千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる   作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ

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お待たせしました、第十二話です!更新が遅くなって大変申し訳ありません!今話から卑劣様こと「千手扉間」がヒロアカ世界へ本格的に参戦致します。兄者とは真逆の性格を持つ卑劣様が放つ避雷神、穢土転生、互譲起爆札などを使った卑劣戦略をヒロアカ世界に住む人間たち(*プロヒーローなど含む)の前でやってくれたら盛り上がりますね笑。また、今話から、原作の内容とほぼ完全に合流していく感じとなり、それに比例してヒロアカキャラたちとどんどん絡ませて行きます。どうぞよろしくお願いします!では、どうぞ。


第十二話:運命の再会

 

 

柱間、マダラ「扉間!!!」、「千手扉間!!!」

 

 

耳郎「え!?な、何!?二人共急に叫んで。ま、まさか引っ越したりして別れてしまった幼馴染に久し振りにあったとか!?」

 

 

耳郎は柱間とマダラの表情などを見て困惑する。まあ普通はそうなるだろう。何せ耳郎の視点で見た今の柱間とマダラの心情を答えると、幼い頃に引っ越しなどで柱間とマダラの前からいなくなってしまった幼馴染に久し振りに会えて驚愕している心情と感じてしまうのだから。

だが、柱間とマダラの視点で見れば話は別である。二人が何処か見知った相手だな…、と思ったらその相手は千手柱間やうちはマダラと共に忍界の世を去って行った、マダラにとっては自身の弟であったうちはイズナを殺した仇そのものであるかつて忍界にて二代目火影を務めた忍、「千手扉間」がいたのだから。

一方、その本人である扉間は自分が所属するクラスがB組なためかB組の教室へすぐ様入ろうとしたが、自分の名前を呼ぶ柱間とマダラの驚愕した声が嫌でも耳に聞こえたため、全てを察した扉間は即座にその方角へ振り向き、すぐ様声の元のところへ走って向かってきた。

 

 

 

 

 

 

 

それも特にうちはマダラのところへ。

 

 

 

 

扉間「マダラァァァァァァ!!!貴様ァァァ!!!」

 

 

マダラ「フッ…、堅物さは相変わらず健在だな、扉間。」

 

 

マダラは扉間の大声に対して堅物は相変わらずだと評価する。だが扉間は、そんなことは一旦無視してマダラまでもが何故この世界にいるのかということなどを、勢いのある厳格な言葉で問い詰めてきた。

 

 

扉間「黙れ!!俺が堅物だとかそんなことは後回しだ!!何故…、何故貴様がこの世界…、いや、別時空の人間界で今ものうのうと生きている!!?本来なら貴様は第四次忍界大戦を首謀した罰として問答無用で地獄行きなはずだ!!ん?待て…、まさかとは思うが、この世界という別世界でも再び裏で悪事を働く気かマダラ!!貴様という奴は…!!!俺が此処で…!」

 

 

耳郎「ちょ!ちょっと待ってよ!!なんか急に怒り出しているけどいきなりうちはに一体何の用なの!?だいたいうちはがアンタに対して一体何したっていうの!?」

 

 

扉間「この問題は俺とマダラの問題だ!部外者は口を出すな!それでも口を出すならば…!」

 

 

その時!突如周辺が悪感に襲われた。その悪感を出している元はなんと、いつも豪放磊落で根っからのお人好し過ぎる性格を持っている、元初代火影の名を持つ忍界の忍、千手柱間だった。

 

 

 

 

柱間「扉間…」

 

 

扉間「ッ!?」

 

 

耳郎「!?」

 

 

ゾクッ…!

 

 

ズオオオオオオ…!

 

 

ミシミシミシミシ!!

 

 

…ミシ!

 

 

ガタガタガタ…!

 

 

千手柱間が放った怒りの一睨みはマダラに対して行動を強行し、あまつさえ耳郎にまで危害を加えようとした扉間に少し恐怖を与え、黙らせた。その効果は絶大で、柱間が持つ膨大なチャクラを荒ぶらせていたのかその勢いは雄英高校の壁などに亀裂をミシミシと入らせたり雄英高校の超強化窓ガラスをガタガタと震えさせたりするほどであった。

だが、それでも扉間は未だにマダラに対して行動を強行しようとしていた。その証拠として扉間は腕を組みながらいつの間にか人差し指を一本立てていた。それをすぐ様見破った柱間は、追加でもう一言、実の弟である扉間へと加える。

 

 

柱間「指を下ろせ…」

 

 

扉間「………」

 

 

数秒間の沈黙が辺りを走る。両者共譲らない場面が続いたが、柱間が本気で怒っていることを肌で察したのか、扉間が棄権し、立てていた一本の人差し指も素直に下ろした。

 

 

 

扉間「…わかった、そう事を荒立てるな兄者。」

 

 

扉間は本気で怒っている兄者を宥める。そしてその後、耳郎の方角へジロリと向く。

 

 

耳郎「な!何!?ウチの方を見て…!?」

 

 

耳郎は息を飲むように厳格な顔つきの扉間を見る。また、段々と自分の方へ近づいてくる扉間に対して唾をゴクリと飲む。そして扉間が耳郎の目の前に立つが、耳郎は扉間の厳格な顔つきの余りこれから扉間に何をされるのかわからず耳郎は恐怖で自身の目を自然と瞑る。そして扉間の口からおそらく怒号がある言葉が放たれる……

 

 

 

 

 

 

 

……ことはなかった。何故ならば…

 

 

扉間「そこの紺色の短髪の少女、先程はすまなかった。どうやら俺の気が動転していたようだ。このうちはマダラという男はさておき、面識のない少女にいきなりキツく当たってしまったことに関しては俺が心から詫びよう…。」

 

 

耳郎「……え?」

 

 

マダラ「……(フン、扉間の奴め…、相変わらず俺に対しては言葉が辛口だな…)」

 

 

扉間は怒号を飛ばす訳ではなく、ただ何の面識もない耳郎響香という少女に対して無礼を働いてしまったことを詫び、そのことを謝罪したかっただけだったのである。それは、理想主義者な兄である柱間と違って現実主義者な扉間も何処かに隠れた優しさや情を持っていたということに違いないだろう。一瞬呆然状態になったものの、そうなんとなく察せた耳郎はすぐ様こちらも何か返事を返すことにした。

 

 

耳郎「そ、そう!?まあわかってくれればウチは別に全然怒ったりなんかしないよ!それに…、何だかんだウチも言い過ぎちゃったし。」

 

 

耳郎のその心からの返事を聞いた扉間は、少し無表情な感じで、「そうか、わかった。兎に角すまん。」とだけ言い残し、再び柱間とマダラの方へと振り返る。そして柱間とマダラに、忍界とは常識が違うこの別世界へと輪廻転生した転生者同士での話をしたいという提案を説明し始めた。

 

 

扉間「兄者、そしてマダラ、此処での話はとりあえずここまでにする。だが例の話の続きは三人だけになれる場所でするぞ。日時に関しては今日にするが、二人共後で都合の良い時間は取れるか?」

 

 

柱間「そうか…、まあ俺は全然大丈夫だが、扉間は一体何を話すのだ?」

 

 

扉間「そのことは話す時になった時に内容を話すから安心しろ兄者。それで、マダラの都合は大丈夫か?」

 

 

マダラ「ああ、俺の方に関してはその時になっても都合が良ければ俺も参加してやる。急用ができた時は悪いが無理だがな。」

 

 

柱間とマダラの例の提案への参加表明はとりあえず取れたようらしい。なので扉間は、とりあえず伝えるべきことは全て終わったためそろそろ話を切り上げて自分の所属する組であるB組へと戻ろうとした。

 

 

扉間「そうか、とりあえずマダラも参加するということにしよう。ならば話は以上だ。俺はB組という教室へと戻る。あと言い忘れていたが、くれぐれもこの雄英高校の学校内で問題事は起こすなよ?お人好しバカに戦闘狂バカ。」

 

 

そう言い終わると、扉間は再びせっせとB組の教室へと向かい、そのまま入ってしまった。扉間を見届けていた柱間とマダラに対して、耳郎が扉間とはどういう関係なのかということを質問してきた。

 

 

耳郎「ねえ二人共、さっき扉間?っていう名前の男子と何か詳しく話していたけど、その扉間っていう男子と何かあったの?さっきの話し声がウチの方にまでなんとなく聞こえてきたからつい聞いちゃったけど。」

 

 

柱間「ッ!!?」

 

 

マダラ「……!?」

 

 

柱間とマダラはつい動揺してしまった。扉間との話が耳郎の方にまで聞こえていたことに。しかも、耳郎の質問に二人が正直に答えれば絶対ややこしいことになってしまう。だが、かといってこのまま耳郎の質問をそのままスルーする訳にもいかず、柱間がとりあえずバカ正直に答えようとするが、それをやめておけと言わんばかりにマダラがすぐ様止め、代わりにマダラが耳郎の質問に答えた。

 

 

マダラ「あー…そうだな、実は…」

 

 

耳郎「実は?」

 

 

そしてその質問の答えをマダラが口に出す……

 

 

マダラ「あの扉間って奴…、いや、千手扉間はこのお人好しバカの柱間の生き別れの弟らs「おい、お前ら三人。もうさっきの揉め事は収まったか?」ん?…ああ何だ、イレイザーヘッドか。にしてもイレイザーヘッドはもしや此処の1年A組とやらの教室を担当する教師だったのか?」

 

 

ことはなかった。その訳は言うまでもなく、黄色の寝袋を片手で持ちながら1年A組の教室に向かって今着いたところであった、見た目が完全にホームレスのオッサンであるプロヒーロー、イレイザーヘッドならびに相澤消太が三人の話を滞らせたからだ。そして相澤はそのままマダラの質問に対して答える。

 

 

相澤「ああそうだ。というよりうちは、お前はまだ俺の事を呼び捨てで呼んでんのか。雄英高校の校舎内ではまず相澤先生とかで呼べ。それが教師に対する最低限の学生の礼儀だろ。」

 

 

マダラ「断る。なぜ俺がお前に媚び諂わなければならない?と言いたいところだが、お前が俺より強かったらこの俺もお前に潔く媚び諂ってやる。ま、相澤が俺の上を行けたらの話だがな。」

 

 

マダラは不敵な笑みを浮かべながら相澤を少し挑発するかのようにして答える。それを受けた相澤は、ハァ…、と溜め息を吐きながら少し怒り気味に口を開いた。

 

 

相澤「全く、媚び諂うとかそういう問題じゃないだろうがうちは。まずヒーローってのは戦闘だけじゃなく救助なども行う職だ。ただ戦闘力が強いだけじゃ務まらない職なんだよ。だからこそお前の教育方針としてまずはその唯我独尊かつ傍若無人の偉そうな性格を少しずつ端正させて貰うからな。」

 

 

マダラ「フン、何とでも言え。俺を完璧に此処の学校の(ルール)で縛ることができればだがな。」

 

 

マダラと相澤の、何処か犬猿の仲な場面が続く。それを見ていた柱間は、なんか相変わらずマダラと相澤は噛み合わない仲だと勝手に思っていた。

 

 

柱間「ほー…、これは正しく犬猿の仲ぞ。まあマダラがあの性格ではな…。」

 

 

耳郎「けど千手、うちはってアンタの親友なんでしょ?親友だったらうちはを止めてあげたら?あの相澤っていう見た目が完全にホームレスな先生もなんか扱いに困ってるらしいし。」

 

 

柱間「ハハハ…、まあそれについてはおそらく大丈夫ぞ。マダラも認めるべきところはしっかりと認めてはいるからの。それはマダラの親友である俺が一番理解できるものぞ!ガハハハ!!」

 

 

耳郎「ふーん、まあアンタはうちはのことを信用できると豪快に語ってるけど、あの生意気で偉そうな性格のうちはだからどうだかねぇ〜。」

 

 

柱間と耳郎がそう楽しく会話していると、相澤が柱間、マダラ 、耳郎の三人に対して指示を下し始めた。

 

 

相澤「さて、余計な話が先程あったが、お前ら三人で最後だ、さっさと入れ。ついでに三人の内の誰かが入口でくっちゃべってる奴らをまとめてから行け。」

 

 

耳郎「くっちゃべってるって……。」

 

 

マダラ「まあ良い…、さっさと入るぞ柱間、耳郎。」

 

 

柱間「ま、そうだのマダラ!」

 

 

耳郎「あっ!置いて行かないでよ!」

 

 

相澤が顎で示した先には、確かに扉の前で話している生徒が緑髪の少年、「緑谷出久」と茶髪の少女、「麗日お茶子」の二人が居た。

それを見たマダラは、頭を搔きながら柱間と耳郎を連れて教室に足を踏み入れる。

 

 

マダラ「おい、其処の緑髪の小僧と茶髪の小娘、相澤という、此処の担任の教師が早く席に着けと言っているぞ、早く席に着いたらどうだ?他の奴らの邪魔になるだけだぞ?」

 

 

柱間「談笑中すまんすまん!!緑髪の少年に茶髪の少女よ。マダラの言う通り、悪いが席にはちゃんと着いた方が良いとは思うぞ!」

 

 

麗日「うわ!? ご、ごめんね!邪魔やったでしょ!?(このボサボサの長髪の人、なんかめっちゃ貫禄のある見た目と声や!あとストレートな長髪の人は言い回しは豪快やけどなんかめっちゃ穏やかで優しそうな声や…!)」

 

 

緑谷「邪魔だったよね!?すぐ退くよ!(あれ?この長髪の人ともう一人の長髪の人、どっかで見たことあるような…。しかも雄英高校ヒーロー科の定員はたしか一クラス20名だったはずなのに席が余分に二つあるのは一体…。)」

 

 

マダラと柱間に言われると、すぐさま二人は所定の座席に着席する。

 

 

柱間「よし!ではとりあえずそれぞれの席に座るかの?マダラに耳郎よ。」

 

 

マダラ「だな。」

 

 

耳郎「うん、そうだね。じゃあウチらもそろそろそれぞれの席に着こうか。」

 

 

そして、そろそろお互い席に着くために三人は行動を開始した。因みに耳郎の方は、最後尾である柱間とマダラの席から三つ間が空いた距離の席だったので耳郎は柱間とマダラより先に席に着いた。柱間とマダラの方も、最後尾にある自分たちの席にへと座るため、その席へ普通に向かって行く。しかしその時!

 

 

???「おい。」

 

 

柱間「ん?何ぞ?」クルッ

 

 

マダラ「……」

 

 

一人のクラスメイトの少年が柱間とマダラに喧嘩腰で声をかける。その少年の名前は「爆豪勝己」。トゲトゲとした金髪と不良のように怖そうな吊り目が特徴の少年で、先程話した緑髪の気弱そうな少年、緑谷出久とは幼馴染の関係に当たる。だが、柱間とマダラは、爆豪が初対面である自分たち二人に対して何を感じ取ったのかが分からないため、とりあえず柱間が先に愛想良く元気に返事を返すことに決めた。

 

 

柱間「おお!!お主も雄英高校とやらの学校の新入生か!俺は千手柱間だ!呼び方は千手でも柱間でもどっちでも良いぞ!兎に角よろしくぞ!!あ!因みにお主の名は一体何と言うのだ?」

 

 

柱間が握手の手を爆豪に差し出しながら裏表のない純粋な笑顔で名前を聞こうとする。だが…

 

 

 

バシッ!!

 

 

柱間「む!?」

 

 

爆豪「気安くヘラヘラと笑顔作って握手なんか求めてんじゃねぇ!!さっきから馴れ馴れしいんだよテメェ!!」

 

 

マダラ「……」

 

 

柱間はただの純粋無垢な善意の気持ちで握手を交わしたりなどをしようとしただけだったが、火に油を注がれるように怒っていた爆豪は、それを理解せず、怒号と同時に跳ね除けてしまった。それを見ていた他のクラスメイトたちは、「何もそこまで酷く言わなくても…」とか、「うわー…あの人可哀想…。ただ握手交わそうとしただけなのに…。」とか、内心で心から同情するように様々思っていた。また、無関心で興味がなさそうにしている者もいた。因みに柱間やマダラと面識がある耳郎は、「何アイツ…!わざわざ愛想良くしてくれた千手に対して何て態度なの…!ムカつく…!」、と我慢しながらも内心では爆豪に対して青筋を立てるように怒っていた。だが、その必要はなかった。何故なら……

 

 

マダラ「貴様…、さっきから何の真似だ?柱間が純粋に握手を交わそうとしたらいきなり柱間の手を乱暴に跳ね除けるとは、教養がなっていないのが良いところだ…。そもそもお前とは初対面のはずだろう?なのに俺と柱間に一体何の恨みがある?答えてみろ。」

 

 

顔には出していないが、心では自分が愛するほどの古くから幼馴染のような親友である柱間をいきなり侮辱されたせいか相当不快に感じ、高圧的な怒りを露わにしていた。だが、それでも爆豪は一切怯まずに口を開く。

 

 

爆豪「んなことはどうでもいいわ!!それより…

 

 

 

 

…テメェら二人か、同率の主席。」

 

 

マダラ「……」

 

 

柱間「おい!マダラ…!」

 

 

同率の主席。何故爆豪がそれに執着しているかというと、それは先日届いた合格通知より発覚したことに理由がある。自分が一番でない。合格よりも、そちらの方が衝撃であった。彼の人生において一度も敗北という言葉など存在せず、常に頂点であった自分の上に誰かが立っているという初めての感覚。許せなかった。認めたく無かった。試験の時でさえ、自分が一番だという自負はあった。だからこそ、理解できない。俺の点を超えられるはずがない。そう思っていた。しかし、これが現実。彼の目の前にはその元凶の二人、千手柱間とうちはマダラが今目の前にいた。

 

 

爆豪「……ッッ!!そうか、テメェら二人か、ストレート長髪にボサボサ長髪……ッッ!!!」

 

 

マダラ「………なるほど、初対面で蔑称とは、中々癖のある交流の仕方を持つ人間だな、お前は。それとも、俺と柱間に対してのただの挑発か?生憎俺はお前のくだらん余興に付き合ってやるほどお人好しではない。」

 

 

爆豪「ッ!誰がテメェら二人と仲良しこよしするかッ!!ボケェッ!!!」

 

 

マダラ「そうか…、ならば黙って大人しく座ってろ。柱間の足元は愚か俺の足元にも及ばない砂利めが。俺と柱間だけでなく他の奴らに対しても傍迷惑なのも良いところだ。」

 

 

爆豪「あ゛あ゛ッッ!!?誰が足元にも及ばない砂利だッ、誰がッッ!!!」

 

 

偏差値79の超優等生の集いにて、底辺高校のチンピラ以下のやり取りを繰り広げるマダラと爆豪。周りでは相変わらず興味なさそうにそっぽを向いている者もいるが、その大半は気が気じゃ無いようで大人しくしててくれと願っている。そして柱間と、飯田という1年A組のクラスメイトが間を割ってマダラと爆豪のやり取りの仲裁を行う。

 

 

飯田「爆豪君!!良い加減にしないか!!何が気に食わないのかは知らないが、初対面のクラスメイトに対して些か失礼に値するぞ!!」

 

 

そしてもう一方で…

 

 

柱間「マダラ!!お前という奴は!何故こうも平和的に解決しようとしないのだ!!何故無益な争いをしたがる!?」

 

 

マダラ「知るか。そもそも元を辿ればこの揉め事の元凶はこの爆発頭の砂利だろ柱間よ。」

 

 

柱間「ハァ…、どうすれば仲直りしてくれるかのー…。まあとりあえず俺が代わりに謝るしか他ないか…、よし。其処の髪型がツンツンした少年よ、先程はマダラが余計な挑発をしてすまなかったのー、マダラは元々ああいう性格なのだ、どうか許してやってくれ。そして俺がマダラの代わりに謝っておく。だからその…、機嫌をどうか直してくれぬか…?」

 

 

柱間が武力ではなく言葉で優しく爆豪に訴える。それに対し爆豪はバツが悪そうになったのか舌打ちをしながら口を開いた。

 

 

爆豪「チッ…、もう良いわ!さっさと失せやがれクソが…!!」

 

 

そして爆豪は席に再び座って大人しくするようになった。とりあえずマダラと爆豪の揉め事が収束した後、仲裁を手伝ってくれた飯田というクラスメイトに柱間はお礼を言う。

 

 

柱間「お主も仲裁を手伝ってくれてどうも感謝するぞ!たしか、飯田と言ったかの?」

 

 

飯田「そんな、お礼なんて別にいらないさ。俺はただヒーロー候補生として当たり前のことをしたまでだから!」

 

 

飯田はそう笑顔で柱間に返事を返す。それを見た柱間は、飯田という少年の根っからの善意を肌で感じ取ったのか、笑顔ですぐ様返事を返す。

 

 

柱間「そうか、ありがとう飯田よ…!」

 

 

そうして飯田は自分の席へと戻って行った。それに続くように柱間とマダラも、最後尾の位置にある自分たち二人の席へとスタスタと向かって行き、着席した。また、余談だが柱間とマダラが歩き始めようとした時に緑谷が、自分がやったわけでも無いのに、幼馴染の爆豪が早くも問題行動を起こしていることに何故か申し訳なく感じたのか、柱間とマダラに何度も謝っていた。そして予定の時間になったため、長らく待っていた雄英高校1年A組の担任、相澤消太が口を開いた。

 

 

相澤「はい、とりあえず時間までには静かになりました。でも次からは誰に言われるでも無く席に着くこと。合理的に行こう。」

 

 

相澤「この1年A組の担任の相澤消太だ、よろしくね。」

 

 

『た、担任!!?』

 

 

「早速だが、コレ(・・)着てグラウンドに出ろ」

 

 

相澤が手に持っていたのは雄英高校指定の体操服だった。

 

 

『!?』

 

 

そう、雄英のシステムは常軌を逸する…。担任によっては初日今日にも…。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「個性把握(こせいはあく)…テスト!?」」」」」

 

 

雄英高校指定の体操服を着てグラウンドに出たA組の面々は、担任の相澤から告げられたことに驚愕を隠せずにいた。

相澤曰く、雄英高校は自由な校風が売り文句であり、それは教員側にも言えることなのだと言う。

 

 

麗日「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

 

相澤「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事、出る必要ないよ。」

 

 

麗日「……!?」

 

 

麗日の質問に対してもバッサリと切り捨てるように答える相澤。それに対し麗日は、「な、なんやこの先生....ッ!?仮にそうやとしても入学式とばすんはありえへんやろ!?なにが悠長な行事や!」と、思っていた。

 

 

相澤「雄英は"自由"な校風が売り文句、そしてそれは"先生側"もまた然り。」

 

 

「「「「「・・・・・・・・・?」」」」」

 

 

相澤「爆豪、中学の時にソフトボール投げいくつだった?」

 

 

爆豪「67m。」

 

 

相澤「じゃあ個性を使ってやってみろ、その円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっきりな。」

 

 

爆豪「んじゃまぁ…」

 

 

球威に爆風を乗せるーー!!

 

 

 

 

爆豪「死ねえ!!!」

 

 

 

 

FA BOOOM!!!

 

 

 

 

ビュオ!!

 

 

 

 

……………死ね?

 

 

 

 

相澤「まず自分の"最大限"を知る(ピピッ)、・・・・それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」

 

 

相澤が持っていた計測器には、なんと『705.2m』と示されてあった。それを見た爆豪の幼馴染である緑谷は、「うわすっごいなかっちゃん、700越え....ッ!」と、内心で物凄く思い、柱間は、「ほー…、爆破させる力、個性を持つのか…、そういえばたしか「爆遁」という忍術の性質変化だったかの?それと少し似ているような気がするが、これはこれで実に面白い個性だの!」と、内心で楽しそうにそう思っていた。

 

 

相澤「ソフトボール、立ち幅跳び、などなど...中学から行なっている計8つの"個性禁止"の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けているが合理的じゃない、まぁ文部科学省の怠慢だよ。」

 

 

相澤はスラスラと説明を行う、そして…

 

 

相澤「そんなもんにうちがわざわざ付き合ってやる道理も無し、これがヒーローになるための最も合理的かつ正確な手法だ。」

 

 

緑谷は、「つまり、自分の個性の応用の幅を知っとくってこと...か...?」と、内心でそう思いながら分析をしていた。

 

 

 

「「うおぉぉおおおお!!なんだこれ!!?すげぇ面白そう・・・・・・・!!!!」」

 

 

相澤「……」ピク

 

 

緑谷「(で、でもちょっとまてよ、マズいぞ、8種目なんて...!)」

 

 

「「705mってまじかよ!」」

 

 

「「「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!!」」」

 

 

緑谷「う、嘘だろ、どうしよう…、僕はまだ個性の調整なんt「面白そう…、か。」.……へ?」

 

 

突如相澤の雰囲気が変わる。どうやら先程のクラスメイトたちが個性把握テストを面白がっていることに対して気になったらしい。それも少し呆れ気味で。

 

 

相澤「ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」

 

 

緑谷「ッ!!」

 

 

相澤「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しとして、

 

 

 

 

     ーーーー除籍処分としよう。」

 

 

 

 

 

 

緑谷「ッ!?(………は、はぁ!!?)」

 

 

 

 

「「「「「はあぁぁぁぁああああ!!!?!?!?」」」」」

 

 

柱間「ぬ!?」

 

 

 

麗日「除籍処分なんて…、まだ入学初日ですよ!?いや、入学初日で無かったとしても理不尽すぎる!!」

 

 

相澤「自然災害、大事故……、身勝手な(ヴィラン)たち。いつどこから来るか分からない厄災…、そういった理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったのならお生憎。雄英はこれから三年間、全力で君たちに苦難を与え続けるーー

 

 

 

 

 

ーーPlus Ultra(更に向こうへ)さ、全力で乗り越えて来い。」

 

 

相澤は不敵な笑みを浮かべながら自分が受け持つクラスメイトたちへそう宣言した。そして個性把握テストの本番が始まる…!

 

 

相澤「…さて、デモンストレーションはこれで終了、こっからが本番だ。」

 

 

緑谷「ッ!!(マ、マズいマズいマズい!8種目だぞ!?僕は個性の調節なんてできやしない、まだ0か100かしか出せないんだ、恐らく一回使えばぶっ壊れる…ッ!恐らくみんなは8種目のうち1種目は自身の個性が輝くような相性の良い種目があるはずだ…!それ以外も平均以上はとってくる…!

 どうする!?玉砕覚悟で個性を使いまくるか…!?いやダメだ!試験日からそれほど日が経ってない!あれからそんなに成長しているとは思えない、二回も使えば今の僕じゃ再起不能レベルだ!でもどうやっt…) 」

 

 

だがその時!相澤が何かに気づいたのか、ある方角へと目を向けた。その方角には……

 

 

 

 

相澤「それはそうと…、やはり不満そうだな、うちは。」

 

 

柱間「む?」クルッ

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーやはり不満そうだな、うちは。

 

 

マダラ「……(なるほど、早速察してきたか…、相澤の奴め。まあ俺が少しだけ不満な顔を出してしまっていればあの相澤なら流石に気づくな…。それに教師もやっているだけしっかりと生徒のことは見ているようだ。)」

 

 

マダラはそう思いながら溜め息を吐いた後、再び口を開く。

 

 

マダラ「いや、そんなことはないな、相澤。他の有象無象の砂利共はわからんが、少なくとも俺と柱間はその程度では動じないぞ?」

 

 

相澤「そうか、だがそれじゃあ困る。うちはと千手、お前ら二人にとってはただのお遊びでも担任としてこれからの生徒個人個人の方針を決めるためにも、全員のキャパってものを理解しとかないといけないんだよ。」

 

 

マダラ「フン、なるほど…、貴様が突然除籍処分するだとか、何故急に言い出したかと思えばそういう意図か…。ならば、恐らく先のアレは嘘…、いや、相澤なら本当にやりかねんな。ま、どちらにせよ俺と柱間には関係ないことだがな。」

 

 

柱間「マダラ…!お前…!」

 

 

相澤「…よっぽどの自信だな。まあ千手とうちはは入試の実技であれほどの優秀で規格外な成績を叩き出したんだ、自惚れるのは分からんでもないが…。よし、だったら千手とうちは、お前ら二人のどちらかが、トータル成績1位としよう、じゃなきゃお前ら二人共除籍だ。」

 

 

柱間「ぬ!?なんと!!」

 

 

緑谷「!?(…….は?トータル成績1位!!?無茶苦茶だろそんなの!!うちは君や先生の口振りから察するに彼の個性は相当強いんだろうけど、ここに集まってるのはそういった強個性達から、さらに選別されたエリート集団だぞ!?僕だって、一回しか使えないけど、瞬間火力ならかっちゃんにも負けないくらいの自信はある.....ッ!)」

 

 

そう思った緑谷は、すぐ様相澤に異議を申し立てる。

 

 

緑谷「そんな!無茶苦茶です!!まだ周りの人がどんな個性かすら把握してないんですよ!?なのに彼ら二人だけそんな制g「そうか、くだらん。」……は?」

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「実にくだらんな、相澤。それが一体何だというのだ?」

 

 

相澤「何?」

 

 

マダラ「ならば逆に聞くが、俺と柱間がお前の言う除籍とやらから生き残ることができる条件は本当にそんな条件で良いのか?」

 

 

相澤「……何が言いたい?」

 

 

相澤とマダラ、両者の睨み合いが続く。それを見ていた柱間や耳郎は、また騒動を起こさないか内心ヒヤヒヤしている状況だった。

 

 

マダラ「俺と柱間にとっては実に緩すぎる条件をかけるのはやめておけということを言いたいだけだ。相澤も本当は分かっているんだろう?俺と柱間を超えるものなどこの組の生徒には誰一人としていないとな…。ま、大方、調子に乗っている生意気な生徒の鼻先をへし折るだとか、そういった魂胆だろうが、安心しろ、俺の今の言葉は生意気のある言葉では断じて無い。」

 

 

緑谷「ッ!!(…すごい自信だ。相澤先生がなにも言わないあたり本当にうちは君と千手君はそれだけの実力があるのか…?僕にはそんなの全く…。)」

 

 

緑谷が柱間とマダラに対してそう思っていたその時!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪「おい、テメェ舐めてんのか?」

 

 

マダラ「ん?ああ、お前はさっき俺と柱間にしょうもないことで喧嘩を売った爆発頭の砂利か。で?どうした?また性懲りも無く俺と柱間に喧嘩を売るつもりか?」

 

 

爆豪「んだと…!」

 

 

柱間「おいマダラ!もうやめろ!もう俺は大丈夫ぞ!」

 

 

マダラ「柱間はとりあえず黙ってろ。この問題はこの俺といちいち喧嘩を売ってきたこの生意気なガキの問題だ。ま、それはさておき、俺だけではなく俺の親友(とも)である柱間にまで良くぞ何度も理不尽に侮辱できるものだ。どうやらお前は反抗する威勢だけならばたくさんあるらしい…、まるで脆弱な知能を持つ猪突猛進な猪のようになァ…!」

 

 

マダラは爆豪を挑発するような笑みを浮かべながら爆豪を猪突猛進な猪だと見下すように小馬鹿にする。自身のプライドを馬鹿にされた爆豪は当然…

 

 

爆豪「バカかお前ッ!!!!日本語ちゃんと話せやァ!!!!」

 

 

マダラ「ほう…?ならば貴様は道端にある砂利に対して"舐める"という言葉を使うのか?それと同じことだ…、理解ができたのならさっさと失せろ、教養のなってない爆発頭の砂利が。」

 

 

爆豪「ッ!!!!テメェ…ッ!!舐めるのも大概にしやがれ…ッ!!!!!」

 

 

柱間「ッ!(ま、まずい!爆豪というツンツンした金髪の少年が爆発の力を持つ個性を使って今にもマダラに食ってかかってきそうぞ!これはマダラも止めるついでにあの少年も止めなければ…!)」

 

 

爆豪とマダラの喧嘩に対して柱間がすぐ様仲裁役に入ろうとする。

だが、その心配は杞憂に終わった。

 

 

 

 

爆豪「ぐぉ!?なんだッ…これッ…!?固ッ…!!!」

 

 

柱間「ぬ!?」クルッ

 

 

相澤「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ【捕縛武器】だ、ったく、初日から個性でクラスメートを爆撃か?爆豪。テストをさせずに除籍もんだぞ…!」

 

 

爆豪「…!!…クソが…!!」

 

 

マダラ「……(なるほど、捕縛武器か…。あれもプロヒーローとやらの武器の一つという訳か。ま、この世界の科学技術は元々興味があったから尚更興味深くなってはいるがな。)」

 

 

マダラが相澤の捕縛武器に対して分析をしていると、相澤がマダラの方へと向き、マダラにも軽く説教するように口を開く。

 

 

相澤「それとうちは、余計なことは言うな。お前が千手と同じく自分は強者だと思っているんだったら安っぽい挑発なんかやってんじゃねえ。それと、再三忠告するが千手もうちはも全力でやれ。全力が出せないならやれるとこまでやれ。これ以上うだうだ言うのは非合理的だ、除籍にするぞ?」

 

 

マダラ「ああ、言われずともわかってはいるさ…、相澤よ。それにこの俺が何もできずに無様に退場…だなんてことは実に恥ずかしいことだからな。」

 

 

柱間「フゥ…(とりあえず何とか落ち着いたの…。)」

 

 

 

しかし、マダラはやはり内心不満ではあった。さらにその時のマダラは、「周りの奴らは除籍処分と聞いて大なり小なり恐怖しているようだが…、実にずるいな、これこそ不平等そのものだ。俺と柱間にだけ試練らしい試練がないというのはな。」と、心の中で決めた後、相澤に対して口を開く。

 

 

マダラ「…よし、相澤。ならば、こうするか。」

 

 

相澤「何だうちは?除籍処分願望か?」

 

 

マダラ「そんな訳ないだろう相澤、いちいちそう急かすな。それより、もう決めたぞ。俺なりの独自ルール(・・・・・・・・・)をな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「……は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「全種目、柱間以外全ての砂利共より上位の順位を取る、もし失敗すれば俺は除籍だ。」

 

 

 




はい、ということで第十二話でした。いかがでしたでしょうか?12229文字と、長めになってしまいました…。まとめ方がいつも下手で申し訳ありません。まあそれはさておき、まず卑劣様こと千手扉間が所属するクラスについてですが、クラス間のバランスを保つために、卑劣様こと千手扉間が所属するクラスはB組にしてみました。また、何故柱間の弟である扉間もヒロアカ世界に転生することになったのかということに関しては、物語の進行中に語られることになっておりますので、是非考察なり何なりご自由にしてみてください。次話については、わざわざ説明するまでもなく、いよいよ個性把握テストの開始となる感じになります。よろしくお願いします。
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気が下がりますのでそれらは御法度です。
よろしくお願いします!では、第十三話にて!
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