ターボレンジャーが戦っている頃、ボウケンジャーの五人は、住居の物資補充のため買出しに出てその帰路についていた。
映士「・・おい、藍。何だそのアイスの山は?」
藍「いいだろ!あたしは、イチゴアイス好きなんだ!」
藍の袋には、大量のイチゴアイスが入っている・・・。彼女は、クレープ以外でもイチゴ味なら何でもすきなのである。
映士「全く、ほかに食いたい子供とかいたらどうすんだ」
藍「商品を追加するタイミングだったから大丈夫だ!」
映士「・・・子供か、お前は・・」
藍「・・・・・アイゼン・ギガント・パンチ!!」
藍は、地球に来てから気の扱いも習得しており、それを伴ったパンチの破壊力は絶大だが・・・
映士「おっと!」
アシュの監視者としてガイと長年にわたって戦ってきた映士の勘は、それを見事に避けさせた。
藍「避けるんじゃねえ!」
映士「普通、避けるだろ!!」
そして、それがいつしか壮絶な追いかけっこへと発展していった。
暁「止めなくていいのか?」
翔太「あの二人のコントは、今に始まったことじゃありませんし」
苦笑する翔太をよそに、少しむっとした勇香がいたとか・・・。
そんなやり取りがしばらく続くと・・・・
映士「ん?」
藍「うわっ!?」
映士が、突然止まり、藍は映士の後頭部に顔をぶつけてしまった。
藍「いてて・・・どうしたんだよ!?」
映士「あのワゴン・・・どこかで?」
映士の言葉に一同が視線を向けると、クレープ屋のようなデザインだった。
勇香「あれって・・・」
?『あら?皆さん』
声に振り返ると、女性二人・女の子一人・少年二人がいた。
藍「『春那』さん!?それに、『飛竜』、『真里菜』、『疾風』、『空』!」
暁「知り合いか?」
映士「ああ、こいつのよく行く移動クレープ屋の店長と従業員一同だ」
春那「この度、麻帆良に移りました~」
藍「え!?じゃ、移転記念でクレープ安くは・・」
飛竜「なりません」
藍「うう~~~~」
?『急げ!』
?『ま、待ってくれよ~』
?『奴らに追いつかれてしまうぞ!』
???
一同は、聞こえてきた謎の声のほうを見た。すると、ゴブリンのような怪人とトカゲのような怪人が、何かに追われているようだった。ゴブリンのほうは、何かとランクのようなものを持っている。
藍「『ゴリブル』!?『モズマ』!?」
藍は、その怪人達を見るなり叫んだ。
ゴリブル「うおっ!?ボウケンマックス!?」
モズマ「くっ!前門の虎、後門の狼か・・・!!」
暁「藍、こいつ等は?」
藍「ああ、準ネガティブに指定されている組織『幻夢帝国リムドー』の幹部さ。あたしは、リムドーとは、付き合いが長いからな」
モズマ「・・話に花咲かせるのは勝手だが・・・くっ!追いつかれたか」
モズマが、そういうと後方から灰色の怪人が数体追ってきた。
映士「カース!?」
?『む~、まさか、貴様らに出くわすとはな・・・』
カースたちの後方から、暁と映士にとって顔見知りが出てきた。
暁「ガジャ!!」
映士「大根頭!!」
ガジャ「久しぶりだな、ボウケンジャー・・・って、大根頭は余計じゃ!」
翔太「こいつが、ゴードム文明の大神官ガジャ・・・!」
ボウケンジャー「スタートアップ!!」
ボウケンジャーの面々は、一斉に変身した。
ボウケンレッド「ガジャ!なぜ奴らを狙う!?」
ガジャ「やつらが我々にとって都合の悪い何かを手に入れたからじゃ!問答はここまでじゃ!やれい!」
ガジャの号令と共に、カースの大群が一同に迫ってきた・・・・。
ボウケンマックス「くそっ!きりがねえ」
いつも以上にカースの数が多いことにボウケンジャーは、苦戦していた。
その間ガジャは、モズマたちに迫っていた。その後方には、春那たちがいる・・・。
ゴリブル(どーするよ?後にいるのは・・・・)
モズマ(ああ、『メリクリウス』様の奥様とお嬢様だ)
ゴリブルとモズマは、念話で話していた。
ゴリブル「くそっ!こうなリャ俺が・・・・うおっ!?」
ゴリブルが前に出ようとしたとき、足もとにあった石につまずいて仰向けに転倒した。その際に、持っていた箱の中身が飛んでしまい、中にあったものが、飛竜、真里菜、疾風、空の腕に偶然に装着された。
飛竜「??」
真里菜「これは・・・」
疾風「ん?」
空「なんだろ?」
腕に装着されたのは、何かのブレスだった・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
ガジャ「な・・なんじゃ!?」
突然、地震が起こり、飛竜たちに足元に地割れが出来、そこからガス状のエネルギーが、四人に当てられた。
疾風「なんだ!?」
空「力が・・・湧いてくる!?」
すると今度は、四人の体が、赤、桃色、黒、青に光だし眩い光を放った・・・。
四人は、自分の体に異常を感じ見てみると、自分達の体が、ボウケンジャーと似たようなスーツのようなものをまとっていた。飛竜が赤、真里菜が桃色、疾風が黒、空が青である・・。
そこへ、アカレッド、アオブルーが駆けつけてきた。
アカレッド「あれは・・・!!」
アカレッドの言わんとしたことを紡ぐようにアオブルーが叫んだ・・。
アオブルー「『チェンジマン』!?」
ガジャ「な・・なんと!?新たなスーパー戦隊が覚醒してしまった・・・」
敵を増やしてしまって、ガジャは、少々たじたじになっていた・・・。
ガジャ「じゃ・・じゃが、ついさっきまで一般人だったような奴ら・・・カースの敵ではないわ!!」
アカレッド「どうかな・・・ソウル伝承!!」
突如、アカレッドが光を放った。すると、チェンジマン四人の脳裏に次々と映像が流れ込んできた。
チェンジドラゴン「これは・・・!?」
『ブーバ!!勝負だ!!』
『来い!チェンジドラゴン!!』
『グリフォンアタック!!』
『剣!!』
『フェニックスファイヤー!!』
『あっついよ~!!あっつい!!』
四人に映った映像は、かつてのチェンジマン達の戦いの記憶と経験である。
アカレッド達は、スーパー戦隊の記憶と経験を伝授できる・・・・それが『ソウル伝承』である・・。
そうこうしている内に、カースが、目前まで迫ってきた。
チェンジドラゴン「チェンジソード!!」
チェンジドラゴンは、腰にある武器『チェンジソード』・・これは、剣と盾、銃にも変わる。
それを、剣と盾に変え、カースの攻撃を防ぎ切り返した・・・。
チェンジドラゴン「はああああああっ!!」
流れるような動きに翻弄され、カースは、次々と撃破されていった。
グリフォン&ペガサス「チェンジソード!!」
今度は、チェンジグリフォンとチェンジペガサスが、背中合わせになり、チェンジソードを住に変え囲んでいるカースたちを撃ちまくった。
チェンジグリフォン「飛竜の奴、無理しなきゃいいが・・」
チェンジペガサス「そうならないように、僕達が頑張ればいいんだよ」
チェンジグリフォン「そうだな・・・」
チェンジフェニックス『フェニックスファイヤー!!』
二人の目に飛び込んできたのは、両手から炎出して、カースを焼き尽くすチェンジフェニックスの姿だった・・・。
チェンジグリフォン「・・・先生は、怒らせないようにしよう・・」
チャンジペガサス「そうだね・・・」
このチェンジマン・ボウケンジャー・アカレッド&アオブルーの奮闘でカースは全滅し、ガジャ・ゴリブル・モズマは、いつの間にか姿を消していた・・・。
-学園長室-
一同は、近右衛門の招集で、ここに集まった。理由は、先の戦いの報告である。ちなみに、飛竜、疾風、空が、学園長を見たとき『妖怪ぬらりひょん』とか『子泣きじじい』とか騒いでいた・・・。
暁「・・・報告は以上です。学園長」
近右衛門「うむ・・・」
春那「・・・あの、学園長」
近右衛門「ん?なにかね?」
春那「・・・飛竜達をスーパー戦隊に登録させていただけないでしょうか?」
近右衛門「・・・いいのかね?」
春那「あの子達も、やりたいと言っています。あの子達、人が傷つくのを黙ってみてられませんし・・・」
協議の結果、飛竜達は、先輩に当たるスーパー戦隊達から戦闘指導も受けるとこになった。しかし、このとき、春那の脳裏には、あることが浮かんでいた。
春那(もしかしたら、あの人のこともわかるかもしれない・・・)
-???-
麻帆良の上空・・・成層圏に何か存在していた。巨大な要塞である。これこそ、『幻夢帝国リムドー』の拠点『幻夢城砦パラドリーム』である。
-パラドリーム内部・謁見の間-
パラドリーム内部の謁見の間・・。そこには、モズマ、ゴリブルのほかに数人の影があった。
鎧をまとった少女
老執事
蝙蝠のような怪人
ケンタウロスのような姿
一本の角が目立つ道化師のような怪人
赤いアイマスクをつけた道化師のような怪人
緑色の鎧をまとった男
赤い服を着て四本の尻尾を生やした女性
頭部に額に第三の目を持つ金龍の頭をマスクつけている女性
スクラップの寄せ集めのような怪人
そして、やたらファンシーめいた椅子に座っている男である・・・。
モズマ「・・・以上が報告です」
男「・・・そうか・・・あの子が・・」
男の名は、『幻夢皇帝メリクリウス』・・・リムドーの首領・・チェンジドラゴン・・飛竜の父である。
アイマスク道化師「メリやん、どーすんの?」
スクラップ「心情を察しろ。あの方とてつらいだろう・・・」
アイマスクの怪人は、元宇宙忍軍ジャカンジャ幹部・暗黒七本槍六の槍『サタラクラ』。
スクラップ怪人は、『バラリベンジャー』である。
角道化師「ゴリブル、ゴードム襲来とは、災難だったなぁ~」
角道化師は、元『オルグ』の『デュークオルグ・ヤバイバ』である。
蝙蝠「しかし、ボウケンジャーにまでに遭遇するとは・・・」
少女「致し方ないわ。あのボウケンレッドがいたら、彼らはかなりの脅威よ」
鎧男「『幻夢騎士団』は、まだ鍛えたりないから、あまり動ける団員はいないぞ」
尻尾女「『ネオドーラモンスター』軍団も、まだ詰めが甘いわ・・・」
ケンタウロス「つまり、現状で我々リムドーは、スーパー戦隊はおろかネガティブにすらまともに戦えませんね・・・」
蝙蝠の名は、『獣士ボスキー』
少女は、『姫騎士ニシキ』
鎧男は、元ジャシンカ帝国幹部『メギド王子』
尻尾女は、メギドと同じく元ジャシンカの『王女キメラ』
ケンタウロスは、『悪魔ブエル』である。
メリクリウスは、マスクつけている女性のほうを向いた。
メリクリウス「チェンジマンもスーパー戦隊なら五人のはず・・・モズマ達が見つけたブレスは4つだった・・・『メビウス』調べてみてくれ」
メビウス「はい」
メビウスと呼ばれた女性は、目を閉じた。すると、メビウスを球体のようなものが囲み、膨大な量のデータが表示され、解析されていった・・。
メビウス「・・・メリクリウス様」
メリクリウス「わかった?」
メビウス「・・・最後のブレス・・・チェンジマーメイドのブレスは、先代のチェンジマーメイドが、次世代に託したようです」
メリクリウス「誰にだい?」
メビウス「・・・麻帆良学園・・・・女子・・・中等部・・・・3-A・・・・出席番号・・・6番・・・大河内・・アキラ・・・・先代の姪ですね」
老人「・・・確かそのクラスは・・」
老人・・・『魔弾伯爵』が何かを言いかけた。
メリクリウス「そうだ。あの最強とうたわれた魔法使い・サウザンドマスター・ナギスプリングフィールドの息子・・・ネギ・スプリングフィールドが、担当教員している」
メギド「加えて、そのクラスは特殊な力を持っている生徒が多いみたいだな」
魔弾伯爵「ええ」
メリクリウス「・・・」
メリクリウスは、しばし沈黙し・・・・
メリクリウス「姫騎士ニシキ!」
ニシキ「はっ!」
ニシキは、メリクリウスの前にひざまづいた。
メリクリウス「・・君に、麻帆良学園3-A編入を言い渡す」
ニシキ「はい!・・・って・・・ええええええええっ!?」
魔弾伯爵「お、それはいいですね!ニシキもそういう経験は、必要ですし」
サタラクラ「アヒャヒャヒャ!!そりゃ面白「うるさい!」ごば!?」
サタラクラにニシキのとび蹴りが炸裂し、サタラクラはうんうん唸りながら倒れた。
メリクリウス「ま~ま~、ニシキ押さえて」
ニシキ「しかし!!」
メリクリウス「これは、君にいい経験になるかもしれんし、麻帆良内部からスーパー戦隊を監視できるかもしれないだろう?」
ニシキ「はあ・・・・」
最初は、断ろうとしたニシキだったが、しぶしぶ承諾した。それを機にお開きとなり、全員部屋から出て行った。ニシキは、キメラに変装術を伝授されている。メビウスに、偽造データを作成させている。
メリクリウス「・・・・『イビルチェンジャー』!!」
誰もいなくなった部屋に五つの影が降り立った。メリクリウス直属の護衛怪人チーム『イビルチェンジャー』である。それぞれ、黒豹、フクロウ、トカゲ、ムササビ、クマの姿をしていた。
「『幻夢暴魔イビルハンター』・・・参りましたでござる」
「『幻夢次元イビルプロフェッサー』・・ただいま参上」
「『幻夢邪竜イビルバハムート』・・・ここに」
「『幻夢冥神イビルウイング』・・・翼の手入れは欠かしてません」
「『幻夢総長イビルマッスル』・・・・フン!!」
メリクリウス「任務内容は・・・」
イビルハンター「チェンジマンの監視」
イビルバハムート「剣親子の護衛」
イビルプロフェッサー「・・・・傍から見るとストーカーみたい・・・」
イビルウィング「・・任務だ。我慢しろ」
イビルマッスル「メリクリウス様!!我らにお任せであります!!」
そういうと、イビルチェンジャーも姿を消した・・・。
そして、メリクリウスは、椅子を離れ窓から麻帆良を見下ろした。
メリクリウス(・・・春那、飛竜・・・私には、これぐらいしかできない・・・せめて二人は、私を忘れ幸せになってくれ・・・)
そんなわけでチェンジマンとリムドーの登場です。敵対する親子、この先どうなるのか?今後の展開をお楽しみに。