千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる   作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ

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お待たせ致しました!第三十一話となりますが、今話の見どころとして、あの謎に包まれたうちはマダラの万華鏡写輪眼の固有瞳術を、自分なりの解釈における逆輸入という形で初お披露目させます!できるだけ設定に辻褄が合うように作りましたが、余りに酷過ぎるアンチとかはやめて頂けると大変助かります!どうかご理解の程、よろしくお願いします!では。どうぞ。


第三十一話:最強と因縁の再演、そして時を戻す瞳

 

 

 

 

 

 

・雄英体育祭 スタジアム・

 

 

休憩時間を挟み、スタジアムの熱気は冷めるどころか、未曾有の興奮に包まれていた。

コンクリートが焼け焦げる匂い、砕けた氷の冷気、そして何より――規格外の戦いを目の当たりにした観客たちの高揚感が、会場全体を支配している。

 

 

ミッドナイト「さあ!お待たせいたしました!ベスト4が出揃い、いよいよ準決勝の開始よ!!」

 

 

プレゼント・マイク『実況の俺ことプレゼント・マイクだ!解説は引き続きミイラ男のイレイザーヘッド!……おいイレイザー、ここから先はもう学生のレベルじゃねぇぞ!大丈夫かこの会場!?』

 

 

相澤『……セメントスとエクトプラズムには常に待機してもらってる。最悪の場合、俺も止める。……だが、彼らの本気は、俺たち教師の想像すら超えてくるかもしれん。』

 

 

相澤の言葉に、会場がざわめく。

そして、準決勝戦 第1試合の選手が入場ゲートから姿を現した。

 

 

プレゼント・マイク『準決勝戦 第1試合!!』

 

 

プレゼント・マイク『父の呪縛を炎で焼き払い、覚醒した氷炎の申し子!1年A組、轟焦凍ーー!!』

 

 

プレゼント・マイク『対するは!圧倒的な木遁で全てを制圧する、笑顔の怪物!1年A組、千手柱間ーー!!』

 

 

「「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」」

 

 

リングの両端に立つ二人。

轟は、先ほどの緑谷との戦いで吹っ切れたのか、その瞳には迷いのない強い光が宿っていた。左半身からは熱気が、右半身からは冷気が立ち上っている。

対する柱間は、腕を組み、仁王立ちで轟を見据えていた。その顔には、若き才能への慈愛と、戦士としての厳格さが同居している。

 

 

柱間「轟よ!緑谷との戦い、見事であったぞ!己の殻を破り、炎を受け入れたその姿……!実に天晴れだ!」

 

 

轟「……千手。お前は強い。予選でも、騎馬戦でも……俺はずっとお前の背中を見てきた。」

 

 

轟が拳を握りしめる。

 

 

轟「緑谷が俺に思い出させてくれた。なりたい自分に……ヒーローになるために。……千手という巨大な壁を、超えていく!」

 

 

柱間「ガハハハ!!良い目だ!ならば俺も、その覚悟に応えよう!手加減は無用……全力でかかってこい!」

 

 

ミッドナイト「準備はいい?……スタート!!」

 

 

轟「行くぞ!!」

 

 

ドオオオオオオッ!!!!!

 

 

開始の合図と共に、轟が動く。

右足で地面を踏み砕き、巨大な氷結の波を放つ。それは瀬呂を瞬殺した時以上の規模と速度で、柱間へと迫る。

 

 

柱間「速い!だが!」

 

 

柱間は印を結ぶことなく、地面を強く踏みしめる。

 

 

柱間「木遁秘術・樹界降誕!!」

 

 

ズゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!

 

 

コンクリートの地面から、うねるような極太の樹木が爆発的に成長する。

氷の波と樹木の波が正面から衝突し、互いに押し合い、ひしめき合う。

 

 

バキバキバキバキッ!!!

 

 

氷が木を凍らせ、木が氷を砕く。

だが、質量と生命力において、柱間の木遁が勝る。樹木は氷を突き破り、轟へと襲いかかる。

 

 

轟「チッ……!氷じゃ止めきれねぇか!なら……!」

 

 

轟の左半身が赤熱する。

彼は迫り来る樹海に向けて、灼熱の炎を解き放った。

 

 

轟「燃えろ!!!」

 

 

ボオオオオオオオオオッ!!!!!

 

 

エンデヴァー譲りの高火力。

乾燥した樹木は瞬く間に引火し、スタジアムは炎と煙に包まれる。

 

 

柱間「おお熱い熱い!!確かに素晴らしい火力ぞ!だが、俺の木遁はただ燃えるだけではない!」

 

 

炎の中で、柱間の影が動く。

燃え盛る木々の中から、さらに巨大な影が立ち上がった。

 

 

柱間「木遁・木人の術!!」

 

 

ズウゥゥゥゥン!!!!!

 

 

炎を纏いながら現れたのは、推定身長80mの木製の巨人。

その姿は仁王像の如く、首には木龍が巻き付いている。

観客席からは悲鳴にも似た歓声が上がる。

 

 

プレゼント・マイク『なっ!なんか出たァァァァ!!樹木でできた巨像だァ!!デカすぎんだろオイ!!アレもスタジアムの天井スレスレだぞ!!』

 

 

轟「くっ……!デカすぎる……!だが!」

 

 

轟は怯まない。

氷で足場を作り、空高く跳躍する。

木人の顔面に向けて、氷と炎の同時攻撃を放つ。

 

 

轟「膨冷熱波!!」

 

 

急激な温度変化による空気の膨張。爆発的な衝撃波が木人の顔面を襲う。

 

 

柱間「ほう!二つの力を合わせ、爆発力を生むか!器用な真似を!」

 

 

木人は片手で顔を庇うが、その衝撃で巨体がわずかに揺らぐ。

轟はその隙を突き、木人の腕を駆け上がり、柱間本体がいる頭頂部へと迫る。

 

 

轟「捕らえた!!」

 

 

柱間「甘いぞ轟!!」

 

 

柱間が両手を合わせる。

柱間「火影式耳順術・廓庵入鄽垂手(ほかげしきじじゅんじゅつ・かくあんにってんすいしゅ)!!」

 

 

木人の掌に「座」の文字が浮かび上がる。

 

 

そして、轟が飛び込んできた瞬間、木人の巨大な手が彼を優しく、しかし絶対的な力で包み込んだ。

 

 

轟「なっ……!?」

 

 

ガシッ!!

 

 

まるで釈迦の掌。

轟は氷と炎を放出して抵抗しようとするが、その術にはチャクラ(エネルギー)を抑制し、強制的に沈静化させる封印の効果があった。

轟の炎が消え、氷が砕ける。

 

 

轟「力が……抜ける……!?」

 

 

柱間「お主の炎と氷、実に見事だった!だが、まだ力の制御が荒い!強大な力は、それを御する強靭な心と体が伴ってこそぞ!」

 

 

木人は轟を握ったまま、ゆっくりと地面に下ろす。

轟は抵抗する力を失い、脱力していた。

 

 

ミッドナイト「と、轟君、行動不能!勝者、千手柱間君!!」

 

 

「「「「「うわああああああああ!!!!」」」」」

 

 

スタジアムが揺れる。

圧倒的な勝利。だが、そこには暴力的な恐怖はなく、どこか神々しささえ漂っていた。

柱間は木人を解除し、轟に手を差し伸べる。

 

 

柱間「立てるか?轟。」

 

 

轟「……ああ。完敗だ。……やっぱり強えな、千手は。」

 

 

轟は柱間の手を取り、立ち上がる。

その表情は、負けた悔しさよりも、遥か高みを見据える清々しさに満ちていた。

 

 

エンデヴァー「(……焦凍。負けたか。だが……良い顔をするようになった。)」

 

 

観客席のエンデヴァーも、腕を組みながら静かに息子を見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・インターバル・

 

 

準決勝戦 第1試合が終わり、フィールドの修復が行われている間、会場の空気は異様な緊張感に包まれていた。

次なる試合。それは、誰もが待ち望み、そして恐れていたカードだからだ。

 

 

1年A組、うちはマダラ。

1年B組、千手扉間。

 

 

前世からの因縁。最強の忍同士の激突。

その空気を察してか、B組の観客席では拳藤たちが扉間に声をかけていた。

 

 

拳藤「扉間……。相手はあのマダラだ。……無茶はしないでよ?」

 

 

物間「フン、A組の鼻をへし折ってやりなよ!君ならやれるさ!」

 

 

扉間「……ああ。全力を尽くす。」

 

 

扉間は静かに立ち上がる。その表情はいつになく険しい。

一方、A組の控室では。

 

 

柱間「マダラよ!扉間は強いぞ!油断するなよ!」

 

 

マダラ「誰に物を言っている。……お前の弟である扉間相手に手加減などせん。完膚なきまでに叩き潰す。」

 

 

マダラは凶悪な笑みを浮かべ、軍配団扇を肩に担いだ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

・準決勝戦 第2試合:千手扉間 vs うちはマダラ・

 

 

ミッドナイト「さあ!お待たせしました!!事実上の決勝戦と言っても過言ではないわ!!」

 

 

『1年B組の頭脳にして、水遁と飛雷神の使い手!冷静沈着な仕事人、千手扉間ーー!!』

 

 

『対するは!圧倒的な破壊の化身!その力は神か悪魔か!1年A組、うちはマダラーー!!』

 

 

リングの両端に立つ二人。

その距離、およそ20メートル。

だが、彼らにとってその距離はゼロに等しい。

 

 

扉間「マダラ。……この世界で貴様と戦うことになるとはな。」

 

 

マダラ「フン。イズナの仇だ。……貴様のその顔を見るたび、反吐が出る。」

 

 

マダラの瞳が、最初から「永遠の万華鏡写輪眼」の文様へと変わる。

扉間もまた、全身のチャクラを練り上げ、臨戦態勢に入る。

 

 

ミッドナイト「(な、なによこのプレッシャー……!空気が重い……!)……ス、スタート!!」

 

 

開始の合図と同時。

二人の姿が掻き消えた。

 

 

キィィィィィン!!!!!

 

 

中央で金属音が響き渡る。

マダラの大軍配(大団扇)と、扉間のクナイが激突していた。

神速の攻防。観客の目には火花しか見えない。

 

 

扉間「天泣!!」

 

 

至近距離から、扉間の口より針のような水弾が放たれる。

マダラは写輪眼で見切り、首を最小限に傾けて回避する。

 

 

マダラ「遅い!!」

 

 

マダラが大軍配(大団扇)を振り抜き、強烈な風圧で扉間を吹き飛ばそうとする。

だが、扉間の姿がフッと消える。

 

 

マダラ「飛雷神の術か!」

 

 

マダラは即座に背後へ回し蹴りを放つ。

そこには、マダラの死角へ転移した扉間がいた。

 

 

扉間「飛雷神斬り!!」

 

 

扉間の手刀がマダラの首を狙うが、マダラの蹴りがそれを迎撃する。

 

 

ドガッ!!

 

 

互いに距離を取る。

一瞬の攻防で、会場は静まり返っていた。レベルが違いすぎる。

 

 

緑谷「は、速すぎて……目で追えない……!」

 

 

飯田「これが……マダラ君と扉間君の本気……!」

 

 

マダラ「チッ……。チョコマカと鬱陶しいハエだ。」

 

 

マダラが印を結ぶ。

 

 

マダラ「火遁・豪火滅却!!」

 

 

ゴオオオオオオオオオッ!!!!!

 

 

USJで見せたあの広範囲火炎が、スタジアムを焼き尽くさんと迫る。

逃げ場のない炎の壁。

 

 

扉間「水遁・水断波!!」

 

 

扉間は一点集中の高圧水流を放ち、炎の壁を切り裂く。

そしてその隙間を縫って、再びマダラへと肉薄する。

 

 

扉間「水遁・水龍弾の術!!」

 

 

会場の僅かな水分と、自身のチャクラから巨大な水の龍を作り出し、マダラへぶつける。

 

 

マダラ「フン!」

 

 

マダラは大軍配(大団扇)で水龍を受け止め、さらにチャクラを放出する。

 

 

マダラ「須佐能乎!!」

 

 

青いチャクラが具現化し、半身だけの骸骨の巨人が現れる。

その巨大な腕が、扉間を叩き潰そうと振り下ろされる。

 

 

扉間「(来たか、須佐能乎!)」

 

 

扉間は飛雷神で回避し続けるが、須佐能乎の攻撃範囲は広く、徐々に追い詰められていく。

 

 

マダラ「どうした扉間ァ!逃げ回るだけか!!」

マダラは須佐能乎を、また完成体須佐能乎へと再び進化させる。筋肉と皮膚を纏い、武装した身長100mの巨人がリングを占拠する。

その圧倒的な質量差に、観客たちは絶望すら感じていた。

 

 

相澤「(あいつ……まだ出力を上げられるのか……)」

 

 

扉間「(……やはり、通常の術では須佐能乎の装甲は抜けんか。ならば……)」

 

 

扉間は懐から、特殊な札を取り出した。

それは忍界における禁断の起爆札。

 

 

マダラ「何だそれは?……起爆札か?そんな豆鉄砲でこの須佐能乎が破れるとでも思ったか?」

 

 

扉間「ただの起爆札ではない。……見るがいい。」

 

 

扉間は須佐能乎の足元へ転移し、札を貼り付ける。

 

 

扉間「互乗起爆札!!」

 

 

カッ!!!!

 

 

一枚の起爆札が爆発する。

だが、その爆発が次なる起爆札を口寄せし、それがまた爆発し、さらに新たな札を呼び出す。

無限連鎖の爆発。

 

 

ズドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

 

局所的な、しかし凄まじい密度の連続爆発が須佐能乎の足元を襲う。

煙と衝撃波がスタジアムを揺らす。

 

 

セメントスが慌てて防壁を厚くし、ミッドナイトが悲鳴を上げる。

 

 

ミッドナイト「ちょ、ちょっと!!会場が保たないわよ!!」

 

 

爆音の中、マダラの須佐能乎に亀裂が入る。

 

 

マダラ「何!?……貴様、こんな卑劣な術を!!」

 

 

扉間「終わりだ、マダラ!!」

 

 

扉間は爆風の隙を突き、亀裂が入った完成体須佐能乎の内部へと侵入する。

その手には、高圧の水流を纏わせたクナイ。

マダラの喉元へ、必殺の一撃が迫る。

 

 

柱間「(決まったか!?)」

 

 

観客の誰もが、扉間の勝利を確信した瞬間。

マダラの左眼、万華鏡写輪眼が妖しく回転した。

 

 

マダラ「……舐めるな。」

 

 

マダラ『国之常立《くにのとこたち》』

 

 

キィィィィン……

 

 

世界の色が反転し、時間が歪む。

観客には何が起きたか分からなかっただろう。

だが、柱間と扉間だけは感じ取った。

「時間」が、物理的に巻き戻ったのだ。

次の瞬間。

 

 

扉間「なっ……!?」

 

 

扉間がクナイを突き出した先には、マダラはいなかった。

いや、マダラは数秒前――「互乗起爆札が爆発する前」の位置に立っていたのだ。

 

 

扉間「(馬鹿な……!?今、確かに俺は奴の懐へ……!)」

 

 

マダラ「見えたぞ、貴様の策がな。」

 

 

マダラは既に、扉間が転移してくる位置を予知していたかのように、その場所に大軍配(大団扇)を振りかぶっていた。

 

 

マダラ「消し飛べ!!」

 

 

ドゴオオオオオオオオン!!!!!

 

 

互乗起爆札を貼ろうとした瞬間の扉間を、マダラの大軍配(大団扇)と完成体須佐能乎の拳が直撃する。

回避不可能のタイミング。時間を戻し、未来を知っている者によるカウンター。

 

 

扉間「ぐはぁっ……!!!」

 

 

扉間はボールのように吹き飛ばされ、防壁を数枚突き破って場外の壁にめり込んだ。

会場は静まり返る。

何が起きたのか理解できない。

扉間が攻勢に出ていたはずが、一瞬で形勢が逆転し、敗北していたのだから。

 

 

マダラ「……フン。相変わらず詰めが甘いな、扉間。」

 

 

マダラは左眼を押さえる。そこからは、(永遠の万華鏡写輪眼なため失明のリスクはなくなったものの、)一筋の血が流れていた。

時間を戻す万華鏡写輪眼の固有瞳術。その代償は大きいが、ここぞという場面での切り札としては最強だ。

 

 

相澤「……今、何が起きた?一瞬、映像が飛んだように時間も飛んだような……」

 

 

プレゼント・マイク「は?え?じ、時間が飛んだァ!?嘘だろイレイザー!?うちはの奴、そんな神様が行うような芸当までできんのかよォ!?」

 

 

オールマイト「まさか……時間干渉……!?」

 

 

エンデヴァー「な…、な…、一体どういうことだ!!?まさか…!」

 

 

リューキュウ「ッ!時間を、数秒間だけ物理的に戻したというの…!?」

 

 

ミッドナイト「せ、千手扉間君、戦闘不能!!勝者、うちはマダラ君!!」

 

 

「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!」」」」」

 

 

どよめきと歓声。

マダラは完成体須佐能乎を解き、気絶した扉間を一瞥してリングを降りた。

 

 

マダラ「(国之常立……。忍界にいた時から殆ど使う機会がなく、完全に幻となりつつあった俺の(永遠の)万華鏡写輪眼の固有瞳術。久方ぶりに使ったが、やはりチャクラの消費が激しい。だが、扉間相手にはこれくらいせねば勝てんか。)」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・3位決定戦:轟焦凍 vs 千手扉間・

 

 

準決勝戦で敗れた者同士による、3位決定戦。

扉間はリカバリーガールの治療を受け、意識を取り戻していたが、チャクラの残量はギリギリだった。

対する轟も、柱間戦での消耗が残っている。

 

 

ミッドナイト「さあ!3位決定戦よ!!」

 

 

リングに立つ二人。

扉間は息を整え、轟を見据える。

 

 

扉間「(……チャクラは残り少ない。短期決戦で決めるしかないか。)」

 

 

轟「(相手はあのうちはマダラと渡り合った男……。油断すれば一瞬で終わる。)」

 

 

ミッドナイト「スタート!!」

 

 

轟「穿天氷壁!!」

 

 

轟が巨大な氷壁を作り出し、扉間を押し潰そうとする。

扉間は水遁を使わず、体術と瞬身で氷を避ける。

 

 

扉間「(水を出せば凍らされる。相性が悪いな。)」

 

 

扉間はクナイを取り出し、氷の隙間を縫って接近する。

轟は炎を放ち、氷を溶かして水蒸気爆発を起こす。

 

 

ドォォォン!!

 

 

視界が奪われる中、扉間が轟の背後に現れる。

 

 

扉間「飛雷神斬り!」

 

 

轟「(後ろか!)」

 

 

轟は直感で氷を背後に展開し、刃を防ぐ。

だが、扉間の狙いはそこではなかった。

 

 

扉間「水遁・水断波!」

 

 

至近距離からの水刃。

だが、チャクラ不足により、その威力は全盛期には程遠い。

轟の氷を砕くには至らなかった。

 

 

轟「炎熱!!」

 

 

轟が左手で扉間の腕を掴む。

ゼロ距離からの最大火力。

 

 

扉間「チッ……!」

 

 

扉間は無理やり身体を捻り、蹴りで轟を引き剥がすが、ジャージの袖が焼け焦げる。

両者、満身創痍。

最後の一撃。

 

 

轟「これで終わりだ!!」

 

 

轟が氷と炎を同時に放つ。冷気と熱気が混ざり合い、強烈な爆風を生む。

扉間は残りのチャクラを全て使い、水陣壁を展開するが――

 

 

パリーン!!

 

 

水の壁が砕け散る。

扉間は爆風に煽られ、場外へと弾き飛ばされた。

 

 

扉間「……くっ、チャクラ切れか……。」

 

 

ミッドナイト「扉間君、場外!勝者、轟焦凍君!!」

 

 

僅差の勝利。

轟は荒い息を吐きながら、勝利を噛み締める。

扉間はゆっくりと起き上がり、轟を見た。

 

 

扉間「……見事だ。氷と炎、相反する力をよく制御している。……強くなったな。」

 

 

轟「……ああ。お前のおかげだ。あと、これから名前で呼んでも良いか?」

 

 

扉間「…フッ、お前の好きにせい。」

 

 

轟「おう。ありがとよ、扉間。いつか互いに万全な状態で戦えたらまたお前と手合わせしたい。」

 

 

二人は微笑み合い、そして二人の間に、戦士としての奇妙な友情が芽生えていた。

こうして、3位は轟焦凍に決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

そして、いよいよ決勝戦。

千手柱間 vs うちはマダラ。

伝説の忍同士の頂上決戦。

かつて忍界に存在した、終末の谷で地形を変えた二人が今、雄英高校のリングで再び激突する。

 

 

相澤「……おいおい。会場、保つのかこれ?」

 

 

根津「修理費のことは考えたくないねぇ……。」

 

 

夕陽がスタジアムを赤く染める中、最強の二人が向かい合う。

その背中には、この世界の誰も到達したことのない「頂」の景色が見えていた。

 




ということで、第三十一話でした!如何でしたでしょうか?マダラのオリジナル強化要素の一つとして、うちはマダラの(左目の)万華鏡写輪眼の固有瞳術「国之常立」が解禁しました!こちらは、作者が連載開始前から「作中で語られないならば、こちらからNARUTOの原作やアニメ、ゲームとの設定の辻褄が合うように設定を一から生み出してしまえば良いんだ!!」と、既に考えていたものであり、「原作やアニメでも一切語られなかったうちはマダラの万華鏡写輪眼の固有瞳術を、最高の形で本小説にて初登場させるぞー!」というコンセプトの勢いで何とか設定を一から作ってみたつもりです笑。設定上から見て余り問題がなければ大変良かったと思います!さて、次話についてですが、次話はいよいよ作者が特に力を入れて執筆したかったバトルトーナメントの決勝戦となりますので、楽しみにしていてください!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第三十二話にて!




〇追記(*うちはマダラの万華鏡写輪眼の固有瞳術についての設定資料。)

「時間を数秒間(最低3秒から最大10秒)だけ物理的に戻すことができる」左眼の万華鏡写輪眼の固有瞳術の名を『国之常立(くにのとこたち)』にし、 「数秒間(最低3秒から最大10秒)だけ現在より先の未来を見ることができる」右眼の万華鏡写輪眼の固有瞳術の名を『天之常立(あめのとこたち)』にしている。だが、NARUTO世界にいた頃(しかも戦国時代の時)から実は既に宿していた裏設定がある。*ゲーム「ナルティメットストーム3」の特典映像である、「うちはマダラ伝」にて登場した内容から、原作(アニメも含む。)の設定との辻褄が合うように二次創作致しました笑。
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