千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる   作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ

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投稿が大変遅くなり申し訳ございません!第四十一話となります!今話から期末試験編がスタート致しますので、よろしくお願いします!
では、どうぞ!


期末試験編
第四十一話:期末試験の足音と、交差する過去


 

 

 

 

 

・職場体験明け 雄英高校 ヒーロー基礎学・

 

 

 

波乱に満ちた一週間の職場体験が終わり、1年A組の生徒たちは日常の学校生活へと戻ってきていた。

今日のヒーロー基礎学は、グラウンド・γ(ガンマ)における『救助訓練レース』。

入り組んだ工業地帯の迷路を抜け、遭難者役のオールマイトの元へ誰が一番早く辿り着くかを競う訓練である。

 

 

オールマイト「私が来た!! さあ皆、職場体験の成果を見せてくれたまえ!! 位置について……スタート!!」

 

 

合図と共に、生徒たちが一斉に飛び出す。

 

 

緑谷「ワン・フォー・オール……フルカウル!!」

 

 

緑谷出久が、全身に緑色の稲妻を纏いながら、建物の壁を縦横無尽に蹴って跳躍する。

 

 

グラントリノの下で掴んだ「力の制御」。その目覚ましい成長に、クラスメイトたちが驚きの声を上げる。

 

 

瀬呂「うおっ!? 緑谷の奴、動きが全然違うぞ!?」

 

 

爆豪「……チッ!! クソデクが……!!」

 

 

八三分け(七三分けよりキッチリ)の髪型がまだ僅かに残る爆豪が、爆破で猛追する。

だが、彼らのさらに上をいく、理不尽な「災害」が二つ存在していた。

 

 

柱間「ガハハハハ!! 緑谷! なかなか良い動きになったではないか!! だが、まだまだ俺には及ばんぞ!! 木遁・木龍の術!!」

 

 

ズゴォォォォン!!

 

 

柱間は、生み出した巨大な『木龍』の頭の上にサーフボードのように乗り、障害物のビル群を文字通り「粉砕しながら」一直線にオールマイトの元へと爆走していた。

 

 

マダラ「……フン。鈍亀どもが。俺の前に立つな。」

 

 

一方のマダラは、ビルの屋上から屋上へと跳躍しながら、空中で青いチャクラを噴出させた。

 

 

マダラ『須佐能乎(第一形態)!!』

 

 

マダラの背後から出現した巨大な青い骸骨の腕が、遠くのビルの鉄塔をガシッと掴む。

そのまま振り子の原理を利用して、空中をクレーンのように超高速でスイング移動していく。

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

瀬呂「……あいつら、もう救助っていうか、街を破壊してるだけじゃねーか……。」

 

 

切島「スケールが違いすぎて参考にならねェ……!!」

 

 

結果は言うまでもない。

木龍で乗り込んできた柱間が同着1位、須佐能乎で飛んできたマダラが同着1位。

 

 

オールマイト「き、君たち……!! 救助訓練で街を半壊させてどうするんだね!! 君たちはもう……プロを引退させる気か!!?」

 

 

マッスルフォームの維持時間が奇跡的に回復し、すっかり元気になったオールマイトが、冷や汗を流しながらツッコミを入れた。

こうして、相変わらずの最強・無双・チートを見せつけ、基礎学の時間は終わった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

・放課後 1年A組 教室・

 

 

 

帰りのホームルーム。

教壇に立つ相澤消太が、気怠げな声でクラス全員に「死の宣告」を下した。

 

 

相澤「……お前ら、職場体験で浮かれているところ悪いが。もうすぐ期末テストだ。……筆記と実技、両方だ。赤点なら林間合宿はなしだ。学校に残って補習地獄だと思え。」

 

 

「「「「えええええええええ!!?」」」」

 

 

教室に、絶望の悲鳴が響き渡る。

上鳴や芦戸といった赤点ギリギリ組が頭を抱える中、一際大きな絶望のオーラを放っている男がいた。なお、峰田の学力が意外にも上位のレベルであったことは、また別の話であった。

 

 

柱間「ずうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん…………」

 

 

千手柱間である。

彼は机に突っ伏し、全身からキノコが生えそうなほどどんよりとした暗いオーラを放っていた。

 

 

柱間「ひ、筆記……? テスト……? じ、実技だけでは駄目なのか……? 現代の数学や英語など、俺に解けるわけがなかろう……。俺はもうおしまいだ……合宿には行けん……。」

 

 

緑谷「は、柱間君! 大丈夫だよ! 一緒に勉強しよう!?」

 

 

一方、その隣の席では。

 

 

マダラ「……フン。くだらん。」

 

 

マダラは腕を組み、不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

マダラ「テストの点など、力でどうにでもなる。……採点者の記憶を『催眠眼』で改竄するか、解答用紙を俺の写輪眼で書き換えるか……。あるいは、教師どもを物理的に黙らせて満点を強要すれば済む話だ。」

 

 

上鳴「マダラの旦那ァ!! それヒーロー科追放レベルのガチ犯罪っすよ!! 絶対やめて!?」

 

 

耳郎「マダラ、アンタはどんだけ力技で解決しようとしてんの!!」

 

 

クラスメイトたちが必死にマダラを制止する。

 

 

マダラは「チッ、うるさい砂利共だ」と舌打ちをしたが、ふと、彼の脳裏にある人々の顔がよぎった。

 

 

『マダラ君。これ、私たちからのお土産よ。』

 

 

『マダラ君、また遊びに来てねー! プリン一緒に食べよー!』

 

 

『マダラ様。たまには、こういう贅沢も良いでしょう?』

 

 

職場体験の最終日。リューキュウ、波動ねじれ、うずまきミトたちが、自腹で買ってくれた「王室御用達ジャンボプリン(固め)」の山。

そして、自分を家族のように温かく見送ってくれた、彼女たちの笑顔。

 

 

マダラ「(……。……もし俺が、カンニングや教師への脅迫などという下劣な真似で退学にでもなれば……。……あの女共に、失望されるのは……)」

 

 

なぜか、胸の奥がチクリと痛んだ。

罪悪感。それは、かつて修羅の道を歩んだマダラにとって、最も縁遠いはずの感情だった。

 

 

マダラ「(……不本意だ。……俺はうちはマダラだぞ。たかが筆記試験ごとき、逃げるわけにはいかん。)」

 

 

マダラはため息をつき、静かに教科書を開いた。

 

 

マダラ「……チッ。仕方ない。この下らん暗記遊戯、俺が本気で制圧してやる。」

 

 

上鳴「おぉっ!! マダラの旦那がペンを握った!! 奇跡だ!!」

 

 

こうして、伝説の忍たちによる、期末テストに向けた「死に物狂いの猛勉強」が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・北海道 札幌市・

 

 

・サポートアイテム会社「渦潮」 本社・

 

 

週末。

柱間は、ミトからの誘いを受け、北海道へと足を運んでいた(マダラはリューキュウ事務所へ、扉間は緑谷家へ向かった)。

「渦潮」とデカデカと書かれた、和風建築と最新鋭のガラス張りが融合した巨大な本社ビル。

その最上階の社長室。

 

 

「!?おお……! おお……! 柱間殿……!!」

 

 

社長室に入るなり、柱間を感極まった声で出迎えたのは、白髪と長い髭を蓄えた、厳格ながらもどこか穏やかな空気を纏う初老の男だった。

前世において、渦の国の渦潮隠れの里の長であり、封印術の祖と謳われた男。

そして今世では、サポートアイテム会社「渦潮」の初代社長にして、ミトの母方の祖父――『うずまきアシナ』である。

 

 

柱間「アシナ殿!! お久しぶりぞ!! 息災であったか!!」

 

 

柱間とアシナは、熱い抱擁を交わした。

その傍らで、ミトと、ミニサイズの九喇嘛が微笑ましく見守っている。

 

 

アシナ「柱間殿……。そしてマダラ殿、扉間殿もこの世界に転生しておるとは、ミトから聞いてはいたが……。まさかこの地で再び相見えることができるとは、儂も長生き(二回目)をして実に良かった。」

 

 

柱間「ガハハハ!! まったくぞ! 俺も驚いたわ! ……しかしアシナ殿、この世界で社長とは、大出世ではないか!」

 

 

アシナは優しく微笑み、そして、愛おしそうにミトの頭を撫でた。

 

 

アシナ「……全ては、このミトを……儂のたった一人の孫娘を守るためじゃよ。」

 

 

応接ソファに座り、アシナとミトは、静かに「この世界での17年間」の軌跡を語り始めた。

 

 

ミト「……柱間様。私は、この世界に生まれた時、前世の記憶を持っていませんでした。」

 

 

ミトが静かに紅茶を啜りながら語る。

4歳の時。個性診断で「無個性」と宣告された日の絶望。

ヒロアカ世界における「無個性」は、社会からの冷ややかな視線と差別を意味する。

だが、うずまき一族は違った。

 

 

アシナ「儂らは、ミトが無個性であろうと、そんなことは一切気にせんかった。……この子は、儂らの宝だ。無個性の茨道であろうと、一族全員で愛し、共に歩んでいくと決めておった。」

 

 

ミト「……ええ。お祖父様も、お父様もお母様も、私を本当に、心から愛して育ててくれました。……でも。」

 

 

ミトの瞳が、僅かに伏せられる。

 

 

ミト「8歳の時。……両親が、不慮の交通事故で亡くなりました。」

 

 

柱間「ッ……!!」

 

 

ミト「悲しくて、悲しくて……お祖父様と一緒に、棺にしがみついて泣きじゃくりました。……その夜です。私の精神世界に、彼が現れたのは。」

 

 

ミトの肩に乗った九喇嘛が、フンと鼻を鳴らした。

 

 

九喇嘛『……ケッ。あの時のミトの泣き顔、今思い出しても傑作だったぜ。』

 

 

ミト「もう、九喇嘛ったら。……その時、九喇嘛が私に、前世の記憶を全て呼び覚まさせてくれたのです。」

 

 

柱間「九尾……お前、どうしてミトの中に……?」

 

 

九喇嘛『……話せば長くなるがな。儂は、お前らが生きていた時代よりずっと未来の忍界で、大筒木イッシキって化け物を倒すために、ナルトの奴と一緒に「バリオンモード」っていう命を削る形態を使ったんだ。……その代償で、儂はナルトの精神から完全に消滅した。』

 

 

柱間「なっ……!? ナ、ナルトはどうなったのだ!?」

 

 

九喇嘛『安心しろ、あいつは未来の向こうの世界(未来の忍界)で今も生きてる。……で、消滅したはずの儂が気づいたら、何故か前世の記憶を失くしたミトの精神の中に流れ着いてたってわけだ。』

 

 

ミト「記憶を取り戻した私は、九喇嘛に提案しました。……あの世界での複雑なしがらみは全て忘れて、この世界で共に生きていきましょう、と。」

 

 

ミトは、九喇嘛の頭を優しく撫でた。

 

 

ミト「……私は、もう彼を無理矢理拘束するような真似はしないと誓いました。彼の憎しみを愛で包み込み、二度と人間の道具にはさせない、と。……そうしたら、この素直じゃない狐さんが、照れ隠ししながら握り拳を突き出してきましてね。」

 

 

九喇嘛『テ、テメェ!! 余計なことまでペラペラ喋んじゃねェ!!』

 

 

ミト「フフフ。……そして14歳の時。私は、お祖父様への恩返しのために、そして自分自身の力で大切な人たちを守るために、雄英高校ヒーロー科への進学を決意し、そして今は雄英高校ヒーロー科3年生のトップへと至りました。」

 

 

アシナ「儂はサポート科で家業を継いでほしかったんじゃがな……。じゃが、ミトの決意は固かった。……柱間殿。どうか、これからも我が孫娘を、よろしく頼む。」

 

 

アシナが深く頭を下げる。

柱間は、真剣な眼差しで力強く頷いた。

 

 

柱間「……任せておけ、アシナ殿!! ミトは俺が……いや、俺たちが必ず守り抜く!!」

 

 

感動的な、愛と絆の軌跡。

重厚な過去回想に、柱間も思わず涙ぐんでいた。

 

 

ミト「……さて。昔話はこれくらいにして。」

 

 

ミトが、スッ……と表情を変え、分厚い参考書と問題集をテーブルに叩きつけた。

 

 

ミト「期末試験の筆記の勉強を始めますよ、柱間様?(ニコォ…)」

 

 

柱間「ヒッ……!!」

 

 

数時間後。

 

 

ミト「……柱間様。この『法律とは何か?』という現代社会の問題ですが。」

 

 

柱間「うむ! 自信があるぞ! 『みんなで美味い飯を食うための約束ぞ! 守らない奴は木遁で縛って火影岩から吊るして説教だ!!』……どうだ!!」

 

 

ミト「…………。」

 

 

ミトの背後に、ゴゴゴゴゴ……!!! と、般若のような恐ろしい怒りのオーラが立ち昇った。

 

 

ミト「柱間様……? それは何処の原始人のルールですか? 此処は法治国家ですよ? もう一度、一からやり直しますよ?(ギリィ…)」

 

 

柱間「ひぃぃぃぃっ!! す、すまんミト!! 怒らないでくれ!!」

 

 

アシナ「ホッホッホ。柱間殿の豪快さは、今世でも変わらんな。」

 

 

北海道の社長室に、柱間の悲鳴とミトの静かな怒号が響き渡った。実家のような安心感である。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

・東京都港区 リューキュウ事務所・

 

 

一方その頃。

マダラは、リューキュウ事務所の応接室の広いテーブルで、山積みの教科書と睨み合っていた。

 

 

リューキュウのサイドキック1(銀髪ショート)「うちはマダラ様。こちらの数学の公式、飛雷神の術式計算にも応用できる論理構造です。覚えておいて損はありませんよ。」

 

 

リューキュウのサイドキック2(黒髪ポニーテール)「そうそう! マダラ君なら絶対できるって! ほら、この英単語、気合いで暗記しちゃお!?」

 

 

二人のサイドキックが、右から左から、マダラに無理矢理知識を叩き込もうと奮闘している。

そして向かいの席では、波動ねじれがフワフワ浮きながら問題を出していた。

 

 

波動「ねえねえマダラ君! 次はヒーロー法律学の問題だよ! 『商業施設での立てこもり事件が発生。人質がいる場合、ヒーローとして最初に取るべき行動を述べよ』! はい、答えてみてー! 不思議!!」

 

 

マダラは腕を組み、自信満々に即答した。

 

 

マダラ「簡単だ。まず一帯を『火遁・豪火滅却』で焼き尽くし、逃げ出したところを須佐能乎で踏み潰す。降伏の意思がなければ、その血脈ごと絶つべきだ。……完璧な制圧戦術だろう。」

 

 

「「「「…………。」」」」

 

 

室内の空気が、完全に凍りついた。

忍界の戦国時代や大戦時の倫理観そのままの、R-18G指定ギリギリの残酷すぎるダークファンタジーな回答。

 

 

リューキュウ「…………マダラ君?」

 

 

紅茶を淹れていたリューキュウが、ゴゴゴゴゴ……!!! と、静かな怒りと鋭い「蛇睨み」を放ちながら、マダラの背後に立った。

 

 

リューキュウ「今すぐ、その不謹慎な解答用紙を破り捨てなさい。……いいこと? 人質ごと焼き尽くすなんて、ヒーローどころかただの大量虐殺よ。この平和な世界の倫理と道徳を、一から私の手で叩き込んであげるわ。(ニコォ…)」

 

 

まるで、やんちゃでわんぱくな弟の世話をする、綺麗で美しい姉のような、有無を言わさぬ圧力。

マダラは冷や汗を流しつつも、うちは一族としてのプライドが許さないのか、つい反抗してしまう。

 

 

マダラ「テメェ……! 良い奴なのか怖い奴なのかハッキリしねェなコラ! 後ろから睨まれてっと、調子が狂うんだよ!! 俺の戦術にケチをつける気か!!」

 

 

リューキュウ「あら、まだ口答えするの? プリン、没収しようかしら?(^_^)」

 

 

マダラ「ッ……!! …チッ、分かった。……書き直せばいいんだろうが。書き直せば……!」

 

 

結局、プリンの脅威(とリューキュウの圧力)には勝てず、マダラは大人しくペンを握り直すのであった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・静岡県 緑谷家・

 

 

「さあ、皆さん。お茶とお菓子が入りましたよ。たくさん食べて、お勉強頑張ってね!」

 

 

「「「「ありがとうございます!! 引子さん(緑谷のお母さん)!!」」」」

 

 

緑谷出久の母・緑谷引子が、大量のクッキーと麦茶をリビングの大きなテーブルに運んでくる。

そこには、緑谷出久、常闇踏陰、そして1年B組の面々――物間寧人、拳藤一佳、鉄哲徹鐵、骨抜柔造、取蔭切奈、塩崎茨、小森奇乃子、黒色支配、宍田獣郎太、泡瀬洋雪が、所狭しと集まっていた。

そして、その中心でホワイトボードの前に立っているのが、千手扉間である。

 

 

扉間「……引子殿。わざわざすまないな。頂こう。」

 

 

引子「あらあら扉間君! 遠慮しないでいっぱい食べてね!」

 

 

緑谷「お母さん、扉間君にあまり無理させないでね……!」

 

 

扉間はクッキーを一口かじり、再びチョークを握った。

 

 

扉間「……よし、続けるぞ。先ほどの物理法則の計算だが、これは極めて非合理的だ。俺の『飛雷神の術』における時空間の座標計算の公式を応用すれば、この問題は3秒で解ける。」

 

 

物間「な、なんだって……!? 君たちA組は、いつもこんな高次元な授業を受けているのかい!? 悔しいが、天才的だ……!」

 

 

拳藤「いや、扉間が特別凄いだけだと思うけど……。でも、本当に分かりやすいわ。」

 

 

常闇「……深淵なる数学。……光が見えてきた。」

 

 

扉間「……ちなみに、この結界構造の問題については、義姉上(あねうえ)……ミト殿の金剛封鎖の術式展開をモデルにすると理解が早い。いいか、チャクラのベクトルを……」

 

 

扉間の超論理的かつ実践的な授業に、緑谷やB組の生徒たちは、目を輝かせてノートを取っていた。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・数日後 雄英高校 訓練所・

 

 

期末試験の筆記対策と並行して、実技試験に向けた特訓も白熱していた。

放課後の『マダラ塾』。

いつものメンバー(八百万百、耳郎響香、上鳴電気、爆豪勝己)に加え、今日は新たな顔ぶれが揃っていた。

 

 

麗日「マダラ君!! 私にも体術教えてほしいんよ!! ガンヘッドさんのとこで覚えたGMAを、もっと極めたいんや!!」

 

 

蛙吹「私もお願いするわケロ。」

 

 

切島「俺もだ!! もっと漢らしい男になるために、アンタの修行を受けたい!!」

 

 

瀬呂「俺も俺も!!」

 

 

そして、最後にモジモジと手を挙げたのが、峰田実だった。

 

 

峰田「マ、マダラの旦那ァ!! オイラ……オイラも強くなって、女にモテモテになって、マダラ様みたいにハーレム築きたいんだよォォォ!!」

 

 

「「「「(最低の動機……!!)」」」」

 

 

クラスメイトたちが呆れ返る中、マダラは腕を組み、ニヤリと笑った。

 

 

マダラ「……フン。卑俗でくだらん動機だが、己の欲に忠実なのは悪くない。……俺も『ハーレムの術』の有用性は認めているからな。」

 

 

耳郎「(認めちゃダメでしょそこは!!)」

 

 

マダラ「いいだろう! 貴様ら全員、まとめて俺が鍛え直してやる!! ただし、俺の『うちは流体術』は死ぬほど厳しいぞ。血反吐を吐いてでもついて来い、砂利共ォ!!」

 

 

「「「「はいッッ!!!」」」」

 

 

こうして、A組の半分以上がマダラ塾の門下生となった。

(ちなみに、柱間の稽古には緑谷、轟、飯田に加え、障子、尾白、砂藤、口田が加わり、扉間の稽古には緑谷とB組メンバーに加え常闇が合流していた。)

 

 

相澤「(……俺の、担任としての立場は……。)」

 

 

遠くから見守る相澤消太が、一人で胃薬を飲んでいた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

・同時刻 雄英高校 会議室・

 

 

 

生徒たちが特訓に励む中、雄英教師陣は会議室に集まり、実技試験のペアリングと対戦相手の決定を行っていた。

 

 

相澤「……大方のペアは決まりました。緑谷と爆豪は、オールマイトにぶつけます。」

 

 

オールマイト「承知した! 千手少年の治療のおかげで、私も久々に本気を出せそうだ!」

 

 

根津校長「……問題は、彼らだね。千手柱間くんと、うちはマダラくん。」

 

 

モニターに、柱間とマダラの顔写真が映し出される。

 

 

ミッドナイト「彼らを通常の試験枠に当てはめるのは不可能よ。私たちが相手をしたって、瞬殺される未来しか見えないわ。」

 

 

プレゼント・マイク「Yeah! あいつらチートすぎるぜ!! どうする校長!?」

 

 

根津校長は、紅茶を一口啜り、不敵な笑みを浮かべた。

 

 

根津「……うん。やはり彼らには、特別な試練を与える必要があるのサ。彼らの最大の弱点は……『情』と『絆』、そして『連携の悪さ(という名の喧嘩)』。……だから、彼らにぶつける相手は、この最強のドリームチームしか他ないのサ!」

 

 

根津校長がボタンを押すと、モニターに5人の顔写真が映し出された。

通形ミリオ。天喰環。波動ねじれ。うずまきミト。

 

 

――『雄英ビッグ4(四天王)』。

そして、その中央に、No.1ヒーロー、オールマイト。

 

 

根津「【千手柱間 & うちはマダラ】 VS 【雄英ビッグ4 & オールマイト】!! ……さあ、彼らがこの『最高の仲間と師』を前に、どう戦うのか……見せてもらおうかな!!」

 

 

オールマイト「……なるほど。うずまき少女と波動少女がいれば、うちは少年も千手少年も、本気(全力の破壊)は出しづらい。……これは、熱い戦いになりそうだ!!」

 

 

かつてない、絶望的かつ最高に熱狂的な特別試合のカードが、ここに決定した。

期末試験。

それは、最強の忍たちにとって、この世界で初めて経験する「絆と情の試練」となる。

 

 




ということで、第四十一話でした。如何でしたでしょうか?今回は、うずまきアシナの初登場や北海道にあるサポートアイテム会社「渦潮」について、さらにマダリュー(うちはマダラ×リューキュウ)のさらなる絡み、そして千手柱間とうちはマダラと千手扉間のそれぞれの猛勉強などの期末試験に向けての下準備の回が中心でした。いつになっても相変わらずマダリューの絡みは尊いですが笑。
さて、次話の第四十二話についてですが、次話からは本格的に期末試験の回へと突入して行きますので、楽しみにしてお待ちください!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を、無理にとは言いませんが、時間があれば頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気やモチベーションが下がりますのでそれらは御法度です。何卒ご理解よろしくお願いします!では、第四十二話にて!
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