たくさんのUAやお気に入り登録ありがとうございます
総統が泣いて喜びます
バトルって書くの難しいですね
前回のあらすじ
怪しすぎるメールを吉田くんが信じてしまった
「おい早く誕生日教えろよ!」
「嫌だよ!」
「待ってください、キアナ。
このまま何もしなければこの戦艦が墜落してしまいます。
明らかに怪しいですが、パスワードを入力してみましょう」
「分かったよブローニャ…。私の誕生日は12月7日だよ」
「はい、入力完了。レオナルドさんより早いですね」
ブローニャは誰よりも早く制御室に入り、装置の前へ行くとパスワードを入力した。
アナウンスが艦内に響き渡る
ーアクセス権限、承認。目的地を聖フレイヤ学園に変更しますー
「へー、パスワードってほんとに私の誕生日だったんだ」
『ブローニャ、俺がどうかしたのかよ』
「ああ博士、この子機械類で博士に対抗意識があるんじゃ」
『おう、勝手にしろブローニャ』
「その余裕、いつまでも続くと思わないでくださいね…」
「でもよーブローニャ、博士はお菓子の食べカスから武器を作れるんだぜ?こんな天才すぎる博士に勝てるのか?」
吉田くんが博士のほとんど冗談みたいな凄さを伝える。
ブローニャはそれを信じたのか信じてないのか分からないが、呆れたり怯んだりすることなく言い返した。
「ならばブローニャは、何もない所から武器を…いや、バイクやロボットも作ってみせます!」
『やれるもんならやってみろやオラッ、オラッ、イシクラ』
「落ち着いて、ブローニャちゃん、レオナルドさん。早く学園に戻って戦艦を解析しましょう。
ブローニャちゃん、聞いてるの?……ブローニャちゃん…?」
ブローニャは制御室の装置の前から動かない。
それどころか、さっきまで博士と言い争っていたというのに一言も喋らない。
「…っ」
そして突然、苦しそうな声を漏らす
「ブローニャくん!どうしたのかね!」
「ブローニャちゃん!大丈夫!?」
咄嗟に駆け寄ったのは総統とキアナだった。
「待って!キアナちゃん!何か変よ!」
キアナはブローニャが心配だったとはいえ、親友の芽衣の声に反応して立ち止まることができた。
しかし、それが出来なかった総統はそのままブローニャの元へ行き、状態を確認しようとする…
「…戦乙女システム 強制コントロールシステム 再起動
最高権限指令 入力確認
敵を排除します
ブローニャ ボンバー!」
「ええーっここでボンバーー!?」
ドゴォーーーーン!
血管のような赤い線が顔に浮かび、装甲が黒くなったブローニャは、重装ウサギに取り付けられた重砲と開いた右手を総統の方に向け、
左手を胸元で握り、重砲からミサイルを発射した。
総統の叫びの後、爆発の音と衝撃がキアナ達に降りかかる
「「艦長ー!」」
爆発の煙で前が見えないが、戦乙女ではない艦長にミサイルが直撃し、無事な訳がない…
そう思ったキアナと芽衣が叫ぶ。
しかし総統の無事を信じる、というか確信してる吉田くんがキアナと芽衣に叫び返す。
「総統は大丈夫だ!あんなのいつものことだよ!」
「「いつものことなの!?」」
「それよりもブローニャに何があったんだよ!
暑いと機嫌が悪くなって人や物に攻撃しちゃうタイプか!?」
「ブローニャは暑いと鈍くなって話しかけても反応しないタイプだよ!」
「ああー、そっちかー」
「……残り3人。目標補足、ファイア」
ドゴォーーーーン!
「うわあ!危ねえ!」
「やめて!ブローニャちゃん!」
ブローニャの暴走は止まらなかった。
芽衣の声を無視し、更には攻撃を加えたブローニャに
キアナは怒りを向け、
優しい芽衣先輩と、力のない吉田くんに変わって反撃に出た。
「ぶん殴ってでも止めてやる!ブローニャ!」
「ネコチャーーム!」
双銃を捨て、キアナがブローニャに走って接近し、巨大な猫の足を召喚してブローニャを蹴りつける。
銃を捨てたキアナと違って重砲の重さで移動が遅いブローニャは、これを避けずに重装ウサギで防ごうとする。
「…!」
しかし助走をつけて体重を乗せた蹴りを受け止めるのは難しく、これの防御に重装ウサギの両腕を使ってしまった。
それによって一瞬、ブローニャの胴体はガラ空きとなる。
「今だよ!」
「よぉーし任せとけ!島根県民の力を見せてやる!」
キアナの合図と共に吉田くんが飛び出す。
その手にはキアナが先ほど捨てた銃が握られていた。
これは親友を斬りたくないキアナの、芽衣の刀に頼らない作戦だった。ブローニャの重装ウサギを自分が封じ、その隙に自分の銃で他の誰かにブローニャを撃ってもらう。
戦乙女は銃で数発撃たれた程度では死なず、血も流れない。しかし痛みは感じる。キアナはその痛みによってブローニャの目を覚まそうとした。
「えっそんなに近付く?」
「おらーっ!」
ガン!
何か勘違いされているとキアナが察した時にはもうすでに吉田くんが銃を撃たずにブローニャに近づいて、銃を持った手でブローニャの頭を殴っていた……。
当然、吉田くんの力では、戦乙女であるブローニャにダメージは無い…
「違ーう!吉田くん!
撃つんだよ!その銃!銃の使い方なんて撃つだけでしょ!」
「ええっ!?でもお前、殴ってでも止めてやる…とか言ってただろ!」
「いや、あれは違うでしょ!ちょっと乱暴な方法を使う!みたいな事を言いたかった訳で…」
「じゃあ最初からそう言えばいいだろ!俺はお前が殴る事にこだわってるんだと思ってだな…」
「吉田くんは力が無いんだからさぁ!…」
「……目標補足」
「「あ」」
口論に夢中で、すっかりブローニャの事を忘れてた二人に、砲撃を仕掛ける寸前のブローニャの声が届いた。
「「優しく殺してー!」」
「ファイ…」
「そこまでじゃーっ!ブローニャくん!」
彼女達の後ろから、総統の声が響く。
倒したと思っていた人物の声に驚き、ブローニャは総統の方を向いた。
その瞬間、総統はスプレー缶の様な物をポケットから取り出し、中身を噴射してブローニャに浴びせた。
シューーッ!
「…っ、これは…」
ブローニャの動きが止まり、ゆっくりと地面に倒れた……
「総統、それって」
「鷹の爪EXの最終回で使われた催眠ガスじゃ。緊急時の為に博士に作っておいてもらったんじゃ」
「さすが博士、天才すぎ!」
「いや、あの…艦長…。
助けくれてありがとう。とかー無事で良かったーとか色々言いたいことはあるけどさ、
何で無事なのさ!?」
「まさか本当に爆破されるのがいつもの事だったりするのかしら…」
通信機からノイズが聞こえた
やがてそれはよく知る人物の声になっていく
『おい、聞こえるかっ、吉田っ』
「あー!博士ー!」
『通信が回復したわ!ブローニャ、大丈夫?』
「ああ姫子さん、大丈夫じゃ、ブローニャがちょっと暴走して…疲れて寝てしまった」
『子供か!』
「ブローニャちゃんだけじゃないですよ…。私も今日は疲れましたよ…温泉に入りたい…」
「じゃあ私も!芽衣先輩と一緒に入る!」
「総統、帰ったら僕も温泉に入りたいです!」
「いいねえ吉田くん。実はわしもそう思っとったんじゃ」
『全く…皆子供ね…』
『そうは言っても、姫子も温泉、入りたいんじゃねえか?』
『あら、バレてるのね』
『俺は何でもお見通しだ。でも、ブローニャの精密検査が先だぜ』
「博士も行こうよ温泉」
「鷹の爪団の皆で行きましょうよ総統!
初任務の達成記念ってことで!」
謎のメッセージやブローニャの暴走等、謎を残したままではあるが、
そんなめんどくさい事は明日になってから考えるのが鷹の爪団だ。
彼らも、戦乙女も、任務の達成を喜び、それぞれの場所へ帰っていくのだったーー
「キアナちゃん、私考えたんだけど、今回のブローニャちゃんは、頭に埋めてあるチップが制御不能になったのかもね」
「ああ、あれね」
「何じゃそれ。知らん…怖」
ーーTo be continuedーー
そろそろですね…
フィリップの命日!
10月20日!
この小説でフィリップが死んだ場合は「原作キャラ死亡」のタグを付けましょうか