千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
まあとりあえずそのことはさておき、では、どうぞ!
柱間「おお!此処が実技試験の会場か、まるで街が一つ分用意してあるような感じぞ。ま、それにしても相変わらず広いところだの〜!雄英高校とやらの学校の敷地は。ガハハハハハハ!!」
紅い戦国甲冑が良く目立ついつもの戦闘用の服装で、雄英高校入試の実技試験会場に赴いた柱間は、これから行われる雄英高校入試の実技試験の会場が街一つ分あることを知ったことで、雄英高校の敷地面積が相変わらず圧倒的に広いことを肌身で実感する。しかし、柱間の声量が元々大きいのもあってかその柱間の声を聞きながらこんな状況でも未だに元気で能天気なところが逆に羨ましいと思った者もいれば、はたまた世間中に報じられたあの事件*1によってマダラと同じくこの世界にて今話題の時の人となっていた柱間に対して嫉妬したのか、柱間をまるで最初から敵視するかのように鋭い目つきで見ていた者もいた。
「チッ、ニュースとかで知ったあの千手柱間とかいう奴。社会的に良いことをしたからって調子に乗りやがって…!せいぜい無様に不合格となりやがれ。」
「ああ、確かにな。つーかあいつももう一人の奴も少しだけ話題に上がっただけだろ?それぐらいのことでマジでつけ上がってるよな。自分は良い子ですよアピールでもしたいのかよ笑。」
「それに、聞いた感じアイツの能力は要するに回復能力だけだろ?だったら楽勝だな笑。合格の席が一つ空いたもんだぜ笑。」
「だな笑。まあ、せいぜい個性持ちの俺たちに頑張って足掻きな笑。実質、無個性の千手柱間さんよォ笑。」
「ギャハハハハハ笑。全くだな笑。」
個人個人の勝手な憶測で柱間を侮辱する、柱間に対する妬みを持った一部の受験生たち。正直言うと、マダラが思った通り実に哀れで可哀想なものであった。柱間はこれから叶える夢と理想を持っていざ真剣にこの実技試験に望むというのに、柱間に対する妬みを持った一部の受験生たちは柱間への嫌味や悪口しか言わないという、何とも惨めで情けない始末。こんな人間が果たして将来、ヒーローになる学生として本当に相応しいのだろうか?
だが、そんな実技試験の準備時間はいつの間にか嵐の様にいきなり消え去った。
プレゼント・マイク「ハイスタートー!」
「……ん?」
「は?……」
「……え?」
次第にざわざわと静かに騒ぐ受験生たち。そこを実技試験監督であるプレゼント・マイクがおいおい……、まだ気づいてないのかよと内心で思いながら再び大声で受験生たちに対して口を開く。
プレゼント・マイク「どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?現に紅い戦国甲冑を身に纏ったあの長髪のリスナーはもう先に開始しちまっているぜぇ!?」
「「「「「ッ!!」」」」」
ドドドドド!!!
遅れた受験生たちも先に走って向かって行ってしまった柱間を追うようにして急いで走り抜ける。こうして雄英高校入試の実技試験はついに開始した。
柱間「主たちに恨みはないが、此処で動きを止めさせて貰う。木遁秘術…
樹界降誕!!」
シュルルルルルル……!
メキメキメキメキメキメキ……!
シュルルルルルル……!
1Pの仮想敵「標的捕捉!!ブッ殺s…ガッ!?」
バシッ!
2Pの仮想敵「標的捕捉!!ブッ殺s…グアッ!?」
ガシッ!
3Pの仮想敵「標的捕捉!!ブッ殺s…ウオッ!?」
バシッ!
実技試験が始まってから数分後、柱間は他の受験生よりももう圧倒的に差を開きながら順調に
ダッ!シュン!シュン!シュン!
そして柱間は、「木遁秘術・樹界降誕」を発動させたことでコンクリートの下にある地中から生み出した多数の人の身よりも巨大な樹木で仮想敵数体を全て拘束し、自身はその巨大な樹木を足場にしてどんどん高所へと素早く登って行って最後に空中へ飛んだ後、技の仕上げとして、柱間が持つ陽遁のチャクラで木遁を最大活性させてそれを拳に乗せながら叩き付ける「木遁・金剛拳」で仮想敵数体を巨大な樹木ごと破壊しようとする。
柱間「うおおおおおおおおおお!!」
バキッ!!バキバキバキバキ!!
ドガァァァン!!!
柱間「よし!とりあえず順調ぞ!ついでに俺の少し遠くにいる仮想敵とやらも全員倒しておくとするか。木遁・皆布袋の術!」
そして柱間はそのまま次から次へと湧き出て来る樹木でできた巨大な手を操る忍術、「木遁・皆布袋の術」を駆使したりなど、「木遁」の様々な術を使って仮想敵を再び蹴散らし始めて行く。その最中に柱間が戦っている場所へ足を運んだ他の受験生たちは、柱間がいる場所を見て絶句していた。
「な、何なんだこいつ…、俺たちなんかよりかなり手慣れてやがる…!」
「こんな奴の近くに居たら尚更ポイントなんて取れねえじゃねえか…!」
「お、俺は別のとこ行くぞ!」
「ま、待ってくれ、俺も!」
「わ、私も!」
離れていく他の受験生を尻目に、一方で柱間は「木遁」の基本的な術である「木遁の術」で柱間の腕から生み出したそれなりの大きさの樹木を、手近にあった柱間に破壊された仮想敵の鉄くずに
樹木と金属の接触により甲高い反響音がすると、仮想敵がのそのそと音の出処へと動き、柱間を取り囲んでくる。
ぞろぞろ…、ぞろぞろ…、ぞろぞろ…
いつもの穏やかな顔とは違う険しい顔で柱間はかなりたくさんいるその仮想敵たちを確認し、戦闘の構えを取る。
柱間「やはりぞろぞろと来るか…、しかも結構な数ぞ。だが、このまま押し切らせて貰う!木遁・木龍の術!」
ギシャアアアアアアア!!
3Pの仮想敵「標的捕捉!!ブッ殺s!?」
ドガァン!
ドガァン!
ドガァン!
ドガァン!
ドガァン!
ギシャアアアアアアア…!
柱間が放った木龍は、かなりたくさん集まってきた仮想敵たちに対して突進したり噛み砕いたりしながら兎に角縦横無尽に暴れ回っていた。仮想敵の身の丈は通常の人間の倍以上ある鋼鉄の体躯で、人力では到底太刀打ちは不可能だが、柱間が放った木龍は仮想敵の性能を全て上回っていた。その光景を見た他の受験生たちからするとその動きは実に豪快そのものであったが、仮想敵と柱間が放った木龍が交戦し始めようとした瞬間、仮想敵は木龍が動く驚異的なスピードを受け止められずにそのまま仮想敵の胴体ごと穴がポッカリと開くように貫かれてそのまま爆散。それを繰り返す毎にいつの間にか鉄くずが積み上がる光景に他の受験生たちは柱間に対して「異常さ」を覚えた。
それはさておき、柱間が発動した、「木遁・木龍の術」により此処の場所に存在した仮想敵は粗方片付いたと思った柱間は別の場所に移動しようとした。
柱間「さて、此処は粗方片付いた。そろそろ別の場所に…「だ、誰か助けてくれー!」ぬ!?これは救助の声か!?」
声がした方角へ柱間が咄嗟に振り向く。そこには仮想敵による鉄屑が片脚にへとのし掛かり、身動きが取れない状況になっていた受験生がいた。それに気づいた柱間は、見て見ぬふりをせずにすぐ様その受験生の救助へと赴いた。
柱間「そこの者!大丈夫ではないかもしれぬが、大丈夫か!?」
「!た、助けてくれ!脚が…、俺の脚が多数の瓦礫の下敷きになった!」
柱間「わかった!今助ける!少しの間耐えるんぞ若いの!木遁・木人の術!」
メキメキメキメキメキメキ…ガシッ!ガシッ!
ドシーン!!!
柱間が「木遁・木人の術」を発動させると、身長80mぐらいはあろう仁王像のような見た目をした木の巨人である木人が、コンクリートを突き破った後、両手で地面を掴み、さらに地中から這い上がるようにドシーンと重厚感のある地響きを鳴らしながら地面を脚で踏んで召喚された。また、木人の身体には先程柱間が「木遁・木龍の術」で召喚した木龍が巻き付くように装備されていた。
柱間が召喚した木人は、怪力を持ったその巨大な手で無数の瓦礫を全て退かして脚が瓦礫の下敷きになっていた受験生を救助した。
「ど、どうもありがとう!助かった!」
柱間「そうか、だったら良かったぞ!それに、この俺の行動は礼には及ばぬことだ。何せ俺は人を救ける者として当たり前のことをしたまでだからな。まあそれはさておき、大した怪我もなくて実に良かった。もう仮想敵とやらと戦うことが無理そうであれば何処か遠くにある場所へ避難した方が良いと思うぞ。」
「ああ、わかった!じゃあ俺はそろそろ避難させて貰うよ。」
柱間は救けた受験生を見送る。
今度こそ場所を変えようか、そう思案していたその時に柱間に対して声がかかった。
???「ふーん、ただ強いだけじゃないんだな、お前。」
柱間「ん?お主は一体…」
その声の元は、オレンジ色の髪を片方で纏めたサイドテールの少女だった。男まさりで勝気そうな目元は、確かに柱間に向いていた。
???「あ、突然ごめんな。だってお前、樹木を生み出して森を創ったかと思えば今度は巨大な手、さらには巨大な龍、そして最後には巨大な人と、なんかまるで樹木を生き物のように操ってこいつらを倒してったからさ、他からも目立つよそりゃ。」
オレンジ色の髪を片方で纏めたサイドテールの少女がそう柱間にへと言い出す。それを聞いた柱間は、その少女が言い出したことが面白可笑しかったのか、さっきまでの真剣で険しい表情がまたすぐに崩れ去っていつものように再び豪快に笑い出した。
柱間「ハッハッハッハッハッ!そうかそうか!俺の木遁がまるで生き物のようだったか!それは中々面白いことを言うの!若いの。」
???「アハハハハハハ!最後の方なんかお年寄りのお爺さんみたいな言い回しだな!お前の言い回し!」
柱間「お主もそう思うか!もしかするとやはりお主とは気が合いそうな気がするの!ガハハハ!!」
???「ああ、つい笑っちゃったよ!あ!それはそうとまだお互い名前を言っていなかったね、私の名前は
柱間「俺の名は柱間…、千手柱間ぞ!協力する機会とかあれば是非よろしく頼むぞ拳藤!…と言ったついでだが、お主のところへまたあの仮想敵とやらが近づいてきているぞ?対処はせんのか?」
拳藤「ハハッ!何だかんだちゃっかりしてるな。ま、ありがと──な! っと!あと、よろしくな!千手。」
少女は背後に迫り来る仮想敵に拳で応戦した。しかし、それはただの拳ではない。
尋常ではない大きさの“手”だった。こうなると、殴打というよりもはや着弾。
その凄まじい正拳に成す術なく破壊される仮想敵を見て、柱間は思わず「おお…!」と感嘆の声を漏らした。
柱間「これは実に面妖な…!拳藤の『個性』は実に面妖な特殊能力を持っているようだの!ガハハハハハハ!!」
拳藤「面妖言うな!ちょっと気にしてるんだからな!」
柱間「ハッハッハッ!それはすまんの、拳藤よ。」
赤くなりながらも抗議する少女に柱間は半笑いで謝った。そして話が自然と切り替わる。
柱間「ところで、俺は別の場所に移動しようかと思う。
拳藤「へぇ、場所は一体何処にするんだ?って、 ん?でも時間的に考えると、ここで粘った方が良くないか?」
時計を見た拳藤がそう提案してきた。確かに、試験終了まであと5分を切りそうな感じだった。
柱間「ぬ!そうだったのか?何せ俺は余り時間などの物事を基本気にしないものでな!ハッハッハッハッ!だがこりゃあ拳藤に一本取られたの!」
拳藤「千手が豪快に笑うのは良いけどそこは気にしろよな。まあでも移動するか?道中で救けが必要な他の受験者もいるかもしれないし──」
その直後だった。
ゴゴゴゴゴ…!
ドガァァァァン!!!
突然起こった地鳴り。それは明らかに今までの仮想敵の足音ではなかった。
まるで地面そのものが揺れていたのだから。おそらく説明の時にプレゼント・マイクが答えた0Pの仮想
拳藤「なっ──」
柱間「ぬ!?」
周囲の建物を破壊しながら二人の眼前に飛び出してきた、柱間が使役する身長80mの木人とほぼ同じぐらいかそれ以上の身長を誇る程の巨大な仮想敵はまるで我が物顔のように実技試験の会場を縦横無尽に暴れ回った。
その光景を見た他の受験生たちは皆、
「0Pのギミックだ!」
「こんなポイントにならない奴相手にしないで他行こうぜ!」
「こんなん逃げるにきまってるだろ!」
「こんなの逃げること一択でしょ!」
やはり相手にしたところでこれは無駄なのだ。皆、それを理解していたがゆえの逃走がほとんどだった。
それに、柱間以外の受験生たちにとっては余りにも大きすぎるものだからだ。
柱間「くっ!やはり、全員がこの場から逃走してしまったか……。それに拳藤も逃げるのか?」
拳藤「お、お前は逃げないのかよ!?」
すぐそこまで迫って来る例の巨大な仮想敵を見て、拳藤は柱間の手を取った。
拳藤「倒す算段も無いならここに居ても危険だ。だから避難しなきゃ!」
拳藤は柱間に避難するよう説得する。だが、柱間はもう片方の手を拳藤の肩へと置き、「拳藤よ、そんなことをする必要はない。」と言いながら穏やかで優しそうな笑みを浮かべる。
柱間「大丈夫ぞ、彼奴を止める算段ならばある!」
拳藤「え?」
柱間「だから拳藤よ、此処は一つ互いに協力しないか?」
拳藤「マジで言ってんのか、お前。」
「ああ!マジの大マジぞ!」と笑う柱間に、少女は唾を呑み込んだ。
他の受験生が一目散に逃げる中、柱間はゆっくりと例の巨大な仮想敵に近付いていく。
柱間「では説明するぞ。まず、拳藤の“個性”で俺をあそこまで飛ばせるか?」
拳藤「あそこって……?」
柱間が身近にある高そうな建物を指差すと柱間は拳藤に言った。
柱間「なるべく屋上に行けると望ましい。あと、目標にする建物は今逃走している他の者たちが良く見渡せる場所ならば、基本的に拳藤の自由で良い。とりあえず、それなりに高いところかつ、今逃走している他の者たちが良く見える場所へ俺を飛ばせさえすれば、弱腰になり、冷静さを失って戦意喪失した他の者たちの士気を高め、再び呼び戻すことができるかもしれぬ。もし呼び戻しに成功すれば大変心強くなるからの。その後は、拳藤もその者たちと共に逃げ遅れた他の者たちを救出し、一点の場所へと避難してくれ。そして全員が避難し終わったら、俺が例の彼奴を全身全霊の力で一気に叩く!兎に角まずはこの実技試験の会場にいる皆の士気を高めることが先決ぞ!どうだ?やってくれるか拳藤よ?」
拳藤「冗談じゃ…ないみたいだな。わ、分かったよ、お前に従う。」
柱間「おお!即答か…!因みに反対する気はなかったのか?別に俺とて無理にとは言わなかったんだg「いや、大丈夫だ。それに…」ッ!?」
巨大化した拳を、拳藤は握り締めた。何のためにここに立っているのか。何のためにこの学校、雄英高校を希望したのか、受験したのか。拳藤の中で再認識したのだ。
拳藤「ヒーローなら、街中で暴れる
拳藤の熱い決意を読み取った柱間は、「そうか、どうやら俺の心配は杞憂に終わったようだな。」と穏やかで優しそうな笑みを浮かべた。
柱間「では!そろそろ彼奴を止めるための作戦を開始するんぞ!あ、因みにそのためには、後始末のこともしっかりと考えねばならぬ!それだけ言うのをすっかり忘れてた!ハッハッハッハッ!!」
拳藤「言うのをすっかり忘れてたって…、お前なあ…。」
そして、柱間が偶然知り合った少女、拳藤の大きな掌に柱間は飛び乗った。無論、狙いは逃走している他の受験生たちが見渡せるなるべく高い建物の屋上。
拳藤「いっけぇええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
掛け声とともに投げ飛ばされる。投げ飛ばされた柱間は、高い建物の屋上に着地するための態勢を取り始めた。そして…
タンッ!
柱間「よし!とりあえず例の場所への着地は成功ぞ。」
着地に成功した柱間は、今も戦意喪失しながら冷静さを欠いて逃げ回っている他の受験生を説得して全体の士気を高め、再び呼び戻す行動をすぐ様開始する。
柱間「さて、逃げ回っている他の者たちは一体何処ら辺に…ん?彼処か!ではいよいよ開始ぞ!」
そう言い終わった後、柱間は大きく息を吸い込み始めた。
そして、息を吸い込んだと同時に息を解き放つかのように、高い建物の屋上にいる者の声が地上にいる者たちに良く聞こえるほどの滅茶苦茶大きい声で今も逃げ回っている他の受験生に活を入れる演説をするように士気を高め始めた。
柱間「皆の者!!!静まれ!!!一旦落ち着くのだ!!!」
「「「「「ッ!!?」」」」」
逃げ回っている他の受験生は、柱間がいる方角へと一斉に振り向く。どうやら他の受験生からの注意を引くことは成功したらしい。そう感じ取った柱間は全体の士気を高めるための演説を続ける。
柱間「今のお主たちは、あの
だが、案の定他の受験生たちから柱間の演説中に反対意見が飛び交った。勿論、あの巨大な仮想敵についてだ。
「けど!あんなでかい奴なんかに弱点は本当にあるのかよ!?」
「そ、そうだ!それに本当はあいつに弱点があるとホラを吹いて、俺たちに特攻させ、自分だけ生き延びようとするつもりだろ!!そんなの俺は御免だ!!」
「その通りだ!そんなの俺たちが納得できる訳ねぇだろ!!」
「そもそも考えることが重要って、一体何をどうやって考えてあいつを倒せば良いんだよ!!」
飛び交う罵声のような他の受験生からの反対意見。やはり皆、それでも
柱間「確かに!!お主たちにとって彼奴は恐怖を煽るものでしかないというのは充分…、いや、死にたくなるほど俺はわかる!!だが!!お主たちはこのまま何もかも全て諦め、全てのことから逃げ続けるだけの人生で良いというのか!!?」
「「「「「ッ!?」」」」」」
柱間の情熱的な演説に少しだが動揺し始めてきた他の受験生たち。それはまるで柱間に心を動かされそうな感じであった。
柱間「兎に角、こうも長々と言ってはいられん!皆の者!!今こそ立ち上がるのだ!!それに逃げ遅れた者や怪我を負った者もいる!彼奴に立ち向かうのが怖かったり、立ち向かう力などがなければ、逃げ遅れた者や怪我を負った者を救け、その者たちと共に避難などをしたりしても俺は全然構わない!!最後に!とりあえず俺の激励の言葉としてお主たちはそれを胸に刻め!!
柱間「何もせずに最初から「
そして、他の受験生に対しての演説が一通り終わった柱間は、高い建物の屋上から地上へと降り、再び拳藤の元へと戻った。
柱間「拳藤、とりあえず戻ったぞ!って、ん?一体どうした拳藤よ?何故少し泣いているんぞ?」
拳藤「あ、ああ!ごめんな!こんな姿見せて!さっきからずっと思ってたけどさ、千手ってやっぱり根っからの純粋なお人好しなんだなーって、アンタの演説を聞いていて感動して少し涙が出ちゃったよ。こんなこと私でも積極的にできないぞ。ましてや実技試験上、お互い敵同士だってのに。」
柱間「ハッハッハッハッ!そうかそうか!俺の言ったことが感動したのならばそれはそれで良かったんぞ!それに…、拳藤も良い眼をしておる。それも俺と同じようなお人好しの眼ぞ。」
拳藤「ハハハ!私がお人好しの眼かぁ…、ま、褒め言葉として受け取っておくよ。ありがとな!」
柱間「うむ!わかった!…さて、話はとりあえず此処までにして、次は逃げ遅れた者や怪我を負った者を俺と拳藤で協力して一先ず救助に取り掛かるぞ!」
拳藤「ああ!そう言うとおもったよ!アンタは。だったら早速その救助に取り掛かr「ま!待ってくれ!!二人共!!」ッ!一体何だ!?」
柱間「ん?…ッ!そうか…、やはりきてくれたか!」
柱間が察した通り、柱間と拳藤の前には先程柱間が演説をした相手である柱間と拳藤以外の他の受験生たちがゾロゾロと多数集まり、舞い戻ってきた。それも皆、柱間の行動に感化されたのか何か決意したような眼をしていた。
「…二人が良かったら、俺たちにも協力させてくれないか?あの巨大な仮想敵を倒すの。実はアンタの演説を聞いて目が覚めたんだよ。俺たちはこのまま情けなく守られる側になるのは御免だってな!」
「ああ!その通りだ!俺たちだってアンタの言う通り、できることなら少しぐらいある!」
「まあな、それにこの体たらくじゃあヒーロー候補生の資格なんかまずねぇからな。俺も協力してやるよ。」
「私もあのデカブツに怯えてばっかりいるんじゃ自分が情けなく見えてしまうから当然、協力するわ!」
「よし!なら決まりだ!どうせこの際だ、この雄英高校入学試験、合格になろうが不合格になろうが関係ねぇ!この場にいる全員で協力し合って悔いのない雄英高校入学試験にしてやろうぜみんな!!」
「おおー!!!」
拳藤「ハハハ!相変わらず頼りになるね、千手は。(やっぱり千手は凄いなぁ!この時からもうみんなからの人望が強い存在だなんて。私も、千手に追いつけるようにまだまだ頑張らないとな!)」
柱間と拳藤以外の受験生たちはもう既に今果たすべきことが決まっていた。それは説明するまでもなく、柱間と拳藤に対しての協力であった。その決意をしかと受け取った柱間は、「皆の意思、しかと受け取った!怖いところにわざわざ自らの足できてくれて実に感謝するぞ。」と、穏やかで優しそうな笑みを浮かべながら言った後、すぐ様険しい顔つきになり、例の作戦に関して説明を開始する。
柱間「さて…、皆の者!いつまでも長話はしておれん!俺が提案した作戦をなるべく簡潔に説明する!まずは──」
柱間が立てた作戦をこの場にいる全員の受験生たちが開始し始めてから、行動は早かった。まず、逃げ遅れた者や怪我をした者を救助して避難させるため、柱間は最初に拳藤を、集まった他の受験生と共に、逃げ遅れた者や怪我をした者の救助と避難をさせた。さらに、「木遁・木分身の術」で柱間の見た目や能力などを、柱間細胞を元に完全再現させた木の分身を五体ほど召喚して拳藤とその他の受験生などの護衛役と全員避難後に本体へと合図を送る役を任せる。残った柱間はその間に柱間以外の受験生が全員なるべく遠いの場所へと避難させるための時間稼ぎとして例の巨大な仮想敵に対し、「木遁・木人の術」により召喚した木人を使役して誘導し続ける。
そして、実技試験の制限時間残り1分ほどになった頃、ついに!柱間が例の巨大な仮想敵を全身全霊の力で倒すことができるチャンスが到来する。
柱間「!俺の木分身からの情報か、何々…ッ!そうか!全員避難できたか!!」
柱間が生み出した木分身からの情報伝達によると、どうやら柱間以外の受験生は全員、無事に指定の場所へ避難完了とのことだった。その場所がある方角を見てみると、拳藤も既に避難しており、さらに自分の個性である『大拳』をパーの形にし、合図代わりとして柱間に向けて送っていたことがわかった。兎に角、全員が指定した場所に避難できたことを完全に理解した柱間は、自身が立てた作戦の総仕上げとして、例の巨大な仮想敵と最初で最後の交戦を開始した。無論、柱間の
ゴゴゴゴゴ…!
ズシン!ズシン!
0Pの仮想敵「トウトウ追イ詰メタゾ。標的捕捉…
ブッ殺ス!!!」
0Pである例の巨大な仮想敵は、標的である柱間へ向けてそう荒々しく攻撃宣言をする。だが、それに対し柱間も何処か勇敢さのある険しい顔をしながら例の巨大な仮想敵へ向けて攻撃宣言をする。
柱間「そうか、やはり仕方ない…、お主と無駄な争いはしたくないが、この街の平和のために、この俺、千手柱間も全身全霊の力でお主の攻撃を迎え撃とう…!いざ!勝負ッ!!!」
そして、例の巨大な仮想敵の攻撃を迎え撃つため柱間は、仙術チャクラをものの数秒で練って歌舞伎役者が付けるような顔の紋様が浮き上がると同時に「仙人モード」となり、自分にとっての切り札とも言える
柱間「仙法…」カッ!
柱間「木遁…」
柱間「真数千手!!!」
ズオオオ…!
「な!何だあれ!」
「なんて大きさの千手観音だ…!つーかもはや高層ビルすらも簡単に超えている大きさだぞあれ!!どう考えてもおかしいだろ!!」
「あいつ!未だにあんなとんでもない技を隠し持ってやがったのか…!本当に俺たちと同じ中学生かよ!」
「ええ、それにあの指揮力、まるで一種のカリスマよ。」
拳藤「千手が乗っているあの千手観音の仏像…、確かにでかい…!低く見積もっても高層ビル以上の大きさは確実にある気がする…!一体何なんだ!?千手のあの技は…!」
柱間が自身の切り札として使っている木遁の必殺技、『仙法・木遁・真数千手』は、なんと樹木でできた超巨大な千手観音の仏像を展開するものであった。その見た目は、千の手を携える、神聖で慈悲深い仏様である千手観音そのものであり、おまけに頭上の中央には柱間が召喚していた木人が、まるで小人のようにちょこんと乗っている。
身長80mの木人が何故小人サイズに見えるのかを説明すると、その正体は真数千手の、
さて、真数千手についての説明をつい長々と語り過ぎてしまったが、話を戻そう。柱間が、『仙法・木遁・真数千手』を発動したことによって、樹木でできた超巨大な千手観音の仏像と共に柱間は例の巨大な仮想敵へと進撃を開始する。とはいえ、その仮想敵も、圧倒的な身長と体重を誇る真数千手の前では「圧倒的無意味」かつ「圧倒的無力」な小人同然であった。そして、柱間は真数千手の頭上にて、そのまま威勢良く掛け声を言った。
柱間「我が火の意志…!存分に見せてやろう!!…行くぞ!!」
0Pの仮想敵「標的捕捉…!ブッ殺ス!!」
かつて忍界にて、柱間とマダラが二人で創り上げた故郷とも言える隠れ里、「木の葉隠れの里」や、その隠れ里の長である「火影」を思い出しながら柱間は、先程決意した通り、攻撃を開始した例の巨大な仮想敵に対して全身全霊の一撃…、いや、全身全霊の千撃で迎え撃つことに決めた。その千撃の名は…
柱間「頂上化仏!!!」
ババババ…!
0Pの仮想敵「!!?」
例の巨大な仮想敵は千発の拳撃が来ることに気づきはしたが、今更気づいたところで時既に遅し。真数千手が、一発一発全体重を掛けて放つ千発の拳撃は、肉眼で追えないほどの途轍もない速さで例の巨大な仮想敵を襲い、抗う術もなく…
ズカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ!!!!!
木遁連続パンチ千回分で見事にぺちゃんこにしてしまった。
「やった…!やったぞー!!あいつがついに倒したぞー!!」
「うおおおおおおおおおお!!」
湧き上がる純粋な歓声。また、頂上化仏という真数千手の攻撃が終わった後の跡地には、なんと普通にスクラップになるどころか、煎餅みたいに薄っぺらく平たい感じのかなり異質なスクラップとなっていた例の巨大な仮想敵の残骸が存在していた。
そしてそれと同時に…
プレゼント・マイク「ッ!?しゅ、終ー了ー!!」
実技試験終了の合図が来た。
柱間「拳藤ー!!今戻ったぞー!!」
拳藤「ああ!お疲れな!千手!いやー!それにしても最後にアンタが繰り出したあの超巨大な千手観音の仏像を使役する技、マジで凄かったし、何より迫力が途轍もなかったよ。いつか私もアンタのように強くなりたいなぁー。」
柱間「ガハハハハ!!拳藤はますます目の姿勢が俺に似てきたの!その調子で少しずつでも良いから頑張ると良いんぞ!ま、とはいえ俺が出した真数千手は一度使うと一気に体力などが持っていかれそうでの、兎に角燃費が悪いんぞ。故に、連発してでの発動は危険極まりないものだった!」
拳藤「そうなのか?だったらそこの弱点などは改善しないとな!」
千手「うむ!これからはそうさせて貰うんぞ!」
また、余談だが、実技試験が終了し、雄英高校入学試験が滞りなく終わった後、雄英高校の外へ続く出口にて、拳藤が良かったらLINEという伝達アプリで友達にならないか?と誘われたため、柱間はすぐに了承。拳藤にやり方を一から教えて貰い、拳藤を、柱間が持つスマホへとLINEでの友達として登録したらしい。
そしてその後の帰り道、雄英高校の敷地内を、先に待っていたマダラと一緒に歩いて帰っている最中、マダラが何かに気づいたのかさらに上機嫌な柱間に話しかけてきた。
マダラ「なあ柱間ァ、お前さっきから何を上機嫌でいやがるんだ?おそらく実技試験の方が圧倒的だったとは思うが。」
マダラが無表情ながらも何処か心配していそうな感じで柱間へ問いかける。それを聞いた柱間は、嬉しそうにマダラを見ながら口を開いた。
柱間「クックックッ…、それはのー、これを見れば全てわかるんぞ!!」
マダラ「はあ?一体何のことだよ。」
マダラが面倒臭そうにしながらもしっかりと見る。そこには、マダラと合流する前にLINEというスマホのアプリにて友達登録を済ませた、拳藤の連絡先があった。それを見たマダラは、全て察せたのか半分呆れ果てるように口を開いた。
マダラ「…ったく、テメェはとんだ善人だな。この世界で生きているガキ、しかも女と知り合い始めるとはな。ん?待てよ柱間。」
柱間「ん?何ぞマダラ?」
マダラ「お前、まさかそういう関係なのか?」
柱間「な、なっ!い、いい一体何を言っているんぞマダラは!ま、まさかまだそんなことある訳ないんぞ!ハッハッハッハッ…。」
マダラ「ほう?どうやらなんか裏がありそうだな、こいつは。」
ガシッ!
柱間「なっ!」
マダラは、柱間の首の後ろ辺りに当たる服の部位をガシッと掴む。それもただガシッと掴んでいる訳ではなく、どんどん掴む力が上がって行っているのだ。柱間は冷や汗をかきながらマダラに問う。
柱間「マ、マダラ〜…、こ、これは一体…。」
マダラ「ああ、お人好しバカのテメェにはたっぷり聞きてェことがある…
山ほどなぁ。」ゴゴゴゴゴ……!
柱間「(o_o)」チーン…!
そして、柱間はマダラに引っ張られるように連れて行かれ、家に着いた。また、その後はどうなったか?ということに関しては、全てご想像にお任せしておこうと思う。とりあえず、柱間とマダラの雄英高校入学試験は終了したのであった。
はい、ということで第九話でした。ついに15000文字近く達成です!とはいえ、まあ…、簡潔にまとめられていないので褒められることじゃありませんが…。だって難しいんだからしょうがねぇだろォ!簡潔に物事をまとめるのって!まあそれはさておき、次話の内容は雄英入試の合格者査定が中心となると思います!よろしくお願いします!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、読者の方々がよろしければ必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ、是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気が下がりますのでそれらは御法度です。
よろしくお願いします!では、第十話にて。
追記:卑劣様と謳われた忍をヒロアカ世界に参戦させるかさせないかという投票についてですが、投票率が両方共ほぼ互角なため、この投票をした後、できればこの投票の選択肢を選んだ理由などを、時間があれば是非必ず感想として送って説明してみてください。そうしてくださると大変嬉しいと存じます!