと思い、すぐに刀を構えたがそこにいたのは…

 

「艦長!?どうしてここに!?危ないですよ!」

「子供のピンチは大人が助ける物じゃ。艦長ならば尚更な!

キアナくん!こんなところで寝てはいかん!諦めてしまったのか!?」

 

「…芽衣先輩のために歌うことが、こんなにも辛いことだなんて(寝言)」

「こいつ俺と同じ夢見てますよ総統ー!」

「キアナちゃんったら、またその夢を見てるのね」

「いつもこの夢見てるのかよ!」

 

「夢を見ているのか。元気そうで良かったわい。よし、キアナくんはハイペリオンに戻って休んでもらうぞ。よし、菩薩峠くーん!今度は優しい力で、わしらをハイペリオンに…」

 

「ん...あれ?私どうしちゃってたの?」

「おお、目を覚ましたか!」

「艦長!夜中過ぎたら子供達に甘い物与えないでって言ったじゃん!」

「そこまで俺と一緒なのかよ!」

 

『意識を失っていたのよ。いろいろ試してみたけど起きなくて、隣の誰かさんと艦長が、死ぬほど心配していたわよ。それと艦長はどうしてそこに居るの!?危険だから艦内に…』

「姫子…芽衣先輩に艦長、私はもう大丈夫だよ」

「キアナ、わしらとハイペリオンに戻ろう。お前さんはさっきまで気を失ってたんじゃよ。無理をするでない」

「ハイペリオンには、ゲームも漫画も、お菓子だって用意してるぜ。今なら心休まる、素敵なトートバッグもやるよ」

 

「本当に大丈夫だから!艦長、このまま任務を続けるよ!」

 

こうして、キアナ、芽衣、総統、吉田くんの4人は戦艦の制御ネットワークにアクセス出来る場所を探した。道中のゾンビを蹴散らし、途中でブローニャと合流して、総統と吉田くんは彼女の後ろのデカいロボ『重装ウサギ19C』の後ろに隠れながら進む。

キアナの様子は少し怪しい所があったが、本人が大丈夫と言っているし、特に問題は無かったのでそのまま任務を続けさせた。

 

『よくやった!それが艦橋につながる通路よ』

 

姫子からの通信が入る。

 

「姫子少佐、ブローニャはここで休みたいと思います」

「わしと吉田くんも…休ませてくださいー…」

「僕もう走れません!もちろん歩くのも無理です!」

『だから言ったじゃない!一般人の艦長は艦内に戻るべきだったのよ!』

 

「はい…すみません…わしなんかが戦乙女を助けてやるなどとバカな考えを…」

「そんなに怒らないで、姫子。私を心配して助けに来てくれて、その後も一緒に来てくれたんでしょ?ありがとう、艦長」

「うう…キアナくんは優しいな。こんな迷惑なおじさんを気遣ってくれて…」

 

泣きそうになっている自分の艦長を全く気にすることなく、ブローニャが通信機で姫子に伝える。

 

「このエリアなら戦艦の制御ネットワークにアクセス出来ます。解析に一定の時間を要しますが、大丈夫です」

『ブローニャ、出来るの?天命が10時間以上費やしてもその戦艦の防衛システムを突破出来てないのよ』

 

「心配無用でs…」

『そう言うと思って、お前らが話しているうちに戦艦のシステムをハックしておいたぞ!お前らはそのまま艦橋に入りな!』

「えっ」

 

「レオナルドさん!?ちょっと、それって、凄すぎない!?」

「そういう時はこう言うんだぜキアナ・リーブス」

「キアナ・カスラナよ!」

 

「さすが博士!天才すぎ!」

『私も驚いたわ。レオナルドさん。あんたほどのハッカーは見たことない』

「凄い。ブローニャちゃんよりも早いなんて」

『俺はハッカーじゃねえぞ』

 

思わぬ人物の思わぬ活躍を皆は喜ぶが、そうでないものが一人。

 

「ブローニャが…負けた…。ああ、姫子先生…芽衣姉様…」

 

ショックを受けていると思われるブローニャの肩を叩き、総統が声をかける

 

「そう落ち込むな。ブローニャくん。君は負けたわけじゃない。そもそも博士と戦っていたわけでもないぞ。お互いに協力して…」

「落ち込んでなんかいませんよ、バカ艦長。

レオナルドさんは、ライバルとして認めてあげましょう…!次は負けません!次は貴方がこの屈辱を味わうのです…!」

「君、あの無表情で随分と負けず嫌いなんじゃな…」

 

『それと、データ解析中に怪しいメッセージを発見したぞ』

「何て書いてあったの?」

『読むぞ、

キアナへ、元気かい?この戦艦、ムーンライト・スローンを17年の時を経て返す時が来たよ。君は王座について新しい世界を創造することになります。

でもその前に、4本の鍵を探さないといけない。

征服の雷、疫病の炎、渇望の風、静謐の死。そうそう、船行システムのパスワードは君の誕生日だよ』

 

『渇望の風って、まさか!?』

 

「落ち着いてくれ姫子さん、こりゃただのスパムメールじゃな…」

「私、戦艦をプレゼントされるようなことしてないし、そんなことする友達もいないし」

「こんな胡散臭いメール、信じるやついないじゃろ…

なあ吉田くん?…吉田くん?」

 

 

 

 

「凄えな!空中戦艦プレゼントって!

コロコロイチバンの懸賞が当たったのかよ!?

おい早く誕生日教えろよ!」

「「いたーっ!」」

 

 

ーーTo be continuedーー




コロコロイチバンっていうのは、漫画、「吉田くんのX(バッテン)ファイル」が連載されてた雑誌です

あとがきキャラ紹介
鷹の爪団と共に任務に挑む3人の戦乙女を紹介
彼女らの艦長に対する好感度は3rdゲーム内の♡1、5個分程度(最大4)

キアナ・カスラナ
崩壊3rdの本来の主人公
髪は白く、目は青い
明るく天真爛漫、時にはバカでわがままだが、優しく勇敢な戦乙女
3rdでは周りを振り回す人物だったが、本作では鷹の爪団に振り回される
鋭いツッコミも披露し、バカではあるが頭の回転は早いことがわかる
吉田くんによく名前を間違えられる
武器は拳銃。格闘戦も得意

雷電芽衣
長い黒髪のポニーテール
心優しい大和撫子。勉強や任務だけでなく、寮では全員の食事を作り、キアナの宿題の面倒を見たり姫子の飲み過ぎを引き留めたりなど、一日中動き回っている世話焼きで、キアナ達にとっての総統のような存在
艦長である総統も真面目に気遣ってくれている
武器は刀

「総統の上位互換ですね。うちの総統と変えて欲しいです」
「ななななんてこと言うんじゃ吉田くーん!」



ブローニャ・ザイチク
無表情で、銀髪ツインテール縦ロール、後ろにデカいロボが浮いてるという見た目のインパクトに吉田くんですら名前を覚えた。
性格はいたって冷静沈着。常に淡々としているが、顔に出さないだけで頑固で負けず嫌いな性格
基本的には誰にでも丁寧語で対応するが、キアナと艦長には辛辣な発言が多い
スパコン並の演算能力を持っており、機械類に関して圧倒的に強かったのだが、レオナルド博士には及ばず…
武器は重砲
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