血に濡れた歌は光を手にする   作:白菜を身にまとった生命体

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血に濡れた歌と穢れなき白銀

8年前…今が15歳だから、大体7歳くらいの時。俺はある組織に誘拐された。曰く、別次元の俺を知る彼らは俺を誘拐し、最強の戦闘兵器にするためらしい。

 

そこからは耐え難い苦痛の毎日だった。身体を裂かれて何かの破片を大量に埋め込まれた。完全聖遺物とか言う謎の水晶を埋め込まれ、肉体年齢を20歳まで上げられたりとか色々。どうもあの水晶によって、俺は人間を半分やめたらしく、腕の骨折は1日で完治するほどだ。そして、部屋は違えど同じくそこにいた子供とも仲良くなっていったが、アレはあの地獄の中だと

 

そうして苦痛を味わった中、その組織が保管していた完全聖遺物が暴走した。俺ともう1人が力を合わせてそいつを止めたが、その人 セレナが命の危機に瀕した。俺は何とか彼女を助けるためにある方法を取った。

 

それは聖遺物との融合。それでセレナを助け、他のみんなとはそのまま離れた。セレナは俺について来た。曰く、「私が監視してないと危なっかしいから」

あの組織にも多少は信じれる大人もいたが…まぁ、組織って言葉に嫌気がさしたからあのまま離れたんだが…

 

その後は戦いの日々だった。紛争地域で民衆を傷付ける奴らを潰したり、錬金術師を名乗る奴らとも戦い、ノイズとも戦い、目覚めた完全聖遺物とも戦った。

 

そんなこんながあり、今は日本にいる。遠くから感じたシンフォギアって言う力を感じ取り、帰ってきた。

 

「…響、どうしたの?」

「…いや、何でもない…それより、その新聞は?」

「はい…マリア姉さんが風鳴翼さんとコラボライブだって」

「そうか、なら会場の近くまで行くか?」

「はい…響は友達や家族に合わないの?」

「…いい、こんな血濡れた手で触るわけにはいかないからな」

 

響は自身の手を見ながらそう言う。セレナは響を見て悲しそうな顔をするが、すぐに響の手を握る。

 

「…よし、とりあえず向かうか」

 

「はい」

 

そうして2人はライブ会場へと向かった。

 

 

「…響、セレナ…」

 

ライブが開始されるより前、控え室にてある女性がそう呟いた。手には折り紙で作られた2匹の鶴がある。その鶴は橙色と白色だったが、一部分だけ焼けた跡がある。女性はそれを見ると、色々な感情を含んだ顔でそれに触れる。

 

「…私、決めたわ…だから、見ていてね」

「マリアさん、時間です」

「えぇ、わかったわ」

 

マリアと呼ばれた女性はそう言うと、折り鶴を衣装の中にしまう。そして、何か覚悟を決めたのか深呼吸をすると、そのままステージへ向かっていった。




完全聖遺物

・イージス
「響の体内に埋め込まれた水晶型完全聖遺物。響に埋め込まれたことで、あらゆる毒や病気から響を守る。それは本来起こりうるシンフォギアとの融合すら打ち消すほど。響自身で対象にそのチカラを付与することができ、これでセレナを助けた」


次回 第三勢力
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