千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
・雄英体育祭 スタジアム・
バトルトーナメント第1回戦が終了し、ベスト8が出揃った。
ここからは、真の強者たちによる潰し合いが始まる。
ミッドナイト「さあ!休憩を挟んで第二回戦よ!ここからはさらに激しい戦いが予想されるわ!刮目して見なさい!!」
会場のボルテージが最高潮に達する中、最初のカードがコールされる。
【第2回戦 第1試合:緑谷出久 vs 轟焦凍】
これは、原作通りの激闘となる。
緑谷が指を犠牲にしてまで轟の心に訴えかけ、轟が自らの炎を解放する、あの名シーンだ。
緑谷「君の!!力じゃないか!!」
緑谷の叫びに呼応するように、轟の左半身から紅蓮の炎が噴き出す。
二人の全力のぶつかり合い。
最終的にはセメントスとミッドナイトの介入により試合は終了し、轟が勝利を収めた。
その激闘を、特別席で見ていた柱間とマダラが評する。
柱間「……素晴らしい!緑谷のあの捨て身の説得……!あれこそが人の心を動かす『力』ぞ!轟の少年も、ついに迷いを振り切ったようだな!」
マダラ「フン。エンデヴァーの野郎も少しは報われたか。だが……あの緑髪の小僧、体がボロボロだ。リカバリーガールの世話になるのは目に見えている。」
扉間「全くだ。緑には後で説教が必要だな。……だが、見事だった。」
三人の忍も認める名勝負の後、スタジアムの修復が行われ、次なる試合へと進む。
・第2回戦 第2試合:飯田天哉 vs 千手柱間・
ミッドナイト「さあ!修復完了!続いての試合はこの二人!!」
プレゼント・マイク『規律と速さの申し子!1年A組委員長、飯田天哉ーー!!』
プレゼント・マイク『対するは!圧倒的包容力と実力を持つ副委員長!1年A組、千手柱間ーー!!』
リング上で対峙する二人。
飯田は緊張した面持ちで、柱間はいつもの温和な笑顔で立っている。
飯田「千手君……!君と戦えること、光栄に思う!だが、委員長として……、そしてインゲニウムの名を継ぐ者として、負けるわけにはいかない!!」
飯田がエンジンを吹かす。
兄・インゲニウムへの憧れと、緑谷や轟たちに負けられないという闘志が、彼を突き動かしている。
柱間「うむ!その意気や良し!飯田よ、全力で来い!俺も委員長の補佐役として、お主の実力を肌で確かめさせてもらうぞ!」
ミッドナイト「スタート!!」
飯田「レシプロバースト!!!」
開始と同時に、飯田がトップギアに入れる。
目にも止まらぬ高速移動。一瞬で柱間の背後を取り、強烈な蹴りを放つ。
飯田「もらった!!」
ガシッ!!
飯田「なっ……!?」
飯田の蹴りは、柱間の片腕によって受け止められていた。
柱間は振り返りもせず、背後の攻撃を察知し、防いだのだ。
柱間「速いな飯田!だが、直線的過ぎるぞ!」
柱間はそのまま飯田の脚を掴み、豪快に投げ飛ばす。
飯田「うわあぁぁぁ!!」
空中で体勢を立て直す飯田。
だが、着地した足元から、巨大な樹木が襲いかかる。
柱間「木遁・黙殺縛りの術!!」
飯田「くっ……!速さが足りないなら……トルクで!!」
飯田はエンジンの回転数を上げ、樹木を蹴り砕きながら接近する。
その執念に、柱間も感嘆の声を上げる。
柱間「おお!やるではないか!ならばこれでどうだ!」
柱間が印を結ぶ。
柱間「木遁・皆布袋の術!!」
地面から巨大な木の手が複数出現し、飯田の進路を塞ぐ。
飯田は壁を走り、空を飛び、必死に回避するが、木の手は執拗に追いかけてくる。
飯田「ここだ!!」
一瞬の隙を突き、飯田が柱間の懐へ飛び込む。
渾身の蹴りが柱間の胸板に迫る。
柱間「見事ぞ!!」
柱間は避けない。
代わりに、自身の身体を木で覆い、防御力を高める。
ドゴォォォォン!!!
飯田の蹴りが直撃するが、柱間は微動だにしない。
そして、優しく、しかし抗えない力で飯田を抱きしめた(ベアハッグ)。
飯田「ぐっ……!!うご、動けない……!!」
柱間「ガハハハ!!良い蹴りだったぞ飯田!だが、スタミナ切れのようだな!」
レシプロバーストの反動でエンジンが停止した飯田は、柱間の腕の中で脱力するしかなかった。
ミッドナイト「飯田君、行動不能!勝者、千手柱間君!!」
柱間「よくやったぞ飯田!お主は立派な委員長だ!」
柱間は飯田を労い、会場からは温かい拍手が送られた。
・第2回戦 第3試合:常闇踏陰 vs 千手扉間・
ミッドナイト「続いて第三試合!闇と水の対決よ!」
プレゼント・マイク『漆黒を統べるクールガイ!1年A組、常闇踏陰ーー!!』
プレゼント・マイク『対するは!B組の頭脳にして最強の忍!1年B組、千手扉間ーー!!』
リングに上がる二人。
常闇は黒影を纏い、扉間は静かに印を結ぶ準備をする。
常闇「……相手にとって不足なし。行くぞ黒影!」
黒影『アイヨッ!!』
扉間「(闇を操る個性か。物理攻撃と防御に優れているが……弱点は光、そしておそらくは消耗戦だ。)」
ミッドナイト「スタート!!」
常闇「黒影!!先手必勝だ!!」
黒影が先制攻撃し、そのまま扉間に襲いかかる。
だが、扉間はその場から消えた。
常闇「消えた!?どこだ!?」
扉間「ここだ。」
声は背後から。
常闇が振り返ると、そこには既に印を結び終えた扉間がいた。
扉間「水遁・水衝波!!」
ザッパァァァァァァン!!!
大量の水流が渦を巻き、常闇と黒影を飲み込む。
物理攻撃には強い黒影も、形のない水流を弾くことはできない。
常闇「ぐあぁぁぁ!!水攻めか……!!」
黒影『冷てぇぇぇ!!溺れるぅぅぅ!!』
扉間「水は変幻自在。お前の影がどれほど硬かろうと、水圧で押し流せば関係ない。」
扉間は水流を操り、常闇を場外へと押し流していく。
常闇は必死に踏ん張るが、足場が悪く、踏ん張りが利かない。
常闇「くそっ……!空へ逃げるしかない……!」
常闇が黒影を使って浮上しようとした瞬間、扉間が動いた。
扉間「逃がさん。飛雷神斬り!」
一瞬で間合いを詰め、常闇の肩に手刀を叩き込む。
寸止めの威力だが、その衝撃で常闇の意識が飛ぶ。
ミッドナイト「常闇君、気絶!勝者、千手扉間君!!」
圧倒的な実力差。
扉間は濡れたジャージを絞りながら、淡々と退場していった。
・第2回戦 第4試合:爆豪勝己 vs うちはマダラ・
そして、ついにこの時が来た。
スタジアム全体が、異様な緊張感に包まれている。
ミッドナイト「さあ……!第二回戦、最後のカードよ!!」
プレゼント・マイク『1年A組!勝利への執念は誰にも負けない!爆破の鬼才、爆豪勝己ーー!!』
プレゼント・マイク『対するは!圧倒的な武力で全てをねじ伏せる規格外!1年A組、うちはマダラーー!!』
リングの両サイドから、二人の「最強」を目指す男が歩み出る。
爆豪の目は血走り、全身から殺気にも似た闘気が溢れ出ている。
対するマダラは、ポケットに手を突っ込み、退屈そうにあくびを噛み殺していた。
爆豪「……待ちくたびれたぜ、ボサボサ長髪。」
マダラ「フン。口だけは達者だな、爆発頭の砂利。」
二人の視線が交錯し、火花が散る。
ミッドナイト「スタート!!」
爆豪「死ねえェェェェ!!!」
ドガァァァァン!!!
開始早々、爆豪が爆速で突っ込む。
マダラの顔面めがけて、最大火力の爆破を放つ。
爆豪「まずは挨拶代わりの一撃、くらえやァァァ!!」
爆破の連打。煙がマダラを包み込む。
だが、煙の中からマダラの冷ややかな声が響いた。
マダラ「……温い。」
ブンッ!!
マダラが大軍配(大団扇)を一振りすると、煙と共に爆風が吹き飛ばされた。
マダラは無傷。煤一つついていない。
マダラ「その程度か?もっと本気で来い。でなければ、遊んでやる気にもならん。」
爆豪「テメェ……!!舐めんじゃねェェェ!!」
爆豪は空中に飛び上がり、ハウザーインパクトの構えを取る。
回転を加え、酸素を取り込み、最大級の爆発を叩き込む。
爆豪「ハウザー……インパクトォォォ!!!」
巨大な爆風がリングを飲み込む。
だが、マダラは片手でそれを受け止めた。
マダラ「うちは返し。」
ズドオオオオオオオン!!!!!
爆豪の攻撃が倍以上の威力となって跳ね返される。
爆豪は空中で吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
爆豪「ぐあっ……!!かはっ……!!」
マダラ「どうした?もう終わりか?1位を目指すと言っていたのは口先だけか?」
マダラはゆっくりと爆豪に近づく。
その一歩一歩が、爆豪のプライドを踏みにじるような重圧となる。
爆豪「う……るせェ……!!まだだ……!!」
爆豪はふらつきながらも立ち上がる。
その目は死んでいない。むしろ、絶望的な差を前にして、より一層燃え上がっている。
爆豪「勝つんだよ……!オールマイトを超えるヒーローになるために……!!テメェなんかに……負けてたまるかァァァ!!!」
爆豪が再び突っ込む。
ボロボロになりながらも、決して諦めないその姿。
それを見たマダラが、足を止めた。
マダラ「……なるほど。流石は1位を真剣に追い求めるヒーローの卵だ。その執念、嫌いではない。」
マダラの瞳が永遠の万華鏡写輪眼へと変わる。
そして、彼は爆豪に向かって、残酷なまでの真実を告げた。
マダラ「ならば……、うちはマダラも全力で答えよう。」
マダラの身体から、桁外れのチャクラが噴き出す。
マダラ「……今までの努力や希望が全て無駄になるということを、教えてやる。」
【*此処より後のシーンのbgmは、NARUTOのアニメから、「ゼツのテーマ」のbgm(うちはマダラが、第四次忍界大戦編にて、完成体須佐能乎を降臨させた際に流れたbgm)が流れます!】
ズオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
青いチャクラが天を衝く。
肋骨、筋肉、皮膚、鎧。
瞬く間に具現化したのは、USJで見せたものを遥かに超える、神の如き巨体。
マダラ『この…、完成体須佐能乎《かんせいたいすさのお》でな!』
その姿は最初、修験者のようであったが、チャクラが定まって行くのと同時に、徐々に姿をさらに変え、やがていつもの、大天狗のようでもあり、古代の武神のようでもある完全な姿へと変貌を遂げた。
身長100m。
スタジアムの屋根すら突き破らんばかりの巨体が、会場全体を影で覆い尽くす。
「ひっ……!?」
「な、なんだあれ……!?あの(初代)ウルトラマン(*身長は、40mです。)よりもでかくねぇか!!?」
「特撮に出て来る大怪獣かよォ!!?」
「でかすぎる……!!に、逃げろォ!!」
観客席はパニックに陥る。
エンデヴァーやリューキュウたちプロヒーローも、その威圧感に席を立ち、冷や汗を流す。
リューキュウ「(うちは君……!まさか本気なの!?)」
エンデヴァー「(……これが、奴の真の力か……!)」
そして、あのオールマイトですら……
オールマイト「ッ!?(あれは…!!戦闘訓練の時とUSJの時に出していた力!!?うちは少年…!君は一体何処まで力が有り余っているんだ…!!?それに…、あの力を出されたらこの会場が何処まで持つかわからないぞ…!!)」
マダラは須佐能乎の額にあるクリスタルの中で腕を組み、眼下の爆豪を見下ろした。
爆豪は、豆粒のような存在になってしまった。
マダラ「どうだ?これが畏怖すべき絶望だ。貴様の爆破など、この巨体の前では爆竹にもならん。」
爆豪「は……、はは……。でけェな……クソが……。」
爆豪は笑うしかなかった。
あまりの実力差。どう足掻いても勝てない現実。
だが、それでも。
爆豪「だとしてもよォ……!!引けねェんだよオレはァァァ!!!」
爆豪は飛んだ。
100mの巨人に向かって、たった一人で。
最大火力の爆破を、須佐能乎の顔面目掛けて放つ。
爆豪「死ねえぇぇぇぇぇ!!!!!」
ドォォォン!!!
爆炎が須佐能乎の顔を覆う。
だが、煙が晴れた時、そこには無傷の須佐能乎があった。
マダラは冷ややかな目で爆豪を見ている。
マダラ「終わりだ。」
須佐能乎が、腰に差していたチャクラの太刀を抜く。
その一振りで、空気が裂ける。
マダラ「消えろ。」
太刀が振り下ろされる。
爆豪には避ける術もない。
死を覚悟したその瞬間――
バギィィィィィィン!!!!!
耳をつんざく破壊音。
振り下ろされた太刀が、爆豪に当たる直前で――折れた。
巨大な刀身が砕け散り、光の粒子となってスタジアムに降り注ぐ。
何が起きたのか、誰も理解できない。
マダラ「……何?」
マダラが初めて目を見開く。
完成体須佐能乎の武器が、外部からの攻撃もなく、自壊したのだ。
マダラ「(……まさか、俺のチャクラコントロールが乱れたのか?いや、違う。これは……)」
マダラは折れた太刀の断面を見る。
そこには、微かだが、爆豪が先ほど放った爆破の痕跡が残っていた。
一点集中。須佐能乎の装甲の、ほんのわずかな「継ぎ目」を狙った、決死の一撃の跡が。
マダラ「(……あの小僧。無茶苦茶に見えて、俺のチャクラの流動を見切り、一点突破を狙っていたというのか……?)」
わずかな綻びが、巨大な力の崩壊を招いた。
爆豪の執念が、神の武器を折ったのだ。
マダラ「……フッ。クックックッ……」
マダラは肩を揺らして笑い出した。
マダラ「ハハハハハハ!!面白い!!実に面白いぞ爆発頭の小僧!!」
マダラは完成体須佐能乎を解除し、空中に放り出された爆豪を受け止めて着地する。
爆豪は既に気を失っていたが、その手はしっかりと拳を握りしめていた。
マダラ「神の太刀を折るとはな……。貴様の意地、しかと見届けた。」
マダラは気絶した爆豪を地面に寝かせ、ミッドナイトの方を向く。
マダラ「勝負ありだ。こいつはもう動けん。」
ミッドナイト「え……ええ!爆豪君気絶!勝者、うちはマダラ君!!」
会場がどよめきと歓声に包まれる。
マダラは静かにリングを降りるが、その表情は晴れやかだった。
マダラ「(……やはり、この世界の人間も捨てたものではないな。)」
観客席で見ていた柱間も、満足そうに頷いていた。
柱間「なんと!マダラの完成体須佐能乎の太刀を折るとは!爆豪は相変わらず、末恐ろしいのぉ!」
こうして、激動の第二回戦が終了した。
ベスト4が出揃い、物語はいよいよ準決勝へと進む。
【準決勝戦 組み合わせ】
① 轟焦凍 vs 千手柱間
② 千手扉間 vs うちはマダラ
因縁の対決。最強の対決。
雄英体育祭は、伝説の領域へと突入していく。
ということで、第三十話でした!如何でしたでしょうか?完成体須佐能乎、雄英体育祭に降臨です笑。いやー、USJ襲撃編の時もそうでしたが、正直雄英体育祭編でもいきなり完成体須佐能乎はヒロアカ世界ではオーバーキルのオーバーキルですよね笑。まあ作者はこれを狙って執筆したようなものなので、まあドヤ顔したい気分です笑。
さて、次話についてですが、次話は目安として準決勝戦+3位決定戦という内容で執筆して行ければなぁと思っております!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第三十一話にて!