千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる   作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ

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お待たせ致しました!第二十六話となります!今話から、投票で決まった通り、二人目の参戦枠にあのNARUTOキャラが初登場致します!正直作者も嬉しいです笑。では、前置きは此処までにして第二十六話、どうぞ!


雄英体育祭編
第二十六話:雄英体育祭の告知と、渦潮の再会


 

 

 

 

 

・(USJ襲撃事件から二日後の)雄英高校 1年A組 教室・

 

 

敵(ヴィラン)連合によるUSJ襲撃事件。

プロヒーローですら戦慄する悪意の強襲劇は、柱間とマダラ、そして駆けつけたオールマイトたちの活躍により、奇跡的に生徒の死者ゼロという結果で幕を閉じた。

一日の臨時休校を挟み、登校再開となった今日。朝のホームルームは、どこか浮き足立った空気に包まれていた。

 

 

芦戸「おはよー!」

 

 

葉隠「ねぇ!昨日のニュース見た?」

 

 

瀬呂「見た見た!俺らガッツリ映ってたな!」

 

 

砂藤「何よりあの二人、千手とうちはが凄かったよな!特にうちはは、脳無っていうヴィランを殆ど一方的にボコボコにしちまったし!」

 

 

教室のあちこちで事件の話が飛び交う中、教室の後方では、いつもの二人がいつものように卓を囲んでいた。

 

 

柱間「……よし。ではマダラよ、勝負といこうか。」

 

 

マダラ「フン、望むところだ。今日の俺の運気は絶好調だからな。」

 

 

二人の間にあるのは、教科書でもノートでもなく、二つの茶碗と……サイコロ。

そう、彼らは朝のHR前だというのに、堂々と「丁半博打」に興じていたのだ。

 

 

柱間「俺は『丁(偶数)』に、今月の小遣いから500円を賭ける!」

 

 

マダラ「ならば俺は『半(奇数)』だ。同じく500円。」

 

 

ジャラジャラ……ッ!

柱間が茶碗の中でサイコロを振る。その目は真剣そのもの。かつて忍界の未来を賭けた時と同じくらいの熱量が、たかが500円の賭けに注がれている。

 

 

緑谷「あ、朝から何やってるんだろう、あの人たち……。」

 

 

飯田「千手君!うちは君!学校での賭け事は校則違反ではないか!?それに金銭のやり取りなど言語道断だ!」

 

 

柱間「固いことを言うな飯田!これはただの運試し……、いや、己の運命力を測る神聖な儀式ぞ!」

 

 

マダラ「そうだ。それに、俺たちの小遣いは根津から支給されたものだ。どう使おうと俺たちの勝手だろう。」

 

 

飯田「ぐぬぬ……!屁理屈を……!」

 

 

麗日「あはは……。相変わらずやねぇ、二人共。」

 

 

八百万「フフッ、でもお二人がお元気そうで安心しましたわ。USJであれだけの戦いをされた後ですもの。」

 

 

耳郎「つーか、マダラの奴、反省文であんだけ絞られたのにもう懲りてないし、メンタル強すぎでしょ。」

 

 

上鳴「へへっ、さすがマダラの旦那だぜ!」

 

 

爆豪「チッ……。くだらねェことしてんじゃねェよ、ストレート長髪にボサボサ長髪。」

 

 

クラスメイトたちが呆れつつも見守る中、柱間が茶碗を開ける。

 

 

柱間「いざ……勝負ッ!!」

 

 

パカッ!!

 

 

サイコロの目は――「四」と「二」。合計「六」。

 

 

柱間「おおお!!『丁』だ!!俺の勝ちぞーーー!!!」

 

 

マダラ「チッ……!またか!貴様の運はどうなっているんだ柱間ァ!!」

 

 

柱間「ガハハハ!!今日はツイている!これは何か良いことがある前触れかもしれんぞ!?」

 

 

悔しがるマダラと、高笑いする柱間。

そこへ、教室の扉がガラリと開く。

 

 

相澤「……席につけ。ホームルーム始めるぞ。」

 

 

全身包帯だらけの痛々しい姿で現れた担任・相澤消太に、クラス中が「先生復帰早えええぇぇぇぇ!!!!」とどよめく。

相澤はプロ根性で教壇に立つと、淡々と告げた。

 

 

相澤「戦いはまだ終わってねぇ。」

 

 

緑谷「戦い……?まさか、ヴィランがまた……!?」

 

 

緊張が走るクラスメイトたち。

だが、相澤の口から出た言葉は、予想外のものだった。

 

 

相澤「雄英体育祭が迫ってる。」

 

 

「「「「「クソ学校っぽいの来たァァァァ!!!!」」」」」

 

 

一斉にツッコミを入れるA組の面々。

だが、その表情は明るい。ヴィランの襲撃という非日常を乗り越えた彼らにとって、体育祭という「学校行事」は、日常への帰還であり、同時にヒーローとしての晴れ舞台でもある。

 

 

切島「でも先生!ヴィランが侵入したばっかで大丈夫なんすか!?」

 

 

相澤「逆に開催することで、雄英の危機管理体制が磐石だと示す狙いがある。それに……、本校にとって体育祭は最大のチャンスだ。ヴィラン如きで中止していい催しじゃねぇ。」

 

 

相澤の説明に、生徒たちのやる気が燃え上がる。

オリンピックに代わる日本のビッグイベント、雄英体育祭。

プロヒーローへのスカウトがかかる、人生の分岐点。

 

 

柱間「ほう!体育祭か!要するに、皆で身体を動かして競い合う祭りだな!?」

 

 

マダラ「フン。全校生徒の前で己の力を示せというわけか。……悪くない。」

 

 

マダラもニヤリと笑う。

最強の二人が参加する体育祭。それはもはや、波乱の予感しかしない。

 

 

相澤「……もちろん、千手とうちは、お前らも参加だ。ただし……」

 

 

相澤がギロリと二人を睨む。

 

 

相澤「やり過ぎるなよ。更地にしたら即失格だ。」

 

 

柱間「むっ、肝に銘じておくぞ!」

 

 

マダラ「……努力はする。」

 

 

こうして、雄英体育祭へ向けた熱狂の日々が幕を開けた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・雄英高校 食堂「ランチラッシュのメシ処」・

 

 

 

 

四時限目、セメントスによる現代文の授業が終わり、待ちに待った昼休み。

食堂の一角には、今日も今日とて「最強のテーブル」が出来上がっていた。

 

 

柱間「うおおお!!キノコ!!キノコぞ!!」

 

 

柱間の目の前には、洗面器のような器に盛られた「きのこの炊き込みご飯(ギガ盛り)」

湯気と共に立ち上るキノコの香りに、柱間は恍惚の表情を浮かべている。

 

 

柱間「やはり秋の味覚といえばキノコ!それをふんだんに使ったこの炊き込みご飯……、まさに大地の恵み!いただきまーす!!」

 

 

豪快にかき込む柱間。その横では、マダラが優雅に箸を進めている。

 

 

マダラ「……よし、ようやく手に入れたぞ。」

 

 

マダラのトレイには、いつもの「いなり寿司(大盛り)」

そしてその横には、黄金色に輝くプルプルの物体――「ジャンボプリン(数量限定)」が鎮座していた。

 

 

マダラ「前回はあのクソ砂利共のせいで台無しになったが……、今日こそは味わって食わせてもらう。」

 

 

マダラは愛おしそうにプリンを見つめる。その目は、須佐能乎を発動する時よりも真剣かもしれない。

そして、二人の向かいには、B組からやってきた千手扉間。

 

 

扉間「兄者、食い方が汚い。少しは落ち着け。」

 

 

扉間が開いたのは、緑谷家特製の弁当箱。中身は「鯖の塩焼き弁当」

焼き加減、副菜のバランス、彩り。全てにおいて完璧な健康食である。

 

 

扉間「引子殿の料理は、相変わらず素晴らしい。栄養管理も完璧だ。」

 

 

そこへ、いつものメンバーも合流する。

 

 

麗日「ここええかな?柱間君、マダラ君、扉間君!」

 

 

飯田「失礼するよ!……むっ、千手君!炭水化物の量がまた増えていないか!?」

 

 

柱間「おお!麗日に飯田か!構わんぞ!飯田よ、俺の胃袋は宇宙ぞ!ガハハハ!」

 

 

マダラ「……チッ。賑やかになりおって。」

 

 

マダラは悪態をつきつつも、席を詰めて場所を空ける。

緑谷はオールマイトに呼び出されて不在だが、代わりに今日は新たな顔ぶれも加わった。

 

 

八百万「ごきげんよう、皆様。私もご一緒してもよろしいですか?」

 

 

耳郎「ウチも。……ってかマダラ、そのプリンでかくない?」

 

 

上鳴「うぇーい!マダラの旦那!お茶持ってきやした!」

 

 

マダラ「遅いぞ上鳴。……フン、これは俺の戦利品だ。誰にもやらんぞ。」

 

 

マダラはプリンをガードするように抱え込む。

そんなマダラの様子を見て、扉間が呆れたようにため息をつく。

 

 

扉間「……マダラ、貴様という奴は。幾つになっても甘味に目がないな。」

 

 

マダラ「うるさい卑劣様。貴様に俺の至福の時間を邪魔する権利はない。」

 

 

柱間「まあまあ!皆で食えば美味いぞ!……ところで扉間よ、体育祭の話は聞いたか?」

 

 

扉間「ああ。B組でもその話で持ちきりだ。……兄者、マダラ。今回の体育祭、ただの祭りではないぞ。」

 

 

扉間の表情が引き締まる。

 

 

扉間「USJでの襲撃……。あれは敵(ヴィラン)連合による宣戦布告だ。奴らはまだ潜んでいる。この体育祭は、雄英の健在を示すと同時に、次世代のヒーローたちの『力』を世界に見せつける場でもある。」

マダラ「フン。要するに、俺たちが最強であることを知らしめれば良いのだろう?単純な話だ。」

 

 

飯田「しかし!我々はヒーロー志望!力の誇示だけでなく、スポーツマンシップに則り――」

 

 

麗日「でもさー、マダラ君たちが本気出したら、競技場壊れちゃわへん?」

 

 

柱間「ガハハ!安心しろ!相澤先生殿にも釘を刺されたからな、手加減はするぞ!……たぶんな!」

 

 

耳郎「たぶんって……。」

 

 

賑やかなランチタイム。

だが、彼らはまだ気づいていなかった。

この平和な日常の裏で、新たな出会いと試練が待ち受けていることを。

 

 

 

 

 


 

 

 

・雄英高校 1年A組 教室前・

 

 

麗日「な、な……」

 

 

授業が終わり、生徒たちが帰宅しようと教室を出ると、廊下は人だかりで埋め尽くされていた。

 

 

麗日「何ごとだぁ!?」

 

 

飯田「き、君たち!何の用だ!ここを通してもらわないと困るのだが!」

 

 

他の科の生徒たちが、USJを生き残ったA組を偵察に来ていたのだ。

その中から、一人の少年が前に出る。

 

 

ボサボサの紫髪に、クマのある目――普通科1年C組、心操人使。

 

 

心操「……ヒーロー科の連中がどんなもんか見に来たが……、随分と偉そうだな。ヒーロー科にいる奴ってのはみんなこんななのかい?」

 

 

「「「「「(この人も大胆不敵だな!!?)」」」」」

 

 

心操は気怠げに、しかし挑発的に言葉を紡ぐ。

 

 

心操「普通科や他の科にも、ヒーロー科への編入試験があるって知ってるか?……その逆もまた然りだ。」

 

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

心操「偵察のつもりが……、調子に乗ったヒーロー科の連中を引きずり下ろしたくなったよ。……要するに宣戦布告しに来たんだ。」

 

 

A組に緊張が走る。

だが、その空気など何処吹く風で、教室の奥では二人の男が座り込んでいた。

 

 

柱間「いざ……勝負ッ!!」

 

 

マダラ「……チッ。また半か。貴様の運はどうなってやがる。」

 

 

柱間とマダラである。彼らはマスコミ騒動の時と同様、心操の言葉など意に介さず、丁半博打の続きに興じていた。

 

 

心操「……おい。そこの二人。」

 

 

無視されたことに苛立ちを感じたのか、心操が二人に声をかける。

 

 

心操「特別枠の……千手とうちは、だったか?お前らも随分と余裕だな。無個性でコネ入学したって噂だけど……、その席、いつまで座っていられるかな?」

 

 

教室が静まり返る。

柱間は「ん?」と顔を上げるが、マダラはサイコロを片付けながら、面倒くさそうに心操を一瞥した。

 

 

マダラ「……何か言ったか?砂利。」

 

 

心操「ッ……!」

 

 

マダラ「俺たちはこれから忙しいんだ。今日の放課後は、柱間と二人で久々に『本気』の組み手をするんでな。八百万、耳郎、上鳴。今日は自主練だ。好きにしろ。」

 

 

八百万「は、はい!わかりましたわ!」

 

 

耳郎「はいはい、わかりましたよー。ウチはアンタら二人の組み手に巻き込まれたくないし。」

 

 

上鳴「うっス!旦那!」

 

 

マダラは心操など眼中にないと言わんばかりに立ち上がる。

その態度に、心操のプライドが刺激された。

 

 

心操「……無視かよ。恵まれた奴らはいいね、そうやって見下してればいいんだから。」

 

 

マダラが足を止める。

ゆっくりと振り返り、心操を見下ろした。その瞳は、深淵のように冷たい。

 

 

マダラ「恵まれた……だと?」

 

 

マダラは鼻で笑う。

 

 

マダラ「フン。貴様、自分の弱さを環境のせいにしていないか?『個性』が向いていないから、『制度』が悪いから……。そうやって言い訳を並べて、他人を妬み、引きずり下ろすことばかり考えている。」

 

 

心操「なっ……!?」

 

 

マダラ「俺と柱間は『無個性』だ。貴様らの言う恵まれた力など持っていない。だが、俺たちはここにいる。何故かわかるか?」

 

 

マダラが一歩踏み出す。その威圧感に、心操だけでなく、廊下にいた全生徒が息を呑む。

 

 

マダラ「俺たちは、己の力のみで運命を切り拓いてきたからだ。血反吐を吐くような修羅場を尽きることなく潜り抜けてもきた。貴様のような、安全圏からただ石を投げつけているだけの根性無しの卑怯者と違ってな。」

 

 

心操「ッ……!」

 

 

マダラ「悔しかったら、その口ではなく力で示してみろ。……編入試験とやらで、俺の足元にまで這い上がってこれるなら、相手をしてやらんこともない。」

 

 

マダラは心操の横を通り過ぎる。

柱間もまた、ニカっと笑って心操の肩を叩いた。

 

 

柱間「ガハハ!そういうことだ少年!俺もこれからのお主の成長に期待しておるぞ!」

 

 

二人が去った後には、圧倒的な敗北感と、それでも消えない闘志の火種が残されていた。

A組の生徒たちは、改めて自分たちのクラスにいる「怪物」の凄まじさを思い知らされたのだった。そして同時に尊敬の念を持ち始めた。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

・雄英高校 体育館・

 

 

放課後。

相澤の許可を得て貸切となった体育館には、激しい打撃音と衝撃波が響き渡っていた。

 

 

ドガァァァァン!!!

 

 

柱間「行くぞマダラァ!!木遁秘術・樹界降誕!!」

 

 

マダラ「来い柱間ァ!!火遁・業火滅却!!」

 

 

二つの影が交錯し、体育館の空気が震える。

柱間の木遁とマダラの火遁。手加減しているとはいえ、そのレベルは学生の範疇を遥かに超えている。

そんな二人の組手を、体育館の入り口から呆然と見つめる三つの影があった。

 

 

???「凄い迫力……!これ本当に1年かい!?」

 

 

???「うぅ、怖い……、早く帰りたい……。」

 

 

???「わあ〜!すごいすごい!あれ何!?木!!?」

 

 

雄英高校3年生、通称『ビッグ3』

通形ミリオ、天喰環、波動ねじれである。

彼らもまた、体育祭に向けて自主練をしに来たのだが、先客の凄まじさに足を止めていたのだ。

 

 

通形「いやー!噂には聞いてたけど、百聞は一見にしかずだね!彼らがUSJでヴィランを撃退した1年か!」

 

 

波動「ねえねえ!あの子たち何!?個性は何!?気になるー!聞いてきていい!?」

 

 

天喰「や、やめとこうよ波動さん……。あんなのに関わったら、心が折れちゃうよ……。帰ろう、ミリオ……。」

 

 

三人がざわついていると、柱間とマダラが動きを止めた。

 

 

柱間「ん?誰か来たようだぞマダラ。」

 

 

マダラ「……フン。上級生か。」

 

 

二人が入り口に目を向けると、ミリオが元気よく手を挙げた。

 

 

通形「やあ!邪魔しちゃってごめんね!俺たちは3年の通形ミリオ!こっちは天喰環と、波動ねじれさんだ!」

 

 

波動「ねえねえ君たち!今のすごかったね!君が千手柱間君?君がうちはマダラ君?ねえ教えて教えて!」

 

 

ねじれがフワフワと浮きながら二人に近づく。

その天真爛漫さに、マダラが少し毒気を抜かれた顔をする。

 

 

マダラ「……全く、騒がしい女だ。」

 

 

柱間「おお!上級生の方か!俺は千手柱間!こっちはうちはマダラだ!よろしく頼むぞ!」

 

 

そこへ、もう一人の人物がゆっくりと歩いてくる。

その姿を見た瞬間、柱間とマダラの表情が凍りついた。

 

 

柱間「……ッ!!?」

 

 

マダラ「な……、まさか……!!」

 

 

現れたのは、長い真紅の髪を二つのお団子状に結い、頭上には黄金色の大きなクシのような髪飾り、額には百豪の印。

雄英の制服を着こなしているが、その纏う空気は明らかに只者ではない。

そして何より、彼女の肩には――ミニサイズの九尾の狐(九喇嘛)が乗っていた。

 

 

???「あら……。随分と賑やかだと思ったら……。」

 

 

彼女は二人を見て、優雅に、しかし懐かしそうに微笑んだ。

 

 

ミト「久しぶりですね、柱間様、マダラ様。」

 

 

柱間「ミ……、ミト……!!?」

 

 

マダラ「うずまき……ミト……!!」

 

 

かつて柱間の妻であり、九尾の初代人柱力だった女性――うずまきミト

忍界の伝説が、ここにもう一人いたのだ。

 

 

九喇嘛(ミニ)『ケッ!相変わらずマヌケな面してやがるな、二人とも。』

 

 

マダラ「ッ!?九尾……!!貴様まで……!!」

 

 

衝撃の再会。

ビッグ3の三人も、突然の空気の変化に戸惑っている。

 

 

通形「えっ?えっ?うずまきさん、知り合いなの!?」

 

 

ミト「ええ、ミリオ。……とても、古くからのね。」

 

 

ミトは静かに歩み寄り、二人の前に立つ。

 

 

ミト「積もる話もあります。……此処は一旦場所を変えましょうか。」

 

 

 

 

 


 

 

 

・雄英高校 校舎裏(人気のない中庭)・

 

 

場所を移した三人と一匹(と、こっそりついてきたビッグ3)。

そこには、B組から駆けつけた扉間の姿もあった。

 

 

扉間「義姉上(あねうえ)……!!やはり貴女も転生していたのか……!!」

 

 

ミト「ええ、扉間様。お久しぶりですね。」

 

 

再会を喜び合う千手兄弟とミト。

マダラは少し離れた場所で、バツが悪そうに腕を組んでいる。かつて敵対し、九尾を利用した過去があるからだ。

 

 

ミト「マダラ様。……そんな顔をなさらないで。」

 

 

ミトはマダラに向き直る。

 

 

ミト「あの時のことは、もう過ぎたことです。……九喇嘛とも、和解しましたよ。」

 

 

九喇嘛『ハンッ!和解っつーか、こいつが強引だっただけだがな!……ま、マダラ。テメェのことも、この世界じゃ許してやらんこともねェよ。』

 

 

マダラ「……フン。狐ごときに情けをかけられるとはな。……だが、すまなかったな、ミト。」

 

 

マダラの不器用な謝罪に、ミトは優しく微笑む。

そして、彼女は自身の身の上を語り始めた。

北海道のサポート企業「渦潮」の社長令嬢として生まれたこと。

祖父・うずまきアシナの愛情を受けて育ったこと。

無個性と診断されながらも、封印術とチャクラを受け継いだこと。

両親の事故死、記憶の覚醒、九喇嘛との対話。

そして――祖父を守り、恩返しをするために雄英に来たこと。

 

 

ミト「今は『雄英ビッグ4』並びに『雄英四天王』……だなんて呼ばれていますけれど。私の目的は、この世界の平和と、大切な人を守ること。……つまり貴方たちと同じですよ。」

 

 

柱間「そうか……、ミトも苦労したのだな……。だが、生きていてくれて本当に良かった!!それに、うずまき一族の者たちや、あの渦潮隠れの里の長であったアシナ殿も…!!」

 

 

柱間は涙を流して喜ぶ。

その様子を、物陰からこっそり見ていたビッグ3がヒソヒソと話す。

 

 

波動「えっ?えっ?転生?忍界?九尾?何の話!?すごーい!不思議!!」

 

 

天喰「波動さん、声が大きいよ……。でも、やっぱりあの一年生たち、普通じゃないね……。」

 

 

通形「ははは!細かいことは分からないけど、感動の再会ってことだね!良かったじゃないか!」

 

 

ガサッ!

 

 

マダラ「……そこにいるのは分かっているぞ。出てこい。」

 

 

バレていた。

通形たちは「あはは……」と頭を掻きながら出てくる。

 

 

通形「いやー、ごめんごめん!気になっちゃってさ!」

 

 

ミト「あら、貴方たち。……ふふ、聞かれてしまいましたね。」

 

 

柱間「構わん!俺たちの仲間に隠し事はなしだ!ガハハハ!」

 

 

こうして、柱間、マダラ、扉間、そしてミト。

かつての創設期の忍たちが一堂に会し、現代のトップ学生であるビッグ3とも縁を結んだのだった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・雄英高校 体育館・

 

 

再会の余韻も冷めやらぬ中、一行は再び体育館へと戻っていた。

そこで提案したのは、通形ミリオだった。

 

 

通形「ねえ!せっかくだからさ、手合わせしようよ!君たちの実力、肌で感じてみたいんだ!」

 

 

柱間「おお!それは願ってもない!上級生の実力、見せてもらおうか!」

 

 

マダラ「フン。余興にはなるか。」

 

 

こうして、前代未聞の「1年生(伝説の忍)vs 3年生(ビッグ4)」の稽古試合が行われることとなった。

審判は、一番冷静な扉間が務める。

 

 

扉間「ルールは寸止め。怪我はするなよ。……では、始める!」

 

 

【第1戦:千手柱間 vs 通形ミリオ & 天喰環】

 

 

柱間「いざ!!」

 

 

柱間が木遁で樹界を作り出す。

だが、ミリオはその樹木を「透過」してすり抜け、柱間の懐へと潜り込む。

 

 

通形「POWER!!!」

 

 

柱間「ぬおっ!?すり抜けた!?物理攻撃が効かんのか!?」

 

 

一方、天喰はタコの触手やアサリの殻を再現し、遠距離から柱間を牽制する。

 

 

柱間「面白い!!ならばこれでどうだ!木遁・花樹界降臨!!」

 

 

花粉を散布し、広範囲を制圧しようとする柱間。

だが、ミリオは地面に潜って回避し、天喰は翼を生やして空へ逃げる。

 

 

柱間「ガハハハ!やるな若いの!この連携、見事ぞ!」

 

 

ミリオ「ハハッ!1年生相手に本気出しちゃってるよ俺たち!」

 

 

決着はつかず、時間切れ引き分け。

だが、柱間の広範囲制圧能力と、ミリオの透過、天喰の再現能力がぶつかり合う、高度な攻防だった。

 

 

【第2戦:うちはマダラ vs 波動ねじれ & うずまきミト】

 

 

マダラ「来い!」

 

 

マダラが火遁を放つ。

ねじれは自身の波動エネルギーを放出し、ねじれる衝撃波で炎を相殺する。

 

 

ねじれ「わあ!熱いね!でも負けないよー!チャージ満タン出力30…!ねじれる波動、グリングウェイブ!!」

 

 

マダラ「ほう、波動という形でのエネルギーの放出か。悪くない。」

 

 

そこへ、ミトが動く。

彼女の背中から、金色のチャクラの鎖――「金剛封鎖」が飛び出し、マダラの動きを封じようと迫る。

 

 

マダラ「ッ!その鎖……、厄介だなミト!」

 

 

マダラは須佐能乎の腕を出して鎖を弾くが、ミトの鎖は須佐能乎すら締め上げる強度を持つ。

 

 

ミト「マダラ様、油断大敵ですよ?九喇嘛!力を!」

 

 

九喇嘛『おうよ!』

 

 

ミトが九喇嘛モードになり、金色のチャクラを纏う。

そのスピードとパワーは、マダラと互角に渡り合うほどだ。

 

 

マダラ「フハハハ!!楽しいぞミト!!やはりお前は強い!!」

 

 

激しいチャクラの応酬。

ねじれの波動が援護し、ミトが封印術で追い詰める。

マダラも万華鏡写輪眼と火遁で対抗する。

結果は、マダラが僅差で押し勝ったものの、制服がボロボロになるほどの激戦だった。

 

 

マダラ「……フン。上級生というだけはあるな。特にミト、前世の時よりも格段と腕を上げたな。」

 

 

ミト「フフッ、マダラ様にそう言っていただけると光栄ですよ。」

 

 

波動「すごーい!マダラ君つよーい!またやりたい!」

 

 

稽古後、全員が床に座り込んで息を整える。

汗だくだが、その表情は晴れやかだ。

 

 

通形「いやー!強いね君たち!本当に1年!?参ったよ!」

 

 

天喰「……プレッシャーが凄かった……。のみこまれそうだった……。」

 

 

柱間「ガハハ!お主らも強かったぞ!特に通形のすり抜ける技、あれは忍術でも中々ないぞ!」

 

 

ミト「ふぅ……。良い運動になりましたね。……そうだ、皆さん。」

 

 

ミトがスマホを取り出す。

 

 

ミト「せっかくですし、連絡先を交換しませんか?LINEグループを作りましょう!」

 

 

マダラ「……チッ。またグループラインとやらか。」

 

 

文句を言いながらも、マダラはスマホを取り出す。

こうして、「雄英ビッグ4」並びに「雄英四天王」と「伝説の忍三人(+緑谷)」を繋ぐ、最強のLINEグループが結成されたのだった。

 

 

扉間「(……やれやれ。兄者とマダラがいるだけで騒がしいのに、さらに賑やかになりそうだな。)」

 

 

扉間はスマホの画面を見つめ、微かに口元を緩める。

異世界での新たな絆。

それは、来るべき体育祭、そしてその先の戦いにおいて、彼らを支える大きな力となるだろう。

 

 

マダラ「……おい柱間。腹が減った。」

 

 

柱間「おお!そうだな!……ミトよ!お主も一緒にどうだ?マダラが美味いプリンの店を知っているらしいぞ!」

 

 

マダラ「ッ!?貴様、余計なことを……!」

 

 

ミト「あら、素敵ですね、是非ご一緒させてくださいな。私も甘い物には目が無いので。フフッ。」

 

 

波動「ミトちゃんが行くなら私も行くー!プリン!」

 

 

通形「じゃあ波動さんやうずまきさんが行くなら俺も!」

 

 

天喰「か、帰りたいけど、ミリオや波動さん、それにうずまきさんが行くんだったら、俺も行こうかな……。」

 

 

結局、全員でプリンを食べに行くことになった。

夕暮れの帰り道(ただし、柱間とマダラはまた雄英高校に帰ることになるが。)、彼らの笑い声が長く響いていた。

 




ということで、第二十六話でした。如何でしたでしょうか?原作より早めのビッグ3の三人の初登場に加え、さらに作者が是非とも参戦させたかったNARUTOキャラであるうずまきミトがついに初登場しました。これで木の葉隠れの里の創設期組、全員参戦ですね!作者が夢に思い描いていた組み合わせがついに実現して大変嬉しいです笑。
さて、次話についてですが、これは当然の如く、雄英体育祭編へと突入させます!雄英体育祭は、結構力を入れて執筆致しますので、最後までご愛読をよろしくお願いします!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第二十七話にて!
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