-旧オルグ拠点・暗黒洞窟マトリックス-
ここは、かつて『オルグ』と呼ばれる邪悪な鬼達が使っていた本拠地である。しかし、『百獣戦隊ガオレンジャー』との戦いで、オルグを生み出す『地獄の門』は閉じられ、洞窟自体も崩れたのである。
しかし、数年前、クロノスが、オルグの巫女『デュークオルグ・ツエツエ』を蘇らせる際、魔力を使い洞窟を掘り出したのである。
そして、その洞窟に複数の影があった。一つは、緑色の体の怪人。もう一つは、紫の衣を着た男。もう一人は、刺々しいデザインの怪人だった。
?「フーフフ、万全まで、力が戻ったでおじゃる」
緑色の怪人は、オルグのハイネスデューク『ウラ』・・。かつて、百獣戦隊ガオレンジャーに敗れた邪悪な鬼である。
ウラ「まあ、戦力はどうとでもなるでおじゃる」
?「で、ウラさんよ。どうするんだい?」
刺々しい怪人が、声をかけてきた。怪人の名は、『イナズマギンガー』。かつて、『機械帝国ブラックマグマ』を乗っ取ろうとしたが、志半ばで『太陽戦隊サンバルカン』に敗れた・・。
ウラ「まず、先言ったとおり戦力を増やすおじゃる。既に一人、こちらに向ってきているでおじゃる」
イナズマギンガー「ほお?」
?「その人物も、オルグなのですかな?」
紫の衣の男が、話しかけてきた。男の名は、『ヘッダー指揮官』・・『バトルフィーバーJ』にやぶれた『秘密結社エゴス』の指揮官である。
ウラ「そうでおじゃ・・・む?」
ウラは、覗き込んでいた鏡を見て疑問の声を上げた。
ヘッダー「いかがなされました?」
イナズマギンガー「なにかあったのかい?」
ウラ「・・・『ラクシャーサ』の気配が消えたでおじゃる・・」
―某所―
そこでは・・・・
?「ぐわあああああっ!!」
何者かと何者かが戦い、片方が倒れかかっていた。倒れかかっているものは、人間ではなく異形の存在だった。紫色の体に白い毛。大きな一本の角が目を引く。はぐれハイネス『ラクシャーサ』である。もう片方は、機械のような虫の形状の怪人だった。かつて、地球にやってきた生命体『ハイド・ジーン』である。
ハイド・ジーン「頂く」
ラクシャーサ「ぐ・・ぐおおおおおおおおおっ!!!」
ハイド・ジーンの体が輝きだすと、その光の中にラクシャーサは消えた。すると、ハイドジーンの右腕の色がラクシャーサと同じ色へ変色した。
ハイド・ジーン「・・・次だ・・」
ハイド・ジーンが、近くの丘を見上げると、三体の異形の怪人がいた。龍の怪人『獄獣人ソードドラゴン』、狼の怪人『獄獣人シールドウルフ』、骸骨の怪人『魔人兵ボンバースケルトン』。ヘルズカンパニーと『天破団』所属の怪人である。
ハイド・ジーン「デザートが、きたか」
三体の怪人は、ハイド・ジーンからかもし出された気配に、本能的に『こいつは危険だ』『始末せねば』という考えが即座に浮かび、一斉に襲い掛かった。
ハイド・ジーンは、手をかざし光線を撃ったが、シールドウルフは、即座に盾で防御した。そして、その影からソードドラゴンが、炎吐いた。
ハイド・ジーン「むう・・・」
それに畳み掛けるように、ボンバースケルトンが、一回で出せるだけの爆弾素全て出して一斉に爆破した。
ドドドドドドドーーーーーン!!!
凄まじい爆発が起き、それぞれ飛ばされないように踏ん張った。そして、爆発が終わり、静けさの中、煙の向こうに影が見えた。シールドウルフは、いち早く飛び出し、その影に向けて爪で斬りかかった。
バキッ!
しかし、爪は、粉々に砕けてしまう。それでも構わずに、今度は、牙で噛み付こうとしたが、その影・・ハイドジーン寸前で動きが止まる。よく見ると、ハイド・ジーンの右腕が、シールドウルフの体を貫いていた。シールドウルフは、ゆっくり崩れ落ちた。
そして、仲間の死で頭に血が上った二体が、左手の剣と骨の剣を一斉に斬りかかるが・・・・
ハイド・ジーン「我が糧となれ」
再び、ハイドジーンが発光すると二体の怪人、そして先ほどのシールドウルフの死体も消えていた。
ハイドジーン「次は・・・どこだ」
そう呟くと。ハイドジーンは、霞のように消えていった・・・・。