千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
では、どうぞ!
・雄英高校 体育館・
マダラ「フン、つまらんな。この俺がわざわざお前らの訓練の相手をしてやるというのに、なぜ未だに緊張感がない?」
柱間「まあまあマダラ!皆、これからお前に稽古をつけてもらうのだ!当然、緊張するに決まっているぞ!ガハハハ!」
八百万「マダラさん、柱間さん。本日はどうか、よろしくお願い致しますわ。」
耳郎「じゃあ、何から始める?とりあえずウチは個性訓練からがいいんだけど。」
上鳴「俺も賛成!うちはの旦那に、俺の個性の帯電の有効活用法を教えてもらいてぇっス!」
セメントス「……では、私が説明しよう。」
セメントス「私の個性『セメント』で、この体育館の壁と床に、衝撃を吸収する特殊なセメントを施した。これなら、君たちの訓練の衝撃を最小限に抑えることができるだろう。」
セメントスはそう言いながら、マダラたちを体育館の中央に集める。
セメントス「では、これより君たちの訓練を開始する。まずは、うちは君と千手君に、君たち三人の個性を見せてもらう。八百万君、耳郎君、上鳴君。君たちの個性を、ここで存分に見せつけてくれたまえ。」
八百万「はい!でしたら、まずは私から…!」
八百万はそう言うと、自身の個性「創造」を発動させ、手から鉄製の盾を創造し、その盾で自分の体を覆い隠した。
マダラ「創造か。面白い個性だが、それだけではただの防具に過ぎん。それに、創造したものが自身の体の一部を犠牲にして作り上げているようだが、その創造したものの大きさに比例して、お前の体脂肪も減少しているな。その個性の弱点を克服しない限り、実戦では使い物にならん。」
八百万「ッ!?何故、私の個性の弱点をそこまでご存知なのですの…!?」
マダラ「たかがお前の個性の能力、見抜きようなど容易い。さて、次はお前の番だ。耳郎。」
耳郎「ッ!いきなりウチの番!?じゃ、じゃあ見といてよ!うちは。」
耳郎はそう言うと、自身の個性「イヤホンジャック」を発動させ、体育館の壁にイヤホンジャックを刺し、壁に衝撃を与えた。
マダラ「ほう、音波か。面白い能力だが、その音波攻撃は、まだ威力が弱すぎる。その程度の音波では、悪人どもを気絶させることすら難しいだろう。それに、その能力の特性上、お前自身が周囲の音に敏感になりすぎるため、その個性の弱点を克服しない限り、実戦では使い物にならん。」
耳郎「くっ…!あんた、マジで何でもお見通しってわけ!?」
マダラ「次は、お前の番だ。上鳴。」
上鳴「ッ!うっ、うっス!うちはの旦那!」
上鳴はそう言うと、自身の個性「帯電」を発動させ、全身から電撃を放出した。
マダラ「フン、派手な個性だが、その電撃は、ただ広範囲に放電しているだけではないか?あれでは味方まで巻き込んでしまうだろう。それに、その能力の特性上、お前の脳に深刻なダメージを与えているようだが、その個性の弱点を克服しない限り、実戦では使い物にならん。」
上鳴「ゲェーッ!!な、なんでそれも知ってるんスか!?」
柱間「ハハハ!流石はマダラぞ!見事なまでの分析力だ!」
マダラ「当然だ。では、ここからが本題だ。お前ら三人の個性は、使いようによってはさらに強くなることができる。その方法を、この俺が教えてやる。」
マダラは、八百万、耳郎、上鳴の三人の前に立ち、腕を組んだ。
マダラ「貴様らの個性は、言わばこの世界における異形の力だ。だが、この世界に生まれたばかりの異形の力など、いずれ限界を迎える。だが、俺と柱間の力は違う。俺たちの力は、この世界には存在しない"根源"の力、チャクラを扱う。そのチャクラを練ることで、俺たちはあらゆる術を使いこなせる。これから貴様ら三人は、このチャクラの概念を理解した上で、自身の個性をさらに高めるための訓練をしろ。いいか、これが貴様らへの最初の課題だ。」
八百万「チャクラ…?聞いたことのない言葉ですわ…。」
耳郎「はあ?何それ?そんな胡散臭い話、信じられるわけないじゃん…。」
上鳴「ゑゑ!?ま、まさか…!俺、そんな怪しい訓練、したくないっスよ!」
マダラ「黙れ、これは訓練だ。貴様らが何を言おうと、俺の指示には従ってもらう。…さて、まずは八百万。お前は、創造する度に体脂肪を消費している。だが、それは生命エネルギーを無駄に浪費しているからだ。貴様は、その生命エネルギーを効率的に扱う術を学べ。」
マダラは、八百万の目の前で、人差し指を立てる。すると、指先に青白い炎のようなものが揺らめき始めた。
八百万「な…!なんですの…!?その力は…!?」
マダラ「これが、チャクラを練るという概念だ。お前はまず、このチャクラを練ることを覚えろ。そして、このチャクラを練ることで、自分の生命エネルギーを効率的に操り、創造する物質の量を増やしてみろ。それができれば、貴様はより多くの物質を創造できる。」
八百万は、マダラの言葉に驚きを隠せない。創造する度に体脂肪を消費するという、自身の個性の弱点を、マダラはあっさり見抜いていた。
マダラ「次はお前だ、耳郎。」
耳郎「え?ウチ?ウチは音波の威力が弱いって言われたんだけど…。」
マダラ「そうだ。だが、お前は聴覚が鋭敏になりすぎるという弱点がある。その弱点を克服しない限り、お前は自分の個性を最大限に活かすことはできん。…千手、お前の出番だ。」
柱間「うむ!わかったぞマダラ!…耳郎よ!俺が教えるのは、仙術の概念ぞ!」
柱間はそう言うと、静かに目を閉じ、全身の力を抜いた。すると、柱間の顔に隈取のような模様が浮かび上がり、その身から壮大な自然のエネルギーが溢れ出した。
耳郎「な、なにこれ…!?すごい…!これが千手の個性なの…!?」
柱間「これが、自然のエネルギーを練り上げる仙術ぞ!自然エネルギーを取り込むことで、俺たちは感覚を研ぎ澄まし、ノイズをカットしながら、より精度の高い力を放つことができる!耳郎も同じぞ!まずは目を閉じて、耳を澄ましてみろ!そうすれば、周囲の音をより鮮明に聴くことができるぞ!」
耳郎は、柱間の言葉を信じ、静かに目を閉じる。すると、今まで聞こえなかった、体育館の外から聞こえる小さな音や、風の音が一瞬だけ聞こえてきた。
耳郎「すごい…!微かだけど、一瞬だけ聞こえる…!」
マダラ「最後はお前だ、上鳴。」
上鳴「ゑゑ!?う、うちはの旦那…!俺、何かするんスか!?」
マダラ「お前は、ただ広範囲に放電しているだけだ。それでは味方まで巻き込んでしまう。それではヒーローにはなれん。俺が教えるのは、雷遁の術の概念だ。」
マダラはそう言うと、上鳴の前に立ち、自身の手にチャクラを集中させる。すると、雷がバチバチと音を立てながら、手のひらで渦を巻く。
上鳴「す、すげぇ…!うちはの旦那の個性、ヤバすぎっス!」
マダラ「これは個性ではない。チャクラを練ることで、雷を操る雷遁の術だ。お前は、まずチャクラを練ることで、電撃を一点に集中させたり、形状を変えたり、遠距離まで飛ばしたりする訓練をしろ。それができれば、貴様は自分の個性を無駄に浪費することなく、より効率的に戦うことができる。」
上鳴は、マダラの言葉に心を奪われた。自分の個性の弱点を、マダラはあっさり見抜いていた。
マダラ「さあ、いつまでそこに突っ立っているつもりだ?お前らの訓練は、今から始まる。この俺の教えに従い、貴様らの限界を超えてみろ。でなければ、俺は貴様らに一切の容赦はせんぞ。」
マダラの言葉に、八百万、耳郎、上鳴は、それぞれの決意を固めた。
八百万「私は、マダラさんのご指導に従いますわ!私、マダラさんの元で学ぶともう決めましたので!」
耳郎「うん!ウチ、やるよ!こんなところで負けてるわけにはいかないし!」
上鳴「うっス!うちはの旦那!俺、絶対強くなって見せます!」
セメントス「……フフッ。皆、良い顔をしている。まるで、生まれ変わったようだ。うちは君に千手君。私も、君たちの指導をしっかりと見守っているからな。」
セメントスは、マダラたち五人の訓練が始まる様子を、静かに見守っていた。そして、その訓練は、数時間にわたる、長い物語の始まりとなったのだった。
それから、マダラの厳しい指導と、柱間の優しいフォローの自主訓練が始まった。
最初に指導を受けたのは、八百万百だった。
マダラ「八百万。お前はまず、チャクラを練ることを覚えろ。そして、このチャクラを練ることで、自分の生命エネルギーを効率的に操り、創造する物質の量を増やしてみろ。それができれば、お前はより多くの物質を創造できる。」
八百万「チャクラを練る、ですか?どうすればよいのでしょうか、マダラさん。」
マダラ「フン、貴様のような凡人が簡単に理解できるものではない。だが、一つだけ確実に言えることがある。それは、想像力だ。貴様は、創造する物質を、ただ想像するだけではいけない。その物質がどのように生まれ、どのようにして形成されるのかを、細部まで想像するのだ。それができれば、チャクラを練るための、第一歩を踏み出すことができる。」
八百万「しかし、私は、今まで創造する物質を細部まで想像したことがございませんわ。いつも、頭の中に浮かんだものを、そのまま創造してまいりましたもの。」
マダラ「フン、だからまだまだ駄目なのだ。お前は、自分の個性に甘えている。この俺が教えることは、貴様が持つ個性を最大限に引き出すためのものだ。それができなければ、貴様はいつまでも、この俺に劣る存在のままだ。」
八百万「ッ!くっ…。」
マダラの言葉は、八百万の心を深く傷つけた。彼女は、マダラの言葉に反論することができず、ただ俯くしかなかった。
柱間「まあまあマダラ!余り言い過ぎるでない!八百万殿も、真面目に訓練に取り組んでおるのだぞ!」
マダラ「お前は黙っていろ柱間。これは八百万のためだ。この俺が、この程度の言葉で心が折れるような甘い女に、未来を託すわけにはいかん。」
マダラは、八百万に背を向け、耳郎と上鳴の元へと向かう。八百万は、一人、その場に立ち尽くしていた。
八百万「私は…、マダラさんに劣る存在…。」
八百万は、マダラの言葉を反芻しながら、自分の心の弱さを痛感する。彼女は、今まで、自分の個性を過信していたのかもしれない。そう思った八百万は、再び、マダラが言っていた「想像力」という言葉を思い出す。
八百万「そうですわ…!私には、"想像力"が足りていなかったのですわね!私は、もっと…、もっと想像力を働かせなければ…!」
八百万は、そう決意すると、目を閉じ、創造する物質を、細部まで想像し始めた。
八百万が目を閉じてから、すでに三十分が経過していた。彼女は、マダラが教えた「チャクラを練る」という概念を理解するため、必死に想像力を働かせていた。
八百万「(…想像力。創造する物質を、細部まで想像する。…マダラさんの言葉は、まるで私に"「そのものがどう在るべきか」"を問うているかのようですわ…)」
八百万は、今まで創造してきたものを、一つずつ頭の中で思い返していく。
八百万「(私がこれまで創造してきたものは、全て"完成されたもの"でした。…そのものの構造や素材、そして形。それらをただ、頭の中に思い描いて、創造してまいりました…)」
彼女は、自分自身の個性「創造」の根本を見つめ直していた。
八百万「(でも…、マダラさんの言っていた「チャクラ」という概念は、まるで"生命"のようですわ。私自身の生命エネルギーを、物質に変換する。その生命エネルギーを、どうすれば効率的に扱えるのか…。)」
と思ったその時!八百万の頭の中で、一つの答えが閃いた。
八百万「(ッ!そうですわ!私は、今まで創造するものの"設計図"を、頭の中で描いていただけでした!…ですが、マダラさんの言う「チャクラ」という概念は、まるでその“設計図"を動かす力のよう…!)
八百万は、そう考えると、創造するものの設計図だけでなく、そのものが形成される過程まで、細部にわたって想像し始めた。
八百万「(…鉄製の盾。その素材となる鉄鉱石が、どのようにして地中から採掘され、どのようにして溶かされ、どのようにして鍛え上げられるのか…!その過程を、一つずつ、丁寧に…!)」
八百万は、まるで自分が"職人"になったかのように、鉄製の盾が形成されていく過程を想像していく。すると、彼女の体に、今まで感じたことのない、不思議な感覚が巡り始めた。
八百万「なっ…!なんですの!?この感覚は…!まるで…!私自身の生命エネルギーが…!私自身の体の中を巡っているようですわ…!」
八百万は、自分の体の中に、今まで眠っていた力が目覚めようとしているのを感じた。そして、彼女は、その力を使って、新たな「創造」に挑戦した。
八百万「鉄製の盾!」
八百万がそう叫ぶと、彼女の手から、今までよりも遥かに大きく、分厚い鉄製の盾が現れた。その盾は、八百万の身長を遥かに超え、その重さも、八百万が一人で持ち上げられるものではなかった。
その様子を、マダラは静かに見守っていた。
マダラ「…ようやくチャクラの概念を理解したか。八百万…、いや、八百万百。貴様は、その力を使って、自分の個性の限界を超えてみせろ。それができなければ、貴様はいつまでも、凡人のままだ。」
八百万「はい!マダラさん!私は…、必ず…!」
八百万は、マダラの言葉に、力強く頷いた。そして、彼女は、再び目を閉じ、新たな力を宿した「創造」の訓練を始めた。
それからおよそ一時間後。八百万はマダラの厳しい指導のもと、創造の訓練に没頭しており、上鳴はマダラの指導が始まるまで緊張の面持ちで待機していた。
一方で耳郎は、体育館の隅で目を閉じ、柱間と共に訓練に励んでいた。柱間が言うには、まず最初に「仙術」という概念を理解する必要があるらしい。
柱間「耳郎よ。耳を澄ませ!この体育館の中に満ちている、自然エネルギーを!」
耳郎は言われた通りに耳を澄ませるが、今聞こえてくるのは自身の心臓の音や、八百万が創造する物質の音、そして体育館の反響音ばかりだった。
耳郎「うーん…、さっきは微かに感じたけど、長くは無理だよ千手。そもそも自然のエネルギーとか言われても、そんなの余り聞こえないし、感じられない…。」
柱間「うむ…。やはり、仙術の概念を完全に理解するのは、簡単ではないようだな…。だが、諦めるでないぞ、耳郎。」
マダラ「フン、所詮は凡人か。この程度の訓練で音を上げるようでは、未来などない。」
マダラが、耳郎の訓練の様子を覗き込み、相変わらず挑発混じりの言葉を言い放つ。耳郎は、その言葉に悔しそうに顔を歪める。
耳郎「うっさい!誰が凡人だっての!…ウチ、こんなところで負けてられない!」
耳郎は、そう叫ぶと、再び目を閉じ、心を落ち着かせようとする。
柱間「耳郎よ!大丈夫ぞ!俺がそばにいる!俺の言葉に耳を傾けてみろ!心を落ち着かせ、お前自身の内なる声に耳を傾けるのだ!」
柱間の優しく、元気な声が、耳郎の耳に届く。耳郎は、柱間の言葉を信じ、再び心を落ち着かせようとする。すると、彼女の耳に、今まで聞こえなかった、柱間の心臓の音が聞こえてきた。
耳郎「えっ…?これ…、千手の心臓の音…?」
耳郎は、驚きを隠せない。彼女は、今まで、他人の心臓の音を聞いたことがなかった。
柱間「ッ!そうだ!耳郎よ!それが、お前自身の内なる声に耳を傾けるということぞ!その調子だ!あとは、その感覚をさらに研ぎ澄ませるのだ!」
耳郎は、柱間の言葉に、力強く頷いた。そして、彼女は、新たな力を宿しつつある「イヤホンジャック」の訓練を始めた。
柱間は、耳郎の成長に目を細める。
耳郎「(…内なる声。自分の心臓の音…、いや違う…。もっと…!もっと奥にある…!)」
耳郎は、さらに意識を集中させる。すると、彼女の耳に、今まで聞こえなかった、自分自身の鼓動の音が聞こえてきた。
耳郎「えっ…?今度は…、ウチの鼓動の音…?」
耳郎は、驚きを隠せない。彼女は、今まで、自分自身の鼓動の音を聞いたことがなかった。
柱間「そうだ耳郎よ!それが、仙術を理解するための第一歩ぞ!自分自身の内なる声に耳を傾け、自然エネルギーと共鳴させるのだ!それができれば、お前のイヤホンジャックは、ただの音波攻撃ではなくなる!」
柱間の言葉に、耳郎は顔を上げる。その目は、期待と興奮に満ちていた。
耳郎「…わかった!やってみる!ウチ、やってみるよ!」
耳郎は、そう叫ぶと、自身の鼓動の音に、柱間が言う「自然エネルギー」を重ね合わせるように、意識を集中させた。すると、彼女のイヤホンジャックが、青白い光を放ち始めた。
マダラ「…フン、ようやく本題に入ったか、耳郎。」
マダラは、耳郎の成長を静かに見守っていた。彼の言葉の端々から、耳郎への期待が感じられる。
マダラ「お前は、この俺が教えることは、貴様が持つ個性を最大限に引き出すためのものだ。それができなければ、貴様はいつまでも、この俺に劣る存在のままだ。」
マダラは、耳郎に背を向け、上鳴の元へと向かう。耳郎は、マダラの言葉を胸に、訓練を続けた。
耳郎「負けてたまるか…!ウチは…、ウチは絶対に、うちはに負けない!」
耳郎は、そう心の中で叫び、新たな力を完全に宿した「イヤホンジャック」の訓練を始めた。
マダラが耳郎の元を離れ、上鳴の方へ向かう。その足取りは、どこか満足げに見えた。
マダラ「(…あの女、自分の心の弱さを知ったか。己を認めること、そしてそれを乗り越えようとする意志。それがなければ、いかに優れた個性を持っていようと、いずれ限界を迎える。…八百万、耳郎。貴様らは、この俺の期待に応えてみせろ。)」
マダラの厳しい言葉の裏には、生徒たちの可能性を信じる気持ちが隠されていた。彼にとって、言葉の刃は彼らの才能を磨き上げるための砥石なのだ。そして、耳郎はその刃を恐れることなく、真っ向から受け止めた。そのことが、マダラには心地よかった。
一方で耳郎は、柱間と二人で、訓練をさらに続けていた。
耳郎「千手!この感覚…、すごくスッキリする!今まで耳に入ってくるノイズが、全部消えたみたい!なんかすごいロックだよ!」
柱間「うむ!耳郎よ!それが仙術の力ぞ!自然エネルギーを取り込むことで、感覚が研ぎ澄まされ、余計なものを遮断できるのだ!その力があれば、お前は自分の音波を、より精密に操ることができるぞ!」
耳郎は、柱間の言葉に目を輝かせながら、イヤホンジャックを壁から抜き、再び目を閉じた。今度は、自身の内なる声、そして自然エネルギーを練り上げ、イヤホンジャックの先端に集中させる。
耳郎「(…今まで聞こえなかった、体育館の壁の小さな亀裂の音…。うちはのチャクラの音…。上鳴の、緊張で速くなっている鼓動の音…。全部聞こえる…!)」
耳郎は、これまでとは比べ物にならないほど、周囲の音を鮮明に捉えることができていた。そして、彼女は、その力を使って、新たな音波攻撃を放った。
耳郎「これで…!どうだっ!」
イヤホンジャックから放たれた音波は、一本のレーザーのように細く、そして鋭く、体育館の壁に吸い込まれていく。壁にぶつかると、音波は爆発のような音を立てて消え、その跡には小さな穴が開いていた。
耳郎「やった…、やった!ウチの音波攻撃、こんなに強くなった!」
柱間「おお!!見事だ!耳郎!この調子で訓練を続ければ、お前は間違いなく、この世界でも有数のヒーローとやらになれるぞ!」
耳郎は、柱間の言葉に満面の笑みを浮かべた。マダラの厳しい言葉も、柱間の温かい励ましも、全てが彼女の成長を促していた。
マダラは、体育館の反対側で待機していた上鳴の前に立つ。上鳴は、八百万と耳郎の訓練の様子を一部始終見ており、すでに緊張で顔が引きつっていた。
上鳴「うっ…、うっス!うちはの旦那!俺、覚悟はできてます!」
マダラ「フン、覚悟などいらん。俺の指示に従うだけでいい。貴様の個性は、ただ広範囲に電撃を放つだけ。あれでは味方まで巻き込んでしまう。それに、最初にも言ったが、その能力の特性上、脳に深刻なダメージを与えているな。その弱点を克服しない限り、実戦では使い物にならん。」
上鳴「ッ!うっ…。」グサリ!
マダラ「たかがお前の個性の能力、見抜きようなど容易い。…さて、お前に教えるのは最初に教えた通り雷遁の術だ。これは、チャクラを練ることで、電撃を一点に集中させたり、形状を変えたり、遠距離まで飛ばしたりする術だ。お前はまず、チャクラを練ることで、電撃を一点に集中させる訓練をしろ。」
マダラはそう言うと、上鳴の前に立ち、自身の手にチャクラを集中させる。すると、雷がバチバチと音を立てながら、手のひらで渦を巻く。
上鳴「す、すげぇ…!うちはの旦那の個性、ヤバすぎっス!」
マダラ「これは個性ではない。雷を操る雷遁の術だ。お前はとりあえずチャクラを練ることで、電撃を一点に集中させたり、形状を変えたり、遠距離まで飛ばしたりする訓練をしろ。それができれば、貴様は自分の個性を無駄に浪費することなく、より効率的に戦うことができるはずだ。」
上鳴は、マダラの言葉に心を奪われた。自分の個性の弱点を、マダラはあっさり見抜いていた。
マダラ「さあ、いつまでまたそこに突っ立っているつもりだ?お前の訓練は、今から始まる。この俺の教えに従い、貴様の限界を超えてみろ。でなければ、俺は貴様に一切の容赦はせんぞ。」
上鳴「うっス!うちはの旦那!改めてよろしくお願いしやす!」
上鳴はそう叫ぶと、自身の個性「帯電」を発動させ、全身から電撃を放出した。しかし、その電撃は、相変わらず広範囲に放電しているだけで、一点に集中することはなかった。
マダラ「フン。まずは、その無駄な電撃を一点に集中させろ。それができなければ、貴様はいつまでも、凡人のままだ。」
マダラの言葉に、上鳴は悔しそうに顔を歪める。だが、その悔しさは、彼を成長させるための、大きな原動力となるのだった。
上鳴は、マダラの言葉を反芻しながら、再び電撃を放出した。しかし、彼の個性は相変わらず、ただ広範囲に放電するだけで、一点に集中することはなかった。
上鳴「くっ…!どうすりゃいいんスか!一点に集中させるって、どうやるんスか!?」
焦りから、上鳴は電撃の出力をさらに上げてしまう。すると、彼の脳に過負荷がかかり、知能が低下し、お決まりのアホ面になってしまった。
上鳴「ウェーイ…。」
その場に崩れ落ちた上鳴に、マダラはため息をついた。
マダラ「全く…、やはり、貴様のような凡人には、チャクラの概念を理解するのは、難しいようだな。…ならば柱間、お前が相手をしろ。」
柱間「うむ!わかったぞマダラ!…上鳴よ!大丈夫だ!俺がそばにいる!諦めるでないぞ!」
柱間は、上鳴の元へと駆け寄り、彼の肩を優しく叩く。
上鳴「ヴェ…。」
柱間「上鳴、マダラは、お前の個性の弱点を克服させようとしているのだ。電撃を一点に集中させることができれば、お前の脳に深刻なダメージを与えることもなくなる。…まずは、心を落ち着かせて、自分自身の内なる声に耳を傾けてみろ。」
柱間の言葉を、上鳴は虚ろな目で聞いていた。彼の脳は、すでに限界を迎えていた。
マダラ「…柱間、やはり貴様には任せておけん。…上鳴。お前は電撃を一点に集中させる前に、チャクラを練ることで、自分の脳のリミッターを解除しろ。」
マダラはそう言うと、上鳴の額に指を当てる。すると、マダラの指先から、青白いチャクラが上鳴の脳へと流れ込んでいく。上鳴の体がびくっと震え、目が一瞬だけ元に戻った。
上鳴「なっ…!なんだこれ…!?頭が…!頭が超スッキリする…!」
驚きを隠せない上鳴に、マダラは言葉を続けた。
マダラ「チャクラは、お前の生命エネルギーそのものだ。そのチャクラを練ることで、お前の脳にリミッターをかけることができる。それができれば、貴様は自分の個性を無駄に浪費することなく、より効率的に戦うことができる。できるな?」
上鳴「うっ、うっス!!俺、やってやるっス!!」
そして、彼は、マダラの言葉を信じ、続けて訓練を始めた。
上鳴は、再び自身の個性「帯電」を発動させた。今度は、ただ無闇に放電するのではなく、マダラに教えられたチャクラを練ることを意識する。彼の全身を巡る電撃が、まるで意志を持ったかのように、少しずつ収束していく。
上鳴「うおおおおお…!」
一点に集中していく電撃に、上鳴は額に汗を浮かべながら必死に耐える。彼の脳裏には、マダラが放った「雷遁の術」が焼き付いていた。手のひらで渦を巻く、あの精巧な雷を、自分も再現してみせる。
マダラ「フン。良い目だ、上鳴。だが、その程度のチャクラの練り方では、すぐに限界が来る。もっと深く…、もっと内側から、雷を絞り出してみろ。」
マダラは、厳しい言葉を投げかける。しかし、その声には、八百万や耳郎に向けた時と同じ、確かな期待が込められていた。
上鳴は、マダラの言葉を信じ、さらにチャクラを練り上げる。すると、彼の体から放たれていた電撃が完全に消え、右手だけに、バチバチと音を立てる雷の球が現れた。
上鳴「す、すげぇ…!できた…!雷が、俺の手に収まってる…!」
上鳴は、驚きと興奮で顔を輝かせた。今まで、ただの放電としか思っていなかった自分の個性が、こんなにも精密に制御できるなんて、想像もしてすらいなかった。
マダラ「まだ終わりではない。その雷を、一点に集中させてみろ。それができれば、貴様は自分の個性を、ただの攻撃手段としてではなく、戦術として使うことができる。」
マダラは、そう言うと、体育館の壁を指差す。上鳴は、マダラの指示に従い、雷の球を壁に向かって放った。
上鳴「これで…!どうだっ!」
雷の球は、一直線に壁に向かって飛んでいく。そして、壁にぶつかると、爆発のような音を立てて消え、その跡には小さな穴が開いていた。
上鳴「やった…!やったぜ…!うちはの旦那!俺、雷の制御ができるようになったっス!」
上鳴は、マダラに向かって叫ぶ。マダラは、そんな上鳴を一瞥すると、満足げに口角を上げた。
マダラ「まあ、最初の頃よりかは幾分マシになったな。…では、次の訓練に移るぞ。上鳴、貴様は、その雷を、さらに精密に操る訓練をしろ。それができれば、貴様は、雷の使い手として、さらに強くなることができる。」
マダラは、そう言うと、柱間と共に上鳴の元を離れた。上鳴はそのまま、一人で新たな訓練を始めた。
それから、体育館は三人の特訓の場となった。
八百万は、目を閉じてひたすらに「創造」の根源を想像し続ける。彼女の周りには、今まで創造したことのない、より精巧で複雑な道具が次々と現れ始めた。高性能なドローン、熱光学迷彩の布、さらには小型のレーザー装置まで。彼女は、マダラが教えた「チャクラ」の概念を応用し、生命エネルギーの無駄な浪費を抑えながら、以前とは比べ物にならないほどの物質を創り出していた。
一方、耳郎は柱間から教わった「仙術」の修行に没頭していた。最初はノイズに悩まされていた彼女だが、今では目を閉じても周囲の音が手に取るようにわかる。彼女はイヤホンジャックを壁から抜き、自身の鼓動と自然エネルギーを同調させる。その瞬間、彼女のイヤホンジャックは青白い光を放ち、放たれた音波は、もはやただの衝撃波ではなかった。それは、まるで生き物のように形を変え、目標に向かって飛んでいく。
そして上鳴は、一人でマダラの教えを実践していた。彼の全身を巡る電撃は、もはや無駄に放電することはなく、彼の意思に従って、彼の手に収束する。彼は、電撃を刀のように細長く伸ばしたり、小さな球状にして投げつけたりと、雷遁の術の概念を応用した新しい技を次々と開発していた。もはや、彼は放電後にアホ面になることもなく、自分の個性を完全に制御できるようになっていた。
八百万、耳郎、上鳴の訓練のその様子を、柱間とマダラは体育館の片隅から静かに見守っていた。
柱間「…いやはや、驚いたぞマダラ!たった数時間で、ここまで力を伸ばすとはな!」
柱間は感嘆の声を上げる。
マダラ「フン、所詮は凡人の力だ。だが、この世界に生まれたばかりの異形の力としては、悪くはない。…特に、上鳴。あの男は、自分の個性の弱点を克服した上に、新しい術を開発した。あの調子でいけば、あの男は、いずれ雷の使い手として、俺に匹敵する存在になるかもしれんな。」
柱間「そうかのー?俺は、八百万も耳郎も、お前らに負けず劣らずの才能があると思うぞ。八百万は、創造の根源を理解し、耳郎は、仙術の概念を理解した。どちらも、この世界の力ではない、根源の力に触れたのだ。…マダラ、お前は、この世界のヒーローを、侮りすぎているのではないか?」
マダラ「お前には俺の言葉の真意がわからんようだな。…だが、一つだけ言えることがある。この三人は、俺たちの教えを真摯に受け止め、自分のものにしていることだ。凡庸な力に甘んじることなく、自分自身の個性をさらに高めようとした。それが、俺がこの三人を評価する真の理由だ。」
マダラは、そう言うと、静かに目を閉じた。
三人の訓練が一段落したところで、マダラと柱間は、三人の前に立つ。
マダラ「貴様ら三人は、この数時間で、目覚ましい成長を遂げた。だが、まだ終わりではない。ここからが、貴様らへの本当の試練だ。」
マダラは、そう言うと、三人の前に立ち、腕を組んだ。
マダラ「貴様らは、この俺の教えに従い、自分の個性の限界を超えた。だが、それは、あくまで訓練の中での話だ。実戦では、自分の個性を、いかに冷静に、そして効率的に使うかが重要だ。…そこで、貴様らへの次なる試練は、この俺や柱間と戦うことだ。」
八百万、耳郎、上鳴「「「ッ!!?」」」
八百万、耳郎、上鳴は、マダラの言葉に驚きを隠せない。彼らは、柱間とマダラの圧倒的な力を見ていた。その二人と戦うなど、考えるだけで恐ろしい。
八百万「マダラさん…、そのような、恐ろしい試練を…。」
耳郎「はぁ?マジ…!?あんたたちと戦うなんて…、死んじゃうじゃん!」
上鳴「ウェーイ…、マ、マジっスか…!うちはの旦那…!?」
マダラ「死ぬことはない。だが、貴様らは、この俺と柱間の力に、どれだけ通用するのか、自分の目で確かめろ。…さあ、貴様らの訓練はここからが本番だ。」
マダラの言葉に、八百万、耳郎、上鳴は、それぞれ緊張の面持ちで構えを取る。
八百万「マダラさん、承知致しましたわ!…私、この特訓で得た力を、全力でぶつけさせて頂きます!」
耳郎「うちは、アンタのその余裕な顔、ウチが叩き潰してやる!」
上鳴「う、うっス!死なない程度に、手加減してください…!」
三人の覚悟が決まったのを見て、マダラは不敵な笑みを浮かべた。
マダラ「どうやら口だけではないようだな。…では、始めるとしようか。柱間。」
柱間「うむ!わかったぞマダラ!…皆、遠慮はいらんぞ!今の俺たちは、お前たちの敵だ!ヒーローとして、俺たちを見事打ち破ってみよ!」
柱間はそう言うと、八百万、耳郎、上鳴の前に立つ。マダラは、体育館の片隅に立ち、腕を組んで二人の戦いを見守ることにした。
八百万は、創造を発動させ、手から鉄製の盾を創り出す。耳郎は、イヤホンジャックを壁に差し込み、音波攻撃の準備をする。上鳴は、雷を手に収束させ、いつでも放てるように構えた。
八百万「耳郎さん!上鳴さん!すぐに攻撃を仕掛けますわ!」
八百万の言葉に、耳郎と上鳴は頷く。三人は、一斉に柱間に向かって攻撃を仕掛けた。
八百万が創り出した鉄製の盾が、まるで生きているかのように柱間に向かって飛んでいく。耳郎は、イヤホンジャックから音波を放ち、上鳴は、雷を放つ。
しかし、柱間は、そんな三人の攻撃を、まるで赤子の手をひねるかのように、軽々と受け止めた。彼は、木遁の術を発動させ、地面から巨大な木の根を生やし、三人の攻撃を全て防いでみせた。
八百万「なっ…!そんな…!」
耳郎「嘘…!ウチたちの攻撃が、全く通用しない…!?」
上鳴「嘘だろ…!うちはの旦那に手加減を頼んだけど、千手も、とんでもねぇ強さだぜ…!」
三人の攻撃が通用しないのを見て、マダラは不敵な笑みを浮かべる。
マダラ「フン、所詮はその程度の力か。…柱間、もうよい。貴様には、あの程度の凡人の相手は荷が重いだろう。」
マダラの言葉に、柱間は苦笑いを浮かべる。
柱間「ガハハハ!流石にお前には敵わんな!マダラ!…では、ここからは、俺とマダラで、お前たち三人を相手にするとしようかの。」
八百万、耳郎、上鳴は、マダラの言葉に、顔を青くした。彼らは、マダラと柱間の圧倒的な力の前に、自分たちがどれだけ無力なのかを痛感していた。
マダラ「貴様らは自分の個性の限界を超えた。だが、それはあくまで基礎の基礎。ここからが貴様らの本当の試練だ。…さあ、来い。貴様らが、この俺と柱間をどれだけ楽しませてくれるのか、見せてもらおうか。」
ガラッ! (体育館の扉が勢い良く開く。)
プレゼント・マイク「YEAH!熱いバトルにお邪魔するぜ一年坊どもォ!」
ミッドナイト「まあまあ!楽しそうじゃないの。青春してるわねぇ。」
セメントス「危険が過ぎるといけないからね、三人の先生方も視察しにきてまあ当然か。」
相澤「ハァ……全く、予想通りだ。」
耳郎「せ、先生たち!?見てたの!?」
八百万「お恥ずかしい姿をお見せしてしまいましたわ…!」
上鳴「うおっ!実況入ったぁ!」
相澤は肩を竦めると、淡々と告げた。
相澤「止めはしない。ただしルールを設ける。時間は90秒、致命打は禁止。俺が個性を消す瞬間もある。安全と合理性は守れ。セメントス。」
セメントス「わかりました、相澤先生。衝撃吸収層、展開!」
床と壁がせり上がり、即席のリングが現れる。
プレゼント・マイク「さあリミットは90秒!さあSHOW TIMEだァ!」
ミッドナイト「暴走したら、私が止めるわよ!安心して頂戴ね?」
柱間「ふむ、ちょうど良いの。ならば改めて——来い!」
マダラ「手加減はせん。覚悟して挑め。」
開始の合図と共に、三人は息を合わせた動きを見せる。
八百万は「可変盾」を創造し攻防を切り替え、耳郎は柱間の木の流れの“間”を音で読み取り、上鳴は雷を細く集中させて突き込む。
柱間は木遁で受け止めながらも、「おお!良い連携ぞ!」と声を上げ、マダラは須佐能乎(*深い青色)の一部を顕現させ、その継ぎ目に耳郎の音波が針穴を開け、上鳴の雷が突き刺さった。
プレゼント・マイク「ヒットォ!見事なコンビネーションだぁ!」
セメントス「衝撃吸収層で問題はなし。続けて大丈夫だよ。」
残り15秒。三人は最後の力を振り絞り、八百万が巨大な壁を創造、耳郎がノイズを遮断し、上鳴が電撃を一点に収束させて放つ。
マダラの頬布がピリリと震えた瞬間——
相澤「そこまでだ。」
個性を消す視線が放たれ、全ての力が霧散する。
荒い息を吐きながら、三人は床に膝をついた。
柱間「実に見事!最後の一撃は俺も一瞬息を呑んだぞ!」
耳郎「……はぁはぁ、マジで全力出した…!」
八百万「これも全て…ご指導のお陰ですわ…!」
上鳴「や、やった…!アホ面出てねぇ…!」
相澤「誤解するな。合格ではない。だが“器を知り、一歩広げた”こと、それが今日の成果だ。」
セメントス「どうやら、成長の芽がしっかり見えたようだね。フフフ。」
プレゼント・マイク「青春ポイント満タンDA☆ZE!」
ミッドナイト「フフッ♡、可愛い努力家たちねぇ。」
教師陣が撤収とクールダウンに回る中、マダラが静かに三人の前に立った。
マダラ「……よく聞け。今回のような訓練はこれからも定期的に行っていく。そうだな……行う回数は1週間に2回、月と金だ。——土日祝はなしでな。」
八百万「なるほど…!でしたら私は定期的に…!必ず着いて行きますわ!」
耳郎「月曜と金曜ね…!了解ッ!スケジュール空けとくよ!」
上鳴「お、おう!やってやるっス!」
マダラ「それと、もう一つだ。とりあえず今は俺と柱間が作り、進んで行く道へ一緒に着いてきて全然良い。別に止めもせん。
だがいつかだ。いつか俺や柱間と肩を並べられそうになる自信が自分自身に着いてきたら——俺たちの道を卒業しろ。
自分だけが作り、進める道を切り開け。そしていつか、この俺うちはマダラと、その親友千手柱間を追いかけ、最終的には追い越して見せろ。それが、お前ら三人の師匠兼親友である俺と柱間の唯一の願いであり、嬉しい本心だ。」
耳郎「……最高のゴールだね。それ。うん、今のうちは、凄いロックな名言言ってんじゃん!」
八百万「必ず…!必ず辿り着き、追い越して見せますわ!」
上鳴「うっ!うっ!(泣)うちはの旦那…!それに千手も…!俺、やってやるっス!!そして、俺二人に一生ついて行くっス!!」
柱間「ガハハハ!そうかそうか!実に頼もしいではないか!」
その様子を後ろから見ていたセメントスと相澤。
二人は、柱間の寛大で大らかな優しさと、マダラの不器用ながらも真摯な優しさに、静かに気づき始めていた。
セメントス「……フフフ。千手柱間君とうちはマダラ君、やはり彼らはただの生徒ではないな。厳しさの裏に、確かな導きがある。これなら安心して見守れますね。」
相澤「全く……、あの問題児二人共め。結局は、俺よりずっと”教師”らしいことをしていやがる……。」
相澤はそう小さく呟き、寝不足気味の目を細める。だがその視線には、確かに生徒を信じる教師の眼差しが宿っていた。
訓練が一段落し、生徒たちが息を整えていると、上鳴がぽんと手を打った。
上鳴「な、なあ!折角こうして五人で鍛え合ったんだしよ!次は訓練じゃなくてさ……、みんなでマック行こうぜ!ほら!千手とうちはの旦那も、ハンバーガー奢り合いとかどうっスか!?」
耳郎「……は?上鳴アンタ、急に何言ってんのよ。でも……まぁ、悪くないかもね。ちょっとロックじゃん!」
八百万「マック……ですか?ええと、確か庶民的なファーストフードという食べ物のお店なのですのよね?私も一度行ってみたかったんですの!」
柱間「おお!良いではないか!皆で食を共にすれば、心もより一層強く繋がるぞ!マダラ!お前もそう思うだろう?」
マダラ「フン……、くだらんな。だが……、まあたまには悪くはないな。」
耳郎「アハハ、相変わらず素直じゃないね。一種のツンデレじゃん!」
上鳴「よっしゃ!それで決まり!んじゃ、今週の土曜か日曜に五人でマック集合な!」
耳郎「ハイハイ、了解っと。フフッ。」
八百万「はい!とても楽しみにしておりますわ!」
柱間「うむ!俺も心待ちにしておるぞ!」
マダラ「……ヘッ、全くお前ら四人は、訓練よりも楽しそうな顔しやがって。だがまあ、俺も同じようなもんか。」
マダラは厳格な口調を若めな口調へと崩しながらそう言いつつも、マダラの口元には僅かに笑みが浮かんでいた。
こうして、五人は新たな約束を胸に、次の成長と友情へ歩み出していくのだった。
耳郎「あ!そういや外もうこんなに暗くなってんじゃん!ヤバッ!すぐ帰らないと親に叱られちゃう!」
八百万「本当ですわ!どうしましょう…、私の家は門限が定められていますので。」
上鳴「俺の方もこのままじゃあマジで親に叱られちまう!すぐ更衣室に戻ってすぐ着替えようぜ!?」
その後、八百万が代表して、「では柱間さん、マダラさん。お先に失礼致しますわ。また明日、教室にてお会いしましょう!」と言い残し、八百万、耳郎、上鳴は雄英教師陣へそろそろ家へ帰宅することを伝え、先に更衣室へ急ぎで戻って行った。それに対して柱間は、三人へ向けて、「気をつけて帰るのだぞー!」と言って優しく元気良く見送った。
柱間「…ふぅ、さてマダラ!俺たち二人は俺たちで、雄英高校の先生殿らと共に此処の後片付けを手伝うとするかの!」
マダラ「フッ、そうだな。俺もそうさせて貰うぜ。だが、それが終わったら今度は、雄英高校の敷地内にある俺たち二人の家で今日の個性把握テストについてまたもう一度復習するけどな笑。」
柱間「!ふ、復習………。」ずうぅ〜ん…
マダラの唐突な個性把握テストの復習も行う宣言に対して柱間は、雄英高校から、雄英高校の敷地内にある柱間とマダラの家に戻るまで"いつもの落ち込み癖"を存分に披露していくのは、後ほどの話である。
頑張れ千手柱間!たかが個性把握テストの復習如きで心折れるな千手柱間!笑
はい、ということで第十九話でした!16000文字数と、一つにまとめた分長めでしたが、如何でしたでしょうか?これで八百万、耳郎、上鳴は、原作での強化と違い、他のクラスメイトたちより一歩先を踏み出し始めた立ち位置となります。特に爆豪は、マダラに因縁を深く付けているらしいので、いつか膨らんだ自尊心があるプライドを全て捨て去って欲しいですね笑。そしてマダラの弟子入りをして八百万、耳郎、上鳴の三人をすぐ様追い抜いて欲しいです笑。
さて、長過ぎる前置きは此処までにして、次話の第二十話では、基本的には原作沿いの話へと再び戻る感じにしますが、その前に投票をまた開始します!内容は、「千手扉間が主人公である本編の番外話を何処に入れるか?」についてです!こちらも拝読後、よろしければ投票をよろしくお願いします!
投票期限は、第二十話が完成するまでか、一つの投票選択肢がぶっちぎっているまでとします!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第二十話にて!
あと、余談ですが、今の作者はGoogleジェミニだけでなく、今度はChatGPTという、世界的に有名な文章の生成AIで遊ぶのが滅茶苦茶面白いので、ハマっていたりします笑。