千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
・翌日 八百万邸・
雄英体育祭の激闘から一夜明けた休日。
1年A組の女子生徒たち、そして「特別枠」の二人――柱間とマダラは、八百万百の豪邸に招かれていた。
麗日「わぁ〜……!ここが八百万さんの家!?お城みたいや……!」
蛙吹「すごいわねケロ。これがセレブってやつかしら。」
芦戸「ヤオモモ〜!マジでデカいね!迷子になりそう!」
葉隠「すごーい!噴水があるよー!」
巨大な門を潜り、広大な庭園を抜けて玄関へ。
出迎えたのは、メイド服に身を包んだ使用人たちと、満面の笑みの八百万だった。
八百万「皆様!ようこそお越しくださいましたわ!さあ、中へどうぞ!」
今日の八百万の装いは、上品なクリーム色のトップスに黒のパンツスタイル。髪を下ろし、少し大人びた雰囲気を纏っている。
他の女子たちも、それぞれ思い思いの私服でお洒落を楽しんでいる。
そして、男子二人。
柱間「おお!これは立派な屋敷ぞ!木遁の参考になりそうだ!」
マダラ「フン。無駄に広いな。警備が甘くないか?」
二人の服装は、いつもの戦国甲冑や制服ではなく、和服姿。
柱間は白に近い生成りの着物に抹茶色の袴、マダラは深い紫紺の着物に袴。
現代の洋服に混じると異質だが、その堂々たる佇まいが逆に「粋」な雰囲気を醸し出している。
耳郎「……アンタたち、ホント和服似合うね。まあ、カッコいいけど。」
柱間「ガハハ!耳郎よ、褒めてくれて嬉しいぞ!この服が一番落ち着くのでな!」
マダラ「……洋服は窮屈だ。それに、この方が動きやすい。」
・ティータイム・
案内されたのは、優雅な音楽が流れるサンルーム。
テーブルには見たこともないような高級スイーツの数々が並んでいる。
八百万「さあ、遠慮なさらないでくださいまし!今日のために、最高級の茶葉とパティシエ特製のケーキをご用意いたしましたの!」
麗日「す、すごい……!これ全部食べてええの!?」
蛙吹「いただくわ八百万ちゃん。ありがとう。」
芦戸「いただきまーす!ん〜!おいひ〜!」
葉隠「甘くて美味しい〜!」
女子たちがスイーツに舌鼓を打つ中、マダラの前には特別な皿が置かれた。
八百万「マダラさんにはこちらを。……『王室御用達・最高級黄金プリン』ですわ!」
マダラ「ッ……!?」
金粉がまぶされた、見るからに濃厚そうなプリン。
マダラはゴクリと喉を鳴らし、スプーンを手に取った。
マダラ「……いただきます。」
一口食べた瞬間、マダラの表情がとろけた。
マダラ「……美味い。」
耳郎「プッ!顔!緩みすぎでしょマダラ!」
柱間「ガハハハ!良かったなマダラ!昨日の恨みもこれで晴れたであろう!」
和やかなティータイム。
話題は自然と、年頃の高校生らしく「恋バナ」へと移っていく。
芦戸「ねえねえ!せっかくだからさ、みんなの好きなタイプとか聞きたいな〜!」
葉隠「いいねいいね!聞きたーい!」
女子たちが盛り上がる。
まずは女子から順番に発表していくことに。
麗日「え〜、私?うーん……。一生懸命で、見てて応援したくなるような人がええかなぁ。」(デク君を思い浮かべながら)
蛙吹「私は、頼り甲斐があって、一緒にいて落ち着く人がいいわねケロ。」
八百万「わ、私は……。知性的かつ情熱的で、信念を持っていて……、私を導いてくださるような殿方が……。」(チラリと柱間とマダラの方を見ながら)
耳郎「ウチは別に……。まあ、音楽の趣味が合って、バカなこと一緒にできる奴かな。」(上鳴を思い浮かべながら)
芦戸「アタシはねー!一緒にいて楽しい人!ノリがいい人!」
葉隠「私は優しくて、私のことを見つけてくれる人!」
一通り女子の発表が終わり、視線は男子二人に集まる。
芦戸「さあ!次は男子の番だよ!まずは柱間!」
柱間「ん?俺か?うーむ……」
柱間は腕を組み、少し遠い目をした。
柱間「そうだな……。強くて、賢くて……、そして何より、俺を支えてくれるような包容力のある女性だな。」
麗日「へぇ〜!具体的やね!誰かおるん?」
柱間「うむ!かつて俺の妻であった、ミトのような女性が理想ぞ!」
「「「「「妻ぁぁぁ!!??」」」」」
女子たちが一斉に叫ぶ。
耳郎「ちょ、ちょっと待って!アンタ結婚してたの!?」
柱間「ん?ああ、前世での話だがな!うずまきミトという女性だ。実はこの世界にも転生しておってな、今は雄英の3年生におるらしいぞ!」
八百万「ええっ!?雄英の3年生に!?存じ上げませんでしたわ……!」
柱間「ガハハ!今度紹介するぞ!百に雰囲気が似ておるから、きっと気が合うはずだ!」
八百万「わ、私に……?光栄ですわ……!」
柱間の爆弾発言に場がどよめく中、最後はマダラの番だ。
芦戸「じゃあ最後!マダラはどんな子がタイプなの〜?」
マダラ「……くだらん。俺にそんな浮ついた感情はない。」
マダラはプリンを食べながら素っ気なく答える。
だが、ここで引き下がる女子たちではない。
麗日「え〜?そんなこと言うて、実は照れてるんちゃう?」
耳郎「そうそう。どうせ『自分より強い奴』とか言うんでしょ?戦闘狂だもんね〜。」
マダラ「ッ……!誰が戦闘狂だ。……チッ、しつこいな。」
マダラはため息をつき、観念したように口を開いた。
マダラ「……強いて言うなら。」
全員がゴクリと息を呑む。
マダラ「……俺のことを弟のように扱わず、対等……いや、時には姉のように導いてくれるような……。クールだが芯が強く、頼り甲斐のある……高潔な大人の女性、だな。」
一瞬の沈黙。
そして、全員の脳裏に一人の人物が浮かんだ。
「「「「「(リューキュウさんだ……!!)」」」」」
耳郎「……アンタ、意外と年上好きなのね。」
マダラ「う、うるさい!言わせたのは貴様らだろうが!忘れろ!」
マダラは顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
最強の忍の意外な一面に、女子たちはクスクスと笑い合った。
・ショッピング 表参道エリア・
お茶会の後は、皆で街へ繰り出すことになった。
休日の表参道は多くの人で賑わっている。
八百万「では、ここからは二手に分かれましょうか。私はマダラさんと柱間さん、そして耳郎さんと回りますわ。」
麗日「了解!私らは梅雨ちゃん、芦戸さん、葉隠さんとあっち見てくるね!」
二手に分かれてショッピングを楽しむ一行。
だが、彼らの姿は否応なしに注目を集めていた。
「おい見ろよ!あれ昨日の体育祭の!」
「うちはマダラだ!マジで和服着てる!」
「千手柱間もいるぞ!デカいな〜!」
「A組の女子たちも可愛い!」
テレビ中継されたばかりの「時の人」たち。
視線を集めながらも、彼らは買い物を楽しんでいた。
・マダラ班・
マダラ「……ジロジロと鬱陶しいな。」
柱間「ガハハ!有名税というやつぞマダラ!堂々としておれば良い!」
八百万「マダラさん、こちらの帽子などいかがです?お着物にも合うかと。」
耳郎「あ、それいいじゃん。試着してみなよ。」
マダラ「……まあ、悪くはない。」
マダラは八百万に選んでもらった黒いハットを被り、満更でもない様子。
柱間も変なサングラスをかけてはしゃいでいる。
・麗日班・
一方、麗日たちはクレープ屋の列に並んでいた。
芦戸「あ〜!どれにしよっかな〜!イチゴチョコクレープ!」
葉隠「私はバナナキャラメル!」
キャッキャと楽しむ彼女たちに、不躾な視線が突き刺さる。
近くにたむろしていた、派手な服を着たチンピラ風の男たちだ。
男A「へへっ、ねーちゃんたち雄英生だろ?昨日の体育祭見たぜ〜。」
男B「可愛かったじゃんチアガール。ねえ、俺らと遊ばない?奢るよ?」
男C「特にそこの透明な子、顔見えないけど声可愛いし〜。」
しつこく絡んでくる男たち。
麗日たちは困った顔をする。
麗日「あ、あの……急いでるんで……」
蛙吹「ごめんなさい、遠慮しておくわケロ。」
男A「つれないなぁ〜。ちょっとくらい良いじゃんかよ。ほら、来いよ。」
男が強引に芦戸の腕を掴もうとする。
芦戸「ちょ、やめてよ!」
その時。
ドスッ!!!
男の目の前に、何かが突き刺さった。
それは、真っ黒な扇子(マダラがさっき買ったやつ)だった。
男A「ひっ!?な、なんだ!?」
マダラ「……おい。その薄汚い手を離せ。」
低い、地を這うような声。
振り返ると、そこには鬼の形相をしたマダラが立っていた。
背後には柱間、八百万、耳郎も駆けつけている。
男B「あ、あぁ!?なんだテメェ……って、うちはマダラ!?」
マダラ「俺の連れに気安く触れるなと言っている。……聞こえなかったか?砂利共。」
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
マダラから放たれる殺気。
それは体育祭で見せたものと同じ、本物の強者のオーラ。
チンピラたちはその圧力に腰を抜かし、ガタガタと震え出す。
マダラ「俺の機嫌を損ねた罪……。骨の髄まで後悔させてやる。」
マダラが一歩踏み出す。
その目には写輪眼が浮かんでいる。
男A「ひ、ひぃぃぃ!!ごめんなさいぃぃ!!」
男たちは悲鳴を上げて逃げ出した。
一瞬で解決。
八百万「皆様!ご無事ですか!?」
麗日「う、うん!怖かったぁ……!」
芦戸「マダラ〜!ありがと〜!助かったよぉ!」
マダラ「フン。……行くぞ。空気が悪くなった。」
マダラは扇子を拾い上げ、埃を払う。
その背中は、頼もしさに満ちていた。
柱間「ガハハ!マダラはやはり優しいのぉ!」
耳郎「素直じゃないけどね。」
・夕方 とある公園・
買い物を終え、一行は夕暮れの公園で休憩していた。
ベンチに座り、戦利品を見せ合う。
八百万「……あの、皆様。少しよろしいでしょうか?」
八百万がもじもじしながら、紙袋を取り出した。
八百万「実は……。今日の記念に、皆様にお渡ししたいものがありまして……。」
八百万が取り出したのは、8つのぬいぐるみストラップ。
それは、それぞれの特徴を捉えた手作りのマスコットだった。
柱間(木人風)、マダラ(完成体須佐能乎風)、八百万(マトリョーシカ風)、耳郎(ジャック風)、麗日(宇宙服風)、蛙吹(カエル風)、芦戸(エイリアン風)、葉隠(手袋だけ)。
それぞれの名前が刺繍されている。
八百万「こ、これ……。昨日のうちに手芸店の方に頼んで、特注で作っていただいたのです。……受け取っていただけますか?」
「「「「「わぁぁぁぁ!!可愛いーーー!!!」」」」」
女子たちは大喜びで自分のストラップを手に取る。
麗日「すごーい!ヤオモモちゃんありがとう!宝物にするわ!」
蛙吹「とっても可愛いわケロ。大切にするわね。」
柱間「おお!これは俺の木人か!愛らしい顔をしておる!ありがとう百よ!」
マダラ「……。」
マダラは、完成体須佐能乎風のストラップ(ちゃんと青い)を見つめている。
少しデフォルメされたその姿に、マダラはフッと笑った。
マダラ「……悪くない。貰っておく。」
八百万「よ、良かったですわ……!!」
八百万は安堵の表情を浮かべる。
8人はそれぞれのストラップをスマホや鞄につけ、並べて写真を撮った。
カシャッ!
夕陽に照らされた8人の笑顔。
それは、戦いの合間の、かけがえのない青春の1ページだった。
柱間「よーし!では帰るぞ皆の者!明後日はまた学校だからな!」
マダラ「フン。……次は負けんぞ、柱間。」
柱間「望むところぞマダラ!」
こうして、雄英体育祭後の休日は、温かな思い出と共に幕を閉じた。
だが、彼らの物語はまだ終わらない。
次なる試練、職場体験、そしてステインとの遭遇……。
新たな戦いが、彼らを待ち受けているのだった。
ということで、第三十三話でした。如何だったでしょうか?こういう日常回を挟むのも、たまにはアリかなぁと思っております。面白ければ幸いです。さて、次話についてですが、次話は雄英体育祭編後の世間の反応集などが主となりますので、そちらも楽しみにしていてください!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば必ず頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第三十四話にて!